俺はトゥ!ヘァ-!なんて言わないからな!【本編完結】   作:無限正義頑駄無

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更新です。
仕事の疲れのせいか前話を投稿した直後にメンタルがどん底になってしまい、完全に筆が止まってしまっていました。
お待たせして申し訳ありません。


ANOTHER-PHASE キラちゃん√(15if〜EXTRA)

その後。

エターナルは宇宙に上がってきたアークエンジェルをはじめとした、地球連合軍の艦隊と合流した。

 

「お久しぶりですわ、キラ様」

 

「ラクスさん...」

 

そして、アークエンジェルの一室で再会するラクスとキラ。

 

「貴女とアスランのドラマ、観させてもらいました」

 

「うん。イザークさんたちと一緒に鑑賞会をしたんだってね。どうだった?」

 

「2人のラブロマンスは観るのはとても楽しかったですわ。あまりにもお似合いだから、1度は身を引こうかと思っていました」

 

「......どういうこと?」

 

台詞が過去形であることに疑問を抱くキラ。

 

「エターナルでアスランと再会した際、わたくしはアスランから告白されたのです」

 

「......っ!そっかぁ......、僕はドラマでしかアスランの恋人になれなかったんだね。

離れ離れになっていてもアスランと心が繋がっていたラクスさんの方がよっぽどお似合いだよ...」

 

「キラ様、待ってくださいまし。事態はそう単純ではないのです」

 

ラクスはアスランがキラをどう思っていたのかを伝える。

 

「アスランがそんなことを...?」

 

「はい。アスランはキラ様に対する想いがあまりにも大きくて、それが『愛』だと気づいていないのです」

 

「アスランが僕を愛している...?もし本当にそうだったら嬉しいけど、どうして教えてくれたの...?」

 

「わたくしはアスランだけでなく、貴女にも幸せになってほしいのです。同じ男性(アスラン)を愛する者として...」

 

「......ありがとう。アスランも言っていたけど、ラクスさんってすごく『良い女』だよね」

 

「プラントの暴走を止めるために、アスランには1度捨てられちゃいましたけどね」

 

「あはは。酷い男だね、アスランは...」

 

「うふふ、まったくですわ。わたくしたちの中で、自身がどれだけ大きな存在になっているかも知らずに...」

 

ひとしきり笑った後、会話を再開する2人。

 

「それで、ラクスさんはどうするつもりなの?」

 

「はい。実はプラントでは先日、人口問題が更に深刻化したことによって......婚姻統制に続いて一夫多妻制度が導入されたのです」

 

「ラクスさん、もしかして...」

 

「えぇ。わたくしとキラ様、2人で一緒にアスランのお嫁さんになりましょう」

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

 

「それでキラ、ラクス。話って何だ?」

 

クルーゼや整備士たちと共にプロヴィデンスの組み立て作業をしていたアスランを呼び出した2人。

 

「さあ、キラ様」

 

「うん。......アスランッ」

 

「キラ?......ムグッ!?」

 

アスランに対して、不意打ちの口付けを行うキラ。

これまでキラとアスランはドラマの撮影で1度だけキスをしており、今回で2度目になる。

 

「ぷはぁ!キラ、何を...!?」

 

「アスラン、大好き...」

 

「だそうですわよ、アスラン?」

 

「しかしキラ、俺はお前のことを...」

 

「『女の子として見ていない』、かな?」

 

「そうだ。ラクスがいるからという以前の問題だ。俺はお前の想いには応えられない...」

 

「アスランの頭はそう結論付けているのかもしれません。しかし、アスランの心は違う答えを持っているのではないですか?

聞かせてください、アスラン。キラ様にどんな気持ちを抱いているのか

 

この時ラクスはアコードの精神干渉能力が、アスランを対象に無意識に発動した。

悪意ある敵から仕掛けられたものであればアスランも抵抗(レジスト)しただろうが、恋人(ラクス)によるものなのでアスランはそれを受け入れて言葉に従う。

 

 

 

「俺は......アスラン・ザラは、キラ・ヤマトを愛している」

 

 

 

アスランの告白に、キラとラクスが息を呑む。

 

「言葉として口に出すことで、やっとわかった。これが『愛』なんだな...」

 

「アスランの鈍ちんっ。ここまでしてやっと気付くなんて...!」

 

「うふふ、ですがそんなアスランも愛おしいですわ」

 

「ラクス、君は一体何がしたかったんだ?」

 

アスランからは、自分(ラクス)ではなくキラを選ぶようにお膳立てしたようにしか見えない。

 

「わたくしはわたくし自身とアスランだけではなく、キラ様も一緒に幸せになりたいと思ったのです」

 

「俺に二股野郎になれ......ということか?」

 

「大丈夫ですわアスラン。プラントでは一夫多妻が合法になりましたので」

 

「何だと?しかし...」

 

「むぅ。いい加減に腹を括ってよアスラン」

 

「こうなったら実力行使ですわ」

 

2人掛かりでアスランを押し倒すキラとラクス。

 

「2人共、何を...!?」

 

「僕がセレナ・アルジェントになった時からずっと、君とこうなることを望んでいたんだ。ドラマじゃあキス止まりだったけどね」

 

服を脱ぎながら、アスランの疑問に答えるキラ。

 

「さあ、アスラン。わたくしたちと一緒に『愛』という名の海に溺れましょう?

 

再びアスランへの精神干渉が発動するラクス。

これによって、アスランの理性の箍が外れた状態でロマンティクスの幕が上がった。

どちらの陣営が勝利を手にしたのかは、神のみぞ知る...。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

 

「......」

 

「キラ、どうした?」

 

「うん。アスランはいつだって僕の傍にいて僕のことを助けてくれたでしょ?女の子の僕があそこまで惚れるのも、ある意味当然だよね......って思ったんだ」

 

並行世界の自分たちが映った映像を眺めながら、キラが呟く。

ボアズやヤキン・ドゥーエでの戦いは自分たちの世界とほとんど変わり映えが無かったため、早送りで飛ばして最後のチャプターを開く。

 

「向こうの俺はフレイではなく、キラと結ばれたのか...。結構複雑だな...」

 

映像の中ではキラとラクスがフツノミタマ......ではなく普通のお玉(フツーノオタマ)を片手に料理を作っていた。

 

「それにしても、僕たちが自爆させた筈のフリーダムとジャスティスが見つかるなんてね...」

 

「しかも自立稼働機能と並行世界の映像のオマケ付きだからな...」

 

そう言って、窓に視線を向けるアスラン。

2人が今居るのは、オーブにあるキラの実家である。

家の外では無人のフリーダムとジャスティスが組体操をしており、近隣住民から拍手を贈られている。

 

「俺たちが自爆させたこと、あまり怒ってなさそうだったな」

 

「あの時ジェネシスを壊すには自爆(アレ)しか方法が無かったって彼らもわかってくれているんだよ」

 

「あぁ。だがたとえ合理的だとしても感情が納得していない時ってあるだろう?流石に気になってしまってな...」

 

「アスランは、今の彼らには『心』があるって思っているの?機械なのに...」

 

「最近だとお前のトリィやラクスたちのハロもプログラムに無い挙動をするようになったしな。ちなみに俺はオカルト肯定派だぞ?」

 

「そうなの?僕はてっきり否定派かと...」

 

「((転生者)の存在自体がオカルトみたいなものだしな...)」

 

2人が会話をしている内に、チャプターが終了する。

全てのチャプターを見たことによって、隠されていたチャプターが出現する。

再生ボタンを押すアスラン。

そこに映っていたものは...。

 

 

 

『トゥ!トゥ!ヘァ-!』

 

『開けろ!アプリリウス市警だ!』

 

暴徒(テロリスト)と化した脱走兵を相手に、生身で大立ち回りをするアスランとシュラ。

 

※この世界ではシュラは警察官になっています。読心能力を利用して性犯罪・痴漢・痴漢冤罪を的確に潰しており、プラント市民からは『ハレンチ(を許さない)警察』の愛称で慕われています。

 

 

 

『他社より強く(安く)!他社より先へ(速く)!他社より上へ(綺麗に)!』

 

『守りたい生活があるんだぁぁぁぁぁっ!』

 

『は、速い...!くそぉぉぉぉぉっ!』

 

オーブに移り住んでから、ハウスクリーニング会社を設立したクルーゼ。

臨時スタッフとして参加するキラだが、アスランの妻として磨き上げた主婦スキルを活用して正社員であるシン以上の活躍を見せる。

 

 

 

魔法(マジック)カード《野生解放》を発動!これにより、わたくしの場のメルフィーちゃんはパワーアップですわ!』

 

『こ、これは...!』

 

『《うきうきメルフィーズ》の姿が変わっていく...!?』

 

『これがメルフィーちゃんの真の姿。その名も《むきむきメルフィーズ》ですわ!』

 

『可愛らしい動物たちが、筋肉モリモリマッチョマンの変態に...!?』

 

『やめろっ、そんなことしちゃいけない!!』

 

アスランたちの影響で決闘者(デュエリスト)となったラクスだが、そのプレイングからオルフェとイングリットにドン引きされている。

 

※最終的にラクスのデッキは『覇王ドレミコード』になる予定です。

 

 

 

そのほか様々な日常の光景を映し出した後、チャプターが終了した。

 

「向こうの世界も終戦後は概ね平和なんだね...」

 

「あぁ。向こうの俺の黒歴史も、キラと再会した直後の『一緒にお風呂に入ろう』という台詞くらいで本当に良かった...」

 

「アスランは一体どんな黒歴史を想定していたの?」

 

「俺がザフト兵でストライクに乗ったキラと敵対したり......とか?」

 

「それはもう黒歴史ってレベルじゃないと思うんだけど...?」

 

「(フリーダムとジャスティスが持ってきたのが原作時空の映像じゃなくて良かった。この世界のキラにあんなもの観せられる訳ないだろ!)」

 

やがてキラとアスランが映像を全て観終わったことに気付いたのか、フリーダムとジャスティスが窓越しに2人へ手招きをする。

 

「僕たちを呼んでいる...?」

 

「一体何だ...?」

 

キラとアスランが家の外へ出ると、フリーダムとジャスティスはジェスチャーで別れの挨拶をして空の彼方へと飛び去っていった。

 

「そっか、もうお別れなんだね...」

 

「まったく、茶の1杯くらい出させてくれても良いだろうに...」

 

「アスラン、心が芽生えたモビルスーツでも飲食はできないと思うよ...?」

 

「冗談だよ。しかし、あの2機は次に何処へ向かうんだろうな...?」

 

フリーダムとジャスティスの後ろ姿を眺めながら、アスランとキラは2機の行き先に想いを馳せるのであった。

 

 

 

 

 

ANOTHER-PHASE キラちゃん√

〜完〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ニュースをお伝えします。フリーダムガンダムの立像がある中国・上海(シャンハイ)市の《ららぽーと上海金橋》に、本物のフリーダムガンダムとジャスティスガンダムが出現しました』




という訳で、番外編02は今話で完結です。
今シリーズは1話ごとにエタる崖っぷちに立たされていましたが、皆さんの応援のおかげで最後まで執筆できました。
本当にありがとうございます。

クルーゼたちのお仕事風景↓
https://m.youtube.com/watch?v=1UzWp3yMXA4&pp=ygUM44K144Oz44OG44Kj
このうp主さんの動画は面白いものばかりなのでオススメです。

新しいエピソードは今のところ未定です。
本作アスランの子供が原作時空のヘリオポリスに転移する話を思いついたりしたのですが、ストレスだらけのストーリーになってモチベーションが番外編02を下回りそうなので没になりました。

ではまたどこかでお会いしましょう。
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