妹にやらされていた乙女ゲー世界に転生したら序盤で死亡するクズ貴族だった   作:泡沫幻想黒衣の人

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第16話 ダビドデの星

 朝から半日かけて村外縁部から続く道の外れにあるダンジョン…瑞鳥のダンジョンに辿り着く。

 

ここでドラゴン娘達を思う存分暴れさせていたんだけど、流石に半年も自由にさせていたら、彼女らに討伐依頼が出てしまったようで…。

 

 その依頼でやってきた冒険者パーティがあの3人組銀ランク冒険者パーティ、ダビドデの星とはねぇ〜…。

 

ゴルディから聞いた時はビックリしたよ…。

 

 ちなみにパーティランクは炭石、錫、銅、銀、金、白金、ダイアモンド、オリハルコン、レジェンドランクとあり、冒険者個人のランクも同じ基準。

 

 …さて、ドラゴン娘達がいる階層まで降りますか。

 

ラミィ「GO!GO!」

 

 今回、ラミィとラビラビも一緒。

 

 エルフは………何処かで見てる?隠れたり隠れなかったり謎な動きをしないで欲しい。

 

 瑞鳥ダンジョン、最下層40。

 

 

 1〜10階…壊滅状態、元の状態がどんなだったか分からないほど荒れ果てている。

 

 11階 森林フロア

 

 現れたのはフォレストウルフの群れ(脅威度1匹F8〜10匹D)

 

 1匹1匹は弱いけど、群れとなると…油断せずいこう。

 

フォレストウルフ×8「グルルルルルゥ…」

 

 ここは…これ一発でどうだ!?

 

「ファニックスフォース!」

 

フォレストウルフ×8「!?」

 

 フォレストウルフの群れは焼失した!

 

 よしよし。

 

ラミィ「兄貴つっよい♪」

 

ラビラビ「…」

 

「あ、ありがとう…」

 

 …本当に強いやつは、世間から逃げたりしない。

 

もし英雄…勇者扱いされて担ぎ上げられたら煩わしいからって、一旦死んだことにして逃げてる面もあるから現状…。

 

 まぁ逃げられているかは疑問だけど(スカウト氏の記事が載った新紙がオーリア大陸まで渡ってきたため)。

 

 12階 砂漠フロア

 

 彼女達はいない…けど、ダビドデの星のメンバーを見つけた。

 

 サソリだ。

 

 彼は妖怪サソリを使役していて、髪は短髪、頭頂部は紅だが、毛先にかけて黄土色に変わる。

 

 瞳は黄土色で、いかにもな冒険者っぽい毛皮まじりの衣装を纏っている。

 

相手にするなら妖怪サソリの力を宿した毒手に注意。

 

 サソリ「なんだ、あんたら…この先危険だぞ」

 

「分かってる、うちのもんが迷惑かけてるんならすまない」

 

サソリ「ん?よく見たらラングか、隣の大陸で活躍したっていう…」

 

 俺的にはそんなに活躍した覚えはない。

 

サソリ「それにしても、うちのもん?」

 

 見慣れないかもしれないけど、彼女らは獣人の亜種、竜人だから討伐の必要はないことをサソリに伝えた。

 

サソリはそれを受け、リーダーダビドデに今回の依頼の差し戻しを提案しに行くようだ。

 

 俺たちもついていこう。

 

 15階 遺跡フロア

 

 特に何事もなく、15階まで到着。

 

 そこでゴーレムに遭遇。

 

 ゴーレムの脅威度はDとされている。

 

 ラミィ「ラビラビ!」

 

 ラビラビ「うん!兎蹴!(うさキック)」

 

 ラビラビのキックで体勢を崩したところにトドメの身体強化からの思い切った手刀を俺がゴーレムに振り下ろすと、ゴーレムは瓦解した。

 

…ラビラビが割と戦えることに安堵。

 

サソリ「ふーん、あんたらやるな(俺達程じゃなさそうだけど…どうだろう?)」

 

 16〜38階 湿地、寒冷地フロアなど

 

 もうめちゃくちゃ…!!!荒れていない階では休憩でもしてたのだろうか?

 

 39階…大草原フロア

 

 そこでは、巨大な緑の怪物とドラゴン娘達が戦っていた。

 

 巨大な緑の怪物は…フォレストタートル、脅威度A。

 

早い話、巨木を背負った横に全長30メートルの巨大な亀で、巨木からのツルとビーム、巨体での突進が脅威。

 

 俺は適当にやつのビームをバリアで弾きつつ、様子を見る。

 

ムカデ「あわわわ…あ、あんなの相手にできるなんて、やっぱり化け物共だぁ…!!?」

 

ダビドデ「俺たちはただ見ていることしかできない」

 

ムカデ「やっぱりこの依頼受けない方が良かったっすよ!」

 

サソリ「おーい!」

 

ダビドデ「サソリか…化け物共の脅威度未知につき、ここまで人が来ないようにしていた見張りはいいのか?」

 

サソリ「そ、それが…獣人亜種の竜人で、化け物とかじゃないんだと」

 

ダビドデ「本当か?…それならこの依頼はなしだな」

 

 なんかわるいね…。

 

と、それはそれとして、手伝いいるかな?いらないかな?

 

 ちょっとだけブーストかける分にはいいか、2人に身体強化魔法付与しとこう。

 

ゴルディ「うぉっと!?」

 

モモコ「力が…」

 

ゴルディ「これなら抜ける!」

 

フォレストタートル「…」汗

 

 ………2人の攻撃が、フォレストタートルの硬い装甲を抜きはじめた。

 

甲羅に徐々にヒビが入っていってる…そのうち割れそうだ、っと!?

 

ダビドデ「蛇腹剣!」

 

 突然ツルがこっちにも伸びて来て、ダビドデ達は大丈夫か一瞬慌てたが、ダビドデが冷静にその背中越しに見える大剣、蛇腹剣で対処。

 

それでも防ぎきれないものは、捕まえて…

 

「パース!!おーらよっと!!」

 

モモコ「あら?…引っ張れってこと?…そーれぇ!!!」

 

フォレストタートル「!?!?!?」

 

 やつのデカい図体をひっくり返すための綱とする。

 

フォレストタートル「!!」

 

 ありゃ耐えた…けど甲羅とかと違って比較的柔らかい腹が見えたぜ!

 

「よし、いまだ…!」

 

…俺がその体勢になったデカガメを抑えると、すぐさまゴルディ&モモコが半竜化してやつの腹に渾身の一撃をかました!

 

フォレストタートル「ギュウ…」

 

 すると、息をひとつ吐いてデカガメは絶命した。

 

…よし、今回は原型を留めてるな、こいつらが魔物を倒すとき、ほぼ必ず状態の悪い素材しか取れないような感じになるのがいつものことだったからなぁ…よかった。

 

 早速カメの背中に生えた亀竜木(きりゅうぼく)を伐採して…って、ドラゴン娘達は?

 

ゴルディ「よーし、次行こう、次ぃ!!」

 

 続けて、次の階層に向かうみたいだ…あんなに動いてたってのに、まだまだ元気とは…さすがドラゴン娘かな。

 

しっかし、種族差って如何ともしがたいところあるよなぁ、あいつらドラゴン娘は素でヒトが身体強化重ねがけしているようなもんだから恐ろしい。

 

 …そのかわり武器や防具の扱いは駄目だったりするんだけどね。

 

彼女らの場合扱えない理由は、そんなもん使うより素手の方が強かったからってのもあるだろう…けど、長所有れば短所もあるもんだね。

 

 ………それより、まさかダンジョンボスを倒す気じゃあないだろうな?

 

ダンジョンボスを倒すとダンジョンそのものが消失するから、やめて欲しいところ。

 

 後でダンジョンは整備して、トラップ作って、全自動で魔物達の素材が集まるようにしたいんだけど…?

 

まぁでも、1個くらいダンジョンが消えたところで…うん。

 

「ダンジョンボスを拝みにいくか」

 

ラミィ「えー!?私は戦わなくて大丈夫だよね?!」

 

ラビラビ「…私は?!いざというときの肉壁とかにはしないでよ?!」

 

ラミィ「しないよう!」

 

「俺はするよ」

 

ラビラビ&ラミィ「!?」

 

 ラミィには悪いけど、俺の中では既にラビラビはいざというときの(カゲロウの)非常食兼肉壁になってるんだ。

 

見回り組に同行せず、俺やラミィを傘にアパート自室でぬくぬくしてばかりいるからね、それくらいは役に立って欲しい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムカデ「着いていきますかい?」

 

ダビドデ「此度は元々怖いものみたさで先の依頼を受けたんだ、こっから俺がどうするかは…分かるだろう?」

 

ムカデ「げぇ…」

 

サソリ「何かあっても、奴らがいるなら大丈夫だろ、ムカデも行くぞ」

 

ムカデ「ふぁい…(やだなぁ…でもここで1人になるのもやだから着いていくしかないっすね)」




 作者復活。
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