妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった   作:泡沫幻想黒衣の人

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ブリリアント王子の容姿はメッチャイケメンなこと以外想像にお任せします

あとクイックも想像に(ry


第37話 カプレラ王国の王子と王女

 グレゴリオン暦1112年 7月27日 午後3時頃

 

旧モリエール家領地東端

 

モリエール・ルルー盆地

 

皇国側に貴族崩れ、モリエール・ラング率いる小隊と、併せて5万人ほどの兵達が悠然と現れ、攻撃準備をしている様子が確認された…

 

そこに、盆地に向かう併せて約50万の兵を率いて颯爽と駆けるカプレラ王国王子、ブリリアント王子の姿があった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリリアント王子「ついに始まるか………魔王の復活も噂される中仕掛けてくるとはな………!皇国は戦火を利用し多くの奴隷を生み出した悪国(あくこく)………」

 

ブリリアント王子「必ず討ち滅ぼし、大陸に太平の世をっ………!!!」

 

兵達「オォーーーッ!!!」

 

ブリリアント王子「まずはいつものように…敵の頭(ラング)からだっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここで時は遡り7年前・・・

 

 

ベル村北方遺跡調査隊

 

この隊を指揮するのはカプレラ・リオン第3王女(当時15)

 

 

Side リオン

 

リオン「ここら辺に遺跡が埋まってるはずよ、みんな取り掛かりなさい、私はちょっと…」

 

付き人「また自作マシンですか?」

 

リオン「うん、科学に興味があってね、これとかどう?」

 

歯車が重なってできている謎の箱型マシン

 

リオン「これは何か入れてねじ巻きを回すと………」くるくるくる

 

そこらへんの石を取り箱上部に開いた穴に入れる

 

ギャリギャリギャリギャリ

 

ジャラジャラジャラ

 

箱下部から石だったものの欠片が排出される

 

リオン「色々粉砕することができるの、小さいからそんなに大きなものは入れられないけどね」

 

付き人「はぁ、そうですか…(最近のリオンお嬢様は才のある魔法より科学にばかり興味が…実に勿体ない)」

 

リオン「こうやって理由つけて、外に出て実証実験できる機会なんてそうそうないから、ブリリアント兄様に感謝だわ、後で頬にチューしてあげましょ」

 

付き人(そしてブラコンという…)

 

と、そこへ…

 

先遣隊隊長「リオン王女様、報告があります」

 

リオン「何かしら、聞きますよ〜」

 

隊長「付近の魔物達が騒がしく…スタンピード…とまではいわなくてもモンスターパレードが起こる可能性が出てきました、ここは1度お帰りになった方がよろしいかと…」

 

リオン「それは本当?本当なら残念、ブリリアントお兄様が私にくれた折角の外出機会なのに…すぐ戻らないといけないなんて」

 

カプレラ王女シャル「はぁっ……はぁっ……みんな逃げてっ!!ワイバーンよっ!!」

 

周囲

 

「えぇっ!?」「それはマズいっ!!」

 

「みんな避難だっ!!」「逃げるんだよ〜っ!!」

 

ドドドドドドドド(一斉に逃げ出す兵士の馬の蹄の音)

 

リオン「み、皆落ち着いて、一気に動いたらワイバーンに………」

 

パシュッ

 

ドスッ

 

シャル「え?………かっはっ」ばたっ(絶命)

 

隊長「王女様っ?!!矢!?や、やはりな………許可を得て調査に来ているというのに、将来の戦争時有利にするためここで才のある王族を狙ってくるか………!!!」

 

リオン「こ、皇国がやりそうなことです………でもワイバーンが出たとなるとこちらまで気をまわす余裕は無くなってくるはず」

 

隊長「皆は先に行ってしまいました…リオン様だけはこの先遣隊隊長クイックがお守りします!」

 

リオン「お願いしますわ!目立たないように旅人等を装いましょう」

 

・・・、

 

 

 数日後

 

モリエール辺境伯領、貧民街の一角

 

シャルお姉様のことは非常に残念でしたが、これでこの場での危機は去りました………

 

「…」

 

クイック「む、何やつ!?」

 

シュタイナー「オレだ、オレだよ、暗部のシュタイナーだよ!」

 

リオン「えと、この方は…?」

 

シュタイナー「三日月のシュタイナーと言ったらオレのことだぜ、王女様?」

 

黒服…毛も黒く隻眼、赤眼のオオカミ獣人さんがそう言ってきますが

 

リオン「申し訳ありませんが、存じません」

 

シュタイナー「この三日月型のシュリケンってやつ?ヒノモトからの流れ物でさぁ、気に入って暗器として使ってたらいつのまにかそう呼ばれるようになって…」

 

クイック「シュタイナー、そんなことを話に来たのか?」

 

シュタイナー「あー、違う違う、この辺にさ、脱毛症を患った獣人がいて、スパイごっこやってたから子供の目の前で葬ってやったよって話をだな…」

 

シュタイナー「そうそう、その友達だとかなんとか言ってた風魔法使いのヤツも退けたから、ここから先、安全に行けますよ、王女様」

 

リオン「待って、その子供はどうなったの?」

 

シュタイナー「さぁ?なんか偶然居合わせた獣人派遣会社の頭取だってウサギ顔が連れてったけど、連れてった後は知らん」

 

リオン「そ、そうですか…(酷い目に遭ってないといいけど…)」

 

クイック「ここからはお前もリオン王女様の護衛に加わってくれるか?」

 

シュタイナー「取り逃した風魔法使いさんが気になるが…いいぜ」

 

クイック「助かる、用心に用心を重ねておいて損はないはずだ」

 

シュタイナー「何かあったのか?護衛がお前だけって…」

 

クイック「皆ワイバーンと皇国の偵察兵らに散らされてしまったのでな」

 

シュタイナー「へ、腰抜けどもに護衛は無理だって………暗部に任せりゃよかったのに…」

 

リオン「今回は公式に許可を得ての調査、暗部など入れては角が立つと思い………いえ、皇国相手にはそのくらい慎重でなければいけませんでしたね」

 

リオン「お兄様達に心配かける形になってしまったことは、本当に悔やみきれません…」

 

クイック「いえ、これも我々の練度不足…気付けた奇襲を気付けない無能な我々に責があり、リオン王女様が何か責任をお感じになることは何らありません」

 

リオン「そう………」

 

シュタイナー「いつまでもしけってんな、行くぞ」

 

リオン「はい、お願いしますねシュタイナーさん、引き続きお願いしますクイック隊長」

 

クイック「任せてください、必ずリオン王女様をブリリアント王子様のお元に…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 7年後

 

王国 地下城

 

牢内(内装はちゃんとした部屋)

 

リオン「クイック、クイック隊長はいます?」

 

クイック「はっ、ここに」

 

リオン「兵達が戦争が始まったと騒いでいるのだけれど………何がどうなっているか説明をお願いできるかしら?」

 

クイック「はっ、どうやら隣のモリエール辺境伯の息子が兵を率いてやってきたとかで…」

 

リオン「攻めて来たのではなく?」

 

クイック「そこはまだなんとも………しかしいつ戦争が始まってもおかしくないかと」

 

ドタドタドタッ!

 

伝令兵「た、大変です!!!!!」

 

クイック「なんだ騒がしい!!!!」

 

伝令兵「さ、先程、勇んで出立なされ、開戦の勝鬨(雄叫びと同意)をあげ真っ先に敵の頭(ラング)を狙ったブリリアント王子様が………王子様…が…」ワナワナ

 

クイック「どうした、またいつものように一瞬で指揮系統の首を飛ばしまわって敵が混乱した…というご活躍の話ではないのか?ふっ、王子様は強力な固有スキルをお持ちだからな…」

 

伝令兵「い、いえ、それが………」

 

 ???なんで???なんだか嫌な予感がする………

 

いつも私に菓子を分け与えてくれたブリリアント兄様…、いつもいきなり現れては私を驚かしたブリリアント兄様…

 

 私が外に出たいと言ったら、その都度両親に直談判する場を設けて一緒に説得して貰ったブリリアント兄様…

 

 お嫁さんにするなら私がいいと言ってくださったこともあるブリリアント兄様…

 

 私がいくら頬にキスをしても決して嫌がらなかったどころかたっぷり抱きしめてくれたブリリアント兄様…

 

 私が微笑むと決まって微笑み返してくれたブリリアント兄様…

 

白兵戦では負け無しのブリリアント兄様…は、いつだったか笑うことが少なくなってしまったことも…

 

 それは皇国の兵によって兄弟のショコラ王子が大怪我を負い、第2王女が殺されてからのこと…

 

 でも私が生まれてからはまた笑顔を取り戻して、「リオンは俺の天使だ!」とまで言ってくださったブリリアント兄様…

 

そして民を導き、強大な悪国、テルミナ皇国を皆で倒さんと強い意志で兵の皆をまとめあげる格好いいブリリアント兄様…

 

 ブリリアント兄様は王国で敵う兵はいないといわれるほどお強いお方…だから戦争に行ったといわれても心配はない………

 

心配…は…無いはず…なのに…

 

伝令兵「ブ、ブリリアント王子様…が…」

 

クイック「王子様がどうした?」

 

伝令兵「お、王子…様が…敵の頭ラングめの軍に対し…せ、せ、せ、」

 

クイック「せ?」

 

リオン「せ………」

 

 この先を聞いてはダメな気がする…もし、今想像する通りのようなことが起こったと聞いたなら…私は…絶対…

 

伝令兵「せ、先発を務め、一瞬で………」

 

クイック「ふ、やはりそうか、一瞬で奴(ラング)の首を取ったか!!」

 

リオン「ほっ………」

 

伝令兵「て、敵の頭、ラングめと接触した際、これまた一瞬で何故か黒こげになり、せ、戦死なされましたっ!!!!!

 

ドゴォーーンッ!!!

 

クイックによりその発言をした伝令兵は直後直ぐに吹っ飛ばされたけど、確かに聞いた…

 

リオン「………ブリリアント兄様が………戦死???誰なの、そのラングとかいう奴………私知らない」

 

クイック「汚い言葉を吐きますが、ラングめはドグサレ外道ド畜生貴族であり、菓子を奪うためなら女子供に暴力を振るい、綺麗な女子と見るやいなや秘所を触ったりなど」

 

クイック「決して高尚な人物などではなく、武勇に優れた様子もないただのお坊っちゃま(笑)だったかと…」

 

リオン「ふーん………そんなやつにブリリアント兄様が………???」

 

 醜聞だけではどんな人物か判断がつかないけど…ユ ル サ ナ イ !!!!!

 

ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ…

 

リオン「絶対……… ユ ル サ ナ イ ッ !!!!!

 

クイック「リ、リオン王女様………!?(魔力が凝縮されて………?!?!?!」




今回はここまでです

ブリリアント王子は所謂チートスキル持ちです…あいや、持ちでした

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