透き通るような世界に紛れ込んだミュータントヒーローとその他のヒーローたち   作:Be Cows

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いつも閲覧ありがとうございます。
エー皆さん、大変お待たせいたしました。元々遅筆な方なのと、今回結構な難産で、前話からかなりの時間が経ってしまいました。
今回からアビドスに本格的に入学します。


02:銃を買い、入学する

「色々聞きたい事や言いてえことはあるが、俺は銃を買いに来たんだ、そこはわかるな?」

「うん。 何にしますか?」

 秀樹はブレードランナー冒頭の日本語で喋ってたおっさんみたいなセリフで購入を促す。促されるがままに視線を動かせば、所狭しとキヴォトスの外でも見た銃や映画に出てきた銃や見たこともない形の……多分秀樹のオリジナルだろう機械、ヘルメットや防弾ベスト、エルボーパッドやニーパッドといったボディアーマー類、各種弾薬や手榴弾だ。ちなみに裏に回れば車やドローン、セントリーガンなんかもあると言っていた。*1

「手のひらに隠せちゃうちっちゃなピストルからトモユキの身の丈と同じくらいの複合兵器、パワーアーマーもあるよ」

「うーむ……」「ちゃっちゃと決めてください。人を待たせてるんですよ」「大丈夫だよー、色々選べる時ってすっごい時間かけて悩んじゃうのおじさんもよくあるからね! あっ私はこの盾1つくださいな!」「はいはーい……このルナーウルフ社のやつね。7500円になります」

 おいマジかよ。ライフル弾防げるモデルのシールドって日本だと75万円とかしてるのをネットで見たことがあるし10万位の値段はザラだった気がするぞ……

 そんなことを考えながらも銃を選ぶ。ホシノとユメ先輩はショットガン、盾と拳銃だ、前に出ると見て間違いない。あと、ホシノには話してて、秀樹はキヴォトスに来る前から知ってるとはいえ、俺がヘイローを持たない故にヒーリングファクターや変身を使わなければ一発が致命傷と思われるのは間違いない。だとすれば……

「まずはセミオートの7.62mmあるいは30-06スプリングフィールド、高倍率のスコープ付きでバイポッド付きの狙撃カスタムを」

「はーい、ちょっと待ってね。……リクエストに合うのは……よし、これだ。 お待たせ! M14EBR、4~16倍可変式スコープと、バイポッドのカスタムパーツも取り付けて、ストックはAR15系列のCAA Tactical スナイパーストック ARS モノポッド搭載モデルに変更した。セミオートの狙撃銃なら選択肢に加えていいと思うよ」

 

「それにする。タンカラーにしよう。あと、セカンダリウェポンとサイドアームに9mmマシンピストルと……マグナムリボルバー、S&Wの.500じゃないが、357より威力のあるやつも」

「だとすると……グロック18かベレッタm93Rも選択肢に入るね。でも智之、もっと良いのがあるんだ」

 ああ、さっきからガンラックの特定の所をチラチラ見ていたからな。

「オート9。50発の9mmパラベラム弾を3点バーストで撃てる。マグナムリボルバーは……色々あるけど、智之は.44が良いのかな。じゃあ……これだね。S&W M29、6.5インチと8インチどっちにするかい?」

「8インチにしよう。そいつにもピストルスコープを付けてくれ。オート9はそのままで」

「了ぅ解。あと各種弾薬とマガジンもね。とりあえず標準規格を一通りを1箱ずつね。合計の値段だけど……」

 ―結果、俺が買った銃は、M14EBRカスタム『Highway to Hell』、S&W M29 8インチ『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』、オート9の3丁だった。ホシノからは「そんなに買ってどうするんですか?」と言われ、ユメ先輩からも「どれか1丁に絞った方が良いと思うな?」と言われた。サイドアームの概念は無いか、やる人がマイノリティなのだろうか。

 あれから2週間が過ぎ、入学式当日。その間にもいろいろあり、ホシノの家にいつまでも居候するわけにもいかないので、たまたま出会った、これからアビドス自治区を去る犬の方々から土地と家、というかお寺を買い*2、それを自宅とすることにした。まぁ書類は入学するときに書けばいいとユメ先輩が言ってくれたので、それに備えての確認をして、ブレザータイプの制服を着用して、指定された座標に移動した……のだが、

(……本当に少ないな。ホシノと俺を除けば十数人程度か……)

「……えー、おほん。私は真銅ミオ(しんどう みお)。3年生だ。アビドス高等学校にようこそ。歓迎するよ、小鳥遊ホシノ、豊嶋トモユキ」

 挨拶をしているのは真銅ミオという3年生で、ユメ先輩も3年だった。それにしても……

(皆顔は良いんだよなぁ……)

 俺だって男だ。異性のことは少なからず意識するし、日本でもニューヨークでもそういうことはあった。エマ・フロスト*3やブラックウィドウ*4の胸元を直視できずに目を背けてしまうこともあった。幸いここの彼女たちの服装はシャツやベスト、ブレザーと常識的だ。スカートが短いのが気になるが、ジロジロ見なければいい話だ。

 閑話休題。

「2人ともここに来る時に見たと思うけど、このアビドス高等学校は現在、非っ常ぉ~に厳しい状況に置かれている。頻繁に起こる砂嵐、多額の借金、我々を狙うものたち……今なら入学取り消しを認めるが、するか?」

 口を開こうとしたが、ホシノがため息の後、俺の方に視線を一瞬向けた後、先に言った。

「構いません。そっちこそビビッて退学しないですよね?」

 俺は続くように言う。

「上等です。ホシノのことは詳しく知りませんが、俺は何度も厳しい状況を打開して生きてきました。キヴォトスの外から来たヘイロー無しだからって舐めないでくださいよ!」

 スピーチをしていた3年の先輩は一瞬面くらった顔をしたが、すぐにかすかに笑い、その後微笑んだ。

「良い啖呵だ、感動的だね。だけど実力は……」

 その時だった。外の方で銃声とエンジン音がする。明らかに先輩たちのものではない。周囲の空気がホシノ含めヒリついた。コッキングの音が辺りから聞こえるのにつられ、俺も『Highway to Hell』を構え、ロードする。

「来たね。カタカタヘルメット団だろう。入学書類はまだだけど、実力を測るよ」

「待ってよミオちゃん! ホシノちゃんもトモユキくんもまだ―」

「二人はやる気満々みたいだけど?」

 はっきり言ってちょっと凄んだのを後悔している、が。ここで逃げる訳にもいかない。

「俺なら大丈夫ですよユメ先輩、ミオ先輩。俺はカタカタだかガチャガチャだか知りませんが、この程度でビビりません」

 ホシノはため息を着いてから俺に対して、

「……逃げる気がないなら別にいいですけど、背中から撃たないでくださいよ?」と釘を刺した。

「……善処する。じゃあ先輩方、俺は狙撃してきます」

「二人とも待ってよ! ミオ先輩、私はやっぱり見てるだけなんてできません! 私も行きます!」

「オッケー、じゃあ私はドローンで適宜観測しておくよ、梔子さん」

 俺は逃げるように屋上に移動した。

 

 

 屋上に移動した俺はまずは双眼鏡で確認する。地上ではユメ先輩とホシノが正門前に到着し、俺の方を向いて無線を起動する。

《トモユキくん、敵はARが20人とSMGが30人、どこかにスナイパーがいるかもしれないから見つけたらそっちを優先してね》

「了解です。それ以外ではそちらの援護射撃を行いますね」

 来た。ヘルメット団の名前の通り、構成員の全員がヘルメットを被っている。

(……真正面から来たのは油断か陽動作戦か……わからないが……撃ってきた!)

 俺はうつ伏せになり、直前までスコープに付けていた覆いを外して、ヘルメット団の一団の最後尾の者を狙撃する。

 ヒット。最後尾にいた赤いヘルメットの少女が後ろに倒れる。

(次は……)

 アビドス高校に来るまで感じていた重さと、今撃った時の肩の衝撃から実銃であると実感しつつもホシノの背後に立とうとしていたヘルメット団を狙撃。背中にヒットし、倒れ込んだが、意識があるのか、うずくまる。

 それを見たホシノが俺のいる方向に軽くアイコンタクトをしたあと、ヘルメット団の集団に突っ込んで暴れ回り、ユメ先輩が撃ち漏らしを仕留めていく。最終的には俺は更にユメ先輩も仕留め損ねた敵を狙撃するというチーム構成が確立していった。

(これで大方片付いたな…ん?)何かが遠方から一瞬光り、その数秒後、肩を掠める。

「…っぐっ!」

銃声。間違いない。スナイパーだ。迷わず無線通信に使うトランシーバーをつけてホシノとユメ先輩に言う。

「前方にスナイパー!銃声と光のずれから恐らく600m離れている!そちらの前線の殲滅も確認したから、後はあのスナイパーだけだ!」

《了解!私たちは撤収するから気を付けてね!》

肩の傷が消えてるのを確認した後、スコープのレンズの蓋をして、寝転がったままの体勢で右に転がり、今度は座った体勢に変えてからライフルの狙いをつける。

(…砂の流れで風はわかりやすいな。…レンズの反射光がこっちからはまる見えだから…)

「そこっ!」

射撃。狙いは………ヒット。一発での気絶だった。軽く周囲を見たが、もうヘルメット団の者達は撤退していた。

《戦闘終了だよ。お疲れ様、二人とも》

ユメ先輩からの無線を聞いた俺は軽く深呼吸してから屋上を離れた。

 

 

「やあトモユキくん、ホシノちゃん。大丈夫…だね、すごいな…たった3人で50人近い人員を撃破するなんて」

「…スナイパーの発見が遅れました。幸い狙いが俺だけだったのと相手が外したおかげで反撃する機会を得られて何とかなりましたけど」

教室の1室にユメ先輩やホシノと共に移動した俺はマガジンを『Highway to Hell』から抜き、薬室から弾を出してクリーニングロッドを受け取り、銃身のクリーニングを始める。超学習の恩恵で銃の構造やメンテナンス方法や使い方もわかるから、迷わず進めていく。

そうしているうちにミオ先輩が入って来た。入って来たのは様子を見るだけではないようだ。

「二人の活躍を見させてもらったけど…」

「…なんです?」

「現時点では素晴らしい!ホシノちゃんはまさしく天才的なセンスを持っている!トモユキくんも素質あるよ!どうだい、私が抜ける代わりに二人ともアビドス生徒会に」

「お断りします」そう言ったのはホシノだった。

「え?どうしてだい?」

「なんだっていいでしょう。トモユキはどうなんです?」

「お、俺は入っても良いですよ」

「トモユキくんが入ってくれるだけでも嬉しいよ!これからもよろしくね!トモユキくん!」

「…はい!」

*1
しかもセントリーガンはご丁寧にも『エイリアン2』に出てきたモデルがあった

*2
ちなみに想像より安かった。やはり砂漠化してるせいだろうか

*3
強力なテレパシー能力と、テレパシーと同時に使えないが全身をダイヤモンド化する能力を持つ女性ミュータントで現在はX-MENの一員。初めはヘルファイア・クラブの幹部としてホワイトクイーンを名乗り、X-MENの敵だったが後に和解。X-MENの中核メンバーとなった。サイクロップスの恋人として公私ともに彼を支え続けている。常に露出度の高い衣装を好んでおり、ファッション界のインフルエンサーとして知られている。Tシャツにジーンズしかない時も、テレパシーでセクシーな服を着ているように見せているようだ。

*4
本名ナターシャ・ロマノフ。マーベル・ユニバースにおける世界最高のスパイの一人であり、変装の名人である。当初は旧ソ連のスパイとして訪米していたが、ホークアイに惹かれたことでアメリカ側に寝返った




キャラクター紹介&解説

・豊嶋智之
今回からアビドスに入学した主人公。超学習のおかげで独学でも狙撃はある程度できている。銃を人間に向けるのに抵抗あったはずなのにすんなり撃てたのは、キヴォトスの人々が通常は銃弾を受けても死なないという情報を持っていたことと、キヴォトスに来る前の出来事を通じて戦闘時と非戦闘時には心を切り替えられるように訓練していたため。

・小鳥遊ホシノ
まだユメ先輩には心を開けていない暁のホルス(後にそう呼ばれる)。でも最終的には入っちゃう

・梔子ユメ
最近の情報で「争いに慣れるのは良くない」みたいなことを言ってた事が判明したが、残念ながら智之は過去の経験から、キヴォトスでも忌避される血生臭い方の争いに慣れざるを得なかったので手遅れだったりする

・真銅ミオ
本作オリジナルの生徒。褐色肌の黒髪ロングポニーテール。アビドス生徒会を抜けることにした。

・堀田秀樹
ガンショップの店長をやっていたのはただの気まぐれで、基本的には損得勘定で思考・行動し、ビジネスライクな関係しか作らないが、智之をはじめとする一部は別で、キヴォトスでは早速ホシノも友人認定する。


というわけで3話目でした。これからも頑張ります。それではまたお会いしましょう。


エンディングテーマ
Yes-Roundabout

皆さんの智之のイメージCV.は誰ですか?

  • 梶裕貴さん
  • 櫻井孝宏さん
  • 中村悠一さん
  • 石田彰さん
  • 細谷佳正さん
  • 島崎信長さん
  • その他
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