妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった   作:泡沫幻想黒衣の人

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第43話 学園再開

 グレゴリオン暦1113年 9月1日

 

 約1年と少しの休校を得て本校(はトロールとの戦闘のせいで結局基礎から作り直す必要が出てきた)から編入する生徒と新入生達が英雄魔術学校分校の魔術堂にて一堂に会する。

 

 新任校長グラコスからの生徒への長い挨拶は割愛され(遅刻した生徒達がいたためである)、教頭、教員とごく短い挨拶が終わり、生徒会長と編入生代表の挨拶も簡単に済ませられる。

 

シャッテ皇女「編入生代表、シャッテです、皆さんよろしくお願いしますね」

 

アウゼンバウワー「生徒会長アウゼンバウワー、アウゼンとお呼び」

 

 流石に素敵なシャッテ様とちょっぴりいやみな薄い橙色混じりの白髪ショートのアウゼンバウワー生徒会長さん。

 

アルバータ「魔術、魔法関係特別顧問、アルバータじゃ、よろしくのう」

 

 と、アルバータが先の2人に続いて挨拶をした瞬間ぶふーっ!!と誰かが吹き出すような気配が何処かからしたが、誰だよ。

 

 私も吃驚よ、こんな事アプリであったっけー?考えるだけ無駄かー?ここはゲームじゃなくて現実だからね。

 

 でも確か珍しいアイテム交換要員としてアプリにもいたはず。

 

 と考えていると、ここにやってくるバタバタとした足音…もしかしなくても…。

 

ラインハルト「もももも、申し上げます!本校生徒の1人、フォルティス・ブレイブ・アイリが勇者となられましたぁっ!…とのことですっ!」

 

 一気に魔術堂が騒めく………うん、知ってたけど、なんで君が伝令役になってるのかな?ラインハルト。

 

ラインハルト「つきましては、大都市ヘラクレス首長、パトリック・アウシュビッツ様から本校校長と面会の場を設けていただきたいと…」

 

グラコス「分かったわ、直ちに準備します」

 

レイア「と、いう訳で、ごめんだけど、みんなは教室に戻って親睦を深めててね?先生達はちょーっと会議だから」

 

 ああ、あんたもいたっけ、学校法人運営側で。

 

 

 ・・・、

 

 

 side アイリ

 

 今日は記念すべき登校日、ハジマリー村近くの集落で唯一の同年代コルトを連れて学校に向かう。

 

コルト「にしても、さっきまでの嵐が嘘のようだ」

 

「あはは、そうだね」

 

コルト「嵐が去ったら、気のせいか長く聞いてない幼馴染みの声が聞こえるな〜…」

 

「気のせいじゃないよ」

 

コルト「!?アイリ、お前いつから(そんな可愛らしい)声が…」

 

「んー、分からないけど、龍神様のお陰かな?」

 

コルト「龍神様〜?!オババ様が言ってた龍神様か!?勇者としての器があるものに龍玉を授けるっていう…アイリ、龍神様に会ったの?」

 

「うん、龍玉も貰っちゃって、子供の頃からオババ様から聞いてた勇者伝説が、まさか身をもって現実のことだったんだって体感することになるなんて…」

 

コルト「勇者伝説ねぇ…聞いた覚えはあるけど、内容覚えてないなぁ、オババ様の話が長いから、必ず途中で寝ちゃってて…僕も正直なところ殆ど話の内容は…。でもとにかく各地で人助けをしていたような話…だったような…」

 

コルト「お前も覚えてないのかよ!」

 

「あ、うん、そうだけど…」

 

コルト「それで、アイリはこれから勇者として人助けとかするつもりなの?」

 

「うん…自分に出来ることはしていきたいなって、その前に勉強だけど」

 

邪教徒「う、う、うぅ、光が強い世界では我らは生き辛い…故にそこのっ!抱えている龍玉を寄越せっ!」

 

アイリ「へっ?ど、どうしようコルトくん?」

 

コルト「絶対渡すなっ!勇者の証でもあるだろ」

 

ラインハルト「ぎゃあ、百目のローブ気持ち悪い、という訳でさっさと御退場願おうか!せぇいっ!」

 

邪教徒「ぎぇええっ!!口惜しや〜、我は先に闇に沈むぞ、すまぬ同志たち…」

 

 僕が突然のことに戸惑っている間に、騎士さんが不審者をやっつけてくれた。

 

ラインハルト「って、その、龍玉?…大事なものなら何処かに仕舞っておけ」

 

アイリ「は、はい…でも手頃な入れ物が…」

 

ラインハルト「それなら俺の袈裟袋を使うといい、返却は結構ですぜ」

 

アイリ「あ、ありがとうございます」

 

 と、僕がお礼を言って袈裟袋を受け取ると同時に龍玉を入れてくれる騎士さん…と、そこに立派な馬車が。

 

アウシュビッツ「きききき、君ぃ!その龍玉はっ!!?」

 

ラインハルト「はい?うぇあっ!?アウシュビッツ様!?こ、この子の龍玉がどうかしました?」

 

アウシュビッツ「それは…伝説に謳われた勇者の証でもあるもので…予言では再度勇者が誕生する際齎されるものだと…と、とにかく一緒に来てくれ!学校まで送ろう!」

 

アイリ「あ、丁度遅れていたところなので助かります、ありがとうございます、アウ、シュビッツ様…?」

 

コルト「お、俺も乗せてくれよ」

 

ラインハルト「私が護衛をば…!」

 

 なんだか登校するだけなのに仰々しくなっちゃったなぁ…?

 

 

 ・・・、

 

 

 えいま学校分校 ウィザードルィ

 

 2年Aクラス

 

 実力社会のこの学園で、私ことアウラウネのクラスは当然ながら?Aクラス。そして何故生徒側にいるのかはグラコス先生にラングとの関係を私も学校の寮に入れてくれと頼みに行ったときに暴露したから。

 

 私が彼の分体であることを知ったら彼女がなんか微妙な顔してたのはなんでだろう、私にそんなに悪印象がないからラングとのギャップでそんな顔になったのかな。

 

 まぁいいや、それよりもこれから騒がしくなるぞー、特に勇者アイリ周り、アプリ通りなら通学途中各勢力から襲われて、アウシュビッツが抜け駆けして、勇者の政治利用を画策し始めるんだっけ?

 

 んで、そっからは…学園生活だけど基本的に学校に来たら途端に声で操作するチュートリアル入って、あとは一気に自由度が上がるからアイリがこれからどう動くのか予想が全然つかないや。

 

 ま、こればかりは相手の出方を窺うしかないね…と、Aクラスの人員の確認でもしていくかな。

 

 まずは人数を確認…男子14人。女子14人。私をいれたら合計29人。

 

女子達の名前は…アプリ本編でモブであってもちゃんとあるみたい。

 

 まずはパトリック・アウゼンバウワー、あの大都市ヘラクレスで主権を握るパトリック家の1人娘で長女。

 

 魔法は光魔法系統が得意、但し使えるのはサンダーボルトのみ、ライトとかは使えないっぽい。

 

 固有スキル 防音

 

 トゥアモ・レンズィー

 

 マシンガンみたいな、銃火器っぽいのを携帯しているモブ顔ピンク髪少女、確か特殊な魔道具だったねあれは。

 

 ビギー・ニニ

 

 鳥系の獣人、元となった鳥は推測ではあるがドードー、毛先が黒くなっている赤髪赤羽毛持ちの目が死んでる少女。多分あの見た目で風魔法は苦手。

 

 こと

 

 エルフ様が連れてきたらしい元迷い家の住人、つよつよフィジカル少女。…ピーカブー。

 

 アルトリア・サザビー・フェイスレス

 

 ^_^←の顔が表示されたディスプレイを顔に被っているが多分顔無しとかいう妖怪、妖気をそこはかとなく感じる。

 

 ジンジン

 

 完全なるモブ、ここまでモブらしいモブはいないかもしれない、見る人によって変わるらしい髪色と黒色の目以外特に印象には残らない。

 

 エルゴ・カチュア

 

 薔薇をあしらったレイピアを携帯している少女。男装の麗人。

 

 テット

 

 小人族リリパットの緑髪美少女、彼女と付き合うことを考える男性諸君は打ち出の小槌でも探して彼女を大きくしなくては…ね。

 

 イート・イート

 

 いっつも何か食べてる大食い美人パツキンギャル、大体が中世っぽい世界観なのにこの子だけ現代のギャルっぽい私服持ち、アプリの設定集によると自分で作った私服らしい。

 

 固有スキル 燃焼

 

 ルル

 

 ご存知取り扱い注意な双子の片割れ、跳ねっ返りでM気質、わからせたい………。

 

 タントン

 

 あと一文字違いで…、それはいいとして、熊さんの帽子と下着を履いた熊好きの可愛い少女。得物は木製バット。

 

 ミレアナ・シューマッハ

 

 黄色い髪、とにかく動きが早い美少女。

 

 固有スキル プラズマ放射

 

 イオ

 

 元偽聖女、…特に私からのコメントはない。

 

 ハーピィ

 

 超強いフィジカルと強力な風魔法を使えるハーピィちゃんならこのクラスより上、聖女とかがいるシークレットクラスのSクラスいけるよ?なんでAクラス…。

 

 男子達は〜っと…、うん、見たことあるメンツがいるわ。

 

 ガトー、ボルテ、ライナス王、ベリアル、シュタイナー、リル…。

 

 ハレルヤ

 

 ラミィの推し兼彼氏兼クエスの婚約者、ラミィはクエスには渡したくない模様…勿論私はラミィを応援する。そしてあわよくば…。

 

 ちなみに原作PC版では素のステータスの低さから扱い辛く、彼のルートは放置されがちである。

 

 ゴロ

 

 巨人族と熊獣人のハーフ、タントン曰く異性としては見れないけど可愛がりたい存在らしい。サイズが合う服がなくいつも服に困っていて普段は金太郎スタイル。

 

 見た目通りの力の強さである。

 

 クー・クー

 

 通称くーちゃん、いつも寝ている犬系の獣人、元の犬種はよく分からない。有事の際にしか起きないらしい…可愛い。

 

 ヌー・ヌー

 

 牛系の獣人、多分黒毛和牛系。土魔法が得意で美味しs…強そうである。

 

 チャック・アラヴィアン

 

 黒い魔法のランプを持ち歩いてる怪しげなターバン野郎。

 

 サザン・オール

 

 海月?を被っているショタで水魔法が得意そうである。

 

 固有スキル持ち?なんとなくそんな雰囲気。

 

 小狐

 

 いや名前まんまだなー、そんでもって妖怪だねーあの見た目なら。

 

 狐獣人と狐妖怪とか同じ動物モチーフの獣人と妖怪の容姿被りそうと思うじゃん?全然違うんだなこれが………獣人は獣耳しかないけど妖怪は獣耳と人の耳があるんだよね、それが獣人と妖怪の獣を見分けるポイントだ。

 

 ラング

 

 名簿には本体の名前も、何処に行ったんだろう?ラングの霊圧(存在感的な何か)が………消えた?まぁそのうち何処からか湧くでしょう、一旦止めるために半殺しにしたはいいが、それでも彼が勇者になっていたら原作崩壊待った無し。

 

 Sクラス

 

 このクラスに学年関係なく集められるのは飛び抜けた実技の才があるか完璧に筆記テストをこなしたエリート中のエリートのみである。

 

 在籍生徒予想…。

 

 聖女クエス。

 

 勇者アイリ。

 

 ドール、ルーン、リール。

 

 実技はともかく無駄に筆記だけは完璧なんだよね、あの3女…。




 ちなみに、再開が遅れに遅れたため詰め込み教育になります。
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