妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった   作:泡沫幻想黒衣の人

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 魔王達のせいで遅れていました。

王国側では革命の気配が戦争の後、たった数日で濃くなっています。

事前の戦争での兵の死傷者が多くても2〜5万人…の想定を大きく超えたので当たり前ですね。


第3話 彼女の〝目〟が映すもの ② 遅れた戦後処理

※戦後処理が遅れた理由は前書きに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン、

 

サトー皇帝「入るぞ、良いか?」

 

 シャッテとリオンの部屋にサトー皇帝が伺いを立て、入る。

 

サトー皇帝「内密の話だが………王女リオンよ、ちと席をはずしてくれぬか?」

 

リオン「は、はい………」

 

シャッテ「内密の話ならいつものように、イマール様とおやりになるのがよろしいのではなくて〜?」

 

サトー皇帝「そのことも含めて………お前と話してみたいんだ。」

 

シャッテ「そう………」

 

 

サトー皇帝は戦後処理の行方を誰に託すべきかこの時、悩んでいた。

 

 いつも相談しているイマールならば恐らく、王族であろうとなんだろうと、王国人全員を奴隷にしろ、と言いかねないからだ。

 

 優しい皇妃、メルラには、側室のことと戦争の相談をするのは憚られるという理由で話していない。

 

そこで、先ずはシャッテに相談に来たというわけだ。

 

 

・・・、

 

 

 この後の展開の前に、一旦場面休止、変わって…

 

 テル・ミナ・サトー皇帝の過去を想起する。

 

 

 かれは生来優柔不断な性格で、その判断の多くをイマール等、周りのものに任せていた。

 

彼が唯一誰にも相談せずに決めたことといえば、獣人差別撤廃法令(努力義務)を作り、議会で通すのを決めたくらいである。

 

 この法令が施行された結果、すぐさま槍玉に挙げられたのがモリエール・デブール、ラング両名。

 

 特に、若干8歳(当時)のラングが獣人を殺害したのは、親の影響があったとはいえ、かなりの衝撃を皇国…いや、大陸中に与えた。

 

 子供が、そんなことをするほどにまで、獣人差別は酷いものになっているのかと………。

 

とはいえ、不逮捕特権のある貴族、帝の間にくるとも思えない…。

 

 そこで、モリエール家とフェニックス家の婚約に茶々を入れた上で、暗殺することを思いついた。

 

 それは苦渋の決断だったが、そこでもイマールに相談し、暗殺には使い捨ての獣人がいいと選ばれたのが、ティアだった…。

 

 

 また変わって…ティアのことを想起。

 

 ティアは元々アルニマ王国の側付きとなるため、母とアルニマ国の片田舎の村で修行をしていたが、その修行は中断せざるを得なくなった。

 

皇国で有名な盗賊団が、村を襲ったからだ。

 

 哀れ、親戚を中心に殆どが捕まり、それぞれ各地に売られて、ティアがアサシンに育てられることが決まった時点で、村人の中で生き残ったのはティア1人のみだった。

 

 

 またまた変わって、この後の、イマールの頭の中を想起。

 

数年後、モリエール一家が暗殺されると、その間に集めるであろう珍しい物品(奴隷)が打ち捨てられる形になる。

 

 その後、打ち捨てられた形になる物品の所有権を、自らに移す…というような火事場泥棒のような思考が働いていた。

 

この後、イマールのその考えは、ラングによって打ち砕かれることになる。

 

 ラングが生き残り、さらには学校法人に彼らの保護を頼む形にしたからだ。

 

しかしイマールは諦めず、今度は外から人を入れて、脱税などの証拠をでっちあげてでも、アウラウネを島流しにしようと画策し始めるのだけれども…。

 

 外から人を召集しない彼女に対して、成す術無し。

 

せめて自らの息がかかった人を入れられれば、脱税などの証拠を掴ませて、その脱税した金額の穴埋めとして物品を手に入れられる…とイマールは考えていた。

 

 

ラング死亡後………、

 

 目的のために人を潜り込ませることには成功したものの…、帰還したレイアの邪魔が入り物品の入手計画は頓挫。

 

 …が、アウラウネを島流しにすること自体には成功…尚………。

 

 

 と、ここまで皇国の中央で起きていた事の想起をしておいて、先の場面に戻る。

 

 

・・・、

 

 

 サトー皇帝は戦後処理として、王国側から4つの提案があったことをシャッテに話す、それは…

 

 1、王国から降る兵を受け入れて欲しい事。

 

 2、王族の亡命を受け入れて欲しい事。

 

 3、王国領内の貴族達の存続。

 

 4、奴隷制度の廃止。

 

 サトー皇帝は、最後の4つめの提案は受けると既に、カプレラ・シナモン王に報告済み、他の3つを決めあぐねているという。

 

カプレラ王国側、特に王族達は自分達が積極的に奴隷制度を広めてきていたのにも関わらず、自分達が奴隷になるかもしれない事態に至っての、この4つ目の提案である。

 

 ………別に彼らが奴隷に落ちたとしても、因果応報だと思うが、…まぁ奴隷制度が撤廃に動くのはサトー皇帝、シャッテとしても嬉しいことだった。

 

 シャッテは残り3つの提案の是非を、此度の戦争並びに魔王討伐に尽力した、クエスに委ねてみては?とサトー皇帝に進言する。

 

その進言を実行したサトー皇帝…、クエスの判断はさて………、

 

 

 1、否、皆殺し2、了(ただしリオンの為が大きい)3、了4、撤廃とともに推進派を皆殺し

 

 

という判断を示した………直ちにサトー皇帝はクエスが示した判断を実行。

 

 

 翌日…

 

 クエスが降って来た兵を粗方終わらせた後、此度の動乱の最後のイベントとして、ラングの葬儀の終了直後にあたる時間に、側室、イマールの公開処刑の予定が組まれるのだった…。

 

 

 さらに翌日…、サトー皇帝はまたシャッテの部屋を訪れ、話をする。

 

 最初は、ラングの葬儀に誰を呼ぶかの相談だったが、それはアウラウネらが決めることとシャッテに言われ、それもそうだと思い至る。

 

 ついで、ラングの功績の話になる。

 

皇帝曰く、ラング死亡につき、改めて彼周辺の情報を記者等使って出来る限り早めに洗ったところ…その功績は8歳から始まっていることが分かった。※1あとがきにて

 

 

 ラングの功績、8歳時〜…

 

 シャッテは知っていると思うから詳細は省くとしつつ、クエス譲を助けた件があったこと。

 

 男女問わず気に入った奴の秘所を弄る。※2

 

 上記の行動の理由として考えられるのは、同時期発生したと考えられる、例のダンジョンから溢れ出した触手状の魔物と、マリオネット対策と考えられる。

 

 マリオネットを知っていたかどうかは疑問が残るが、このことはハレルヤから伝えられた、彼自らの発言から、天啓らしきものがあったということで納得しよう。

 

 続いて彼所有の奴隷について…は、父デブールの力も借りながら、

 

 買い手が多く付くであろう特に珍しい王族などの奴隷を先に集めておいて、その後、狙ってくるであろうイマール等から守るために、学校法人主導の制度の特典(持ち物保証特典)の力を借りたと思われる。

 

 奴隷達に対する悪逆非道な行い(特に後から入って来た奴隷達)

 

…は、万が一、億が一、イマール等の奴隷を道具にしか思わない奴らに、奴隷達が渡った場合襲い来るであろうあらゆる暴力に耐えられるようにするため…かと。

 

もっと良い方法があったとは思うが、当時のラングにはそれが最善としか考えられなかったのだろう。

 

 ヤク入り菓子の蔓延防止

 

女子供に人気の貧民街の菓子屋が菓子の人気を更に上げるため、中毒になる成分、ヤクを菓子に入れ販売し始めたところ…、

 

何故か悉くラングによって独り占めされ、さらには菓子を手にした女子供からラングが菓子を強奪する始末…。

 

 これでは人気が広まらないと、菓子屋は菓子へのヤク入れを断念した。

 

ちなみに、昨日夜この事実が判明した時点で、その場で菓子屋連中の首を刎ねる旨を近場の詰所の憲兵へ伝えたので、今頃は菓子屋は廃業を余儀なくされているはず。

 

 何故ヤクの中毒成分からくる中毒症状がラングに効かなかったのかは…恐らくは、ラングにはヤクの中毒成分が効かない体質があったからだと思われ…。

 

 あと他に、聖女等しか出来ないはずの召喚魔法の発動があるが、この時召喚したものは………外縁部というよく分からない空間そのものだった。

 

 とすると、獣人殺害の件も何かしら理由が………。

 

 

 ここまで聞いて、シャッテは彼と死後結婚など出来ないかしら〜?と父親、サトー皇帝に迫る。

 

 急なことで、目を白黒させるサトー皇帝は、この場ではそのシャッテの言を聞かなかったことにして、流した。

 

 

 この時、シャッテと同じ話を聞いているものがいた…、

 

それは、部屋外でこっそり話を聞いていたリオン王女だった………。

 

 彼女にとってみれば、彼は兄を殺した憎むべき相手…、しかし、戦争前、ブリリアント兄様は、貧民街の存在は無視して聖教に魔導砲を頼むなどしていたことを思い出す。

 

 ……………ラングの立場に立ってみれば、兵を失うことは兎も角、領地を荒らされるなど、冗談では無いと思っただろう。

 

故に同じ規模以上の兵器を秘密裏に用意して、ブリリアント兄様を屠ったのだろうと、今頃合点がいく。

 

 合点したところで、彼女の彼への憎しみが消えるわけではないけれども。

 

しかし彼が死んだ今、いつまでもこの気持ちを持ってても仕方がない、別の気持ちに昇華させるか完全に忘却するか…、彼女は思考する………。

 

 

 

 

 

 

 

 

結果、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そ う だ!彼へのこの憎しみの気持ちは、彼と死後結婚するという形で清算をしよう!

 

………と彼女、リオン王女の思考は飛躍した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ここから、過去、別に観測していたものの想起。

 

 

 

 

 

 

 

 ………7年前。

 

 

 

 

 

 

 

 門が…開いた、道が…開けた。

 

だけど、やっと辿り着いた先の世界は、繰り返しの世界とちっとも変わらない世界だった。

 

 わたしは絶望した………、何にも変わってないっ!!!!!!!!!!!!!て…。

 

 取り敢えず…、目の前の確か………ラングと記憶している男の子に認識される前に、わたしは聖教近くの時空間湾曲事象発現場…所謂ダンジョンに身を潜めることにした。




※1 原作では攻略本などでも全く語られることのなかった裏設定。
※2 男の子のを触ったりしたのは、女の子に対するものとは違って、ただのイタズラ感覚だったりする。

ここで永続的なキャラ投票のようなものをします(参考にするかもしれません)

  • ザック・リック
  • ハーマン・ルーン
  • キャビアス・リール
  • アウラウネ
  • モリエール・ケイト夫人
  • ドゴール・ウェット(正体は???)
  • モリエール・ラミィ
  • アサリ
  • ティア
  • ドレイモル
  • グリフィン・リアン・クエス
  • ハーピィ
  • レオナルド
  • アルニマ・ステラ
  • イザヤ
  • フェニックス・ララー
  • ウィッチ・ド・アルバータ
  • フェニックス・ドール
  • ベリアル
  • グラコス先生
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