妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった   作:泡沫幻想黒衣の人

15 / 130
妹ちゃんのお話


閑話 死の国 ヘルヘイムとヘラ・ニール

気がつくと彼岸花のようでちょっと違う白い花々が一面咲き誇る場所に彼女は仰向けに倒れていた

 

 

ラミィ「うーんん………ハッ!!」

 

キョロキョロと周りを見渡し一言

 

ラミィ「これが…あの世?」

 

正解であり正解でない

 

ラミィ「取り敢えず…」

 

立ち上がり白い花々の中を抜けていくと寂れた形容し難いぐにゃぐにゃの館を見つけ、中に入る

 

ラミィ「お、お邪魔しまぁ〜す…」

 

ヘラ「おや、客人とはいつぶりか」

 

ラミィ「え…ヒッ!」

 

声に主に目をやると、八雲立つ紫のような幻想的なローブを纏った骸骨がそこには立っていた

 

ヘラ「む?怖がらせてしまったかな、これならどうだ?」

 

と、骸骨の顔が人間のものになったのはわかるが、上手く認識できない、まるで若干モザイクがかかったかのようになった

 

ラミィ「はい、それなら大丈夫です」

 

ヘラ「私はかつてここに居た、死の神が生み出した死の具現…ヘラ・ニールだ」

 

ラミィ「私は森山 らみと申します」

 

ヘラ「むむ?それは違うのではないか?」

 

ラミィ「へ?えっと…あ、ぁあ!!はい、私は今はモリエール・ラミィみたいですね、はい」

 

ヘラ「ふむ…まったくの異界からの雰囲気を感じるにアヤカシの類か?」

 

ラミィ「違います違います!そこら辺は私にもわからないんですけど、この世界のことが動く絵物語として伝わってる世界がありまして、私は元々そこから来たんです!」

 

ヘラ「へー、妙なこともあるもんだ…察するに妖精達が読み違えたか?さて立ち話もなんだ、部屋へきなさい」

 

ラミィ「へ?あ、はい」

 

 

館の一室

 

ヘラ「いやな、星の巡りによる魔力の流れを捉えきれずその隙間を埋めようとしてお前たちを此方に寄越したのではないかと」

 

ラミィ「???」

 

ヘラ「あー、つまりだ、お前たちが来たのは妖精達の悪戯だってことを言いたい」

 

ラミィ「はぁ…そうですか(ここでいう妖精ってゲーム上で語られることが殆どない神話上の妖精(ハイエルフ)のことなの………?)」

 

ラミィ「ところで私は何故こんなところに、あ、失礼、死の国ヘルヘイムにいるんでしょう?ここは歴代の聖女様や勇者が復活するまでの間来る場所のはず………」

 

ヘラ「そこまで知っているのなら、早い話君は選ばれたのだよ、勇者や聖女ほどの器に…な」

 

ラミィ「私に勇者や聖女の素質が………?」

 

ヘラ「それでないとしても、ここに来る魂はなんらかの方法で後に蘇る者しか来ん、よかったな、多分私の知り合いの不死鳥が蘇らせてくれるだろう」

 

ラミィ「だけど、その不死鳥は復活するために火山で身を焼く必要があって、数百年前の聖教の祭りで食べ過ぎで死にそうになった際、飛べずに火山で身を焼けず、そのまま本当に死んでしまったはずですよ?」

 

ヘラ「………………………それは実か?」

 

ラミィ「はい…少なくとも動く絵物語の中ではそう語られていました」

 

ヘラ「あの食いしん坊めが………惜しいやつを………と思ったが別に惜しくもないな、そんなことで本当に死んでしまう不死鳥なんぞ」

 

ラミィ「ははっ、ですねー」

 

ヘラ「それなら、もう1つ生き返る方法を知っているな?」

 

ラミィ「はい、聖女の祈り(聖女が身につけるネックレスについた蒼い宝石)と聖女(に選ばれた人間)の魔力で生き返ることができることを知っています」

 

ヘラ「そうだ、それで生き返るんだろう」

 

ラミィ「でもでもあのぅ………今代の聖女様は聖教が拵えた偽物だから、多分それも無理ですね(少なくともクエス等が聖女ルートに入らない限りは)」

 

ヘラ「………………………今の地上はまったくどうなっている?!本当にどうしようもないな……………………今の地上は」

 

ラミィ「まぁ、それでもここにいるってことはそのうち生き返りますよ、そう信じてます!(兄貴が来てくれたら多分何かの拍子で生き返ることもあるんだろうけど、望みは薄いなぁ…)」

 

ラミィ(でも待って…さっきヘラ…様は、お前たちって…それって…)

 

ヘラ「ま、お前の兄貴とやらに期待だな」

 

ラミィ「や、やっぱりぃ!!!!来てるんですね!!!?兄貴っ!!!!」

 

ヘラ「煩いわい、お前たちは仲良すぎ兄妹だなぁ、一緒に来るほどとはね」

 

ラミィ(兄貴が来てるならコレは勝つる流れぇ!!!)

 

ラミィ「で、で、兄貴の転生先は………」

 

ヘラ「んー?それはもちろん今世でのお前の兄貴、モリエール・ラングだが…?」

 

ラミィ「えっ、えっ、えぇーーーーーーーーーーっ!?!?!?!?(駄目じゃん!!!?どう頑張っても闘技場送りにしない限り序盤で死ぬモブクズ貴族じゃん!!!?兄貴にモブクズ貴族の闘技場ルート教えとくんだった)」

 

ラミィ「って、流石にこんな状況になるなんて予測できるかぁーーーーーーーーっ!!!!」

 

ヘラ(荒れてるなぁ、ま、この子がいる間は退屈はせんでよさそうだ)

 

ラミィ「もうダメよぉ…お終いよぉ…序盤切り抜けてもズールでしょー?急襲魔族カサブランカでしょー?学校地下の魔物達でしょー?学校に潜伏してる魔族ルミアでしょー?」

 

ヘラ(落ち着くまでいつまでかかるやら………………)

 

ラミィ「それにそれに主人公に近づいたら………絶対巻き込まれるし………兄貴………私の希望は貴方にかかっています!どうか、どうか、死なないでぇ!そしてできればでいいから私を生き返らせてハレルヤきゅんに逢わせてくださいっ!!お願いしますっ!!」

 

ヘラ(やれやれ………………………)




荒ぶる妹らみちゃんなのであった

キャラ投票続き

  • エル・ベントス
  • アダマイト・トップ・レイア
  • カサブランカ
  • エルフ様
  • ルミア
  • ユーリン
  • ゴルディ
  • モモコ
  • リル
  • ルル
  • ハレルヤ
  • イオ
  • テル・ミナ・ガトー
  • テル・ミナ・ボルテ
  • アルニマ・ライナス
  • タリン・ナイト騎士団長
  • ラビラビ
  • フェレ
  • ラトゥス・オン・バーム
  • アドベント・サクラ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。