俺はトゥ!ヘァ-!なんて言わないからな!【本編完結】   作:無限正義頑駄無

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更新です。
思っていた以上に難産でした...。(約8,270文字)
執筆に1番時間が掛かったのはマユのエピソードですね。
もしマユのエピソードを省いていたら、2日前に今話を投稿できていたと思います。
マユ、恐ろしい子...!


ANOTHER-PHASE もしもの世界(EXTRA〜???)

最後のチャプターの再生が始まる。

映像の中では、公園でラクスそっくりの声で歌う女性とアスランが出会っていた。

 

「ミーアさん!?」

 

「総裁、あの女性は...?」

 

「デュランダル議長が生み出した替え玉のラクス・クライン。それを務めたのが彼女......ミーア・キャンベルさんですわ」

 

「へぇ〜」

 

「素顔はあんな感じだったのね...」

 

「総裁は彼女のことをどう思っていたのですか?」

 

「ミーアさんは彼女なりに平和のために《ラクス・クライン》の役目を果たそうとしていました。終戦直後の混乱するプラントから離れていたわたくしがどうこう言える立場ではありませんわ。

誰が悪いかと言うと......ミーアさんを利用するだけ利用して捨てたデュランダル議長ですわね...」

 

 

 

『それじゃあ、君の将来の夢は...』

 

『はい、ラクス様と同じ歌手になりたいんです。でも...』

 

『......どうしたんだ?』

 

『これまで、何回かオーディションを受けたんです。だけど、全部落ちちゃって...。わたし、才能無いのかなって...』

 

『さっきの歌を聞いた限りだと、オーディションの審査員に人を見る目が無いだけだと思うがな...』

 

『(彼女ほどの歌声の持ち主がどうして評価されないんだ...?まさか審査員は皆ミーアのことを《ラクスの下位互換》としか見ていなかったという最低のオチだったりするんじゃないだろうな?あり得そうで嫌だぞ...)』

 

 

 

「......は?」

 

「っ、総裁!?」

 

「落ちついて、落ちついてください!」

 

誰も聞いたことが無いような底冷えするラクスの声に、周囲が慌てふためく。

ミーアに対してそのような評価を下した輩がいるかもしれないと知ったラクスは、(はらわた)が煮えくり返る気持ちとなった。

映像の中ではアスランがミーアに『女神の盾』シーズン2におけるラクス役のオファーをしていた。

 

 

 

『声がラクスと同じなのは生まれつきだったとしても、歌唱力は君の努力の賜物だろう?

ミーア、君には君自身が思っている以上のものが秘められていると俺は思う』

 

『わたしに、ラクス様の代わりが務まるでしょうか...』

 

『俺が今欲しているのは《ラクスの代用品》じゃない。

《ラクスを誰よりも理解している女性》だ。

ファンの立場でラクスのことをあれだけ語れる君にしかできない役割なんだ。

それでも他の見知らぬ誰かに譲るか?』

 

『......わかりました、やります。ドラマでアスランさんの婚約者役を。

どうかよろしくお願いします』

 

『あぁ。こちらこそよろしく頼む』

 

『(ドラマへの出演が、彼女が夢を叶えるきっかけになれば良いのだが...)』

 

 

 

「『プラントの平和の歌姫』ではなく、あくまでテレビ番組のラクス役だが......この世界でも彼女は『ラクス・クライン』を演じるんだな...」

 

「そうですわね。あちらのミーアさんがわたくし自身に成り代わる訳ではない以上、当時の『ラクス・クライン』に課せられた使命まで背負うことにならなかったのは幸いですわ」

 

ここで映像の場面が切り替わる。

『女神の盾』のシーズン2が無事終了して幾日か。

フレイとラクス、そして遊びに来ていたミーアと一緒にマ◯オパーティをしていたアスランだったが、家の前に現れた訪問者がチャイムを鳴らしたことで中断される。

 

 

 

『今日はミーア以外で来客の予定なんてあったか?』

 

『無かった筈だけど...?』

 

『わたくしも知らないですわ』

 

 

 

インターホンのカメラで訪問者を確認するアスランたち。

ドアの向こうにいたのは幼い少女であった。

 

 

 

『女の子が1人...?』

 

『どうやら俺に用があるらしいな』

 

『アスランの知り合いですか?』

 

 

 

ドアを開けて、少女と対面するアスラン。

 

 

 

『こんにちはアレックス様!......いえ、アスランさん。わたしはマユ・アスカっていいます!』

 

『君は...』

 

『オーブがザフトに襲われた時、貴方がわたしを助けてくれたんです。覚えてないかもしれないですけど...』

 

『ジャスティスの手に乗せた4人家族の娘さんか』

 

『っ、覚えていてくれたんですね!』

 

 

 

「シンの妹さん!?」

 

「マユ!? どうしてプラントに!?」

 

 

 

マユを家に招き入れて、話を聞くアスランたち。

 

※ちなみに『アレックス・ディノの本名がアスラン・ザラである』という情報は、終戦後に一般公開されています。

 

 

 

『......さて。何故1人でプラントに来たのか、どうやってこの家の住所を知ったのか。聞きたいことは色々あるが、とりあえずひとつだけ教えてもらおうか。一体どういった用件でここに来たんだ?』

 

『助けてもらったお礼を言うだけにしては、大胆なことをしているわよね』

 

『はい!わたしはアスランさんのお嫁さんになりに来ました!』

 

『『『『??????』』』』

 

 

 

読心能力を持ったラクスを含めて、マユの言葉を聞いた全員の思考が停止する。

もちろん、映像を見ているこちらの世界のシンたちも例外ではない。

 

「アスランのお嫁さん...?ははっ、マユは何を言っているんだ...?」

 

「シン、しっかりして!」

 

目が虚ろになり、身体がふらついているシンを介抱するルナマリア。

 

 

 

『え〜と、どうしてアスランさんのお嫁さんになりたいの?』

 

『もちろん、アスランさんが大好きだからです!』

 

 

 

「とんでもない行動力だな、ボウズの妹は...」

 

「アスランとマユが結婚...。向こうじゃ俺はアスランに『お義兄さん』って呼ばれるのか...?」

 

「落ち着きなさい、シン!まだそうと決まった訳じゃないわ!」

 

 

 

『マユちゃん、ここへ来るのに家族の許しは貰ったの?』

 

『うん!』

 

『(心を読みましたが、嘘は吐いていませんわ)』

 

『(何だと?しかし、何かの間違いじゃないのか?)』

 

『(わたしもそう思うわ。9歳の女の子が1人でオーブからプラントまで行くなんて、立派な大冒険よ。普通の親は許可なんて出さないわ)』

 

 

 

その後の質問で、アスランからキラへ送った郵便でマユが住所を知ったと把握するアスランたち。

ここで初めてキラとアスカ一家に繋がりがあると知ったアスランは、通信機でキラに連絡を取る。

 

 

 

『......そうか、わかった。じゃあキラ、アスカ一家に代わってくれ。こっちもマユちゃんを呼んでくる』

 

 

 

通信機の前にマユを置いて、隣室へ移動するアスラン。

聞こえてくるアスカ夫妻の話から推察するに、どうやらマユが友人およびその保護者と一緒にプラントへ行くと思っていたらしい。

 

 

 

『まあそれはそうですよね...』

 

『それでアスラン、キラからは何て?』

 

『結論から先に言うと、オーブからの迎えは来ない。最近、宇宙海賊の活動が活発になっているだろう?そのせいでシャトルの運行が無期限で延期になったらしい』

 

『あの子はよく無事にプラントまで来れましたわね...』

 

『という訳で、こちらからマユちゃんを送り届けることになった。準備が整うまでは俺たちで預かってほしいそうだ』

 

『まぁ。しばらく家が賑やかになりそうですわね』

 

『賑やかで済むかしら...?』

 

 

 

この時のフレイの懸念は的中しており、マユはアスランに対してあらゆるアプローチを仕掛け始める。

アスランの膝の上に座って身体を擦りつけるのは序の口で、アスランの居る風呂場やベッドへの突撃まで行うようになる。

送り届ける準備が完了した数日後の朝には、ロマンティクス(意味深)をしていないにも関わらずアスランたちは疲れ気味となるのであった。

 

 

 

『恋する乙女って、凄いんだな...』

 

『まるで暴走機関車ね...』

 

『わたくしはクルーゼ隊の皆さんとエターナルで脱走しましたが、実は大したことではなかったのかもしれません...』

 

 

 

映像の中のラクスの言葉に、ゲリラ活動をしていたカガリとキラにフリーダム(軍の最重要機密)を渡したラクスは自身の過去を振り返るのであった。

 

 

 

『アスラン・ザラ、ジャスティス出る!』

 

 

 

パトロールのためにプラントから出港するエターナル。

折り返し地点である地球まで到着すると、カタパルトからアスランとマユを乗せたジャスティスが発進する。

このジャスティスは地球連合軍がアスラン用にアップデートを施した上で再生産した『ジャスティスSpecⅡ』である。

 

マユを送り届ける準備に数日を要したのは、連合から届いたばかりであるジャスティスの調整のためであった。

今回の出撃は、ジャスティスの試運転も兼ねている。

 

 

 

『それじゃあマユちゃん。今から大気圏に突入するから、しっかり掴まっているんだぞ』

 

『はい!』

 

 

 

地球へ降りていくジャスティス。

コックピットの中で、アスランはプラントに居るラクスからテレパシーを受け取っていた。

 

 

 

『(アスランが直接送り届けるなんて、凄まじいファンサービスですわね)』

 

『(彼女は通信でご両親から目一杯叱られたからな。これくらいしても罰は当たらないさ)』

 

 

 

ジャスティスはそのまま何事も無くオーブへと降り立つ。

ジャスティスを含めた『アズラエル義勇軍』のモビルスーツは『7色の救世主』としてオーブ国民から慕われており、国を挙げての歓迎を受ける。

 

 

 

『アスランさん。迷惑をかけてごめんなさい。でもアスランさんと会えて、とても嬉しかったです!』

 

『俺も、君みたいな可愛いファンと一緒に過ごせて楽しかったよ』

 

『......お嫁さんにしたくなりました?』

 

『君はまだ幼い。オーブでの成人年齢になるまでお預けだ』

 

『じゃあ大人になったらお嫁さんにしてくれるんですね!? 約束ですよ!』

 

 

 

マユはそう言うと、アスランの頬に口付けをする。

頬を朱に染めたマユは、アスランから離れて両親の元へと駆け出す。

そんなマユの背中を眺めながら、アスランはひとり呟く。

 

 

 

『結婚の約束をしてしまったが、18歳になる頃には初恋なんて冷めるだろ。......冷めるよな?』

 

 

 

「最初から最後まで好感度を上げる選択肢しか選んでないのに、何を寝惚けたこと言っているのかしら」

 

映像の中のアスランを、呆れた表情で見つめるアグネス。

他のメンバーも、うんうんと頷いている。

 

 

 

『(アスラン。彼女にとって貴方は《テレビの向こうのヒーロー》に過ぎない存在でした。ですが貴方は現実で彼女の命を救ったのです。

彼女の中で貴方がどれほど大きな存在となっているか、ちゃんと理解していないのではないですか?)』

 

『その助言はもっと早く聞きたかったよ、ラクス...』

 

 

 

そのままオーブのおもてなしを受けるアスラン。

時を同じくして、オーブ国内でも人通りが少ない場所にある公衆電話。

そこでリデラードはアウラ・マハ・ハイバルと連絡を取っていた。

 

 

 

『そういう訳だから、ごめんねお母様』

 

 

 

キラを籠絡する任務を放棄する旨を伝えて、受話器を戻すリデラード。

生みの親と袂を分かつ道を選んだ彼女は、その場で蹲る。

 

 

 

『やっちゃった...。お母様を裏切った以上、他の兄弟から粛清される...。でもしょうがないじゃん!キラのことを好きになっちゃったんだから!』

 

 

 

キラ(好きな人)たちを騙し続けるよりも、反逆する道を選んだリデラード。

しかし、その道はあまりにも険しい。

 

 

 

『姉さんだけでも味方になってくれないかな...。ちょっと聞いてみよ...』

 

 

 

アコードのテレパシー能力でイングリットに連絡を取るリデラード。

イングリットの返答は...。

 

 

 

『えっ、姉さんもオルフェと一緒に出奔済み?むしろアタシが最後の1人だから皆心配していた?えぇぇ...』

 

 

 

アコードが全員アウラから離反していると知って、脱力するリデラード。

彼女の歩む道のりは、彼女自身が思っているよりは楽なものであるらしい。

 

「やっぱりハニートラップを仕掛けるつもりでキラに近付いたのですわね」

 

「まあまあ。彼女は任務よりもキラを選んだのだから、許してやったらどうだ?」

 

「ブラックナイツを惚れさせるなんて、隊長は凄いなぁ...」

 

再び場面が切り替わる。

そこではオルフェがパソコンで動画サイトを開いており、ちょうどとある動画を再生するところであった。

その動画のタイトルは...。

 

「『ポ◯テピ◯ック13話Bパートを完全再現してみた』...?」

 

「地球で放送されたアニメですよ。毎回違う声優が主人公2人の声を担当するんです。確か隊長とアスランそっくりの声の人が担当した回もありましたね」

 

タイトルを口にしたラクスの疑問に、シンが答える。

再生された動画の中ではそれぞれポ◯子とピ◯美のコスプレをしたリデラードとイングリットが映っており、彼女たちの(くち)パクに合わせてキラとアスランが声を吹き込んでいた。

 

ちなみにオルフェが動画の再生を始めてから画面が2個に分かれており、本家の映像も一緒に流れている。

 

「主人公2人にそっくりだったんですね、この姉妹...」

 

「このアイキャッチのロボット、フリーダムにそっくりじゃありません?腰の砲とか特に...」

 

「キラ君たちの再現動画でも、フリーダムを使っているわね...」

 

「このフリーダムも、ジャスティスみたいに再生産されたものなのかしら...」

 

「当時最新鋭のモビルスーツを、よくこんなことに使う許可が下りたものだ...」

 

そして場面は主人公2人が漫才をしているシーンに進む。

 

 

 

『ショートコント、コンビニ!』

 

 

 

コンビニで立てこもりをしているキラ(リデラード)を、アスラン(イングリット)が説得している。

 

 

 

『ポ◯子終わりだ、もう逃げることはできない。狙撃手が狙っている。見ろ、この騒動を。ここはベトナムじゃない、アメリカだ!戦争は終わったんだ!』

 

『何も終わっちゃいない!何も終わっちゃいないんだ!俺にとって戦争は、続いたままなんだ!』

 

『アンタに頼まれて必死で戦ったが、勝てなかった!』

 

『......っ』

 

『そして帰国したら、皆好き放題言いやがる!アイツらは何なんだ!? 何も知らないくせに!』

 

『時代が悪かったんだ...』

 

『悪かった!? ちっとも良くなってない!少なくとも戦場には、仲間がいたんだ!』

 

『部隊のリーダーが、こんなところで死ぬのか!?』

 

『俺は戦場であらゆる兵器(ストライクとフリーダム)を乗りこなした!だが帰国してからは、駐車係もやらせてもらえない!』

 

そう言って、手に持っていた銃を投げ捨てるキラ(リデラード)

 

『帰って来るんじゃなかった!!』

 

『戦場で死にたかった、皆みたいに......皆死んじまったんだ!いいやつだった......皆いいやつだった。ここには誰もいない...!』

 

キラ(リデラード)が、迫真の演技で泣きながら独白する。

 

『毎日夢を見るんです。爆弾で吹っ飛んだ友達の、足を探す夢を...』

 

『ポ◯子...』

 

泣きじゃくるキラ(リデラード)を、アスラン(イングリット)が抱き締める。

 

『やっぱコンビニ店員より、ファミレスでバイトしたいな〜』

 

『いや、もうええわ!』

 

『ありがとうございました〜』

 

 

 

と、ここで漫才が終了する。

しかし...。

 

『......』

 

アスランたちの間には重い空気が立ちこめていた。

皆、頭では並行世界のキラが演技をしただけだとわかっている。

しかしあまりにも迫真だったそれは、自分たちの世界のキラの心の声なのではないかと思わずにはいられなかった。

台詞の一字一句とキラの泣き声が、的確に心を抉ってくる。

『帰って来るんじゃなかった!!』や『戦場で死にたかった』の辺りでアスラン、ラクス、カガリ、シン、マリューは涙が止まらなくなってしまっていた。

 

「(ジュール中佐の時といい、あっちの隊長は役者にでもなるつもりなのかしら)」

 

アスランたちの反応を見て、アグネスはそう思わざるを得なかった。

 

動画を見終えたオルフェがブラウザを閉じると共にチャプターが終了する。

この時、関連動画のひとつにサムネイルにアウラ・マハ・ハイバルが映った『粛◯!! ロ◯神レ◯イ◯ム☆』というタイトルの動画が表示されていたが気付いた者はいなかった。

そしてチャプター選択画面に戻るとそこには...。

 

「21個目のチャプター?」

 

「全てのチャプターを見ることが条件で出現するとかそんな感じか...?」

 

「一体何が映っているのかしら...?」

 

そのまま正真正銘最後のチャプターが再生される。

映し出されたのはどこかのパーティ会場であった。

 

 

 

『愛し合う2人 幸せの空♪』

 

『隣どうし あなたと♪』

 

『あたし さくらんぼ♪』

 

 

 

妊婦となったラクスとフレイが奏でるデュエット。

 

 

 

『ラクス、フレイ...。身重なのになんて無茶なことを...』

 

 

 

ステージの上に立つ2人を不安そうに見つめるアスラン。

 

 

 

『まあまあアスランさん』

 

『ちゃんと応援してあげなよ。アスランの不安が2人に伝わっちゃうよ?』

 

 

 

そんなアスランを宥めるミーアとキラ。

そこから映像は会場にいる人物たちを代わる代わる映していく。

 

ラクスとフレイの歌に合わせて手拍子をするオルフェとイングリット、そしてタンバリンを叩くマユ。

 

料理を食べて口が汚れたステラの世話をするリデラード。

 

2曲目は自分たちが『メルト』を歌うので準備をしているシュラとアグネス。

 

 

 

※3曲目はキラがCV保志総一朗繋がりで『Ring My Bell(『そらのおとしもの』OP)』を歌う予定です。

キラは最初『notモテ男冬景色(主人公のキャラソン)』を歌う予定でしたが、キラのスパダリっぷりを知っているリデラードに止められたので妥協しました。

 

 

 

『フフフ、闇に堕ちろ...』と呟くグリフィンと共に、ドリンクバーで闇鍋(ミックス)ジュースを作っているシン。

 

他にも元ヘリオポリスの学生たちやアークエンジェルのクルー。

旧ザフトのクルーゼ隊やアズラエルをはじめとした穏健派のブルーコスモス。

 

アスラン(コーディネイター)キラ(スーパーコーディネイター)フレイ(ナチュラル)ラクス(アコード)を中心に誰もが種族の垣根を越えてパーティを楽しんでいた。

 

 

 

『最初で最後の「スキ」♪』

 

『最初で最後の「大スキ」♪』

 

運命なんてなにも♪』

 

『知らずに決めたミライだから♪』

 

 

 

皆がひと通り歌い終えた後、アンコールに応えたラクスとフレイが『ハートの確率(『そらのおとしもの』第2期OP)』を歌い切ったところでチャプターが終了した。

 

 

 

「ああいう未来もあったんだな...」

 

「あれだけ人が集まっていて、わたしはいないのか...」

 

「(シンったら、向こうでもガキなんだから...)」

 

「(あたしの運命の相手って、やっぱりシュラだったのかしら...?)」

 

「ラミアス艦長、この映像を戻ってきたキラには...」

 

「見せない方が良いと思うわ。向こうの世界の結末はあまりにも眩しすぎる。わたしたちの世界では守れなかったものが沢山あるもの。

キラ君がこれを知ったらまた心を病んでしまうかもしれない...」

 

「その通りですわね。コンパス総裁として、この映像には緘口令を敷きます。キラを含めて第三者への一切の他言を禁じます。皆さんよろしいですね?」

 

その場にいた全員が了承したと同時に、ミレニアム内に警報が鳴り響く。

クルーの1人から、ラクスの元へ通信が入った。

 

『クライン総裁、大変です!』

 

「一体どうしたのですか!?」

 

『フリーダムとジャスティスが、誰も乗っていないのに動き出しました!』

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

 

パイロット不在のまま起動し、フェイズシフトを展開したフリーダムとジャスティス。

2機は装甲の内側からケーブルを伸ばして近くの端末をハッキングすると、ミレニアムのモビルスーツ発進シークエンスを強制的に発動させた。

そのままカタパルトに乗って、ミレニアムから飛び去っていくフリーダムとジャスティス。

ラクスたちにできたのは、ミレニアムの窓からその一部始終を眺めることだけであった。

 

「どうして...?ファウンデーションの無人機みたいな自動操縦機能は無かった筈なのに...!」

 

「しかも何故このタイミングで、ミレニアムに危害を加えないまま去って行ったんだ...?」

 

「ひょっとしてあの2機は、わたしたちにあの映像を見せるためにやって来たんじゃないか?そしてわたしたちが映像を見終わったことで役目を果たし、ミレニアムから出て行った...」

 

「あの2機は、これから何処へ向かうのでしょう...?」

 

「きっとまた、あの映像を届けに行くのですわ。この世界とは違う、別の世界のわたくしたちの元へと...」

 

フリーダムとジャスティスの姿が見えなくなるまでその場で見送ったラクスたちは、それぞれの持ち場へと戻った。

 

ちなみにこの時。

出張帰りのキラが乗るシャトルと、フリーダム及びジャスティスがすれ違うという事態が発生していた。

ミレニアムのある方角から飛んで来た2機の詳細を、戻ってきたキラはラクスたちに尋ねる。

しかしキラが戻ってくる前にデータの削除は完了(※メイリンのお墨付き)していたので、最悪の事態は回避されたのであった。

 

 

 

 

 

ANOTHER-PHASE もしもの世界

〜完〜




『そらおと』はただのエロコメディではないので、機会があれば視聴してみてほしいです。

参考にしたポプテピピック×SEEDの動画のリンクを一応載せておきます。
https://m.youtube.com/watch?v=mh1XDZ2_It8

番外編は今回で終了です。
また何かネタを思いついたら投稿したいと思いますので、気長にお待ちください。
応援ありがとうございました。



※利用規約的に替え歌はNGだと指摘をもらいましたので、あすらんぼの部分は修正しました。

本作の番外編を...

  • 別作品として独立させる。
  • このままで良い。
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