俺はトゥ!ヘァ-!なんて言わないからな!【本編完結】 作:無限正義頑駄無
PG12であの描写ってセーフなんですね...。
あと今更ですがSPY×FAMILYも。
アーニャのあの壮大なパートは一体何だったんだ...?
今時の子供にはあれがウケるのでしょうか...?
ザフトがジェネシスを使用した。
まさか連合よりも先に核兵器を解禁するなんて...。
フリーダムがオーブへ流れた原作と違って、この世界ではプロヴィデンスが連合の手に渡ったからか...?
それにしてもボアズに居る味方ごと攻撃してくるとは...。
父を始めとしたプラントの現評議会はかなり過激な思考に染まっているらしい。
果たしてこの戦争、軟着陸させることができるのだろうか...?
「アスラン」
「ラクス...」
エターナルの窓からボアズがあった場所を眺めていると、ラクスが隣にやって来た。
「クルーゼ隊長から皆が聞かされましたわ。あの光......『ジェネシス』について」
「......そうか」
ザフトの最終兵器『ジェネシス』。
その正体は超巨大なγ線レーザー砲だ。
サイクロプスと同じく、生物も機械も基本的に『触れた時点でアウト』な代物である。
普段はミラージュコロイドによるステルスで隠蔽され、発射直前に姿を現し射線上のものを全て消し去る恐ろしい兵器だ。
射程距離も核ミサイルとは比べものにならないほど広く、プラントから地球まで容易に届いてしまう。
原作では、
『第1射(60%の出力)と同じ威力で地球に照射されると、地球上の80%の生物が死滅する』
という計算結果が出ていた。
もし100%の威力で撃ち込まれたら......その先は言うまでも無いだろう。
「俺はクルーゼさんに事前に教えてもらっていたが、実際にあの威力を見せつけられると......きついな」
「アスラン......きゃ!?」
俺は力一杯ラクスを抱き締める。
「ラクス、どうしよう...?
ザフトがこんな暴挙に出た以上、俺はザフトの現トップである父上を殺してでも止めなければならない。
あんなことをしたとしても、俺にとっては世界でたった1人の父親なのに...」
「大丈夫ですわアスラン。
もしかしたら殺さずに済むかもしれません。
それにもしそうなってしまったとしても、わたくしとフレイさんが貴方の傍に居てあげます。
貴方の苦しみも、犯した罪も、3人で分かち合いましょう」
「ありがとう、ラクス...。
こんな情けない姿を見てそんなことを言ってくれるなんて、君は本当に良い女だ...」
「わたくしはむしろアスランが甘えてくれて、とても胸が高鳴りましたわ。
恐らくフレイさんも同じことを言うと思いますよ?」
「あぁ、そうかもな...」
「さあ、早くヤキン・ドゥーエに向かいましょう。
これ以上ジェネシスを撃たせてはなりませんわ」
「そうだな。行こう、ラクス」
☆★☆★☆
プラントの最終防衛ライン、ヤキン・ドゥーエ要塞。
地球連合軍の艦隊はようやくそこへ到着した。
ジェネシスの姿は見当たらない。
どうやら再びミラージュコロイドで隠されているようだ。
『プラントに残っている穏健派からの情報によると、ボアズの消滅は地球軍の核ミサイルによるものだと報道されているそうですわ』
ラクスから聞かされた情報に、思わず顔を顰めてしまう。
通信越しで見えないが、彼女の言葉を聞いた全ての者が同じ表情をしていることだろう。
味方を背中から撃っただけでなく、その罪を敵に擦りつけるとは...。
『この戦争はプラントの独立運動の一環であり、現時点に於いてプラントは世間に国家として認められていません。
そんな者たちがあんな大量破壊兵器を持ち出して
我々がどれだけ非道な条約違反兵器をザフト兵どころかプラントの住民に向けて使用したとしても、誰にも文句を言われる筋合いはありません』
アズラエルさんの言う通りなんだよな...。
プラントが国を名乗る資格を持たない以上、武装したザフトはどう言い繕ってもテロリストでしかない。
原作と違って、ジェネシスだけでなくプラントにも核ミサイルを撃ち込む大義名分ができてしまった訳だ。
『もっとも、今の我々の艦隊にはそういった兵器が積まれていません。
地球や月基地に取りに戻る暇が無い以上、このままレギュレーションを守ってお行儀良く戦うとしましょう』
アズラエルさんのその言葉に、イザークたちザフト組が安堵の息を漏らす音が聞こえる。
俺も『実は核ミサイルを用意しているのですよ』な展開を覚悟していたため、非常に助かった...。
『モビルスーツ各機、発進どうぞ!』
「キラ・ヤマト、フリーダム行きます!」
「ラウ・ル・クルーゼ、プロヴィデンス出るぞ!」
「アスラン・ザラ、ジャスティス出る!」
キラやクルーゼさんと共に、エターナルから出撃する。
それと同時に、ヤキン・ドゥーエからも大量の艦とモビルスーツが現れる。
『それではアスラン君、頼みましたよ』
「わかりました」
『アスラン、本当にやるの?』
ドミニオンから出撃したストライクルージュに乗るフレイが不安そうに尋ねてくる。
「あぁ。これは俺......アスラン・ザラにしかできないことだから...」
そう言って俺は、通信回線をオープンチャンネルに切り替えて言葉を紡ぐ。
「ザフト軍に告げる」
「俺の名前はアスラン・ザラ。プラント評議会議長パトリック・ザラの息子だ」
とうとうアスランが『アスラン・ザラ』としてザフトと向き合う時が来ました。
次回をお楽しみに。
今回は短かめですが、一旦ここで切らせてください。