バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「ちょっと遅くなっちゃったけど、更新だよ」

蘭「感想が沢山きてるわ。まずはバカテスさん。熱烈ラブコールありがとう」

翼「堂々すぎて驚いたよ………」

蘭「次、太郎丸勇大さん。……99話まで強化合宿編は続くようよ」

鳥花「正直、ネタがないっていうのは内緒ですよ」

蘭「しっ!……次は狂歌の僕さん」

鈴「まー、アンチかアンチじゃないかは、結局作者が認めちゃえばそうなんだよね」

蓮「そうね……TASの作者は『アンチを認めず』よ。大体良い人になって出てくるわ。根本君がその代表で」

鈴「かつ、キャラ崩壊を引き起こさないっていうのが、なんていうか苦痛だよね……」

蘭「さ、次よ。K.Fさん。………翼、大人気ね」

翼「あ、ありがとー………」

鳥花「覇気がないですよ!覇気が!」

蘭「次。マリクさん。………ありがとう。作者の気胸は大分良くなってるそうよ」

翼「入院までは行かずに済みそうだね」

蘭「最後は”蒼龍”さん。いつもありがとう」

鈴「原作の方でもヤンデレ症状は出てたけど、ヘイトは無かったよね。ヘンメラにはなってたかもだけど」

鳥花「メインヒロインは、何をしたってメインヒロインの扱いなんですよ」

蓮「たま〜に原作読んでても海に沈められたり、気絶するほどの拷問やったり、警察に取り調べられたら即刻アウトのことばかりしでかしてるじゃないの」

翼「それでもあの2人は『お仕置きなんですっ!』って言うと思う」

蘭「それ、アンチでよく出てくる。ま、そんなことにならないようにするらしいわ。それじゃ、本編開始よ。今回はなかなか長いわ」


96話 封鎖と不可避

バカテスト 地理

【第三十五問】

アジアNIESと呼ばれる4か国を書きなさい。

 

霧島 翔子の答え

『韓国、シンガポール、台湾、香港」

 

教師のコメント

正解です。NIESとは、「振興工業経済地域」とも呼びますので、どうじに覚えておいてください。

 

吉井 明久の答え

『ネパール、エクアドル、エジプト、チリ」

 

教師のコメント

よく見たらNEETになってるんですが……

 

 

 

「さ、ということで………最後の関門ね。まだ私たちの戦いは終わってないわ」

 

蓮がシリアスな表情で、私たちに語りかける。現在の時刻は22時を回ったところだ。食事も済ませ、お風呂にも入り、男女共々入浴時間外になった。

結局釘を刺しておいたのが良かったのか、男子も妙な真似はしなかった。

蘭はこくりと頷いて、私たち----3人の顔を見回してから言った。

 

「例のラブレター、そして男女の対立は確かに解決したわ。これ以上ないくらい穏便にね。でも、まだ脱衣所に仕掛けられてたカメラの件は解決してないわ」

「そのことなんですが、鈴さんに調べて貰った所、カメラは依然あったそうです。位置すら変わってなかったんで、回収するなら今の時間帯からが怪しくなりますね」

 

そう。これが最後にして最大の問題。更衣室に仕掛けられてた小型のカメラ………私はあの説明の時、カメラは見つかっていない(・・・・・・・・)から、明日調べる、と話した。つまり、カメラを回収するのは今日の夜だ。

わざとそんな嘘をついたのは、犯人に『まだカメラ自体見つかってないなら』と安心させる為。

私は百味飴を取り出した鳥花に尋ねた。

 

「それで鳥花。例の件(・・・)は調べてくれた?」

「はい。結果はもう大ビンゴでしたよ。あの時、逃げられなかったはずのCクラス代表が、包囲網から消え、代表の前に現れたのか、はっきりしましたしね」

「やっぱりそうだった?不思議だったんだよね」

「恐らくあの場所が犯人の逃げ道かと。なので、繋がっている逃走経路をガムテープでぐるぐる巻きにして、逃げられなくしました。西村先生の許可もバッチリ」

「でかしたわ。これで私たちも準備は整った訳ね。あとは犯人が私たちが用意した蜘蛛の巣に引っかかってくれるかどうか」

 

蘭はビンの中から飴を1つ取って口に放り投げる。刹那、シリアス口調から一変、

 

「にっ、苦っ!?」

 

洗面所へ駆けていった蘭を見ながら、私も飴を1つ貰う。

味はクリーミーアップルだった。よく言えばりんご飴に蜂蜜かけたような味かな。

 

「ま………私たちにシリアスは合わないわ。現れるまで、気楽に構えましょ」

 

蓮は敷き布団の上に体を投げ出していた。

念の為に更衣室に監視カメラを仕掛け、モニターする。とはいえ、ずっとにらめっこもしてられないから、入り口に鳥花が罠を仕掛けたらしいけど、一体何を仕掛けたんだろう。

モニターを見ながら、のんびりしていると、洗面所から蘭が帰宅。

 

「おかえりなさい。子供でも出来てましたか?」

「だから出来てないわよ!この会話2回目よ?何よ、ネタ切れ?」

「そんなこというと作者さんから大目玉飛んできますよ。100話近くも続けてれば、同じ会話の1回や2回、普通ですよ」

「ところで蘭、その味は……?」

 

私は飴の袋にかかれた味名を見た。何これ、長。

 

「……『ビターな大人の味に、失恋を繰り返したかのようなほろ苦ささをトッピングした、情緒不安的な若者に贈る五月病なんて吹き飛ばせ!』味…………」

「結局何味なのよ」

「略して『ビターつくし』味ですね」

「筑紫!?道理で苦いと思ったわ。ほろ苦いって感じだったけど、いつまでも口の中で死神がコサックダンスを踊ってるもの!」

「何、その稀有な状況!アンタの口の中地獄絵図じゃないの!」

 

蓮と蘭のテンションがどんどん上がっていくのを感じながら、私は鳥花とカメラを確認しつつ、スピードをしていた。

 

「夜中ってテンション上がりません?真夜中の学校で友達といると、不思議とハイになるんですよね。……いっせ〜のっ」

「せっ!………確かにそうかも。アレって恐怖心が心臓を圧迫することで現れる一種の自然病らしいよ。鳥花の場合は朝夜関係なくテンション高いけど」

「そんなことないですよ。私だってネガティバーな時くらいあります」

 

話しながら必死に頭を回転させて、場にトランプを出していく。穏やかな会話だけど、内心混沌だ。

 

「それじゃ、私そろそろ寝るわね。明日は早いし」

「私も眠くなってきたんで、寝てもいいですか……?」

「駄目っ、今寝つかれると私が寝れなくなるっ」

「昨日、私の布団の下に手を突っ込んでぐりぐり何かを探るようにまさぐってたから気をつけてね」

「何をどう気を付ければいいの?対策の仕方がまるで分からないんだけど」

 

私は先に眠りにつこうとしている蘭に注意を促す。対策も何も、必ずしも有効な手なんてない。

ただ、そろそろ回避方法も理性が学んで来たことだし。

 

「とりあえず、安眠したいなら熟睡中の鳥花から離れることだね。被災なんてしたら眠気なんて一瞬で吹っ飛ぶから」

「この3日間、苦しんだ甲斐あってようやく回避法も見つけたのよね」

「そうそう。あ、ダブル」

「ぅはぁっ!?」

 

恐らく眠気で手札を場に出すスピードが落ちて来たところで、2枚同時に出した。

勝負に負けた鳥花は、ガックリと項垂れる。

 

「く……つ、翼さんに……勝てない………!」

「……ルール知らない遊びを覚えた時の翼の適応力の高さは異常だから仕方ないわよ。麻雀しかり、囲碁しかり」

「スピードはルール知ってたよ?」

「4日目だけど、そろそろすることが無くなって来たわね……」

「麻雀13歩でもやります?」

「………それ、20代にしてギャンブルに目覚めた、カから始まってジで終わる人がやってなかったかしら?」

「それにノベルで表現するには、物凄く根気いるよ」

 

私は鳥花を見ながらそう言った。別にノーレートなら構わないんだろうけどね。

さて、時刻はそろそろ11時を回ろうとしていた頃だろうか。地下に仕掛けてある1台目の監視カメラの方に動きがあった。

 

「しっ。ようやくおいでなすったわよ!」

「来た?」

「よっぽど警戒してるようですね。わざわざ地下全体の電気を消すなんて」

 

先ほどまで、照明が灯っていた廊下が一変、真っ黒に染まっていた。これではマトモに犯人の姿を捉えることは出来ない。

 

「ま、一応犯罪に手を染めてることは分かっているようね。今だと暗くても多少明るくなって写せるカメラもあるらしいけど、あれだとカメラ本体も怪しく光るから……」

「カメラ自体、犯人にはバレたくないからね」

「それでもバレてるでしょうね。相手も撮影の腕はプロ並のようだし………」

「鳥花!この先のトラップは万全なのよね?」

「おうともよ!」

 

鳥花はにこやかに親指を立てた。

そして蘭は鈴さんと優子さん、それから私は咲未さんと根本君に連絡を入れる。

今度は絶対に追い詰める……その為にも、私たちは手数を間違えずに攻めていかないと。

 

……。

………。

 

「…………ここにカメラがあるってことは、相当警戒してますね」

 

()は、地下に仕掛けてあったカメラを一瞥しながら、先へ進む。

わざわざ高性能カメラを使わなかったのは、私に悟られたくなかったからなんでしょうけど、フクロウのように暗い場所でも普通にみえる私にそんなフェイクは通じません。

この先に2台目も置いてあるみたいですが、まだ私を捕まえようとする動きは無さそうですね。それとも他に手筈が……?

周りを見渡しながら奥へ進んでいくと、顔に何かがあたった感覚が。

 

「な、何………?」

 

私はその物体を凝視する。そこにあったのは

 

お腹に鋏がザックリ刺さったフランス人形。

 

「------ッ!?------ッッ!!?」

 

思わず数歩仰け反り、悲鳴が出ないように口を抑える!!何これ人形に何の恨みが!?

完全に私もろとも「逆らうならこうなるぞ」っていう宣戦布告と脅迫じゃないですか!?

でも私は-----やり遂げなければいかない-----!!待ってて下さい……お姉様のペッタンコ……!!(ぐりゅっ)

何ですか今の音?

更衣室へいざ突入しようとしたところ、足元に妙な感触があった。またトラップでしょうか、懲りないですね。どんな罠が来ても私の足を止めることなんて出来ませんよ!!

ところでこのネバネバする液体は一体-----

 

 

トリモチ(広範囲)。

 

 

待って。待って下さい。確かに足を止めさせるいい罠ですけど、なんで遠征合宿所にトリモチなんて物があるんですか!?それ以前にこれまさか私物なんてことはないですよね!?

両足がトリモチと言う名の底無し沼にハマり、抜け出せない。く……お姉様のペッタンコはもうそこにあるのに-------!!こんな精神を抉るようなトラップがあるなんて-----!!

ですがこんなもの……!!

 

「と、りゃぁぁぁ!!」

 

私は人知れず叫び、靴を脱いで手をトリモチ範囲外へ手をつくと、前転1回転!

靴は犠牲になりましたが、あとはカメラを回収すれば…………と、お姉様のロッカーを開けた瞬間に、今度は頭上から金ダライ。

 

「危なっ!?」

 

こんなコントみたいなトラップよく準備出来ますね!これ作った人ある意味すごいんじゃないですか!?

さて、あと1つは天井の通気口の中です。見事にお姉様だけを射抜いている位置に設置したんでしたっけ。あられのないお姉様の裸が……ぐふふふふ。

 

ザスッ(カメラ破損)

 

「あぁぁぁぁ!!?」

 

今度ばかりは悲鳴が漏れた。寸分狂わぬスピードで金属矢が飛んできたと思ったら、カメラを貫かれた……こんな小さなカメラを射抜く位置に設置するなんて……!その前に、カメラの場所がバレてた!?

仕方ありませんね、メモリ自体は無事なので良しとしましょう。

複数の足音も聞こえて来ましたし、そろそろ私は撤退させていただきましょう。

 

……私がこの脱出口を発見したのは、あくまで偶然。まさか更衣室の掃除道具入れロッカーの中に梯子がかかっていて、それが2階、3階、4階のロッカーと繋がっていたなんて。お陰でいい逃げ場が見つかりました。

これでお姉様と私の愛を阻むものは居なくなりましたね、くふふ。

あとはさっさと逃げるだけ--------(グッ)-------開かない!?

 

「ぬ、ふぬぬぬ………!!」

 

いくら扉を強く押しても、まるで貼り付けられているように動くことはなかった。

さらに、すべての出入り口が塞がれてしまっていた。

 

「こうなったら………」

 

急いで私は梯子を降り、更衣室側のロッカーから逃げ出そうとするが、ピッタリと閉じられていた。まさか、この脱出口が見破られてた---!?

刹那、向こう側から、聞き覚えのある少女の声がした。

 

『……聞こえてるよね。全ての黒幕の----清水美春、さん』

 

「!!!」

 

バレてるっ!?

 

「聞こえてるよね、全ての黒幕の----清水美春、さん」

 

私たち4人は遂に犯人-----清水さんを追い詰めることに成功していた。計算通りだ。

あの人形のトラップは正直怖かったけど。

 

『その声は………Fクラスの転校生………!!』

「翼、でいいよ。……貴女の動きは読めてた。だからわざわざブラフを掛けたんだよ。とは言っても、この時間くらいしか、カメラを回収することなんて出来なかったんだろうけどね」

『くっ………!!』

「ちなみに、カメラは見つかっていたし、ついさっき脱出口も見つけて貰った。通じていたロッカーも許可を得てガムテープで封鎖したよ。念の為鈴さんたちに張らせておいたけどね」

「こんな千載一遇の機会を逃す訳にはいかなかったですし」

 

トラップを仕掛けた張本人の鳥花はそう怪しい笑みで言い放った。ちなみにトリモチは彼女の私物だ。タライや人形は、以前演劇の会場に使った時の忘れ物。

…………お腹突き刺したのは鳥花だよ?

 

「ところで、貴女に聞きたいことがあるんだけど」

『な、何ですか……?』

「何で明久君に脅迫状なんて叩きつけたの?」

『決まってますっ!お姉様に近づく類人猿を駆逐するためです!他に理由なんていりません!』

「成る程。実に単純明快な理由ね。要するに………嫉妬ね?」

 

嫉妬というか、一言で言うと『独占欲』のような気が。

 

「ま、いいわ。そっちの事情はどうあれ、これだけ派手に騒がせてくれたんだから、あとは西村教諭に任せるわ」

「な-----私はただ、お姉様の生まれたままの姿を見たかっただけで-----」

「だったら、今度から当人に頼みなさいよ。周りを巻き込むだけ巻き込んで置いて、自分は知らないふりなんて虫が良すぎると思わない?」

「それで了承してくれるかどうかは、また別物ですけどね」

 

鳥花と蓮はそう言い放った後、上のフロアにいる3人に『はい解散』『乙です〜』などと連絡を取っていた。さて、私も逃げるとしようか。

 

「それじゃ、西村先生。あとはお任せします」

「分かった。清水、お前の腐りきった性根に喝を入れてやろう!」

「いやぁぁぁぁ!?」

 

言うが早いか、ガムテープを取って中へ強行突入していく。その悲鳴を聞きながら、私たちはその場をあとにした。

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