妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった 作:泡沫幻想黒衣の人
ウィザードルィ 学生寮
グラコス「ここが、アウラウネさんの部屋です」
「ありがとうございます、寮に住まわせてくださって…」
グラコス「行くところが無いなんて可哀想だから住まわせてやったら?…と、えいま学校法人運営代表様が仰いましたから、それに従ったまでですよ」
レイアか………。さてと、落ち着いたところで、他の生徒の部屋を確認しようかなぁ。
お隣は…アウゼンバウワーの部屋か、1LDKと私よりちょっと広い部屋だ。寮長…というか、ケイトお母様の部屋は2LDKと更に大きいけど。
続いて…レンズィー、ニニ、こと、フェイスレス、ジンジン、リル&ルル、イオ、ハーピィ、ハレルヤと…ラングの部屋。
ラングは…領地捨てた没落貴族なんだから、本来は呑気に学徒やってる場合じゃないんだよね、普通は領民か良識ある人に捕まってテルミナ皇国に強制送還されて処刑されるか、憲兵ギルドに捕まって大量の罰金払わされるかされてる。
今はレイアという後ろ盾があるからいいけど、いざ何かしらまた問題起こしちゃったらどうしよう?なるようになれか。
・・・、
夕方
アウラウネの部屋
「あらー、もう日が傾いてきたなー」
と、部屋の中に入ってきていた、時々ほんのり揺らぐ太陽の光を浴びつつ、ランプに手を伸ばす。
「はぁ〜……………行きますか」
ランプ内
病院個室内
「こんにちは、調子はどうかな?」
ナミナミ「良い訳あるか、此処から出せ」
「出れば良いじゃない」
ナミナミ「それが出来ないから言ってるの!!!!!」
スライム「ぷる」
「何故出来ない、外に出たいと念じれば自然に…あぁ、拠点からランプ内に移したときに、勝手に出ないようにって命令してたっけ?」
ナミナミ「とぼけるのも大概にして!出ようとしても貴女が毎回力づくで蓋するからだ!?」
「あー、そうだねぇ…」
ナミナミ「というか、ランプに入ってきて、何か用?ご飯とかなら食べないよ、人間の出すものなんか…」
「分かったけど、水分と食事はちゃんと摂ってよねぇ?ニンゲンに復讐を果たす前にここでくたばったら笑い話にもならないから…」
乾いたパン「」脱脂粉乳「」
ナミナミ「ぺっ!どうせ毒とか盛ってるんだ!」
「うわっ、唾飛ばすな、汚っ(…くもないな、可愛い子のなら)…、盛らないよ、絶対…」
ナミナミ「いいから用がないなら出ていけ、そして私をランプから出せ」
「はいはい…機会があったらねー」
個室を出る………、そして外に戻る前に新スキルを試す。ランプ内ならばどんなトンチキなスキルでも、外にそんなに影響はでない。もし知らないスキルとかが来たら、一応念のためランプの中で試用してから使おう。
慎重過ぎるかな?って気がしないでもないけど、試すことは割と重要。
「デュアルシフト」
スキルが発動したことを感覚で捕らえる。
「おっっっも!」
直後、体が少し重くなると同時に見覚えのあるものになり、力が漲ってくる。
「なるほど………肉体の切り替えか、これはイイ!」
今、私はラングになっている、しかもスキルの効果か、少々パワーアップされた状態で。
「デュアルシフト、おそらく身体の切り替えと同時に一定時間魔攻にバフをかけるスキルかな?他の姿もいけるかいってみよう!」
結果…ヘンゼルにもデュアルシフトできた、グレーテルは不可。それを確かめた上で再度ラングの肉体にシフト。
「うん、短期間にデュアルシフト繰り返してもその分バフが積み重なることはないみたい」
っていうか胸に傷があるせいか、苦しい…苦しいということは外傷性気胸になっているか?多分エネミー相手に大分無茶したせいで古傷の悪化…再発?をしたのかもしれない。現代の開胸手術を受けることができていたのならばほぼほぼこうはならなかった筈だ。
妖力を使って回復、再生を………しようとしても妖力によるラングの肉体のこれ以上の再生は見込めない、既に鳩尾に負ったダメージ回復の為にリソースをさきすぎた。
この体への妖力浸食率は既に相当…アプリでもでていた浸食値の数値でいったら40%以上は確実か。これがもし50%を越えると確実に妖人(アヤカシビト)となり、後戻りできなくなる。こんなことなら、あのときのラングは半殺しではなく監禁コースでよかったかも。
まぁ妖力の使い方を変えればいい、肉体の再生はせずに、現状維持に妖力を使うようにすれば、浸食率は40%あたりで止まったままだろ…ただ確証はない、妖力を使うときは気をつけなければ。
相当な時間経過か、霊力さえ使えれば恐らくはこの妖力による肉体や精神への浸食率を下げられるんだろうけど、霊力の使い方が分からない以上時間経過で浸食した妖力が早く抜けてくれるのを祈るしかないか。
さて………。
side ナミナミ
あの女、いけ好かない奴ではないが、ニンゲンってだけで激しい憎悪を覚えるっていうのに、妙に馴れ馴れしくて吐きそう。くそ、こんなところ早く脱出して、仲間を集め、ニンゲン共の殲滅を為さなければ………!!!!
ラング′「やぁ、調子はどうかな?」
「はぁ?はぁああっ!?!?!?本気で言ってる??!!」
突然私がこんなことになっている元凶が目の前にあらわれた。
「お前は今ここで殺してやる」
「おうおう、元気だねぇ、取り敢えずお風呂に入りましょうねぇー」
そう言って頭を洗い、背中を流して簡単にナミナミを洗った後は………、他から持ち込んだ簡素な、それでいて十分にふかふかしているベッドに彼女を寝かしつける。
ナミナミ「や、め、ろ ! 」
…寝かしつける(怒)。身体強化を使ってでも、彼女の両腕を抑えて、ベッドに釘付けにする。ベッドの脚が折れそうだ。
ナミナミ「〜〜〜っ!!〜〜〜っ!!」
未だに抵抗をしている彼女を半ば無視して足で布団をかけて、子守唄を歌う。
「〜♪〜♪」
ナミナミ「うーわぁ、それ寧ろ睡眠妨害…」
失敬な…確かに声変わりはしたみたいだけど、歌は上手いだるぉ!?
ナミナミ「兎に角、寝かしつけは要らないっt_」
「マインドブレイク」
ナミナミ「」
頑なに眠ろうとしなかったために、起き上がろうとする彼女に対して最終手段に出た。寝かしつけにこまったら、この手に限るね?尚…ショック死の可能性あり。
まぁ…ショック死起こしても心肺蘇生法使って生き返らすけど。
スライム「ぷる…」
・・・、
夜
ラング’はフェリルを使ってラングファミリー(仮)を呼び出す。来るかな?来るよね?フェンリルに呼ばせたんだから…。
ユウとアサリ、グリフォンはまだファミリー未加入扱い。自由行動をさせている。
ステラ「えーと、憲兵さんに捕まったはず?」
ラング’「なんとか逃げて、今は潜んでるんだよ(ここ一年悪さっぽい悪さしてないし、そこまで嫌われてはいないはずなんだけど、警戒されてる?)」
ドール「私達の前に現れて潜むも何も…」
ラング’「あ、フェリル、あん時は助かった、俺のしでかした事と皆は関係無いって憲兵達に思わせたかったから、突き放す態度をわざととってくれたんだよね?ありがとう」
フェリル「いや、ただ咄嗟に出た言動d…ん、あぁ、いやー、そうでしょ、そうでしょう?ふふん♪」
…ん?
ララー「でもさっさと憲兵に行って、領地放棄して国外逃亡した罪での罰金刑だけでも払ってくればいいだけじゃ?」
ラング’「いやいや、俺は領地経営継ぐとは言ってないし…それにほら、俺は獣人殺害容疑もあるから、行ったとしてそれでしょっ引かれたら人生が終わる」
ハレルヤ「素直に出頭してください、罪は清算されるべきです」
ラング’「そう言っても、殺した記憶がないからなんとも…」
ハレルヤ「…そうだったんですね」
ショコラ「信じるのか、奴の言い分を」
おい、いつのまに居た、元第二王子。
ハレルヤ「僕は、ここは一旦信じてみたいです」
ドール「まぁ…それについても誰かの策略か、勘違いもしれないしね、要検証か」
ララー「検証する方法が皆無に思えるけどな」
ラミィ「心を読むって妖怪、覚に心を読ませれば本当に記憶がないかは直ぐ判明するよ」
ユーリン「じゃあそれを探せば…」
ラング’「俺が嘘をついているかどうか分かるだろうな」
後、妖怪といえば、個人的にはスキンケアのために人魚にも会っておきたいな。人魚の出す特殊な粘液は美容に効くとどっかで見たことがあるし。
そこに御者のおじさんが、南瓜を持ってくる。
御者「あの、馬車に忘れものが…」
ラング’「ん?あ」
猫南瓜(=¬_¬=)
そういえばこいつのこと忘れてたわ。それと…ティアちゃんがいない…何故だろう?
アウゼンバウワー「何集まってるのかしら…」(物陰
アルバータ「…」
表記がラング’となればそれはアウラウネです。逆にアウラウネ’となればそれはラングです。