妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった   作:泡沫幻想黒衣の人

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今回は大部分がアルバータ&エルフのメタ思考視点


第6話 アルバータとエルフ 接触す

 ラングの葬式から2週間近く………

 

 

 晴れて魔女国王になったアルバータは、門番の体たらくを見て、後進の育成に力を入れることにした。

 

その手始めに…リントを死ぬより辛い、言うのも憚れるような…、拷問のような…、そんな修行に送り出す。

 

 …と、同時に、実はまだおおまかなものとなっているジョイントの魔術式の完成と、その実用化をも命じる。

 

「私が好きならやれるはずだ」と言いながら…。

 

リントはアルバータのことが、魔女としても、異性としても好きだったが、その好きの度合いは半端なものではなく、それに一もなく二もなく応じる。

 

………とはいえ、彼は片想いを極めるつもりであるので、彼女と結ばれようなどとは一切思っていないのだが………彼女に尽くす姿勢、それが彼女、アルバータからの評価を受ける一因になっていることを彼は知らない。

 

 リントが地獄のような日々を送る中、アルバータの方は門番の家族に詫びの手紙を送りつつ、皇国にラングの生存を伺うような手紙を送る。

 

勿論、それには否の答えしか返ってこなかった。

 

 次にアルバータは…葬式の場で一際怪しいと思っていたローブの少女を探しだすことにする。

 

そして数日かけてケット・シーを使って見つけ出した彼女は、モリエール邸からえいま学校の寮母部屋へと居場所を移していた。

 

 なのでそこへお忍びで足を運ぶと、そこには懐かしい顔も。

 

 

 寮母部屋、そこにラングの母ケイト、フェレ、レイア校長、アルバータ、エルフ、ララー、シュタイナー、ベントスが一堂に会する。

 

ケイトはここで、集まった面々にいつのまにか枕元に置いてあった、ある手紙を見せることを決意する。

 

 手紙を出したのは死後結婚騒ぎの渦中のラング、内容は拝啓…と、かしこまった挨拶から始まる。

 

 

 

 (フェリルを使役して秘密裏に送らせた手紙)

 

「ぬか喜びさせる訳にはいかなかったので、事後報告となりますが、聖女の祈り(宝石)に闘技場送り以前に触れており、触れてから期間が空いていたものの、なんとか蘇生できました。

 

恐らくは蘇生できる期限寸前でした。

 

 現在は隣の大陸のヨシュア国、ハジマリー村に滞在中。

 

 ご心配をおかけすることをお許しください…尚、この手紙は諸事情により、信頼のおける者達のみに見せることをお勧めします。

 

 対象…

 

ケイトお母様のお眼鏡にかなう御人。

 

 ケイトお母様、暑い日が続くと思いますが、ご自愛してお過ごしください。

 

                    敬具

 

 

 追伸(と言う名の報告)

 

 手紙の内容はラングが考えましたが、書いた者はラミィであり、このような丁寧な文となりました。

 

 追伸 2

 

 現在結婚(※後書きにて)を考えているお相手様とお付き合いしておりまして、他にもう2人、気になる女性がいる旨、ここに記しておきます。

 

 とはいえ、他2人の御方については一方的な思い故、片想いの美学とやらに浸りたいと存じます。

 

 追伸 3

 

 何やらわたくしめに対する騒ぎが起き、其方にいづらくなったと思いましたら、いつでも此方にいらしてください。

 

 夜ごと迎えの者を送ります(但し、1回につき定員1人)

 

 

 ご報告は以上になります。

 

 

 

 レイア校長、アルバータ、エルフ、ララー、シュタイナー、ベントス「!!」

 

ケイト「いいえ、子供ファーストです」

 

フェレ「?」

 

 女性陣はともかく、シュタイナーとベントスはそれとは別に彼に用がある。

 

 リュカのことだ…あれから音沙汰がないが、それが解決するまで喧嘩は許さないと言いいながら、隣の大陸に行った彼を訝しんでいる。

 

ケイト「お2人とも、隣の大陸に行ったということは、それが答えでしょう?待つことはできないのですか?」

 

シュタイナー「その前にオレが殺されちまう」

 

ベントス「その前にヤツを殺してしまうかもしれない…」

 

ケイト「じゃあ…フェレの次とその次ね」

 

 ケイトがそう順番を決め始めると、私達は?と女性陣がエルフを除き叫ぶ。

 

エルフがここで手を挙げるような事をしないのは、此方に残って、約半年後にやってくる空船の手引きをしないといけないからだ。

 

 今回の空船は、魔王がいなくなり、クラーケン達が退いたので、いつもより多めに呼ぶことができ、そこに数百人のオーリア大陸への移住希望者を乗せていくことになっているので、彼女はそんな人達のために空船の手引きを任されている。

 

空船に近づくような空飛ぶ魔物や妖は、軒並み彼女の神格者に相応しい程の威力を持つ風魔法を前に塵芥と化すだろう。

 

 結局、女性陣の中でケイトがフェレの他に許可したのは、ララーとドールだけだった。

 

ケイト曰く、親同士で決めた元婚約者…と、その姉なのだから彼の元に行く権利はある…とのことで決めたと。

 

 ………他は行かせるつもりはない、特に…!雇われている身で申し訳ないと思いつつ、レイア校長とかレイア校長とかレイア校長とか………絶対に息子に近づかせたくない!…と、ケイトは思っている。

 

あともう1人息子に近づかせたくない者としては………恩を彼に返したいとしながらも、結局は自分が幸せになることだけ考えていそうな(多く男を囲っていることからくる他大勢から見た場合の彼女の見られ方)聖女クエスである。

 

 彼女を近づかせたくない理由としてはあと、今の逆ハーメンバーよりも、ラングに対しての想いが過剰だと感じたためである。

 

彼女がラングを求めるのは、もしかしたら、ハレルヤを連れて行かれたかもしれないと思っていることも、関係してはいそうだが。

 

 ………そう、葬式から約1週間、この時点で聖女クエスはラングの生存に気付き始めていた。

 

それはそうである、聖女の祈りの効果を知り、それを彼に渡した張本人なのだから………。

 

 このアダマイト大陸でその事に気付いている女はただ1人、私だけと調子に乗ってる部分もある。

 

 ………葬式からまだそれほど経ったともいえないこのアダマイト大陸では今………大陸中からケイトへの死後結婚の許可を、という手紙が大量に届いていて、レイア校長にそれを許可してあるとケイトが返事を書けば、今度はレイア校長宛の手紙が大量に………。

 

内容としては、聞くに堪えないものばかりなので、ここ(メタ思考内)では割愛。

 

 ラングはよもやアダマイト大陸がこのようなことになっているとは思っていないだろうな。

 

そう…アルバータとエルフは互いに思考の中で苦笑する。

 

 いや…案外気付いていたりして…、だから死亡扱いにしてもらって、逃げた?

 

………まぁ、私からは逃げられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバータ「リントに全てを託せられるようになったら、お隣の大陸に行くとしようかのう」

 

エルフ「その前に私が行く事になりそうです」

 

アルバータ「???………エルフ様ともあろう御方があやつを追う理由は?」

 

エルフ「聞きますか、それを………彼がやってはいけない禁忌を犯したからで御座います、他人の心情を弄るなど………鬼畜の所業」

 

エルフ「お母様が自分が誕生した際に造られた、わたくしの姿をした像…」

 

エルフ「あれは観測網等、他と繋がっておらず…

 

私が感情を持ち、その後多くを失い続け、狂気に陥った際のためにと、私の感情を情報としてバックアップ…還元する術式が入ったもので御座います」

 

エルフ「像に施された術式…それが私がエルフ村に人知れず寄った際、発動し、心情を失った経緯にラングが関わっている事を知った私には、新たな心情が生まれたのです、それで…」

 

アルバータ「何の感情が心の中に生まれたのじゃ?」

 

エルフ「………話を遮るのは感心致しませんが………答えましょう、それは………『怒り』、で御座います!!」

 

アルバータ「それで…か(ラング………私からは何も言えんぞ?このことについては………)」

 

エルフ「はい!なので隣の大陸に行った際には、そこら辺の責任をラングに取らせるために…取り敢えず嫌がらせとして付き纏いまくってやろうと存じます」

 

アルバータ「は、はぁ…(地味ながら中々高等?な嫌がらせじゃ…)」

 

エルフ「しかし…アルバータ様はいつから私がエルフ様であると…?」

 

アルバータ「いや、今さっき、ケット・シーの様子から考えて…なんとなくじゃ…」

 

ケット・シー「」

 

エルフ「ケット様!?…怯えさせてしまい、申し訳ありませんでした…これでも魔力はしまっているつもりなのですが…」

 

アルバータ「よいよい、私のケット・シーは他のと違って感覚が違うからな」

 

エルフ「そうでしたか…(それにしても私がしまっていた魔力に気付くなど、相当ですよ?)」




 ※この世界では婚姻する異性に関しては通常定員2人、英雄クラスや王も2人まで。

夫婦の関係になるのに、特に婚姻届などは必要ないが、公にその関係を示すために、人を呼んでの結婚式を行う必要がある。

聖女、勇者など特別な血は、広く分け与えるために例外になることが多い。

ラングの場合…、身が持つかを鑑み、まず2人までとするだろう。

ここで永続的なキャラ投票のようなものをします(参考にするかもしれません)

  • ザック・リック
  • ハーマン・ルーン
  • キャビアス・リール
  • アウラウネ
  • モリエール・ケイト夫人
  • ドゴール・ウェット(正体は???)
  • モリエール・ラミィ
  • アサリ
  • ティア
  • ドレイモル
  • グリフィン・リアン・クエス
  • ハーピィ
  • レオナルド
  • アルニマ・ステラ
  • イザヤ
  • フェニックス・ララー
  • ウィッチ・ド・アルバータ
  • フェニックス・ドール
  • ベリアル
  • グラコス先生
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