ありふれた職業で世界最強withオリキャラ&ウマ娘   作:気まぐれのみった

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こんにちは、気まぐれのみったです。

今回は序盤にパワーアップ組のステータスについての軽い説明。そして後半はいよいよあの子が登場します。

ではご覧ください。


17話

魔物肉と十尾チャクラによるパワーアップ計画。それは全員が乗り越えて成功させる事が出来たのであった。

 

ウマ娘達「はあ……………、はあ……………、はあ……………。」

 

シュウガ「よくやったお前ら。無事に成功したようだな。身体の感覚は大丈夫か?」

 

ルドルフ「ああ…………。痛みはまだ少しあるが、それ以上に力がみなぎっているよ。君の協力のおかげだ。ありがとう。」

 

シュウガ「言っておくが、今のお前達は取り込んだチャクラの力をまだ使いこなせる状態じゃない。今のお前達の体は取り込んだチャクラに耐えうる程度の強化がなされているだけだ。取り込んだチャクラを全開放して戦えるようになるには相応の修行や経験が必要になるだろう。その辺りは今後の経過を見つつ俺が手伝おう。」

 

ルドルフ「すまない。恩にきるよ。」

 

シュウガ「取り敢えず今は体を休めるんだ。少しずつ力に慣れていくといい。ハジメ。そっちも終わったか?」

 

ハジメ「はい。こちらも皆んな乗り越えましたよ。」

 

シュウガ「そうか、それは何よりだ。」

 

こうしてパワーアップを果たしたメンバー達はお互いの様子を見て話し出した。

 

マヤノ「わぁ、香織ちゃん達見た目がずいぶん変わったね。なんか大人の女って感じ。」

 

スペ「メルド団長も物凄いガタイになりましたね。とっても頼もしいです!」

 

優花「ウマ娘の皆んなの方は見た目変わってないね。」

 

雫「たぶん魔物肉と十尾チャクラの違いじゃないかしら。」

 

テイオー「そうだ!どれぐらい強くなったかステータスプレート確認しようよ!」

 

エアグルーヴ「ああ、そうだな。」

 

そう言ってメンバー達は自身のステータスプレートを確認する。するとそこには予想以上のステータスが表示されていた。個人差はあれど全員が通常の訓練では辿り着くのが難しい程の領域にまでステータスが跳ね上がっていたのだ。

 

まず魔物肉グループ。身体が作り変えられた事によってより強靭な肉体となったため根本的なステータスの数値がハジメほどではないがかなり跳ね上がった。技能面では食べた魔物の固有魔法や魔力操作などが追加されていた。これにより戦闘面での手数がかなり増えたと言えるだろう。

 

そしてウマ娘達十尾チャクラグループ。彼女達も数値が跳ね上がっていたがその中でも魔力の値がとんでもない事になっていた。なんとシュウガのように最低値と最大値に別れていたのだ。しかも最低値の時点で魔物肉グループの魔力値を超えている上に最大値に至っては表示が?になっていた。シュウガの計測不能と同じでステータスプレートが計測しきれなかったのだと思われる。技能面に関しては魔力操作ならぬチャクラ操作が追加されていた。まだ取り込んだばかりなので自由自在とはいかないがそれでもある程度チャクラを行使可能になったと言う事である。

 

そしてレベルに関してはどちらのグループも強化前より数値が低くなっていた。これは魔物肉や十尾チャクラによって限界値が高くなり伸び代が出来た事を意味する。これによりさらに上のステージに立てる可能性が出てきたのであった。

 

それぞれのステータスを確認し終えたメンバー達はシュウガの指示通りに体を休めていた。その間にシュウガとハジメは探索のための準備(と言っても殆どやる事ないが)を済ませていた。

 

メンバー達の体が充分に休まったところで探索は再開された。しばらく歩みを進めていると再びライオン型の魔物の群れに遭遇した。そこでものは試しにとシュウガとハジメのサポートありきだが早速パワーアップしたメンバー達が戦闘する事に。

 

結果は圧勝とまでは行かないがそれでもかなりの力でライオン達を押し切り倒す事が出来た。

 

シュウガから見ればいきなり大きくなった力にまだ振り回されている部分があるがこれまでの事を思うとかなり強くなっている。後方支援タイプで回復魔法が売りの香織ですら苦戦はしつつもライオンを一頭仕留めていた。

 

こうして相当のパワーアップを成功させたメンバー達を率いた探索は以前よりも順調に進められた。

 

経験値稼ぎにと戦闘を基本パワーアップ組が行いシュウガとハジメがサポートするという動きで探索を行っていた一行はハジメと合流した階層から数えて50階層目までやってきた。そこで探索隊は今までにはなかった異質な物を発見する。

 

それは通路の脇道の突き当たりにある開けた場所にあった。そこにはおよそ三メートル程の高さの装飾された荘厳な両開きの扉が存在していたのである。更に扉の両脇には一つ目巨人の彫刻らしき物が対になる形で壁に少し埋め込まれるように鎮座していたのであった。

 

この場所を見つけた時、シュウガだけでなくハジメや他のメンバー達もハッキリと感じ取った。その場所と扉の向こうから放たれる威圧感をである。

 

シュウガ「コイツはまた随分な歓迎だな。迷宮の中に存在している事も含めて考えれば、間違いなく何らかのイベントがある場所だろうな。それも恐らくかなり危険な。」

 

ハジメ「どうしますシュウガさん。明らかに普通じゃないですよこのプレッシャーは。」

 

シュウガ「俺としてはこれをスルーしたくはないな。何が起こるか分からんが、それを踏まえても調べる価値はあると思ってる。ここから先は俺だけで向かって皆んなは待っているというのも有りだが、お前達はどうしたい?」

 

ルドルフ「そんなの決まっているさ。」

 

雫「お供しますよシュウガさん。」

 

ハジメ「僕も行きます。ここまで来て何もしないなんて選択肢はありませんから。」

 

シュウガ「よし。なら行くぞ。」

 

こうして探索隊は扉の向こうを調べる事にした。

 

周囲を警戒しつつ扉へ近づいていく探索隊。そうして扉の前まで来るとシュウガはじっくり扉を観察する。

 

扉にはその中央に二つの窪みがある魔法陣が刻まれていた。その魔法陣を見たシュウガは妙な事に気づく。

 

シュウガ「これは、魔法陣の式が読み取れないな。」

 

メルド「何?どう言う事だ?」

 

シュウガ「この世界に来てから教わったものに加えて、独自に色々と魔法についても調べたが、こんな式は見た事がないな。俺が別世界の出身である事を踏まえても何の情報も読み取る事が出来ないのはいささかおかしい話だ。」

 

ブライアン「そんな魔法陣が存在するのか?」

 

シュウガ「恐らくだが、コイツは現在普及している魔法陣よりも古いものなのかもしれない。それも現代では情報が得られないほどに古い時代のものだろう。」

 

香織「となると、この扉はかなり昔からこの迷宮に存在してる事になりますね。」

 

シュウガ「だろうな。これはもしかしたら、扉の先で面白い情報が得られるかもしれんな。」

 

タマモクロス「せやけどシュウガ。読み取れんような魔法陣のある扉なんてどうやって開けるねん?」

 

シュウガ「見たところこの魔法陣には窪みが二つある。明らかに何かをここにはめ込めという意図で作られているようだ。その何かをはめたら扉は開くだろう。」

 

オグリ「ではその何かをまずは探そう。」

 

スズカ「でも、この迷宮の何処を探せばいいのかしら?」

 

メンバー達は扉を開ける為の何かは何処にあるのかと考え出した。するとハジメが自分の思いついた事を話し出す。

 

ハジメ「ねえ、これってもしかして、左右の巨人像が関係してないかな?」

 

優花「えっ?この像が?」

 

ハジメ「なんかメタい話しになっちゃうんだけど、この像はいわゆる門番としてここにいるんだと思うんだ。それで、無理矢理扉を開けようとしたら動き出して襲ってくる。それを返り討ちにする事でこの像から窪みにはめる何かを得る事が出来るんじゃないかな?丁度二体いるし。いわゆる冒険のお約束みたいな。」

 

シュウガ「成程。充分にあり得るな。よし、ならばこうしよう。まずはハジメが錬成で扉に穴を開けれないか試すんだ。それがダメならこの巨人像が動き出すだろう。そしてそれを倒す。その時に得られる物があればそれで良し。そもそも動かず錬成も通じないような代物なら俺が扉を破壊する。それでいいか?」

 

ハジメ「はい、大丈夫です。それでいきましょう。」

 

こうして方針を固めたシュウガ達はまずハジメの錬成を試す事にした。ハジメは錬成をする為に扉に近づき残りのメンバーは何が起きてもいいように身構えていた。

 

ハジメが扉に対して錬成を行使した時だった。

 

バチバチッ!!

 

ハジメ「うわっ?!」

 

香織「ハジメ君?!」

 

ハジメの手が扉から放たれた赤い電流に弾かれたのである。ハジメは咄嗟に後ろに飛び扉から距離を取る。幸い大きなダメージにはならなかったがそれでも手からは煙が上がっていた。

 

その事に気づいた香織がハジメに近づき回復魔法で手を治癒していた。その直後であった。

 

???「「オォォォォォォォォォォォォォォッ!!」

 

扉のある空間全体に野太い雄叫びが響き渡る。シュウガ達は警戒を強め巨人像に視線を向ける。

 

ハジメの予想通り二体の巨人像が動き始めていた。その姿はまさにサイクロプスと言える風貌であった。体の埋まっている部分を壁から抜き出していざ侵入者退治と動き出すその時であった。

 

シュウガ「"嵐遁・励挫鎖荷素(レーザーサーカス)"!!」

 

バシューン!!

 

サイクロプス「「?!?!?!」」

 

シュウガが水と雷の性質を合わせた嵐遁の術であるレーザーサーカスを使用。手から複数の光線を放ったのである。この光線は狙った場所のみを攻撃出来る誘導型の術。それをシュウガは左右のサイクロプスの頭部など急所となり得るところに同時にそれぞれ五、六発撃ち込んだのである。

 

急所を光線に撃ち抜かれたサイクロプス二体は一瞬にして命を落とし力無く倒れこんだ。この間わずか数秒ほど。恐らくかなりの年月出番を待ち続けていたであろう彼らは成す術なくあっという間に退場させられた。何とも哀れである。

 

ルドルフ「……………シュウガ君?」

 

エアグルーヴ「中々に慈悲がないな。」

 

ブライアン「敵とはいえもう少し空気読んでやっても良かっただろ。」

 

シュウガ「すまんな。あんまりにもノロマで隙だらけなもんだから我慢できなかった。」

 

テイオー「てゆうか今の光線だよね?忍者って光線まで撃てるの?」

 

マヤノ「凄いけどもう忍者のレベルじゃないと思うな。」

 

シュウガ「今のは血継限界と呼ばれる系統の術でな。二つの性質、魔法で言うなら二つの属性を同時に発動して組み合わせる事で新たな性質を生み出すんだ。数多く存在する忍の中でもこの血継限界やその上位互換と言えるものを扱える忍は限られる。俺は生まれつき全ての性質を持っていたからこの血継限界を数種類と上位互換に当たる系統を扱えるんだ。」

 

ハジメ「それでも光線撃てるとか最早忍者と言うよりNINJAですね。」

 

香織「あはは…………。」

 

こうしてサイクロプスとの戦闘(?)を制したシュウガ達はその後倒したサイクロプスの肉を捌いて確保しつつ何か手掛かりはないか調べていた。するとサイクロプスの体内から出てきた魔石がいかにも窪みにハマりそうな大きさであった。シュウガ達は試しに窪みへと嵌め込んでみる。

 

魔石は見事に窪みへとハマった。すると魔石から魔力光が迸り魔法陣に魔力が注ぎ込まれた。そして、

 

パキンッ!

 

と言う音が鳴り響き光が収まった。シュウガは軽く扉を動かしてみる。そうすると扉は少しだけ開いたのである。

 

シュウガ「よし、これで扉は開かれた。中は暗闇の可能性があるから、灯りを用意してから俺とハジメを先頭に突入するぞ。」

 

ハジメ「はい。」

 

こうして灯りになる物を用意した探索隊はシュウガとハジメを先頭に扉をゆっくりと開けて中へと突入する。

 

中はシュウガの言う通り暗く灯りがあっても見通しが悪かった。それでもここが広い大聖堂のような部屋となっているのが分かる。部屋の中央にはかなり大きな立方体があり、そこに何かが生えている様に見えた。

 

シュウガ達は周囲を警戒しつつその立方体へと近づいていった。ある程度近づいた時であった。

 

???「…………だれ?」

 

非常にかすれた弱々しい女の子の声が聞こえてきたのである。それも今まで聞いた事のない誰かの声であった。

 

雫「えっ?!誰の声?!」

 

シュウガ「これは、まさか?」

 

そう言ってシュウガは立方体を凝視する。すると生えていた何かがユラユラと動き始めたのである。

 

優花「っ!!動いた?!」

 

シュウガ「俺が部屋全体を明るくする。それで正体を確認するぞ。"火遁・灯籠球"。」

 

シュウガは火遁忍術で非常に明るい拳大の火の玉を複数作り出して空間に等間隔で浮かばせた。これで部屋全体が明るく照らされ全員が何かを確認出来るようになる。それにより生えていた何かの正体が明かされる。

 

シュウガ「っ!これはっ!」

 

ハジメ「まさか………人?!」

 

そう、生えていたのは人だった。

 

上半身から下と両手を立方体の中に埋め込まれており顔だけが外に出ている状態になっていた。長い金髪が垂れ下がっており、その髪の隙間から低高度の月を思わせる紅眼の瞳が見てとれた。見た目からして十二、三歳程の少女のようである。随分やつれているがそれでも非常に美しい容姿であるのがよく分かる。

 

まさか人がいるなどとは思っていなかったメンバー達は予想外の事に困惑していた。

 

メルド「何故こんな所に人がっ?!」

 

シュウガ「体が埋め込まれて完全に自由を奪われてるな。これはもしや封印されているのか?」

 

スズカ「こんな所に封印されてるって、一体何故?」

 

そんな話をしていると少女がかすれた声で話しかけてきた。

 

少女「……………お願い!助けて…………。」

 

それは助けを求めるものであった。その様相からはかなりの必死さが伝わって来た。

 

ハジメ「ど、どうしますシュウガさん?僕としては助けたい気もするんですけど…………。」

 

シュウガ「お前の気持ちも分からんでもないが、封印されていると言う事に加えて、封印されている場所が場所だからな。正直すごく怪しい。何か強大な力を持った危険な存在の可能性もある。」

 

シュウガの言う事はもっともである。普通に封印されているだけでも怪しいのに、その封印がされている場所と言うのがオルクス大迷宮の恐しく深い階層である。これで怪しまない方が難しい。シュウガは少女に対して敵意こそ向けてはいないが非常に警戒していた。するとそんなシュウガの言葉を聞いた少女は必死に否定してきた。

 

少女「ちがう!ケホッ…………私、悪いことしてない!私は…………裏切られただけ!お願い…………助けて!」

 

そう言って助けを求める少女。その様子を見たシュウガは取り敢えず話を聞く事にした。

 

シュウガ「お前を助けていいか判断するためにも、ひとまずこちらの質問に答えて欲しい。今お前は裏切られたと言ったな。お前はその裏切り者に封印されたのか?」

 

少女「………うん。」

 

シュウガ「その裏切り者とは何者だ?何を理由に裏切りお前を封印したんだ?」

 

少女「………私のおじ様。………私は、先祖返りの吸血鬼。すごい力、持ってた。………だから、国の皆んなのために頑張った。でも、ある日………おじ様や………家臣が、私は要らない、って。………おじ様が、王だ、って。………それでも、良かった。でも………私の力、危険だ………殺せないから………そう言って、封印………された。」

 

シュウガ「国に家臣か。お前はどこかの国の王族に当たる存在だったのか?」

 

少女「…………(コクコク)」

 

シュウガ「話を聞く限り、お前を裏切ったおじ様とやらはお前から国を奪い自分が王になるために封印したと言うわけだな。だが何故封印なんだ?話の中にすごい力や殺せないからとあったが、それと関係ありか?」

 

少女「………うん。私、怪我しても、すぐ治る。………首落とされても、その内治る。」

 

シュウガ「そいつは凄まじい再生力だな。成程、いわゆる不死身のような体をしているのか。それは確かに殺す手間をかけるより封印した方が効率がいいな。それがすごい力なのか?」

 

少女「………それもだけど、もう一つ。私、魔力、直接操れる。………陣も要らない。」

 

優花「えっ、マジで?」

 

香織「魔物肉を食べた私達と同じ事を素でできるって事?」

 

シュウガ「成程な。それだけの力があれば敵対した者からは封印されてもおかしくないな。さて、その話を聞いた上で、どうしたものか。」

 

そう言うとシュウガは考え込み始めた。この話が本当なら彼女は被害者であり助けるのは問題ないだろう。だがその話が本当と言う確証が得られていない。彼女の作り話という事も考えられる。話している様子からして嘘を言ってはいないだろうと感じてはいるが万が一の事を思うと助けていいものかとシュウガは悩んでいた。

 

少女「………お願い、助けて。………なんでもするから。」

 

少女は尚も助けを求めていた。すると、

 

ハジメ「シュウガさん。」

 

シュウガ「ん?どうしたハジメ?」

 

ハジメがシュウガに話しかけてきたのである。

 

ハジメ「シュウガさんはまだ色々と疑っていると思います。確かに話しが本当かどうかは分からないと思います。でも。」

 

そう言いながらハジメは少女の方を向く。少女もハジメに視線を向ける。

 

ハジメ「僕はこの子を信じたい。この子の瞳は、決して嘘は言ってないと僕には見えるんです。そんな子をここで見捨てたら、きっと一生後悔する。この子の為にも、自分自身の為にも、ここでこの子を助けたいです。」

 

そう語るハジメは真っ直ぐに少女を見据えていた。それだけ強く助けたいと思っているのだろう。そんなハジメの姿にシュウガはふっ、と笑みを浮かべるとシュウガもこの状況に答えを出した。

 

シュウガ「分かった。ならばこの子を助けるのに賛成しよう。皆んなもそれでいいか?」

 

少女を助ける事に賛成をしたシュウガ。ハジメ以外のメンバー達に助けていいかと問いかける。メンバー達もハジメの話を聞き助ける意思を固めていたようで全員が賛成した。

 

シュウガ「よし、ならばやるか。見たところかなりのガチガチな封印のようだ。ならば。」

 

そう言うとシュウガは右の手のひらを開きそこにチャクラを集中させ術を発動。

 

シュウガ「"螺旋丸"!」

 

シュウガは螺旋丸を作りそれを立方体へとぶつける。すると立方体は螺旋丸を弾くかのように強い抵抗力を発揮してきたのである。

 

シュウガ「むっ。俺の螺旋丸に抵抗するとはやるな。だが!」

 

シュウガは螺旋丸により多くのチャクラを流していく。それに伴って螺旋丸は威力も大きさも増していく。

 

シュウガ「"大玉螺旋丸"!」

 

遂に通常の螺旋丸から大玉螺旋丸となったシュウガの螺旋丸は尚も抵抗する立方体にその驚異的な威力を叩き込んでいく。すると、

 

ビキビキッ!

 

螺旋丸の威力に絶えられなくなったのか立方体にヒビが入り始めたのである。それに比例するかのように対抗力が弱まり始めた。ヒビはどんどん立方体のあちらこちらに伸びていく。そして立方体からの抵抗が完全になくなったその瞬間であった。

 

バリィィィンッ!!!

 

螺旋丸の威力に負けた立方体は音を立てて粉々に砕けたのであった。それにより体の支えにもなっていた立方体を失った少女が宙に投げ出されてそのまま地面に倒れ込む。そこにハジメが駆け寄り少女を抱き起こす。

 

ハジメ「君っ!大丈夫?!しっかり!」

 

少女「うん。………………ありがとう。」

 

少女は目に涙を浮かべながら感謝の言葉を述べていた。

 

少女が解放された事に安堵の空気がその場に流れる。が、その時であった。念の為に見聞色の覇気で周囲を警戒していたシュウガが突如自分達の頭上に強い魔物の気配を感知したのである。

 

シュウガ「全員扉まで下がれっ!!上から魔物が来るぞっ!!」

 

メンバー達「っ?!」

 

シュウガの指示にメンバー達は慌てて扉まで下がる。少女を抱き寄せたハジメもその場から扉まで跳躍する。

 

ハジメが跳躍するのとソレが天井から降ってくるのは同時だった。

 

ギリギリのところでハジメが躱したソレは見た目がサソリの魔物であった。だがサソリとは思えないほどに巨大でおよそ五メートルはありそうであった。加えて四本の長い腕にそれぞれ巨大なハサミがついており尻尾は二本という明らかに普通のサソリとは言い難い魔物であった。

 

メルド「なっ?!いつの間にこんな奴が?!」

 

シュウガ「コイツの気配は急に現れた。扉から何かが入って来た訳でもない。恐らく何らかの休眠状態から目覚めたのだろう。つまり。」

 

ルドルフ「最初からこの部屋にいたと言うわけか。でも何故ここに?」

 

シュウガ「もしかしたら、この子の封印が解かれた時の保険として、おじ様とやらが置いていったのだろうな。この子を逃がさないようにする為に。」

 

エアグルーヴ「そこまでするか!」

 

オグリ「どうするんだシュウガ?!隙を見て逃げた方がいいか?!」

 

シュウガ「いや、下手に逃げて後で追いかけてこられても面倒だ。ここで始末する。皆んな、構えろ!」

 

こうして突如現れたサソリモドキとの戦闘が始まる。




17話を読んで頂きありがとうございます。

パワーアップ組についての説明話は魔物肉グループについては原作のハジメ君と同様の強化です。そして十尾チャクラグループであるウマ娘達ですが魔力の値がシュウガと同じような表示になりました。ちょっとやり過ぎかなと思いましたが小さい個体とはいえ十尾のチャクラを取り込めばこうなるだろうと思いこのまま行く事にしました。

そして最後は遂に原作ヒロイン(真)の登場です。彼女に関わる物語がこの小説では今後どう動いていくのか。楽しんでもらえるように頑張ります。

ではまた次回もよろしくお願いします。
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