妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった   作:泡沫幻想黒衣の人

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第33話 アネラウネ

 これはラングらが砂漠に行った次の日のこと。

 

 アイリの見張りを頼んでから、初めての報告にシュタイナーが来た。

 

「何かあった?」

 

シュタイナーはその私の問いに話しはじめる。

 

シュタイナー「観察を続けていたら、急にほぼ瓜二つの人物が観察対象にくっつくようになりまして…(って今更だがなんでこんな女の手足になってんだろうオレ)」

 

「あー、それは想定内、他には?」

 

シュタイナー「…その人物は直ちに俯瞰していた此方に接近し、此方の目的等を聞き出し、次いでに水問題の解決を共にしようと言ってきました」

 

「どうして?ちゃんと隠れていたんでしょう?」

 

シュタイナー「それが、2人でカゲロウ(人喰い)のことと思われることを話していたタイミングでカゲロウが弁明に走って2人に接触し…」

 

「おいおい…管理不行き届きで始末ものだぞ?ふつー」

 

シュタイナー「は、はい…申し訳…(いや、何故謝らないといけない、こっちは渋々…やってるだけ…)いや、っていうか!!いつからオレはお前の〜!!!!」

 

「うん?急な反抗期かな?ちゃんと言うこと聞いてくれたら………甘美な褒美も考えてあげるんだけどなぁ………(最大限の色目)」

 

シュタイナー「………、今しがた私めがした失言は忘れてください、お願いします」

 

「うん、忘れた」

 

シュタイナー「ともあれ彼の接触を許したのは私めの責任であり、彼に責任はありませんので、何かしら罰を与えるつもりならば私めに…」

 

「うん、罰とかは考えてないけど、ちょっちまずいかなーと、カゲロウは討伐される可能性があるからね」

 

シュタイナー「それは…その場ではなんとか回避できました、郊外に進出した神出鬼没の怪盗メガロニカなる存在によって」

 

 その場でのメガロニカの発言…人喰いが人を目の前にして正気でいられる訳がない…との発言で見逃されたらしい、よかった。

 

それで?そのカゲロウは…と問うと向こうに置いてきたと言う。

 

 いや…シュタイナーくんはバカなの?報告優先して特急危険人物そのままにしてくるんじゃないよ。

 

まぁ1日やそこらなら衝動も起きず、大丈夫だろうけど、万一があったら被害者に申し訳が立たないだろうに。

 

 あ、ちなみにアイリ達3人は村の野菜などの生育不良をなんとかするためオアシスの水を回収しに行ったみたい。

 

あの村も砂漠化という土の中の栄養がなくなっていく現象に見舞われているからね、デスワームのせいで。

 

 デスワームというのは巨大なミミズの魔物とかつてはされていた、巨大ミミズ妖怪。

 

植物達にとって重要な土の中の栄養を根こそぎ食べていく厄介な奴と成り果てたミミズ。

 

 基本的にチュートリアル前の主人公なら逃げ一択だ。

 

奴に勝てるような例えば即死チートとか使ってると例外なくやつに捕捉されて逃げることも出来ず戦うことになり、勝つと強制BAN。

 

 まぁここでは現実に存在しているから倒してもなんらかのペナルティが此方にあるわけじゃあないだろう。

 

して、アイリと瓜二つの存在ということは、ユウちゃんだね。

 

 ちゃんとアイリの元へと辿り着いているようで、よかったー。

 

…いや、彼女がアイリの元へといくかは完全に分からなかったけど、生き返して早々なんらかトラブルに遭うこともなく奇跡的にアイリの元にってことは、ゲーム通りに彼女達は出逢う運命だったんだろう。

 

 さて、それは上手くいってよかったが、どうやらあっちはそうもいかないようで。

 

私はただ単に襲われただけなんだけどなぁ。

 

 …朝のことを思い返す。

 

 いい身分ねと、現れたるは、般若の顔の擬姉かな(誤字にあらず)。

 

あそこでレオナルドに怒るならわかるけど、雰囲気だけでいったら私が1番矛先向けられたわけで、訳ワカメ。

 

 それ以上何もなかったけど、完全に敵意のようなものを一瞬向けられたような…どんだけ擬弟好きなんだよ。

 

互いの求めるものが合致しただけで、結構いい感じの姉弟に見えるの…好きぃ…だけど、弟がちょっかいかけた女にはこれか?

 

 あれじゃ弟…レオナルドに彼女は出来そうにないかもね、どんまいだレオナルド。

 

ブラコンな姉を持ったばっかりに…。

 

 あれ、結構独占欲とか発揮するタイプなのかなー?ラミィみたいに…。

 

そのラミィといえばなんだけど、なんだか直近ラングとの接触は控えめ。

 

 というのもラビラビラビットにべったべたくっつかれてて、ラングの方行こうとすると引き離されるから。

 

これにはラミィもかなり不満なようで…でも振り払う様子がない辺り我慢強い妹になったものだよ本当。

 

 昔…というか前世では何かあれば兄の俺に色々ねだったものだからなぁ…我慢も知らず。

 

そうなると毎回興味の対象を別のものに移したり、誤魔化したり…特に小さいころは大変だったなー。

 

 まぁ前世で死ぬちょっと前辺りから急速に落ち着いたんだけどさ。

 

その落ち着いたタイミングってのがなぁ…ははっ。

 

 俺が手を出してしまったタイミングなんだよね…。

 

それを拒まない妹も妹だったってことで、レイ○にはならなかっただけで、決して褒められた兄ではないな俺は。

 

 …って言っても、わたしには関係ないような?

 

………………あいつらの本当の姉貴だったらな。

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