俺はトゥ!ヘァ-!なんて言わないからな!【本編完結】 作:無限正義頑駄無
思っていたより早く出来上がりました。
通勤用のバイクのナンバープレートが職場の駐輪場で盗まれました。
幸いにも被害に遭った日の翌日は仕事が休みだったので、
・市役所で新ナンバーの取得
・保険会社で自賠責の再交付
・カーショップで盗難防止ネジの購入
をなんとか1日で終わらせてリカバリーできました。
乗っていたのが
もし普通二輪だったら、かなり遠い場所にある陸運局まで手続きをしに行く羽目になっていました。
皆さんも気をつけましょう。
ユニウスセブンにおける、物資の回収作業。
その最中に拾った救命ポッドに乗っていたのは...。
「お久しぶりです、ラクス」
「あらあら、やっぱりアスランでしたのね。うふふ、いつ見ても素敵な顔ですわ」
「アレックス君、彼女は...」
「えぇ、紹介しますラミアス艦長。彼女はラクス・クライン。プラント評議会議長シーゲル・クラインの娘にして、俺の婚約者です」
「よろしくお願い致しますわ」
なんと、
☆★☆★☆
「お願いがあります、ラクス。もし貴女の身柄をプラントへ返還することになったとしても、俺のことは他言しないでいただきたい。父とは袂を分かった身ですが、父が『裏切り者の父親』という烙印を押されるのは気が引けるので...」
「貴方の存在を黙っているのは、それはそれでプラントへの裏切りになりそうなのですが......わかりましたわ。交換条件でそのお願いを聞いてあげます」
「交換条件?」
「わたくしとはもっと砕けた口調で話をしてくださいな。婚約者なのですから」
部屋の中で身を寄せ合って会話するアスランとラクス。
キラは開いたままのドアから2人の後ろ姿を見つめていた。
「(プラントには婚姻統制といって、遺伝子の相性が良い男女を強制的に結婚させる制度があるって聞いた。アスランにもパートナーがいるのはおかしい話じゃないけど...)」
実際に目の当たりにすると、戸惑いを感じてしまうキラ。
彼女はそのまま自身とラクスを比較する。
「(さっき少しだけ聴いた歌は綺麗だったな...。
僕と違って美人でスタイルも......服のせいでわかりにくいけど、多分向こうが上。
あの
想像以上の強敵が現れたことで、ネガティブな思考に陥ってしまうキラ。
※ラクスとはベクトルが違うだけで、キラちゃんもスタイル抜群の美少女です。
「そんなところで何をしているの、キラ?」
「フレイ...?」
背後から声をかけられるキラ。
振り返ると、ヘリオポリス崩壊直後に保護した民間人の1人であるフレイ・アルスターが立っていた。
彼女の手にはラクスのための食事が載ったトレイが握られている。
「ミリアリアは仕事で忙しいしキラは見当たらないから、わたしが持ってくることになったの」
「あ〜うん、ごめんねフレイ」
※この世界のキラは女性であることがきっかけで、フレイと友人関係になっています。
その結果、フレイのコーディネイターに対する偏見も緩和されています。
フレイはそのままキラと一緒に部屋を覗く。
「それで、彼がいつもキラが話していた幼馴染なの?」
「うん。僕の様子を見にヘリオポリスに来たのと同じタイミングでザフトの襲撃に巻き込まれたんだ」
「なるほどね...。それで、どうしてこんなところで隠れているの?」
「だって、婚約者と2人きりの時間を邪魔したくないし...」
「あのねぇ...。あなた彼のことが好きなのでしょう?ウジウジしていたところで、愛しの彼は振り向いてくれないわよ?」
「べ、別に好きって訳じゃあ...」
「あれだけ事ある毎に自慢話をしていながら?見なさいあの2人を。3人は座れるスペースがあるソファーなのにぴったりくっついているわよ。『親同士が決めた婚約者』というよりは最早『恋人』じゃない」
「うぅ...」
「ほら、行きなさい。じゃないと彼を奪られちゃうわよ?」
そう言うとフレイはキラの手にトレイを持たせると、そのままキラを部屋の中へと突き飛ばす。
そこでやっとアスランとラクスがキラの存在に気付いた。
「キラ?」
「え〜と、ラクスさんの食事を持ってきたよアスラン」
フレイの気配が既に廊下に無いことを感じたキラは、アスランを本名で呼ぶ。
「まぁ、ありがとうございます。貴女がアスランの友達のキラ様なのですね?
......あら?確かアスランは男の子だと言っていたような...?」
「当時のキラは男装していて、俺はそれに気付かなかったんだ」
「あらあら、そのようなことが...」
ラクスの食事の邪魔になるので廊下に出るアスランとキラ。
「アスラン...!」
「キラ...?」
アスランに力一杯抱きつくキラ。
「どうしたんだ一体?」
「アスランと離れたくないの。身体も、心も...」
「やれやれ、いつになってもキラは甘えん坊だな。心配しなくても、俺とキラはずっと一緒だよ」
そう言って、キラを抱きしめ返して頭を撫でるアスラン。
異性として認識されているのか微妙な対応だったが、アスランに撫でられること自体は嬉しいのでされるがままになるキラ。
「(むむっ、何やら浮気の気配を感じますわ。後でアスランに問い詰めなければ...)」
『テヤンデイ!』
☆★☆★☆
アークエンジェルを迎えに来た先遣隊と衝突するザフト軍。
先遣隊を救出するため、出撃するアスランたち。
「バーナード轟沈!モントゴメリ副砲に被弾、艦の稼働率が40%を下回りました!」
「くっ、イージス1機であの数は分が悪いか...!」
先遣隊の旗艦モントゴメリに搭乗している父の様子が気になり、いけないと思いつつもアークエンジェルのブリッジに入るフレイ。
彼女の目に映ったのはダメージの蓄積で動きが停まってしまったモントゴメリと、モントゴメリを
しかし...。
「イージス、バッテリーが危険域に突入!フェイズシフトがダウンします!」
エネルギーが切れたことで、装甲色がグレーになってしまうイージス。
そしてイージスにトドメを刺さんと迫るザフトのモビルスーツ。
このままでは、
その結論に至ったフレイは全速力でラクスの部屋に向かい、扉をノックする。
扉が開き、ラクスが出てくる。
「あら?貴女は...」
「あなたの婚約者がピンチなの。悪いけど人質になってちょうだい」
「......っ、わかりましたわ。彼を救うためなら、わたくしの肩書きを存分に利用してくださいな」
ラクスを連れてブリッジに戻るフレイ。
『愛しているよ、フレイ』
『やめろぉぉぉぉぉぉっ!』
しかし戻ってきた彼女に待ち構えていたのは、ジンがイージスを突破してモントゴメリのブリッジを吹き飛ばす光景であった。
「いやあああああぁーーーーーっ!!」
父の死を目の当たりにして、絶叫するフレイ。
彼女の策は、間に合わなかったのであった。
☆★☆★☆
『ザフト軍に告げる、こちらは地球連合軍艦アークエンジェル。
本艦はプラント最高評議会議長シーゲル・クラインの令嬢ラクス・クラインを保護している。
現時点では人道的立場から彼女を保護しているが、以後本艦へ攻撃が加えられた場合...。
それは貴艦のラクス・クライン嬢に対する責任放棄と判断し、彼女の身命は一切保証しない事をお伝えする』
ナタルの通信によって、撤退していくザフト軍。
ストライクをイージスに近づけて、アスランに呼び掛けるキラ。
「アレックス、大丈夫?」
『あぁ、俺は大丈夫だ。イージスも損傷は大したことない。けど...』
「守れなかったね、フレイのお父さん...」
『それだけじゃない。ラクスに人質なんて役割をさせてしまった...』
「アレックス...」
『......戻ろう、キラ。ザフト軍の撤退は一時的なものだ。戦いはまだ終わっちゃいない』
「......うん」
アークエンジェルに帰艦するイージスの後ろをついていくキラ。
「(僕1人じゃあ、アスランを守れなかった...。強くなりたい......誰も死なせずに済むくらいに...!)」
帰艦してストライクから降りたキラは、激しい戦闘による疲労で足取りの覚束ないアスランに肩を貸しながら移動する。
そんな2人の前に現れたのは、フレイとラクスであった。
「あっ、フレイ...」
「ラクス...」
「「......」」
暫しの間、無言で見つめ合う4人。
最初に口を開いたのはアスランであった。
「すまない、フレイ...。君の父親を守れなかった...」
「......っ!」
アスランから謝罪されたフレイは、涙を流しながらアスランに詰め寄る。
「確かにわたしはキラとあなたに『パパを助けて』ってお願いした!だけどあそこまで無茶をしろなんて頼んでないわ!パパだけじゃなくアレックスも死ぬところだったじゃない!」
「俺は......君の父親を死なせてしまったコーディネイターだぞ...?君の父親を殺した者たちと同じ......プラントの人間だ。憎くはないのか...?」
「馬鹿にしないで!わたしが人をナチュラルかコーディネイターかだけで区別するような人間なら、そもそもキラと友達になんかなっていないわ!確かにパパを奪ったザフトは憎い、だけどあなたは『
「......っ!ありがとう、フレイ」
「......別に。むしろお礼を言わなきゃならないのは、パパのために必死で戦ってもらったわたしの方だし」
そう言って、そっぽを向くフレイ。
アスランは、今度はラクスと向き合う。
「アs......アレックス、お身体の方は...」
「ただの疲労だ、怪我をした訳じゃない。ラクスの方こそ...」
「わたくしは大丈夫ですわ。人質になったのも合意の上です」
「何だと?一体どうして...」
「わたくしもまた、貴方を助けたかったのです」
「......そう、か。助かったよ、ラクス。不甲斐ない婚約者ですまない」
「不甲斐ないなんてことはありません。あなたは誰かのために必死になれる、立派なお方です。婚約者として、誇りに思いますわ」
☆★☆★☆
その後、アスランは医務室へと運ばれる。
やがて消灯時間になると、彼の元へラクスが訪ねてきた。
「アスラン」
「ラクス、どうしてここへ?」
「キラ様のご厚意で、わたくしを逃がしてくれることになりましたわ」
アスランが医務室の入口を見ると、キラが廊下を見張りながらこちらの様子を伺っているのが確認できた。
「......そうか。それが良い。正規軍と合流してしまえば、君は政治的に利用される。一介の兵士の立場では君を守り切れない。そうなってしまう前に君はプラントへ帰るべきだ」
「アスランは......このまま地球連合軍の一員として戦い続けるつもりなのですね」
「あぁ。俺は今のザフトを、プラントを止めなければならない。例え裏切り者のコーディネイターと呼ばれることになったとしても」
「......」
「今頃プラントではアスラン・ザラがヘリオポリスで死亡したと報道されていることだろう。ラクス、最後に助けてくれてありがとう。俺のことはもう忘れて、君を幸せにしてくれる人を探してほしい」
「......嫌ですわ」
「えっ?」
「アスラン以外の殿方なんて、今更考えられないですわ」
「しかしそんなことを言ったって、もう2度と会えるかすらわからないんだぞ?」
「それでも構いません。わたくしは生涯、貴方だけを想い続けたい...」
そう言って、ベッドで横たわるアスランに口付けをするラクス。
それを見ていたキラが思わず息を呑む。
「わたくしラクス・クラインは、アスラン・ザラを愛しています。親同士が決めた婚約など関係なく、貴方と添い遂げたいのです」
「ラクス...」
「大好きです、アスラン」
「......すまない、ラクス。君にそこまで想われていたとは知らなくて困惑している。この場での返事はできそうにない」
「えぇ、今はそれで構いません。次にお会いした時に聞かせてください。それまでどうか、死なないで...」
その言葉を最後に、ラクスは医務室から立ち去った。
☆★☆★☆
ストライクのコックピットにて。
キラがラクスを乗せて発進の準備を進めていた。
「ごめんなさい、キラ様。貴女の前でアスランとあのようなことを...」
ラクスはこの短い間で、キラがアスランへ異性としての好意を抱いていることに気付いていた。
しかし、ラクスはどうしてもあの場でアスランへ自身の想いを伝えたかった。
ラクスの謝罪に対してキラは...。
「そうだね。君を拾ったばかりの頃の僕なら、ヤキモチを妬いていたと思う。でも、今は嬉しい......かな」
「嬉しい...?」
「うん。アスランのことを好きな人が、アスランのことを支えてくれる人が僕以外にもいることが嬉しいんだ。僕1人だけじゃあ、アスランを守り切れなかったから...」
「キラ様...」
「あっでも、アスランの1番は僕がもらうからね?」
「むむっ、わたくしも負けませんわ。今は無理でも、必ずアスランの元へ戻って来てみせます。アスランのお嫁さんになるのはわたくしですわ」
「ふふっ、僕もアスランを譲るつもりは無いよ。お互い頑張ろうね」
互いに
「ハッチを解放します!皆さん下がって!」
キラは周囲の人間を退避させると、ザフトの艦に向けてストライクを発進させるのであった。
この世界のフレイはキラちゃんに漂白された結果、本作アスランに縋ることなく自力で父親の死を乗り越えられる強い子になりました。
良い女すぎてヒロインにならないパターンですね。
この世界だと『女神の盾』のメインヒロインの設定は、フレイとキラちゃんを混ぜたものになるでしょう。
前話を投稿した直後に平均評価やお気に入り数がかなり低下しました。
感想やここすきの数も本作ワーストクラスですし、この番外編って需要ないのでしょうか...?
本作の番外編を...
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別作品として独立させる。
-
このままで良い。