「じゃあ爺さん行ってくる」
グリーンは帰ってきて早々に旅に出る選択をした
オーキド博士からポケモン図鑑を預かり、荷物を纏めて相棒のヒトカゲを連れて旅立っていった
「トキはどうする? お主も基礎は叩き込んだ。早く元の世界に帰りたいのであれば旅を進めるが」
「···そうやな。オーキド博士、うちも旅に出ようと思うわ」
オーキド博士は図鑑と地図とカバン、それに自転車を渡してくれた
「自転車は研究を手伝ってくれた駄賃じゃな。お主は体力が無いから自転車で移動したほうが良いじゃろう。ミニリュウがカイリューに進化したらいらなくなるかもしれんがな」
「助かるわ〜、ありがとうなオーキド博士」
「トキワシティにはポケモンの関連施設が少ないから、まずはトキワの森を抜けてニビシティに向かいなさい。自転車であれば半日で到着できるからな」
「つくづくありがたいわ〜。助かります」
「元の世界に戻れることを祈っとるよ」
バックの中には幾らかのお金とモンスターボール、傷薬も入っていた
オーキド博士は私がグリーンと同じタイミングで旅に出るのがわかっていたようだ
「とりあえずカントー地方を巡ってみてリュウを進化させて遠くに行けるようにせなアカンな」
「その為にはうちのトレーナーとしての実力も上げなアカン。···ジムゆうトレーナーの腕を上げる施設もあるようやからそれ巡りも良いかもしれんね」
早朝自転車に乗って飛び出しトキワの森の中を進む
「しっかし虫ポケモンがぎょうさんおるな···大きな芋虫とかクワガタとか蜂とかがおる···リュウの特訓には最適やな」
「りゅ~!」
「やる気満々やなよし、あの草むらに竜巻や」
「りゅ!」
ビューンとつむじ風みたいな竜巻が草むらに直撃するとボトボトボトとポケモンたちが吹き飛ばされる
「ナゾノクサ、トランセル、ビードル、キャタピー···まぁ似たりよったりのポケモン達やな」
とりあえずポケモン達を捕まえて図鑑に登録する
「ホーン、ナゾノクサって日中は地面に埋まって光合成をして、夜に動くんやな。可哀想なことしたな」
図鑑説明を読みながらミニリュウの傷の手当をする
「お前さんはちっこいのにバトルが好きやな。そんなに強くなりたいん?」
「りゅ~」
「そうかそうか」
道中虫取り少年に絡まれバトルをしたり、その虫取り少年に蜂蜜を木に塗ったり、体当たりで木を揺らすといつもとは違うポケモンが出てくることがあると言われ、ミニリュウに神速で木を揺らしてもらうと
ドサッ
「スピ!?」
「あ、スピアーや」
「スピー#」
まぁ怒るわな
そのままバトルになるが、スピアーには敵わず、ミニリュウに竜巻を指示して牽制しているうちに自転車で逃げ出した
「逃げた逃げた···ん?」
フヨフヨとここには似つかわしくないポケモンが居た
そのまま通り過ぎようとしたら自転車の荷台にガチンと引っ付いた
「なんやなこの子は」
図鑑を開くと
『コイル 磁石ポケモン』
「コイル? 分布図とは全然違う場所に居るな···しかも弱っている感じかいな?」
「ジジジ」
真ん中の目玉は✕印になっており、浮くのも疲れたみたいな感じである
···よく見るとこの森には似つかわしくないポケモン達が居る
イシツブテやケーシィ何かが血走った目で虫ポケモン達を攻撃していた
「なんやあれ? 怖いわ」
レベル的にミニリュウでは対応できないと判断したトキはコイルを捕まえてボールに入れるとニビシティへと向った
夕方ニビシティにヘトヘトになりながら到着した
「つ、疲れた〜」
自転車を漕ぎすぎてお尻と足が少し痛みを感じながら、ポケモンセンターという施設に向かう
ポケモンセンターはポケモンの治療やトレーナーの宿泊施設がある場所でとりあえず弱っているコイルとミニリュウを治療しなければならない
「いらっしゃいませ、ポケモンの治療ですか?」
「すみませんお願いします。ミニリュウとコイルです」
「はい、承りました。宿泊はされていきますか?」
「お願いします」
「では24番の部屋をお使いください。外出する際には一度ここのカウンターまでお越しください」
部屋に荷物を置いて、一度ラウンジに戻り、ラウンジに備え付けられているテレビ電話と転送装置を起動する
「えっとオーキド博士の電話番号はっと」
電話番号を入力すると博士が出た
『おお、ニビに着いたかトキ、予定通りじゃな』
「スピアーに追いかけられたりして怖かったわ」
『それは災難じゃったな。今回捕まえたポケモンはおるのか?』
「ナゾノクサ3体、キャタピー4体、ビードル1体、ラッタ1体、ポッポ1体、コクーン1体、トランセル2体やな。転送するで」
転送装置にボールを置くとモンスターボールは消えてしまい、テレビ電話のオーキド博士の所にボールが届く
『確かに受け取った。報酬はバックに入れた通帳の口座に振り込んでおくぞ。他にトキワの森で気になった事はあるかな?』
「イシツブテやケーシィ、コイルみたいな森に居るはずの無いポケモンが居ました。図鑑の分布図と違うようですが」
『そうか···ふむ、グリーンからも大きなガルーラというポケモンがトキワに居ると言う情報をトキワシティで聞いたと話しておったな』
「グリーンはトキワシティに?」
『徒歩だと森を抜けるのに時間がかかるからな。1日準備を整えてからトキワの森に挑むのじゃろう』
「なるほどな~」
『そうそう、ニビジムに挑むんじゃったらあそこは岩タイプのジムじゃから水タイプか草タイプのポケモンを使うと良いぞ。ではな』
「ほな」
ぶつんと電話が切れた
『トキさん、トキさん、お預かりしたポケモンの治療が完了いたしました。カウンターまでお越しください』
アナウンスがあったのでポケモン達を回収に向う
部屋でゆっくり眠っているとドガーンという爆発音で目が冷めた
「な、なんや? なんや?」
「か、火事だ!」
どこからか叫び声が聞こえてくるし、どこか焦げ臭い
纏めていた荷物とボールを持ち窓から外に出るとポケモンセンターが炎上している
「か、間一髪やった」
とりあえず荷物や財布、通帳にポケモン達が無事なのを確認し、ほっと一息つく
そのまま警察に保護され、事情聴取を受けて朝には開放された
「治安悪いんやな。いきなり街の施設が襲撃やなんて」
昨日の火事は何者かによる放火であるらしく、目撃者によると黒い服で胸にRの文字が入った集団がポケモンセンターの機材を盗んでいき、そのまま放火したのだと
「ニビジムの開放日は明日やったな。1日あまっとるから水ポケモンを探してみようか」
「りゅ~」
「ジジジ」
ミニリュウはすぐにボールに戻ったが、コイルは自転車の荷台に体の磁石でくっつく
「お前さんは荷台が好きやな」
「ジジジ」
自転車を走らせて近くの川にやって来た
「ここなら水タイプのポケモンも居るやろ」
とりあえず怜はポケモンフードを砕いて川に投げると
「「「コココ」」」
バシャバシャとコイキング達が餌を食べようと飛び跳ねている
中にはトサキントも混ざっているが
「よしいっぱいおるね! コイル、スパークや」
コイルはしゃーねぇなぁみたいにゆっくり動き出し川に向かってスパークすると川の一部が光り輝き、プカプカと魚が浮いてきた
「コイキングとトサキントとヒトデか?」
『ヒトデマン 星型ポケモン』
「まんまやな珍しそうやしコイキングやトサキントは陸上だと戦い辛いやろからこの子を手持ちにしようかな」
ヒトデマンを手持ちに加え、コイキングやトサキントもゲットしたあと、転送装置のあるフレンドリーショップでコイキングとトサキントをオーキド博士の研究所に送り、ヒトデマンは傷薬で治療した