妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった   作:泡沫幻想黒衣の人

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クエスが目覚めたその日の出来事です。

あと前回等で出てくる〝中身〟とは人間誰しも抱えるお腹の中のやつです、それ以上は………お察しください。


第58話 実技の補習からの… 対 魔王 幹部 マリオネット!

 クエス復活後、なんとなく彼女が金をどうしたか気になったのでそこら辺を調べてみる。

 

 すると元家の領土に関係があったようで…、

 

アウラウネに聞くところによると、クエスによりモリエール領は貧民街の子供達を支援する施設に多額のお金が届けられたそうな。

 

だとしても、所謂ハイエナ行為で手に入れた金を子供達がありがたがるか…と思ったけど、自分(ラング)が負った借金返すよりかはまぁ…そういうことに金使った方がいいよね〜。

 

と思い、許してやる大人ラング…、そんなことを思っていたところに母様(ケイト)とベントス先生がやってくる。

 

 

 実技の補習を魔術堂でやる

 

ベントス先生とケイト母様にそう聞いてラングは夏休みにも関わらず学校を訪れた。

 

 

 魔術堂

 

 実技の補習の相手も確保しているんだろうね?と思いつつラングは魔術堂の戸を開ける

 

ラング(経兵装)(何故かここ戸、なんだよね)

 

そんなことを思いつつ、魔術堂の中を見遣る。

 

ララー&シュタイナー「「よぉ」」

 

 …ラングは逃げ出した!!

 

ララー「何処へ行こうというのかね?」

 

 しかし、周りこまれてしまった!!

 

 ケイト母様が伺いに来た時点でこの事態を予測するべきだった…!

 

 

と、ラングは後悔するが、時既に遅し、2人は容赦なく体捌きと剣術を叩き込んでくるだろう。

 

手術等で疲れているだろうに!可哀想なラング!

 

 …は、1日かけて、2人により無事ボコボコにされ、体術スキルⅣを得て、剣術スキルもⅤとなった。

 

ララー(凄い、もう私の剣術についてくるなんて…)

 

シュタイナー(将来化けるぜ?これは…)

 

 なんてことを2人は思ったり…。

 

 翌日

 

 魔術堂

 

アルバータ「やぁ」

 

ラング(よかった、魔法も使えないアルバータ相手ならボコボコになることもあるまい)

 

 昨日の傷が疼くラングはそう考えるも…、

 

アルバータ「私の秘蔵アイテムの数々、見せてくれよう、電撃カード!!」バチィイッ!!!

 

ラング「」

 

 そう甘くはなく、秘蔵アイテムの数々でアルバータにボコられる羽目に…。

 

そして終わりぎわ、この際返しておこうと倍化のリングを返しておく。

 

アルバータ「遅いわっ!!借りパクされるのかと思ったわい」

 

ラング(あぁ、それで様子見がてら魔法の先生を…?)ボロッ…

 

 ラングはサンダーを覚えた!ダーズを覚えた!飛翔魔法(浮遊程度)を覚えた!ファイアボールを覚えた!身体強化魔法を覚えた!ウィンドバインドを覚えた!アイスウェーブを覚えた!ストームを覚えた!

 

 翌々日

 

 魔術堂

 

 今日は実技の補習は無いが、自身の研鑽のため、しかしながらそーっと、入堂するラング。

 

3人娘「ん???」

 

 な ぜ こ こ に い る ? !

 

と、ラングが思ったのも束の間3人娘は隅に移動して何やら話し合う。

 

 そしてラングを見遣り、迫ってくる、3人で…。

 

ラング(なになにー?これからリンチですー?)

 

まぁ、もちろん今の彼は3人を軽くのせたんですけどね。

 

 すると…ラングは視界の端にマリオネット(呪いのフランス人形の見た目)を捉える。

 

当然容赦するつもりはなく、弱点である水魔法を放つ。

 

ピーンッ!

 

 いつのまにか張られた糸に守られるマリオネット。

 

ラング「ちぃっ!!簡単にくたばってくれりゃあ、色々と楽なんだがなぁ…」

 

 そんなラングの言葉にマリオネットは無言で糸玉を発射する、これに当たると体内に糸が寄生して、マリオネットに操られることになる。

 

ただ弾道もブレブレ、速度も遅い、そんなものに当たるラングではないが。

 

あ、と3人娘の方を見る、大丈夫、誰にも当たっていないよ。

 

マリオネット「マインドブレイクッ!(気絶、稀にショック死を引き起こすスキル)」

 

 と、マリオネットがスキルを放ってくる…も、これも彼には効かない、精神世界の暗闇などとうに体感したからだ。

 

全然効いていない様子にマリオネットは驚きつつも次の一手を指す。

 

マリオネットがその人形の小さな指を鳴らすと、途端に魔術堂内部が熱気に包まれる。

 

 刹那、嫌な汗が背中を伝い、その場を飛び退く。

 

ボォオオオッ!!!激しく燃え上がる炎………

 

ラング「これは………もしかして………?!」

 

 戸の外から覗くウサ耳、それを視認した時、ラングはラビラビを始末し損ねたことを思い知る。

 

あの時もっと踏み込んでいれば…と思ったのも束の間、飛び込んできたラビラビを見て所見で首に、本来なら首が飛んでいるぐらいの傷が、マリオネットの糸により縫合された跡があることを確認する。

 

瞬間マリオネットを倒すより先にエリクサーをラビラビに使うという一手をうつ、操られて終わりだなんて…可哀想だと思ったから。

 

ラビラビ「!?!?!?傷跡が…」

 

 彼女は一瞬戸惑う姿を見せるもすぐに、ラングに強力な蹴りを浴びせる。

 

だが、身体強化魔法Ⅱを発動し軽々と避けていくラング、次の瞬間ラビラビが次の行動をする前にその意識は闇に沈んだ。

 

 ラングはマインドブレイクにマインドブレイクを付与し、ラビラビに使ったのだ。

 

にわかにたじろぐ様子をみせるマリオネットを尻目にいつもの声をあげる。

 

 カモン!妹と、先ほどのたじろぎは演技で、まだ本体が別にあることを知っているからこその妹呼び出しだ。

 

ラミィ「はーい☆ラミィ参上♪ってマリオネットじゃーんっ?!」

 

 ラングはプレッシャーを放ち、それにマインドブレイク+プレッシャーを付与し続ける、人形マリオネットには効かないだろうけど、本体の超糸玉と寄生した糸玉の割り出しに使うのだ。

 

ピンッ!

 

 近くで細〜い糸が張ったような音が聞こえる…、やっぱり3人娘の方だっ!!

 

ラミィに人形マリオネットを任せ、倒れ伏した3人娘の方へ向かう。

 

 先程の精神攻撃に動いたのは…リールの身体だ、しかもたちが悪いことに恐らくは生殖機能を司る臓器そのものか、その付近にいることが彼女に触れた所分かった。

 

流石にゲームでは表現は抑えられていたものの、体内に潜り込むってことはそういうところに入り込むことも…あるよね…と思ったところで彼女が起き上がる。

 

 マリオネットに操られているのだ、マリオネットの糸と彼女の糸が合わさり、ラングに襲いかかる。

 

それはピアノ線より固い糸となり、ラングを追い詰め、服を削ぎ、肉を削ぐ勢いだ。

 

 ラングはなんとかイメージで具現した宝剣で対するも、それすら刃が通らずさらには糸に拐われてしまう。

 

そして捕まり、縛り上げられる…服も下着以外全部削ぎ落とされて…ピンチ!のところだけど、ラングは冷静に自分の居場所を人形マリオネットと戦っているラミィとチェンジ。

 

ラング「まずは人形、お前から終わらせる」

 

マリオネット(人形体)「ひっ?!な、なんで?!入れ替わっ…」

 

 マリオネット人形の言葉を待つことも無くウォーターボム3発分を叩き込む。

 

爆発、四散!!哀れ、人形は粉々となりラングとラミィの前に敗れ去った。

 

そしてラミィは………操られたリール相手にどうしたらいいか分からず、糸を吹き飛ばすだけで終わっている。

 

 そこにすかさず加勢したラングはマリオネット人形から取った糸と糸を重ね合わせて同じ強度にすると、身体強化Ⅱを存分に使い、糸の群れに突っ込む。

 

するとぷちんっ、ぷちんっ!

 

と、切れていく糸たち、しかし量が多すぎて、ラングはまたも捕らえられてしまい、勢い余った糸たちが下着さえ削いでいきついに一糸しか纏っていないような姿に。

 

ラング「おーい、一応このゲームR18じゃないんだぞ!」

 

 と、内心恥ずかしさで真っ赤に染まりそうになりながらも、心頭滅却し、なんとか糸の群れを捌ききるラング。

 

ラミィ「最後に言い残すことはあるか?神さまに天国に行けるようにお祈りは済ませたか?」

 

 残った糸の束を前に啖呵をきる妹…にストップをかけておいて細く細くするイメージでウィップを発動、リールの秘所に丁寧に丁寧に潜り込ませる。

 

すると感覚でなんとなく分かった、中でガッチリ女の子の部分を捕まえていて、引き摺り出すのも外から叩き出すのも駄目そうなことが…。

 

 こいつ(超糸玉)を倒さないと更なる本体が出てこないのに…ラングは頭を悩ませる。

 

しかし敵は待ってはくれない、夥しい量の糸が迫ってくる気配が魔術堂外に…!

 

 ええい、ままよっと、超糸玉を無理矢理引き摺り出すことにした、何気にすることはない、こっちにはエリクサーがある!

 

と…、

 

ルーン「…、うん?、、、きゃあああああっ?!リールに何やらかそうとしてんの!!?アイスウェーブ!!!」

 

 邪魔が入るも…そこは妹がうまく処理してルーンの攻撃を引きつける。

 

ルーンに色々見られたことはこの際気にせずリールの中から奴を引っこ抜くことにラングは集中する。

 

 ボコォオオッ!!

 

 なんだかR18Gのような見た目になってしまったリールの秘所だが、すかさずエリクサーをかけて元通りにしておき、残りのMPを使い切るようにウォーターボムを超糸玉に撃ち込む。

 

超糸玉「」

 

こっちも処理完了!更なる本体は多分ステ値でいったら、戦争と前後したせいで400→700まで上昇していそうな気がする。

 

 

 えいま学校上空

 

 邪悪な気配が雲を作り、その雲を割いて30mほどの巨大な木製人形の手が夥しい糸たちと共に魔術堂を襲う。

 

魔術堂は瞬く間に糸に覆われて今にも潰されそう…そんな時一条の光が糸の群れに飛び込む。

 

 その光を放つ主は…ちゃんと天啓以外は何もかも今朝、完全復活した聖女クエスだ!

 

それと、ここ1週間ほど死のふちを彷徨い、復活したボルテも現場に駆けつけて、大きな手に立ち向かっていく。

 

ボルテ「でっけえ手だなぁ、ま、ヒーローにゃあちっと、物足りない大きさだ!」

 

 固有スキル【ヒーロー】は死のふちを体験するとスキルをもつ本人を大幅に強化する副次効果がある。

 

本来この固有スキルの効果は主人公に付けると、ゲーム上身体能力が上昇、及び身体強化魔法の効果をも上昇させるものであるが、なぜかボルテの場合だとパンチ、キックに爆発が伴う謎仕様。

 

ボルテ「喰らえやっ!!ボルテ、キーーーーックッ!!!」

 

 そんな掛け声と共に手を蹴りつけると凄まじい音と共に大爆発!!!

 

手「!?」

 

 大量の糸を出す手はこのボルテの一発で5/2の糸と体を失った!!!

 

だがここからが本番とばかりに、糸が滝のようにボルテに迫る。

 

 ボルテはなんとか身体中を糸の滝にぶつけて爆破!!糸の間を抜ける。

 

と、そこにクエスがくる。

 

クエス「飛翔魔法覚えていたのね〜?ボルテ」

 

ボルテ「いんや?ヒーローは飛べるはずだって言葉が何処かから降りてきたと思ったらふわーっと自然に………」

 

 これにはクエスも激しく困惑したが、それも一瞬で巨大な手と糸たちに向き直ると、オーラを纏い、ボルテと共にトドメ演出に入る。

 

クエス&ボルテ「「チェエエエエエエエストォオオオオオオオッ!!!!!!」」

 

2人の掛け声とともに巨大な木製人形の手は跡形もなく消え去る………。

 

手「」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 えいま学校地下ダンジョン

 

マリオネット(糸一本)「クソ〜、まさか、私がやられるとは、まだ8年くらいしか生きてないのに…ん?賢将?!」

 

賢将トロール「様子を見に来てみたら、もうやられているとは………呆れてものも言えんわ。」

 

マリオネット「うるしゃい!か弱い幼女を助けr」

 

プチっ

 

賢将トロール「こうして踏みつければ、ただの糸になるほど力を落としているのでは助けられるものも助けられんわい、やれやれ」

 

 そう言って、マリオネットの処理を終えた賢将トロールは密かに、学校地下深くで魔力を溜め続ける作業に入るのだった…。




マリオネット陥落!

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