仮面ライダーギーツ ウマ娘・クロスオーバリング 作:玉ねぎは大正義ッ!
時系列としてはアニメ3期1~2話の裏側に当たります、よろしくお願いします
──────サトノクラウンが上がっていった!久方ぶりの無敗の皐月賞ウマ娘誕生なるか!?サトノ家の悲願達成することが出来るのか!?』
『おっと、ドゥラメンテ!弾かれるように外を回されてしまった!最終直線に入って 後方も一気に追ってきた!先行勢も粘っている!サトノクラウンはまだ中団!果たして届くかどうか!?中山の直線は短いぞ!』
(クラちゃん、瞬間的にガードしたんだ…)
(ドゥラメンテさん、まさかここから勝負を──?)
『粘るキタサンブラック!外からゲンジツスティール!』
『かわすか!?かわした!僅かに外、ゲンジツスティール!』
「すごく僅差…どっちが勝ってもおかしくない!」
「ハナ差でキタちゃんが…」
「「…えっ⁉︎」」
『外から、ドゥラメンテー!外から、なんと!ドゥラメンテ!これ程までに強いのか!?これ程までに強いのか!?』
『強い!皐月賞を制したのは、ドゥラメンテ!恐れ入りました!』
「僕、まるで、気づけなかった…」
「まさかあんなに外から捲ってくるなんて…というかこんな強い子を相手にするんだね、私たち…」
あの日は私たちにとっても…ただただ圧巻の日だった。実力差がスマホの画面越しでさえまざまざと感じられるぐらいに
『熱い熱い日差しが照りつけるここ府中東京レース場のターフ』
『さあ第四コーナーのカーブ! ここからは後戻りできない真っ向勝負!全てを賭けて、全てを賭けて!! さあ直線だ日本ダービー!』
『目一杯追っている!ミュゼスルタン!並びかけるキタサンブラック!』
「キタちゃん…!」
『先行勢が粘っている!』
「うああァアアアア!!」
『粘る粘るリボンピンヤン!キタサンブラックもグッと追いかける!先行したウマ娘はここで消えてしまうのか⁉︎ だがまだ分からない! 長い長い府中の最終直線、栄光へと続く一本道の坂を──』
「キタさんがやった⁉︎」
『来たか来たかドゥラメンテかぁあ!!!』
「「──は?」」
でも、僕たちは甘かった。
ただ、ひたすらに…
『残り200!』
『ドゥラメンテ先頭! ドゥラメンテ先頭!』
「⁉︎…くぅっ!」
『ドゥラメンテ先頭!ドゥラメンテ先頭!ドゥラメンテ先頭…! ………ドゥラメンテ先頭!』
『やっぱり強い! あっという間に抜けだした!』
『2番手サトノラーゼン!』
『3番手サトノクラウン!』
『ドゥラメンテ! 二冠っ! たっ! せーーーーい!!』
『太陽の輝きも戴冠の悲願もその暴風のような力こそが荒々しく捩じ伏せた! 史上に残る、圧倒的な末脚の炸裂だァーーー!!』
「キタちゃん、英寿…」
「キタさんもクラウンさんも、まるで歯が立たない…」
「こんな、こんな凄い人に…僕が、立ち向かえる、の…?」
彼女は、ドゥラメンテさんはコースの差なんて関係なかった。あの末脚は…ただただ強力で、どんなバ場だろうと天候だろうと中・長距離なら諸共に蹂躙できるに違いない
…そう思ってしまったら、ただただ、怖くて、怖くて…
『両足の橈骨遠位端骨折で全治六か月』
『年内の出走は絶望との事です……』
『6戦4勝2着2回という圧倒的な戦績で…』
「そう、なんだ…」
「⁉︎」
「ッ…今、戦わなくていいって思っちゃった…」
「…祢音ちゃん、最低だよ僕…ッ!」
「…ううん。私もこれで、あの子と戦わずに済んだなんて…狡いよね」
「「うっ、ううッ!」」
そこにドゥラメンテさんはしばらくは走れないという知らせを聞いて喜んでしまう私(僕)たちがいた。
なんて情けないんだろうって…そう思った。
…でも
──────だから……!!」
「ここからがあたしのッ!」
「ハイライトだぁッ!!」
『キタサンブラックが上がってきた! キタサンブラック!キタサンブラック! 外から一気にジュエルサファイアが!』
『真ん中からゲンジツスティール!』
『真ん中からゲンジツスティール!!』
「ううう…、ああああああァアアアッッ!!!!!!!」
『キタサンブラック先頭!キタサンブラック先頭!祭りだ!これは祭りだキタサン祭りだぁぁぁぁ!』
『勝ったのはキタサンブラックだあ!!』
((だからこそ菊花賞で、キタさんの走りに勇気を、もらえた…))
((…ただ直向きに立ち向かうことの凄さも))
「…凄い、凄い…凄いよ、キタさん!」
「うん。誰に望まれなくても、がむしゃらに自分らしく戦って勝利を掴んだんだ…」
「強いなぁ、キタちゃん…!」
菊花賞当日
先行とも逃げとも似つかない、その走りが、末脚が終盤、荒々しく熱く沸るキタサンから繰り出される。
手繰るは勝利。
その様は彼女を尊敬こそすれど、いろいろと近寄りがたいと感じていれば遠慮してしまっていたシュヴァルの胸に仄かだが、されど確かな偉走りへの欲求を、勝つことへの執着心を宿らせたのだった。
無論、同じく見ていた祢音の胸にも熱く熱くこみ上げてくる何かがあった。
「シュヴァルちゃん…」
「うん。僕たちも、きっと…!」
どれだけ時間が掛かってもこの3年間の間に…いつか必ず、G1に勝つ。偉大な勝利を刻んでみせる。
祢音とシュヴァルは朧げながらそう決意を固めたのだった。
アニメ3期では史実15年がベースの時期のシュヴァちの視点が無かったんで、それをギーツとのクロスオーバー作品ならこう書こうということで短めですが過去に書いたものをこうして上げた形です
あの時分はシュヴァちのキャラ性もほとんど分かっていなかったので多分に妄想が入ってます
折を見て修正しておきたいところですね
ではまた