妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった 作:泡沫幻想黒衣の人
当主の部屋にて…。
私ことアウラウネは2人?のことを見下ろしていた。
「はぁ…可愛い」
ナミナミ「一体どっちのこと?私は可愛いと言われても嬉しくない」
スライム「ぷるっ」
鳴き声それなんか…?。
今頃ラングはグレーテルの姿で冒険者ギルドに冒険者登録しに行ってる頃かな…。
帰りカゲロウとシュタイナーの回収もお願いしてあるから、この後帰ってきたら、その2人交えて報告会かな。
内容は勿論アイリとかのこと。
カゲロウの接触以降何のアクションも向こうからなければいいんだけど…。
それより今は目の前のことね。
「ナミナミはここにきてから、他の人との交流はしてるのかしら?」
ナミナミ「交流も何も、基本ここの人らとの接触は控えさせるようになってるんじゃないか?誰とも顔を合わせないんだが」
「まぁ、人間への憎悪を巻き散らすだけの厄介なやつってことだけは伝わってるからねー、皆忌諱でもしてるんじゃないかしら」
ナミナミ「そうか」
「それで、こっちの様子は…と、不便とかはないかしら?」
スライム「…」
「薬草不足と…そこら辺の雑草や小動物よりやっぱり薬草がいいみたいね、そのうち薬草採集の依頼をこちらから出してみようかな、そうしたら幾らかの冒険者達が受けて、薬草いっぱい食べさせられるかも?」
スライム「ぷるぷるっ!」
やっぱりそれ鳴き声のひとつなんだ…。
ナミナミ「それよりいつまで私は隷属しなくちゃいけないんだ?出来れば隷紋を外してくれないか?」
「それは無理、一生隷属させるつもりだから」
ナミナミ「なっ!?ふざけるなよっ!!私には人間殲滅の使命が課せられて…」
「はいはい、だからでしょう、そんなことは絶対、絶対させないんだから」
ナミナミ「グルルルルルゥッ!!!!!くそ、こんなものぉおおっ」
「あ、無理矢理隷紋の影響下から逃げようとしてる…(ドラゴン達のはもう完全に意味なくなっちゃったし、ナミナミも同じようなことになったら…面倒)」
まぁそんなことになったら、アルバータ様呼んで従属させる魔法を教えてもらうか、かけてもらうかしよう。
それ以外にも、もし彼女を呼んでくる必要が出てきたら、アルバータ様は多分魔女の国にいるだろうから、そこの地理をフェリルと共有して、フェリルに彼女を迎えに行ってもらおう。
ナミナミ「………くぅ、駄目か」
「無理しないの」
言いつつナミナミを撫で回す。
ナミナミ「や め ろ !おぇっ」
そこまで拒絶する程人間嫌いか〜、しょうがない奴だな本当。
こういう奴は一生外(公)に出してはいけない存在だと思うの。
その主義主張はともかく、取り敢えず周りに危害を与えることは禁止している。
彼女には血みどろの闘争だけはして欲しくないし、させないつもりだ。
せめて人間に対する憎悪を内に秘めることだけはしてほしいものだ、思想の自由だけは保証される。
でも彼女がずーっとこのままかは…分からない、不測の事態というのは常に起き得るものだから。
…さて、ラングがいない間この二者の世話は私か妹ちゃんがやってるんだけど、そろそろお世話係交代かな、フェリルのおかげか早くもラングが戻ってくる。
玄関
「やあ、お帰り、今回も大変だったみたいだね」
ラング(グレーテル)「本当だよ、ひでりって妖怪のせいで砂漠が暑すぎた」
「マジか、でも倒したんでしょう?余分に持っていった水筒の中身はまだ残ってる?」
ラング(グレーテルからシフト)「いんや、全部飲み干した」
アサリ「ちゃんと全部飲みました」
「こまめに摂ったんだろうね?」
アサリ「はい(何故あたしが…ということにはツッコまないのかな)」
ユウ「姿が…変わった?」
ラング「おっと、部外者に知られたら面倒かな、この情報を持つ者は管理上少ない方がいいし…アサリ?」
アサリ「言われなくても、都合が悪いのでしたら…はい」
ユウ「………ええっと、さっきの男の子は何処に行ったのかしら」
アサリ「…あの、スキルを使う度に、それを継続するコストがかかるので、できればそのコスト(失われる生命力)を補充したく…」
ラング「(…血とかかな?)俺ので良ければ後でね………それとよく考えたら彼女は別にいいかと思う」
アサリ「………気が変わるのが早いですね、別にいいですけど」
ユウ「………あぁ、そうそう、貴方の変装だったよね」
ラング「出来ればそのことを広めないでほしい、特に貴族やそれとつるんでる連中には…色々面倒くさいんだよ、貴族社会は」
アウラウネ「別にそれを気にする必要も貴族くずれの私達にはないかもしれないけど、一応今後貴族の立場に復権する必要が出てきた場合、私達が冒険者をやっているという情報は邪魔でしかないからな」
ユウ「先々を考えてのことか………そんなの気にしなくても一流の冒険者は自動的に貴族特権を手に入れられるのに………」
アウラウネ「でもね、そういった貴族達は社交界では省かれる(陰湿なイジメ)対象になって、貴族間の情報戦に置いてかれるのが常なのよ、そのリスクを背負うことは賢明ではないわ」
アサリ「………それ程の賢明さを持ちながら、今まで貴女様は何処で何を???」
アウラウネ「私の過去なんて無いも同然、詮索しようとしても徒労よ」
アサリ「そのような意図は………」
ラング(やっぱりメイド姿の彼女は敬語が似合うなぁ、その上で2人きりの時とかに砕けた言い回しにさせたらクるものが………きっとあるだろう)
アウラウネ「と に か く、私達には別の姿がある、この事実を貴族連中には知られないようにしておいてくれると助かりますって話…分かった?」
ユウ「…はい」
カゲロウ&シュタイナー(話に入れなかった…)
当主の部屋(ナミナミ&スライムは別部屋にラミィが移した)
アウラウネ「さて、じゃあ貴方達が報告すべきと思う事柄を一切合切報告してもらうわ、今まで見守りご苦労様、では早速…シュタイナー?」
シュタイナー「はっ!(つい彼女が組んだ足の隙間から見える下着に意識が向いてしまっていた…)え、えぇと、報告は取り敢えず1つだけ至急…」
アウラウネ「それなら前の時にでも報告できたよね?至急報告が必要だと思った報告を何故貴方は前の時にしなかったのかしら?」
シュタイナー「確証が得られなかったからです!サー!今回は至急報告しようとしていた事柄について確かな情報をカゲロウから得られました」
アウラウネ「その情報とは?」
シュタイナー「はい、どうやらアイリは喋れないご様子で…そうなったのはかつて妖怪に襲われた後からだと…ユウからカゲロウが聞き出しました」
アウラウネ「そう(こんなことならさっきユウ捕まえとけばよかったな、まぁ明日あたりこちらから会いに行けばいいか)」
ラング「喋れない?…ならそろそろ声変わりの俺の声を…うん、それが良さそうだ」
アウラウネ「声変わりするからって、全く別人の声になるわけじゃなし、貴方が喋れなくなったらどうするの」
ラング「まぁでも…声変わりするから大丈夫!…な可能性に賭けてみない?」
アウラウネ「……………取り敢えず今のラングの声は可愛い方だし、あの子に似合いそうね」
ラング「でしょ?はい、決まりー!」
カゲロウ「オレからも1つ、山頂付近に住む歩哨村人によると謎のカラクリ群が此方に向かってるらしいんだが?」
ラング「ん?数は」
カゲロウ「百近くは数があると…」
エルフ「きっと私やアイリ様達を狙いに来ると思われ…」
ラング「いつものことながらいきなり現れますな、それと…そんな厄ネタエルフ様でなんとかできないでしょうか?」
エルフ「私の力を振るってもいいんですけど、その、あのぅ…多分彼奴等には雀の涙ほども効かないと思われ…」
アウラウネ「風で岩や木々などをぶつけるとしてもそれほど効果があるかは相手が機械である以上微妙だしなぁ…」
ラング「やっぱり俺がなんとかするしかないのかな…」
アサリ(それらとのラング達の戦闘…被害想定は…ハジマリー村はアイリ様がおられるから問題はないとして少なくとも港町1つは滅茶苦茶になる可能性が高い)
アサリ(となると…多くの生命力、血が手に入りそうだし、惨劇が見れそう♪)
ここにいない他の人はきまって修練中だと思ってください。