ありふれた職業で世界最強withオリキャラ&ウマ娘 作:気まぐれのみった
今回はハジメくんの身に起きた事についてです。
それではどうぞ。
二尾狼達と別れを済ませハジメの拠点に入った救助隊。ただ元々一人用の拠点なのでそこまで広くない。なのでハジメが錬成である程度拠点のスペースを広げる。救助隊が広くなった拠点を見渡していると拠点の壁にある物を見つける。
それは青白く発光するバスケットボールくらいの大きさの鉱石だった。鉱石は何やら水滴を滴らせており非常に美しい物であった。
香織「ねえハジメ君。この鉱石って何かな?とっても綺麗だけど。」
ハジメ「ああ、それは"神結晶"っていう鉱石だよ。」
メルド「何?!神結晶だと?!」
ハジメの説明に驚きの声を上げたのはメルドであった。
スペ「メルド団長知ってるんですか?」
メルド「俺もそこまで詳しい訳ではないが、俺の知ってる通りならこれはトータスの歴史上最大級の秘宝で、既に遺失物と認定されている伝説の鉱物のはずだ。」
シュウガ「俺が読んだ文献によると確か、大地に流れる魔力が千年の時間をかけて魔力そのものが結晶化したものらしい。更に結晶化してから数百年すると内包する魔力が飽和状態になり液体となって溢れ出すそうだ。この液体を"神水"と呼ぶらしくこれを飲めばどんな怪我も病も治るそうだぞ。流石に欠損部位までは元通りに出来ないみたいだが。」
優花「マジですか?それってこれが本物ならメチャクチャ凄い発見じゃないですか?」
シュウガ「だろうな。見たところ神結晶から液体が溢れてきている。という事は………。」
ハジメ「はい、これは神水です。さっきあの熊の魔物相手に深手を負ったって言いましたよね。その時の傷をしっかり治せたのはグルメ細胞の再生力に加えてこの神水を飲んだおかげなんです。見つけられたのは全くの幸運でした。」
そこからハジメは奈落に落ちた後の話を始める。
シュウガ達の予想通りハジメは噴き出す水流に飲み込まれてこの階層に辿り着いた。一命をとりとめたハジメはここがどこなのかを把握する為に探索を開始する。しばらくしてあの爪熊にバッタリ遭遇する事態に。そしてあの見えない爪に身体を切り裂かれてしまったという。今まで味わったことのない痛みに襲われ意識が朦朧とした。もうダメだとそこで諦めかけたその時、ふと香織とのあの夜の会話を思い出した。もしここで自分が死んだら香織は約束を果たせなかったと酷く落ち込むだろう。そう考えた時、そんな事は嫌だと思ったハジメは自然と体に力が入りここを生き延びる為に思考を回転させていた。そしてその時背にしていた壁を錬成して穴を作りすぐに逃げ込んで穴を閉めたのである。爪熊はすぐに壁を削って追いかけてきた為より奥に、より深く穴を錬成しつつ爪熊との間に壁を作り逃げ込んでいったのである。しばらくして爪熊は諦めたようで音がしなくなり、それに安堵して急に力が抜けたそうだ。いくらグルメ細胞の再生力があっても簡単には治らない傷を負ったハジメはこれからどうするべきかと思案していた。すると何やら壁を伝って液体が流れてきていることに気づいたハジメはその流れの方に向かって穴を広げるとそこに神結晶があったのである。そしてそこから滴る神水を試しに飲んでみたことでグルメ細胞の再生力に神水の治癒力がプラスされて従来より早く傷が治ったのだという。
ハジメ「傷痕は少し残りましたけど、戦うには問題ないくらいに回復できました。本当に運が良かったです。」
香織「そうだったんだ。良かった、無事で。」
ルドルフ「なるほどね。では君の見た目が変わったのもその神水を摂取した影響なのかい?」
ハジメ「いえ、それはまた別の理由です。」
メルド「別の理由?それは一体何だ?」
ハジメ「実は、魔物の肉を食べたんです。」
救助隊「ッ?!?!」
そこで明かされたのはハジメは魔物の肉を食べたという事だった。本来魔物の肉は人間には毒であり食べれば死に瀕するものである。そんな危険物をハジメは食べたのだという。
香織「嘘でしょハジメ君?!何でそんな物食べたの?!」
ハジメ「危険なのは百も承知だったよ。ただここに落ちてからいわゆる食料問題に直面してね。それを解決するにはここで手に入る魔物の肉を食べるしかないと思ったんだ。幸い僕の体にはグルメ細胞の再生力があるし神水もあった。だから賭けてみたんだ。そしてその賭けに勝った結果がこの姿なんだ。魔物肉の摂取によって身体が破壊されて、それをグルメ細胞と神水が再生させる。それをなん度も繰り返されて、そしてこの姿へと身体が作り変えられたんだ。」
シュウガ「破壊された身体を再生、そしてその繰り返しによる身体の作り変え。恐らく尋常じゃない痛みだっただろう。」
ハジメ「はい。」
雫「そ、そんなに痛かったの?」
ハジメ「要は肉体が粉々になるほどの痛みを何度も繰り返すわけだからね。痛みのせいで気絶してやり過ごすなんてことも出来なかったからひたすら耐えるしかなかったよ。」
ハジメの説明にシュウガを除く救助隊のメンバーは顔を青ざめさせていた。
するとシュウガが気になっていた事をハジメに聞いた。
シュウガ「ふむ、そうなると俺が気になっている事も魔物肉と関係ありなのかもしれんな。」
ブライアン「気になっている事?」
シュウガ「実は感知出来るハジメの気配が少々変化していてな。何やら他の気配と混ざっている、いや正確には変化したハジメの気配加えて、ハジメの肉体の中にハジメともう一つ別の気配を感じるんだ。ハジメ、これは一体どういう事だ?」
香織「えっ?ハジメ君以外の気配がある?」
シュウガの言葉に救助隊の面々の視線がハジメに向く。
ハジメ「はい、そうですね。それに関しても魔物肉がキッカケになったのは間違いないですね。その正体に関しては直接会って話せば分かると思います。今代わりますね。」
テイオー「代わるってどう言うこと?」
ハジメ?「こう言う事だよ、嬢ちゃん。」
テイオー「えっ?」
するとハジメから今まで聞こえていたハジメの声とは明らかに違う男の声が聞こえて来た。
ハジメ?「やれやれ、やっとご挨拶が出来るなぁ。しっかしわざわざこんな所までハジメを助けに来るとは根性あるねぇ。気に入ったぜお前ら、ハハハッ!」
優花「えっ?!何これ?!どうしたの南雲?!」
ハジメ?「ん?ああ、確かに体はハジメのだがよ、こうして会話している俺様は別人だぜ。ハジメの中にいるんだ。」
雫「南雲君の中に?」
香織「あ、貴方は一体何者なの?」
するとそこまで会話を聞いていたシュウガはある答えに辿り着く。
シュウガ「まさか、お前はグルメ細胞の?」
ハジメ→タルタロス「おうよっ!俺様はハジメのグルメ細胞に宿る悪魔の『タルタロス』様だ!よろしくなっ!」
13話読んでいただきありがとうございます。
短いですがハジメ君の身に起きた事の説明回となりました。概ね原作通りの流れですが最後にグルメ細胞の悪魔が顔を出して来ました。果たして彼は味方なのか?次回をお待ちください。