竜帝神話   作:伊達酔勢乗

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竜は最強です、この世界に限っては誰にも勝てません。


五章〜七章 建国①

五章

 

竜の体から溢れ出る魔力は体表に雷を迸らせ、その体から立ち昇る魔力は空に大きな雪雲を作った。

 

 

 しかしそれでは作物が枯れ、家畜は凍え、皆が死んでしまうので。雲の神と風の神は天使とハーピィを6人ずつ作り、雪を抑えさせた。

 

 

 まずはハーピィ三人で。

 

 リーブグ一月で雪を上げ。

 

 ペーベリ一月で鍵を掛ける。

 

 フィーリグ雪を落としてしまい。

 

 三月一諸に抑えこむ。

 

 この三ヶ月を春という

 

 

 

 次に天使とハーピィで。

 

 サンチャイとマーブス真面目に頑張り。

 

 ボスティとティーゼヴ前へ進む。

 

 マベティとサールタ気が緩み。

 

 3ヶ月間の努力がパァ。

 

 この三ヶ月を夏という

 

 

 

 最後に天使三人で

 

 ムサンチ何とか抱え込み。

 

 ソトゥレイゆっくり降ろしてく。

 

 ツツァナイ一瞬落としかけるが

 

 皆が支えて間一髪。

 

 この三ヶ月を秋という。

 

 

 

 最後みんなでどんちゃん騒ぎ。

 

 初めにみんなで宴を開き

 

 次に恋人に菓子を送る

 

 最後に仕事の準備を始め

 

 名残惜しくとももうお別れ

 

 この三ヶ月を冬という

 

 

六章

 

 平原に落ちた血から産まれた人々の中で、最も若い男と女がいた。その男の名はバーン、その女の名をエクスと言い、バーンとエクスは知恵と力と勇気で以てブルートガングという名の王国を作った。

 

 

 

 ある日。バーンが獣との戦いで毒を負い、あと一月の命となった時。二人はありったけの秘薬・霊薬を掻き集め、それを己の体で試して毒を克服した。

 

 その薬を麦畑に撒いたところ麦はあっという間に育ち、寒さや虫に負けぬ強い麦となった。

 

 

 

 またある日。日の神の遺灰を喰らい狂暴になった暴れ牛が平原に住む者を襲った時。三日三晩の戦いの末その腕力で以て暴れ牛を絞め殺し、群れを従え王国の家畜とした。

 

 その牛は、大の大人が十人掛かりで押してもビクともしないほどの岩を、たった一匹で軽々引くほどの力を持っていた。

 

 

 

 またまたある日。武者修行の旅の最中竜の巣に迷い込んだエクスを探すため、バーンは周囲の静止を振り切って単身竜の巣に乗り込んだ。エクスもまたバーンを心配させぬよう、たった一人で竜の巣から抜け出した。

 

 その勇気に感心した竜は、持ち主とその配下に剛力と強固な肉体をもたらすカリバーンと、持ち主とその番に無限の魔力と強靭な肉体をもたらすエクスカリバーという名の剣を贈った。

 

 

七章

 

 

 海岸に落ちた血から産まれた人々の中で、最も泳ぎの上手い男と女がいた。その男の名はアルバトロス、その女の名をルイスと言い。アルバトロスとルイスは運と機転と絆で以てアルタニアという名の巨大な船を作り、海原を渡り歩いた。

 

 

 

 ある日。船の材料を探して陸を彷徨っていた時、アルバトロスとルイスがはぐれてしまった。しかしアルバトロスは、ここまで来て引き返したらルイスに笑いものにされる。ルイスも、ここまで来て引き返したらアルバトロスに笑いものにされると考え突き進んだ。

 

 すると森の開けたところで硝子の様に滑らかで、雲のように軽い木。土のように耕せて、豊富な栄養をふくんだ木。岩のように堅く、鋼のように粘り強い木を見つけた。

 

 

 

 またある日。日の神の遺灰を喰らい、狂暴化したヘビが群れをなして襲いかかってきた時。ヘビがニシンの塩漬けを避けるのを見て、ヘビにニシンの塩漬けをありったけ投げつけると。ヘビはその匂いに苦しみだし、その隙をついて首根っこを掴み、殺した。

 

 この災害を乗り切った記念に全てのヘビの骸を魔術の杖に加工して、空に魔術を打ち上げると轟音とともに海が割れた。これはいいとヘビの杖を船に取り付け、これを砲と名付けた。

 

 

 

 またまたある日。船が完成して出航した時、海を割られて怒った海の神が、こう言った「この船に乗るの者の内、最も貴い二人を捧げなさい、それが嫌ならばそれ以外の皆を差し出しなさい。さもなくば沈めます。」

 

 

 

 アルバトロスとルイスは船員たちに言った「私達が生贄になります、今から言うことを忘れないでください。

 何時でも分け合うこと、どんな時も同胞と奪い合ってはならない。

 何時でも助け合うこと、どんな時もけっして見捨ててはならない。

 何時でも愛し合うこと、どんな時も寄り添わなければならない」

 

 

 

 しかし他の皆は二人に言います「何時でも分け合えと言うならば、その苦しみも分け合いましょう。

何時でも助け合えと言うならば、この苦難でも助け合いましょう。

何時でも愛し合えと言うならば、今も愛し合いましょう。

皆でともに、歩もうではありませんか」

 

 

 

 その言葉に皆の想いを思い出し、アルタニアと船員皆で海の神に挑んだ。

 

 

 

 周りの波は凡百の船ならばあっという間に沈むほどに荒れたが、アルタニアは沈まなかった。戦いは丸一日続いたが、そこまで戦っていると怒りもすっかり冷め。

 

 「その運、その機転、その絆。これほどの船乗りをみたことが無い」と言って。迷惑をかけた詫びに嵐と荒波を退けるアルバトロスと、海の恵を呼び込み海鳥達を従えるルイスという名の砲を与え、マーフォークの都に招待した。

 

 

 しかし所構わずマーフォーク達に求婚する船員たちに怒り、地に立つと体調を崩す呪いをかけた。

 




名前の由来
バーン→カリバーン(剣)
エクス→エクスカリバー(剣)
ブルートガング→ブルートガング(剣)
アルバトロス→アルバトロス(船)
ルイス→ルイス・オリンピア(船)
アルタニア→アルタニア(船)
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