ありふれた職業で世界最強withオリキャラ&ウマ娘   作:気まぐれのみった

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こんにちは、気まぐれのみったです。

今までお話を投稿できずすみませんでした。本当に仕事が忙しかったのに加えて一時期体調を崩していた事もありかなり遅くなってしまいました。今後はゆっくりでもちゃんと投稿できるように気を付けていこうと思います。

今回はハジメ君との再会話です。どうぞご覧ください。


12話

爪熊を撃破したシュウガとハジメ達は改めて再会の喜びを分かち合っていた。

 

香織「ハジメ君っ!!」バッ

 

ハジメ「うわっと、し、白崎さん?」

 

香織は喜びのあまりハジメの胸に飛び込んだ。ハジメは驚きつつも香織をしっかりと受け止める。

 

香織「良かった。本当に良かった。生きててくれてありがとうハジメ君。守ってあげられなくてごめんね…………。」グスッ

 

香織はハジメにそう話すと泣き出してしまった。ハジメはそんな香織を優しく抱きしめる。

 

ハジメ「ごめんね白崎さん。心配かけてしまって。でも大丈夫。僕はちゃんと生きてる。僕が生きるのを諦めずにいられたのは白崎さんとの約束のおかげなんだ。」

 

香織「えっ?そうなの?」

 

ハジメ「うん。実は今倒した魔物にはここに落ちてすぐに出くわしてるんだ。その時に深傷を負ってしまって、もうダメだと諦めかけたんだ。その時に白崎さんの顔が急に思い浮かんだんだ。それで約束を思い出して、ここで死んだら白崎さんを悲しませてしまう。それは絶対に嫌だったから何としても生き延びるって気力が湧いたんだ。それでなんとか逃げ延びて、今日まで生き抜いたんだ。だから僕が今生きているのは白崎さんのおかげなんだ。白崎さんはちゃんと僕を守ってくれたよ。ありがとう。」

 

香織「ハジメ君…………。ずるいよ、そんな言い方。もっと泣けてきちゃうじゃん。私の方こそありがとう。また会えて幸せだよ。」

 

ハジメ「白崎さん………。」

 

香織「その、香織って呼んでいいよ。私もこれからもハジメ君って呼ばせてね。」

 

ハジメ「えっと、うん、分かった。よろしくね、香織さん。」

 

香織「えへへ、よろしくねハジメ君。」

 

そんな感じで何とも甘い空気を醸し出し始めた二人。そんな二人にシュウガとメルドが茶々を入れる。

 

シュウガ「いやぁ、青春してるねぇー。若いっていいなぁ。ねえメルドの旦那。」

 

メルド「全くだ。俺にもそんな若さがあったらなぁ。」

 

ハジメ「ちょっ!シュウガさん!メルドさん!何言ってるんですか?!」

 

香織「そそそ、そうですよ!別にハジメ君とはまだそんな関係じゃないですから!」

 

シュウガ・メルド「まだ?」

 

香織「えっ?あっ!!」

 

香織は自分の発言の意味に気づくと顔を真っ赤にして俯いてしまった。

 

雫「もう、シュウガさんもメルドさんもあんまり香織をいじめないでください。気持ちは分かりますけど。」

 

香織「いや分かるの?!」

 

雫「むしろ分からないと思う?未だに南雲君に抱きついているのに。」

 

香織「えっ?」

 

そう言われて香織はようやく自分がハジメに抱きついたままである事に気づく。

 

香織「っ〜〜〜!ごごご、ごめんハジメ君!」

 

ハジメ「あっいや、大丈夫だよ。気にしないで。」

 

そう言って香織はハジメから慌てて離れる。ハジメは気にするなと言っていたが何となく名残惜しそうであった。

 

雫「ふふっ、やれやれ。さてと、南雲君。無事で何よりだわ。」

 

優花「本当にそうだよ。生きててくれて良かった。」

 

ルドルフ「あの奈落に落ちて生きていると聞いた時には驚いたよ。本当に無事で良かった。」

 

ハジメ「八重樫さん。園部さんにルドルフさんも。ありがとうございます。でもどうして皆んなもここに?香織さんは約束のことがあるから分かる気もするけど。」

 

雫「実はシュウガさんが貴方を救出する救助隊を結成するって言ってね。その救助隊に一番に立候補したのが香織だったの。私はそんな香織を支えたくてついてきたの。もちろん貴方の事も心配だったから、香織と一緒に助けたいと思って。」

 

ルドルフ「私達ウマ娘も雫と似たような理由さ。君ももちろん心配だったがそれと同じくらい、君を助けようとしているシュウガ君が心配でね。そんな彼の力になりたくて私達も救助隊に立候補したのさ。」

 

ハジメ「そうだったんだ。僕の為に救助隊まで。本当にありがとう。園部さんもそうなの?」

 

優花「私は南雲にお礼がしたくて立候補したの。」

 

ハジメ「お礼?」

 

優花「覚えてる?私があの骸骨に殺されそうなのを助けてくれた事。」

 

ハジメ「ああ、あの時!もしかしてお礼って。」

 

優花「うん。その時助けてくれたお礼がしたかったの。今度は私が南雲を助けたいって。だからここまで来たんだ。」

 

ハジメ「そうだったんだ。ありがとう。凄く嬉しいよ。」ニコッ

 

優花「っ!べ、別にあんたが礼を言わなくてもいいわよ。これは私の恩返しなんだから。」

 

ハジメ「それでもだよ。僕がしてもらって嬉しいから、感謝してるからお礼を言うんだ。ありがとう、園部さん。」

 

優花「南雲………。あんた、いい奴だね。うん、本当に無事で良かった。」

 

そう言ってハジメを見つめる優花。ハジメもそれに応えるように優花を見つめ返す。その光景に何やら香織がむくれていた。

 

香織「むぅー!」

 

雫「香織、気持ちは分かるけど嫉妬しないで。今ぐらいは許してあげなさいよ。」

 

香織「はーい。」

 

こんな感じで救助隊はハジメとの再会を楽しんでいた。

 

メルド「しかしハジメ。お前随分見た目が変わったな。本当に何があったんだ?」

 

ハジメ「そうですね。その辺りも含めて色々と説明したいと思います。ただこれ以上ここで話していると他の魔物が来るかもしれないので、取り敢えず僕の拠点に入りましょう。実はここ、拠点の前なんですよ。錬成で入り口を開けますね。」

 

そう言ってハジメは錬成で拠点の入り口を開ける。

 

ハジメ「さぁどうぞ。」

 

シュウガ「よし、なら入らせてもらうか。」

 

こうしてハジメの拠点に入ろうとする救助隊。が、その時ある事を思い出す。

 

二尾狼達「クゥーン。」

 

救助隊・ハジメ「あっ。」

 

そう二尾狼達である。爪熊との戦闘に入ってから完全に空気ですっかり忘れていた。

 

エアグルーヴ「そういえばいたなぁ。」

 

ブライアン「どうする?戦うか?」

 

シュウガ「いや、その必要は無さそうだ。」

 

ハジメ「そうみたいですね。」

 

スペ「えっ、何故ですか?」

 

シュウガ「狼共をよく見てみろ。」

 

そう言われたメンバーは改めて二尾狼達を見る。

 

二尾狼達「クウゥン。」ビクビク

 

スズカ「あら?まだ怯えているのかしら?」

 

タマモクロス「けどあの熊っぽい魔物は死んだわけやろ。なら何に怯えてるんや?」

 

シュウガ「恐らく俺達に、厳密にはあの熊を直接倒した俺とハジメに怯えているのだろう。」

 

オグリ「えっ、何故?」

 

シュウガ「さっきの熊はコイツらの敵わない天敵だったのだろう。」

 

ハジメ「その熊を僕達は倒したわけだからこの子達からしたら僕らはさらに恐ろしい天敵になったんだろうね。」

 

優花「ああ、成程。」

 

ルドルフ「なら私達はこの狼達に襲われずに済むという事か。だが。」チラッ

 

二尾狼達「クウゥン。」ビクビク

 

エアグルーヴ「こうも怯えられると魔物相手とはいえ何だか申し訳ないな。」

 

メルド「で、結局どうするんだ?戦わないのなら追い払うか?」

 

そんな感じで話していると二尾狼達に気付いてからずっと無言だったテイオーとマヤノがおもむろに二尾狼達に近づき始めたのだ。

 

ルドルフ「なっ?!二人とも!流石に近づくのは危険だ!早く離れろ!」

 

シュウガ「いや、ちょっと待て。」

 

ルドルフ「シュウガ君?!何故止めるんだ?!」

 

シュウガ「俺の勘だが、あの二人が狼どもをどうにかしてくれるかもしれんぞ。」

 

ルドルフ「えっ?」

 

そうこうしているうちにテイオーとマヤノは二尾狼達の目の前まで辿り着く。二尾狼達は震えながら二人を見つめている。逃げられないと諦めているのだろうか。その目には生気が感じられなかった。テイオーとマヤノはしばらく二尾狼達を見つめるとニコッと笑って二尾狼達に手を伸ばした。二尾狼達は今度こそもうダメだと目を閉じて襲いくる痛みを堪えようとした。

 

ギュウッ!

 

二尾狼達「?」

 

だが痛みは来なかった。その代わり何かが自分を包み込む感覚があった。二尾狼達は恐る恐る目を開けるとそこにはなんと自分達に抱きついているテイオーとマヤノの姿があったのである。テイオーが二頭、マヤノが一頭その腕に包み込む形で抱きついていた。

 

テイオー「うわー凄いふわふわだ!気持ち良くていいね!ね、マヤノ?」

 

マヤノ「そうだねテイオーちゃん!ずっとこうしてたいぐらい!」

 

二人は二尾狼の毛並みが気持ち良くてはしゃいでいる。二尾狼達は想定外の事に困惑していた。するとそんな二尾狼達の気持ちを察してかテイオーとマヤノは二尾狼達を撫でながら語りかける。

 

テイオー「大丈夫。僕達は敵じゃないよ。」

 

マヤノ「熊さんに仲間が殺されて怖かったね。けどマヤ達は何もしないから安心して。」

 

二人はそう言って二尾狼達を慰める。言葉が通じるかは分からない。だが二人は二尾狼達を言葉と体で優しく包み込んだ。そのまましばらく撫でていただろうか。すると二人の想いが通じたのか二尾狼達は次第に震えが収まって行った。さらに、

 

二尾狼達「クウゥン。」ペロペロ

 

テイオー「わっ!いきなり舐めるなんてびっくりするよ!あははっ!」

 

マヤノ「わぁ!くすぐったーい!」

 

二尾狼達は二人を舐め始めたのである。二人はくすぐったそうに笑っていた。その光景を見ていたシュウガを除く救助隊のメンバーとハジメは驚いていた。シュウガはどこか満足そうに頷いていた。

 

メルド「信じられん。まさか魔物を普通の動物のように手なづけるとは。」

 

シュウガ「なっ。どうにかなっただろ。」

 

ルドルフ「あ、ああ。流石にびっくりだよ。」

 

シュウガ「世の中には言葉が通じても分かり合えない相手が悲しくも存在する。だが逆に言葉が通じなくても心で分かり合える相手が存在するのも事実だ。そしてその相手は必ずしも人間とは限らない。今回がまさにその通りだな。あの二人は心で狼達と通じ合ったんだ。やはり素晴らしい想いの持ち主達だ。」

 

そう言ってシュウガはテイオーとマヤノを絶賛していた。

 

しばらく二尾狼達を撫で回している二人を見つめていたシュウガ達。だがこれ以上ここで時間をかけると他の魔物が寄って来るかもしれない。そろそろ拠点に入ろうとシュウガが提案する。

 

シュウガ「二人とも。名残惜しいだろうがそろそろハジメと話がしたい。悪いがお別れして狼達を離してやれ。」

 

テイオー「あ、そっか。そうだね。」

 

マヤノ「もっと撫でていたかったなぁ。」

 

二人はそう言いながら惜しく思いつつも二尾狼達から離れた。

 

二尾狼達「クウゥン…………。」

 

テイオー「ごめんね。でもそろそろお別れしよっか。」

 

マヤノ「ありがとう。とっても楽しかったよ。」

 

そう言い残して二人は踵を返してハジメの拠点に入っていった。他のメンバーも次々と入っていき最後にハジメが拠点の入り口を錬成で閉じる。その場に残された二尾狼達は入り口のあるところをずっと見つめていた。




第12話をご覧いただきありがとうございます。

今回はハジメとの再会の喜びのシーン。それと爪熊との戦闘から空気になってた二尾狼達とテイマヤの二人についての話でした。

次回はハジメ君の身に起きた変化についてのお話となります。次回もよろしくお願いします。
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