ありふれた職業で世界最強withオリキャラ&ウマ娘   作:気まぐれのみった

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こんにちは。気まぐれのみったです。

今回は迷宮の魔物と遭遇します。どのような結末になるか見届けて頂けると嬉しいです。

ではどうぞ。


11話

ハジメの後を追って行動を開始した救助隊。この階層の何処かにいるハジメを探していた。現在は一本道を進んでいる。隊列の先頭を行くシュウガは見聞色で周囲の気配を探っていた。そうしてしばらく進んでいるとシュウガの感知に何かが引っかかった。どうやら魔物のようだ。

 

シュウガ「全員止まれ。前方に魔物の気配を感知した。それもおそらく群れだ。ここは一本道。できる限り前に進んで魔物や周囲の状況を確認してから突破するか引き返すか判断する。行くぞ。」

 

シュウガの言葉にコクリと頷き返事をしたメンバー達は引き続きシュウガを先頭に通路を進む。

 

少しして救助隊は初の分かれ道に辿り着いた。左右と直進の三方向に分かれている。シュウガの感知では右の通路に魔物の群れがいるようですぐそこまで向かって来ていると言う。救助隊は岩陰に隠れて魔物の群れが来るのを待ってみる事にした。するとそれはすぐに現れた。

 

それは白い毛並みの狼のような魔物であった。大型犬ぐらいの大きさのその狼は尻尾が二本あり、体を赤黒い線が走っていて脈を打っているようであった。その狼、二尾狼が六頭の群れを成して救助隊の前に現れた。

 

二尾狼の群れは特に周りを気にする事なく左の通路へと向かって行く。このままならやり過ごせる。そう誰もが思っていたその時だった。

 

グウゥーー!!

 

オグリ「あっ。」

 

救助隊メンバー達「えっ?」

 

なんとオグリの腹が鳴ってしまったのである。その場に腹の音が響き渡る。当然その音は二尾狼達にも聞こえており、どこから聞こえたかと辺りを警戒し始めた。

 

タマモクロス「何しとるんやオグリ!気づかれるやないか!」コゴエ

 

オグリ「す、すまない。お腹が空いてしまって。」

 

タマモクロス「迷宮入る前にあんなに食ったやないか!どんだけ燃費悪いねん!なぁ?」コゴエ

 

二尾狼「?」

 

タマモクロス「ほれみぃ!コイツもそう言っとるやないかって、え?」チラッ

 

二尾狼「………………。」

 

タマモクロス「…………………。」

 

オグリ「…………………。」

 

二尾狼「ウゥゥワオォォォーーーーンッ!!」

 

オグ・タマ「うわぁぁぁーーー!!」

 

二人はいつの間にか接近していた一頭の二尾狼に気づかれてしまった。二尾狼は二人を敵と判断して襲いかかろうとする。するとその瞬間、

 

シュウガ「"木ノ葉剛力旋風"!!」

 

ドガァン!!

 

二尾狼「キャンッ?!」

 

シュウガが二尾狼に高速で近づき、これまた脅威の速さで強烈な後ろ回し蹴りを繰り出した。これをくらった二尾狼は吐血しながらぶっ飛ばされ通路の壁に叩きつけられた。どうやら体中の骨が折れたようで二尾狼は体をぐねらせながら地面に落下。そのまま絶命した。

 

シュウガ「大丈夫か?」

 

タマモクロス「た、助かったぁ〜。」

 

オグリ「す、すまない。私のせいで。」

 

シュウガ「気づかれたものは仕方ない。反省は後だ。こうなったら戦うぞ。全員戦闘態勢に入れ!」

 

シュウガの指示にすぐさま戦闘が出来るように動き出す救助隊。残りの二尾狼五頭は仲間がやられた事に気が立っているようだ。

 

シュウガ「相手は残り五頭!うち三頭は俺が引き受ける!エアグルーヴ!マヤノ!俺の後方支援を頼む!残り二頭はルドルフ、メルドを筆頭に前衛組が引き付けてその隙に後衛組が遠距離攻撃で撃破だ!いいな?!」

 

救助隊メンバー達「了解!」

 

こうして救助隊と二尾狼の群れとの戦闘が始まる。と、思われたその時であった。

 

グウルァァァァーーー!

 

救助隊メンバー達「?!」

 

突如直進する真ん中の通路から咆哮が響き渡ってきたのである。

 

香織「な、何?!」

 

雫「新手の魔物かしら?!」

 

シュウガ「どうやらその様だな。今気配を感知したが、コイツはかなりの大物だぞ。その証拠に、狼どもを見てみろ。」

 

マヤノ「えっ?」

 

シュウガの言葉にメンバー達は二尾狼の群れを見る。

 

二尾狼達「ウゥゥ………。」ビクビク

 

テイオー「?怯えてる?」

 

シュウガ「そうだ。恐らく野生の本能で察知したのだろう。自分達を超えたヤバい奴が来たと。」

 

優花「マジですか?コイツらも結構強そうですけど。」

 

スペ「と言うか、それが本当なら逃げた方がいいんじゃ!」

 

シュウガ「いや、既に目の前まで来ている。下手に逃げたら返って状況を悪化させる可能性がある。今はここで大人しくしよう。」

 

そう話しているうちにその魔物は姿を現した。

 

二メートルはあろう巨体にこれまた白い毛並み。そして赤黒い線も二尾狼同様に幾本も体を走っている。その魔物を既存の生物に例えるならそれは熊であった。ただ熊にしては足元まで伸びた太くて長い腕と三十センチはあるだろう鋭利な爪が三本生えているのが特徴的であった。

 

その魔物、爪熊は救助隊の前に姿を現すと周囲を見渡す。そしてこの場に二尾狼の群れがいる事を認識するとそちらに向かって歩き出した。

 

二尾狼二頭「キャウ?!ワ、ワオォォォン!」

 

すると二尾狼五頭のうち二頭が爪熊に向かって飛びかかったのである。恐怖のあまり正常な判断が出来なくなり何とかこの恐怖の原因をどうにかしようと飛びかかってしまっのである。

 

爪熊は特に動揺する事もなく冷静であった。そして飛びかかって来た二尾狼二頭を迎え討とうと大きく右腕を振りかぶり二尾狼に向けて振り抜いたのである。自慢の爪で斬り裂こうとしたのだ。だがそれを見ていた救助隊には二尾狼の位置は明らかに爪の間合いより離れている様に見えた。タイミングを間違えた?とメンバーが考えていると、

 

ブシャァー!

 

ブライアン「何?!」

 

なんと二尾狼二頭は突然身体から血を吹き出したのだ。そのまま力無く地面に落ちた二頭は二度と動くことはなかった。

 

スズカ「嘘でしょ?!どうなってるの?!」

 

雫「爪は間違いなく届いてなかったはずなのに!」

 

メンバー達は何故二尾狼が死んだのか理解出来ずにいた。そこでシュウガは目を写輪眼にして爪熊を観察する。

 

シュウガ「ふむ、成程な。」

 

ルドルフ「シュウガ君?何か分かったのかい?」

 

シュウガ「ああ、どうやらあの爪にチャクラ、お前達で言う魔力を纏わせて見えない刃の様なものを形成しているようだ。奴の爪攻撃は実際の爪の長さの倍以上のリーチがあるな。不用意に近づくのは危険だ。」

 

メルド「見えない攻撃とは恐ろしいな。どうする?戦うか?」

 

シュウガ「奴は今狼どもに意識を向けてる。狼どもには悪いが囮になってもらってその隙に逃げるとしよう。やってやれない事はないが極力戦闘は避けたいからな。」

 

香織「は、はい。分かりました。」

 

救助隊がそんな会話をしている間にも爪熊は残った二尾狼三頭に近づいていた。残った二尾狼三頭は先の二頭と違い恐怖で動けない様だ。救助隊はその隙に移動を開始した。

 

遂に二尾狼達の目の前に爪熊が立つ。爪熊は腕を振り上げ二尾狼達に狙いを定めた。二尾狼達はギュッと目を閉じて死を覚悟した。と、その時であった。

 

テイ・マヤ「ダメェー!」

 

なんとテイオーとマヤノがそう叫んでから爪熊に攻撃したのである。テイオーは魔法で斬撃を飛ばしマヤノは火属性の魔法を付与した矢を放った。不意打ちだった事もあり攻撃は爪熊にヒットする。

 

爪熊「グウルァ?!」

 

爪熊は驚いて振り向く。そこで自分を攻撃したのがテイオーとマヤノであると把握するとその二人を、ひいては救助隊を睨みつけた。どうやら攻撃はあまり効いていない様でむしろ怒りでパワー全開になっている様だ。

 

ルドルフ「ッ?!二人とも!何をしているんだ!」

 

テイオー「あ、ご、ごめんなさい…………。」

 

マヤノ「でも、あの子達が可哀想で…………。」

 

エアグルーヴ「だからってそれで私達が襲われたら元も子もないだろ!」

 

テイ・マヤ「はい……………。」

 

テイオーとマヤノはやってしまったとしょんぼりして反省していた。するとシュウガが救助隊の前に出て爪熊と対峙する。そしてテイオーとマヤノに語りかける。

 

シュウガ「やれやれ、どうやらお前達は争い事には向かない様だ。そんなんじゃ生き残れないぞ。」

 

テイ・マヤ「うっ……………。」

 

シュウガ「だがそこにあるお前達の純粋な想いは素晴らしいものだ。」

 

テイ・マヤ「えっ?」

 

シュウガ「俺にはもうそんなに純粋な考え方できないからな。だからお前達がちょっと羨ましいよ。大切にしろよ。その想いを。」

 

テイ・マヤ「う、うん。」

 

テイオーとマヤノはシュウガの思いがけない言葉に戸惑いながらも返事をするのであった。

 

シュウガ「さて、こうなったからには戦いますか。俺が奴を相手取る。皆んなは俺の指示があったら動けるように構えててくれ。まぁ皆んなの手は煩わせないつもりだがな。」

 

そう言ってシュウガは草薙の剣を抜刀するとこちらを未だに睨みつけている爪熊に向かって駆け出す。爪熊は見えない爪でシュウガを迎え討とうと右腕を振りかぶる。だがシュウガは写輪眼で爪熊が爪に魔力を纏わせて長くしているのをハッキリと視認している為難なく爪の軌道から外れて攻撃を躱す。その際シュウガは姿勢を低くして躱しており、そこから立ち上がりながら下から上に向けて草薙の剣を振り抜く。

 

ズパァン!!

 

爪熊「グウゥルアァァァァ?!?!」

 

爪熊は咄嗟に後ろに避けながら攻撃したばかりの右腕で防ごうとする。が、素早く力強い一太刀を抑える事が出来ず一瞬にして右腕を切断されてしまった。爪熊は右腕を失った痛みから悲鳴を上げた。肩からはおびただしい量の血が吹き出しており、止血できなければ出血多量で死ぬだろう。だが爪熊はその状態になっても相手であるシュウガを強く睨みつけていた。

 

シュウガ「ふっ、大した気概だ。まさに強者の出立だな。そんなお前に敬意を表して次の一撃で決めよう。」

 

そう言ってシュウガが草薙の剣を構えた時だった。

 

シュウガ「ん?」

 

ルドルフ「どうした、シュウガ君。」

 

シュウガ「新たな気配が猛スピードでこちらに近づいて来る。すぐそこまで来ているようだ。」

 

雫「まさかっ!また新手の魔物ですか?!」

 

シュウガ「いや、この気配はもしや。」

 

優花「もしや?何なんですか?」

 

シュウガ(少々違う気配が混ざったように感じるがこの気配は間違いない。こっちに向かって来ているという事は俺達だと気づいたか?ならば。)

 

シュウガ「よし、予定変更だ。もう少しこちらに付き合ってもらおう。」

 

ブライアン「?どう言う事だ?」

 

シュウガ「こう言う事さ。」

 

そう言うとシュウガは素早く爪熊の懐に入り込む。そして爪熊を空中に向かって思いっきり蹴り上げる。

 

爪熊「グアッ?!」

 

爪熊はそのまま中を舞う。

 

シュウガ「よし今だ!かましてやれ!」

 

スペ「えっ、かますって。」

 

スズカ「誰が?」

 

突然シュウガがかましてやれと叫ぶ。だが誰がかますんだと首を傾げるメンバー達。するとその時、

 

???「はいっ!任せてください!」

 

救助隊メンバー達「ん?」

 

香織「えっ、この声………。」

 

突如メンバー以外の声が聞こえて来たのである。だが香織はこの声に聞き覚えがあった。

 

その声の人物はすぐに現れた。真ん中の通路から物凄い勢いでやって来たかと思うとすぐさま跳躍。そして、

 

???「剛列・バレットストレート!!」

 

ドガァン!!

 

爪熊「グアァァァァァァァァッ?!?!」

 

救助隊メンバー達「えっ?!」

 

中を舞っていた爪熊の土手っ腹に強烈な飛び蹴りをかましたのである。爪熊はそのままぶっ飛ばされて通路の壁に激突。そのまま力無く地面に落ちた。蹴りをかました人物は綺麗に着地した。

 

???「ふう。まさかこんな形でリベンジするとは思わなかった。」

 

その謎の人物はそう呟くとシュウガ達救助隊の方を向く。その人物はかなりガタイが良く首筋にうっすらと魔物と同じ赤黒い線が見えた。メンバー達はその謎の人物を警戒して構えるがシュウガだけはリラックスしていた。香織も何やらその人物を懐かしく思っていた。

 

???「お久しぶり、と言うべきですかね?まさかここまで来てくれるなんてびっくりですよシュウガさん。」

 

シュウガ「おいおい。俺はそんな簡単にお前を見捨てるような薄情な人間に見えるのか?」

 

???「そう言うわけじゃないですよ。ここはかなり運良く辿り着いた場所ですからよく来られたなって。」

 

シュウガ「まあな。俺達を舐めるなって事で納得してくれ。」

 

謎の人物はシュウガに対して実にフランクに話しかけてきた。それに対しシュウガもそれが当たり前かのように会話をする。その光景にメンバー達はどういう事かと困惑していた。

 

テイオー「ね、ねえシュウガ。なんか普通に話してるけどさ、知り合いなの?」

 

シュウガ「ん?何だ、分からないのか?」

 

テイオー「えっ?」

 

???「無理もないですよシュウガさん。ここに来て随分見た目が変わりましたから。けどまさかとは思ったけどやっぱり皆んなだったんだ。驚いたな。」

 

そう言って謎の人物はメンバーを見渡す。その中に香織を見つけると少し驚いた顔をしてから優しい笑みを浮かべて香織に向かって頷いた。その姿を見て香織は確信した。

 

香織「ッ!!やっぱりそうなんだね?!」

 

???「もしかして気づいてくれたの?凄いな白崎さんは。ここに来てくれたのはあの日の約束の為に?」

 

香織「うんっ!うんっ!ごめんね!守れなくて!私……………。」

 

???「大丈夫だよ。僕は生きてる。それに白崎さんにそこまで想ってもらえて嬉しいよ。ありがとう。」

 

そこまでの会話で他のメンバーもようやく謎の人物の正体に気がついた。

 

メルド「お、おい!まさかお前は?!」

 

???→ハジメ「はいっ!南雲ハジメです!ご心配おかけしました!また会えて嬉しいです!」

 

そう、謎の人物はハジメだったのだ。その事実に救助隊のメンバー達は驚愕した。無理もない。何故ならハジメの見た目が奈落に落ちる前と比べて激変していたからである。

 

グルメ細胞によって元々良くなっていたガタイはさらにバキバキに進化しており背も伸びている。日本人らしい黒髪は綺麗な白髪となっており顔つきもかつての優しい雰囲気を残しつつもキリッとしたイケメンになっていた。

 

ルドルフ「驚いたな。まるで別人だ。一体何があったんだい?」

 

ハジメ「まぁ色々ありまして。詳しくお話ししたいですけど、その前にコイツにトドメを刺しておきますね。」

 

そう言ってハジメは地面に落ちた爪熊に向き直る。爪熊はシュウガに腕を切断された上にハジメからとんでもない飛び蹴りをくらってもはや虫の息であった。だがその状態になっても尚、シュウガやハジメを睨みつけていた。

 

ハジメ「やっぱりタフだね。これだけボロボロになっても敵意を剥き出しにできるなんて。でもこれで終わりだ。」

 

するとハジメは爪熊に向かって右腕を伸ばす。そして、

 

ハジメ「エネルギー錬成・リボルバー炸裂弾。」

 

そうハジメが呟くとハジメの右手に白い光が収束していく。そして光はリボルバー式の拳銃を形造りハジメの手に握られた。

 

ブライアン「これは、拳銃?!」

 

メルド「これが何か知ってるのか?」

 

雫「私達の世界の物凄く強い武器ですよ。南雲君、これは一体?」

 

ハジメ「僕のグルメ細胞が持つエネルギーを物質として具現化したものを錬成して作り上げたんだ。状況に応じて銃以外にも色んな武器に錬成できるんだ。」

 

シュウガ「確かにグルメ細胞保有者は稀に細胞が持つエネルギーを物質として具現化できるが、まさかそれを錬成するとは。やるじゃないか。」

 

ハジメ「ここに落ちてから本当に色々あったので。色々試行錯誤して覚えたんですよ。さて、それじゃあ。」

 

ハジメは視線を爪熊に向ける。爪熊は未だにハジメを睨みつけていた。

 

ハジメ「君は強かった。それは間違いない。けど僕はそれを超えていく。君という強者を僕は忘れないよ。さようなら。」

 

そう言ってハジメはリボルバーのトリガーを引く。迷宮には似つかない銃声が響き渡る。ハジメの放った弾丸は爪熊の頭部を撃ち抜くと同時に爆発。完全に爪熊の頭部を吹き飛ばしたのであった。こうして救助隊の前に立ちはだかった爪熊は息絶えたのである。




第11話、ご覧になっていただきありがとうございます。

遂に久々のハジメ君登場です。グルメ細胞によって成長した肉体がさらにとんでもない事になりました。そしてハジメ君オリジナルの戦闘方法を考えてみました。こんな感じで益々パワーアップしていく予定なのでよろしければ楽しみにしていてください。

それと私ごとですいませんがこれから仕事が忙しくなるので投稿頻度がかなり遅くなります。それでもよろしければこれからも本小説をよろしくお願いします。

ではまた次回もよろしくお願いします。
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