ありふれた職業で世界最強withオリキャラ&ウマ娘   作:気まぐれのみった

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こんにちは。お気に入り登録と感想ありがとうございます。

今回はハジメVS光輝の決闘から始まります。それからウマ娘達に関するお話などです。是非ご覧ください。

ではどうぞ。



6話

小悪党組によるハジメ襲撃から何故かハジメと光輝の決闘が行われる事になった。審判はメルド団長。ウマ娘達と生徒達、そして騎士団員達が固唾を飲んで見守る中、ハジメと光輝が訓練場の中央で向かい合っていた。因みにシュウガはと言うと、

 

シュウガ「メロウコーラうめえ。」

 

タマモクロス「いや何飲んでんねん!!」

 

呑気にメロウコーラを飲んでいた。

 

シュウガ「ん?いるか?」

 

タマモクロス「あ、ええんか?ほなお言葉に甘えて、って言うとる場合か!」

 

ハジメ「あ、シュウガさん。僕の分も後で貰えますか?」

 

オグリ「私も欲しい。」

 

タマモクロス「いやアンタらもかい!」

 

流石タマモクロス。キレッキレである。

 

スペ「あの、シュウガさん?」

 

シュウガ「お、スペちゃんもいるか?」

 

スペ「あっはい!後でください!って、そうじゃなくて、大丈夫なんですか?」

 

シュウガ「何がだ?」

 

スペ「何って、ハジメさんの事ですよ。心配じゃないんですか?」

 

スペシャルウィークの言葉に頷くウマ娘達。

 

シュウガ「ほう、心配しなきゃならんほどハジメが弱く見えるか?」

 

スズカ「いや、そう言うわけじゃ………。」

 

テイオー「そりゃステータスはハジメの方が上だろうけどさ。勇者だってあれからレベル上がってるし厳しいかもよ?」

 

シュウガ「俺はハジメと天之河、それぞれと模擬戦をしている。だから分かるのさ。実力の差が。」

 

エアグルーヴ「ほう、それだけハジメの方が実力が上だと?」

 

シュウガ「十秒だ。」

 

マヤノ「えっ?」

 

シュウガ「天之河が先に仕掛けた場合、この勝負は十秒で終わる。見逃すなよ。」

 

なんとシュウガは十秒で勝負が決すると言った。果たして本当なのか。ウマ娘達、そして聞き耳を立てていた一部の生徒達は疑問に思いながら視線をハジメと光輝の方へ向けるのであった。

 

視線の先ではハジメと光輝の睨み合いが続いていた。と言っても光輝が一方的に睨んでおり、ハジメは比較的リラックスしている様であった。

 

メルド「それじゃあ始めるぞ。お互いさっきの条件で納得してるって事でいいな?」

 

ハジメ「はい、大丈夫です。」

 

光輝「問題ありません!俺が勝ちますから!」

 

メルドの問いかけに答える二人。ハジメは条件を受け入れている様だが光輝は微妙だ。

 

雫「ああもうっ!光輝ったら!なんでこんな事になるのよ!」

 

龍太郎「俺、難しい事は分かんねえけどよ、流石に今回は光輝がおかしいと思う。」

 

香織「ハジメ君………。」

 

幼馴染の雫と龍太郎は光輝の暴走に困惑し、香織はハジメの心配をしていた。

 

メルド「それでは、両者構えて…………、始めっ!!」

 

メルドの合図によって決闘が開始される。

 

光輝「うおぉーっ!!」

 

早速動いたのは光輝。縮地を使ってハジメとの距離を詰めようとする。だがこれはシュウガとの模擬戦と同じ動きである。怒りにより行動がワンパターンになっている様だ。対してハジメは光輝が動き出した直後、自身の技能錬成を発動する。

 

ハジメ「錬成!!」

 

ドゴォン!!

 

光輝「っ?!?!」

 

直後光輝の足元の地面が天に向かって突き出したのである。突き出した勢いで光輝は空中に投げ出された。縮地による加速もあり光輝はハジメの頭上を超えて行く。その光景を脇目にハジメは畳み掛ける。

 

ハジメ「錬成!」

 

今度は人一人がスッポリ嵌まるサイズの穴を地面に開ける。するとその穴に吸い込まれるかの様に光輝が頭から落ちる。

 

ヒュー、ドォーン!

 

光輝「ごはぁっ!!」

 

ハジメ「錬成!」

 

最後にもう一度錬成して穴の隙間を埋める。こうして完全に光輝を拘束したのである。上半身のみが埋まり下半身が地上に出ている。この間わずか十秒ほど。シュウガの言う通りになった訳である。

 

その場は静寂に包まれていた。この場にいる生徒達は勇者である光輝の圧勝、或いはハジメがある程度善戦して負けると考えている者がほとんどであった。ハジメを心配する香織ですら勝てるとは思っていなかった。それが逆にハジメに瞬殺されたのである。

 

ハジメ「ふぅ、これで良し。メルドさん、終わりましたよ。」

 

メルド「あ、ああ、勝者ハジメ。」

 

メルドも驚愕していた。まさか生産職の錬成師が勇者を上回るとは予想だにしなかったからである。確かにステータスはハジメが上だが戦闘技術では敵わないと考えていた。ところがハジメは錬成師の技能で光輝を倒してしまったのだ。

 

メルド「凄いな。シュウガとの訓練でここまで強くなるとは。」

 

ハジメ「ありがとうございます。ただ今回はステータスはあまり関係ないと思いますよ。」

 

メルド「そうなのか?」

 

ハジメ「はい。今回は錬成師としての力だけで戦ったつもりです。錬成師は物質を魔法で操作する天職ですからその特性を活かして地面そのものを錬成したんです。発送次第では錬成師はかなりトリッキーで汎用性の高い戦いが出来ると僕やシュウガさんは考えてます。」

 

メルド「成程な。錬成師は実戦向けじゃないと思っていたがどうやらその考えを改める必要があるかもな。いや、いい勉強になったよ。」

 

ハジメとメルドがそう会話しているとシュウガが近づいてきた。

 

シュウガ「盛り上がってるとこ悪いがそろそろ天之河をどうにかしてやれ。死ぬぞ。」

 

ハジメ・メルド「えっ?」

 

その言葉に光輝の方を向く二人。そこには、

 

光輝「っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」バタバタ

 

地上に出ている足をバタバタさせて苦しむ光輝の姿があった。どうやら息ができないらしい。

 

ハジメ「あっ!い、いけない!」

 

ハジメは慌てて錬成を行い光輝を拘束していた穴を広げる。ドサっと倒れ込む光輝。そこをメルドが穴から引き上げる。

 

光輝「ゲホッ!ゲホッ!」

 

メルド「あー、大丈夫か?」

 

ハジメ「えっと、ごめんね。直ぐに助けなくて。」

 

何とも締まらない決着ではあるがハジメの勝ちは明白である。

 

シュウガ「どうだ、天之河。お前が見下していた錬成師の力に負けた気分は?」

 

光輝「なっ?!お、俺は負けてません!」

 

シュウガ「じゃあこの状況はどう説明するんだ?」

 

光輝「こんなの南雲の反則負けですよ!」

 

ハジメ「なんでやねん。」

 

光輝のまさかの言い分にツッコむハジメ。光輝を心配して駆け寄ってきた雫達にも聞こえていた様で、何を言ってるの?!と言わんばかりの驚愕の表情を浮かべていた。

 

雫「ちょっと光輝?!貴方何を言ってるの?!どう見たってこれは貴方の負けじゃない!」

 

光輝「いや、これは明らかな反則だ!真剣勝負でこんな卑怯は許されない!」

 

シュウガ「お前、それいざ実戦になった時にも同じこと言うのか?」

 

光輝「それが何かおかしいですか?!」

 

シュウガ「あのな、戦争には明確なルールなんてない。卑怯なんてあってない様なもんだ。お行儀のいいスポーツとは訳が違う。そんな戦争で生き抜くには、どんな形であろうと自分に合った戦い方をするべきだ。ハジメはそれをしてみせたに過ぎない。」

 

光輝「そんなの間違ってる!ちゃんと正々堂々と戦うべきです!」

 

シュウガ「それで死んだら帰れないぞ。」

 

光輝「そんな訳ない!俺達には力があるんです!死ぬ訳がない!」

 

シュウガ「力があっても死ぬ時は死ぬ。どんなに強くても死んだ奴は沢山いる。お前らは決して不死身になった訳じゃないんだぞ。そんな死を回避する為にハジメは錬成師としての戦い方を身に付けたんだ。それのどこが卑怯なんだ?」

 

光輝「そんなっ!一体俺の何が間違ってるって言うんですか?!」

 

シュウガ「強いて言えば全部だ。」

 

光輝「なっ?!」

 

自分の言い分が全て間違っているとシュウガに指摘された光輝。光輝は今まで誰かに間違いを指摘された事がなかった。公私共に文武両道。正義感が強く、常に自分が正しくある環境で育った彼は自分に間違いがあるなど微塵も思わない人間になってしまったのである。そんな光輝にとって自分のことを間違っていると指摘するシュウガが異常に見えたのだ。実際に異常なのは光輝の方だが。

 

シュウガ「とにかく勝負はついた。約束通りハジメをサボりと言わない事と生産職の者達に謝罪する事。まあ謝罪に関しては、面と向かって馬鹿にしたのがハジメだけだからハジメへの謝罪で勘弁しよう。以後は気をつけるように。」

 

光輝「なっ?!本気ですか?!俺が南雲に謝る事なんて何もありませんよ!」

 

尚も抵抗する光輝。するとハジメが口を開いた。

 

ハジメ「あの、シュウガさん。謝罪に関してはいいですよ、してもらわなくて。」

 

シュウガ「ん?いいのか?」

 

ハジメ「はい。正直なところ、天之河君にはそういうまともな事は期待してないですから。」

 

光輝「何だとっ?!」

 

ハジメから謝罪はいらないと言われ最初はやはり自分が正しいと思った光輝だが実際はハジメに呆れられているだけであり、馬鹿にされたような事を言われたのである。光輝のプライドが大きく傷つけられた。

 

シュウガ「天之河。最後に一つだけ言っておく。」

 

光輝「な、何ですか?!」

 

シュウガ「この世にはな、たった一つに定まった絶対的正義は存在しない。一人一人が自分だけの正義を持っている。その正義を押し付けるのではなく、互いに確かめ合うのが大切だ。天之河、お前が全て正しいなんて事はあり得ない。」

 

光輝「そ、そんな馬鹿な…………。」

 

シュウガの放った言葉に光輝は何も言い返せなかった。そして顔を俯かせ自分が否定された事にショックを受けるのであった。

 

その後、檜山達は仲間に剣を向けたとして大量の反省文を書く事になった。本来ならもっと重い処罰になるのだが、勇者一行から処罰者が出る事をよしとしないイシュタル達教会が介入してきた事により、表向きは文学の勉強というていでの処罰となった。もっともシュウガや被害者であるハジメはそうなるだろうと薄々予感していたのと少しくらいの罰で小悪党組は改心しないと踏んでいるので大して気にしていなかった。

 

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決闘騒ぎのあった日の夕食でのこと。反省文送りになった檜山達を除く全員が食事をとっていた。そんな中シュウガはウマ娘達の様子が気になっていた。

 

スズカ「はあ……………。」

 

スペ「スズカさん、大丈夫ですか?」

 

スズカ「ええ、何とか。スペちゃんこそ元気がなさそうよ。」

 

スペ「そうですか?私はいつも元気ですよ。」

 

そんな会話が行われていたが明らかに二人とも元気がなさそうだった。他の娘達も何やらストレスが溜まってイライラしているのが見てとれた。何があったのかとシュウガはルドルフに尋ねる事にした。

 

食事を終えた者達が自分の部屋に向かって食堂を出て行く中、シュウガはルドルフに声をかけた。

 

シュウガ「すまんルドルフ。少しいいか?」

 

ルドルフ「ん?ああ君か。どうしたんだい?」

 

シュウガ「少し聞きたい事があるんだ。部屋に帰る道中でいいから話せないか?」

 

ルドルフ「別に構わないよ。丁度食べ終えたところだし、早速行こうか?」

 

シュウガ「ああ、ありがたい。」

 

こうして共に部屋へ戻りながら話をする事に。

 

ルドルフ「それでシュウガ君、何が聞きたいんだい?」

 

シュウガ「いやな、最近お前達ウマ娘がイライラしてたり元気がなさそうだから何があったのかと気になってな。」

 

ルドルフ「ああその事かい。実は今の私達はある事でストレスを感じているんだ。」

 

シュウガ「そのある事とは?」

 

ルドルフ「満足に走れていない事さ。」

 

シュウガ「走れていない?」

 

ルドルフ「私達ウマ娘は"走るために生まれてきた"と言うべき存在。故に皆走るのが大好きだ。無論私も。だがこの世界に来てからウマ娘として走る事ができていない。休み時間に走ろうにもちゃんと整備されたコースに比べればスピードに乗り切れないしスペースも足らない。走るための存在が走れない。とても苦しい事だよ。」

 

そう話すルドルフの顔は悲しげなものであった。

 

シュウガ「成程。うーむ。」

 

ルドルフ「シュウガ君?」

 

その話を聞いて何やら考え込むシュウガ。しばらく思案した後ルドルフに問いかけた。

 

シュウガ「なあルドルフ。少し手を貸してくれないか?」

 

ルドルフ「私が君に?」

 

シュウガ「ああ。そうすれば今のお前達の不満を解消できるかもしれん。」

 

ルドルフ「っ!それは本当かい?!」

 

シュウガ「本当だ。約束しよう。」

 

ルドルフ「ふむ。」

 

今度はルドルフが考え込む。そして、

 

ルドルフ「分かった。そう言う事なら協力させてもらおう。」

 

シュウガ「助かる。おかげで上手くいきそうだ。」

 

ルドルフ「それで?私は何をすればいいんだい?」

 

シュウガ「ああ、お前の知識が必要だ。」

 

ルドルフ「知識?」

 

シュウガ「それがあればお前達にとっていいものが創れる。」ニヤリ

 

こうしてシュウガはルドルフ協力の元あるものを創り始めたのであった。

 

そして翌日、その日の訓練を終えた時の事。

 

シュウガ「すまん。ウマ娘達は少し残ってくれないか?」

 

オグリ「ん?私達か?」

 

シュウガ「そうだ。お前達ウマ娘に見てもらいたいものがあってな。」

 

エアグルーヴ「見てもらいたいもの?」

 

シュウガ「ああ、ちょっといいものを創ったんだ。それを確認して欲しい。」

 

シュウガの言葉にいいものとは?と疑問に思うウマ娘達。唯一シュウガの協力者であるルドルフはニコニコしていた。やがて訓練場にはシュウガとウマ娘達だけになった。

 

シュウガ「よし、それじゃあやるか。」

 

そう言ってシュウガは目を万華鏡輪廻写輪眼にする。そしてゲートを開く。

 

シュウガ「さあ行くぞ。ついて来い。」

 

そう言ってシュウガはゲートに入って行きルドルフがそれに続く。残ったウマ娘達も少々困惑しながらゲートに入って行く。

 

ゲートを抜けてすぐに飛び込んで来た光景にウマ娘達は驚きの声を上げた。

 

スペ「えっ?!これってまさか、芝ですか?!」

 

スズカ「それも凄く広い!」

 

オグリ「あっちにはダートの様な所も見えるぞ。ここは一体?」

 

それは青々と生い茂り、それでいて走りやすそうにしっかりと手の入っている芝が一面に広がっている光景であった。隣にはダートのスペースもある。広すぎて先が見えない程である。予想だにしない光景に驚愕するウマ娘達。

 

ルドルフ「やはり壮観だな。手伝った甲斐があったよ。」

 

テイオー「えっ?!カイチョー知ってたの?!」

 

ルドルフ「ああ、彼に協力を頼まれたんだ。私達ウマ娘が本気で走るのに適した空間を創るのに、私の意見が欲しいと言われてね。芝は大丈夫だと思うがダートは私も適正がないからオグリに走ってもらわないと分からんがね。」

 

ブライアン「何?それはつまり、ここは私達の為に創られた空間という事か?」

 

ルドルフ「そう言うことさ。凄いだろう?青空まで見える。まるで一つの世界だ。これをわざわざ創ってくれたんだ。思いっきり走れず、ストレスの溜まっていた私達の為に。」

 

そう、シュウガはルドルフ協力の元、ウマ娘達が走るのに適した空間を創ったのである。ルドルフに意見をもらいつつ試しに走ってもらったりして試行錯誤し一晩かけて完成させたのである。

 

シュウガ「ここでなら走り放題だ。好きなだけ走ってくれ。」

 

ウマ娘達「………………。」

 

シュウガ「ん?どうした?何か足らなかったか?」

 

タマモクロス「いや………、シュウガ。アンタええ奴やなぁ!!」

 

シュウガ「そうか?」

 

テイオー「そうだよ!ここまでしてくれるなんてシュウガは凄くいい人だよ!」

 

マヤノ「うんうん!ありがとうシュウガちゃん!」

 

そう口々にお礼を言うウマ娘達。お礼を言われ慣れていない訳では無いが妙に照れ臭くなったシュウガは笑ってそれを誤魔化す。

 

シュウガ「ははっ!まあそう言うことなら言葉だけでも礼はもらっておこう。それより早速走ってみてくれ。」

 

スペ「はい!ありがとうございます!スズカさん!一緒に行きましょう!」

 

スズカ「ええ、勿論。」

 

マヤノ「ブライアンさん。マヤと併走しよ!」

 

ブライアン「ああ、いいだろう。」

 

そうして次々に走り出すウマ娘達。その顔は久しぶりに思いっきり走れることへの喜びで溢れていた。

 

ルドルフ「シュウガ君。本当にありがとう。君には恩が出来てばかりだ。」

 

シュウガ「前にも言ったが俺は自分のやりたい事を勝手にやってるだけだ。恩に思わなくても問題ない。」

 

ルドルフ「ふふっ、本当に優しいな君は。なら私も、勝手に恩に思っておこう。お互い勝手気ままなら構わないだろう?」

 

シュウガ「確かに。さて、話はここまでして、お前も走ってきたらどうだ?お呼びの様だしな。」

 

そう言って顔を向けた先にはテイオーが駆け寄ってきていた。

 

テイオー「カイチョー!一緒に行こうよー!」

 

ルドルフ「ああ、すぐに行くよ!ではお言葉に甘えて行ってくるとしよう。」

 

そうしてルドルフも走り出す。今までの鬱憤を晴らすかの様にウマ娘達は駆け抜けるのであった。

 

一時間程して満足したのかシュウガの元へ戻って来るウマ娘達。シュウガはウマ娘達の走りを見て素晴らしいと思った。走るのが好きという思いがひしひしと伝わってきたのだ。喜んで走るウマ娘達の笑顔にシュウガも自然と笑顔になるのであった。

 

スペ「シュウガさん!ありがとうございます!おかげで凄く楽しかったです!」

 

シュウガ「それは良かった。そうそう。この空間の事でコイツを渡しておこう。」

 

そう言うとシュウガは正方形の小さな紙をウマ娘の人数分取り出した。紙には何やら複雑な文字が模様のように刻まれている。

 

オグリ「何なんだ、その紙は?」

 

シュウガ「コイツはいわばこの空間へのアクセス権限のようなものだ。この紙にお前達が持つ魔力を流すとこの空間へ転移できる術式を組み込んだ。これをお前達にやる。これで好きな時にこの空間で走る事が出来るぞ。空間から出る時もこれに魔力を流せば出られる。」

 

そう言って術式が刻まれた紙を配る。

 

エアグルーヴ「何から何まですまないな。本当に感謝しかない。無事元の世界に帰れたら礼をさせてくれ。」

 

シュウガ「ルドルフにも言ったが礼はいらない。まあ強いて言えば礼はもうたっぷり貰ったようなもんだ。」

 

マヤノ「えっいつ?」

 

シュウガ「たった今、走っているお前達の笑顔を見せてもらった。心から幸せだと分かるいい笑顔だった。ああいう笑顔が俺は大好きだ。」

 

ウマ娘達「えっ?!」ドキッ

 

シュウガ「ん?どうした?」

 

ブライアン「あ、いや、何でもない。」(あ、焦った。)

 

テイオー「うんうん、何でもないよー。」(一瞬告白されたかと思っちゃった。)

 

ルドルフ「こほん。とりあえず今日はここまでにしよう。そろそろ夕食の時間になる。部屋に戻って着替えよう。」

 

こうしてウマ娘達に一つの空間をプレゼントするというデカい事をしたシュウガであった。

 

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シュウガがウマ娘達に空間をプレゼントした翌日。その日の訓練終わりにメルドから重要事項が伝えられた。

 

メルド「明日から実戦訓練の一環として【オルクス大迷宮】へ遠征に行くぞ。必要な物はこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実戦訓練とは一線を画すと思ってくれ!まぁ要するに気合い入れろって事だ!今日はゆっくり休めよ!では、解散!」

 

メルドから告げられた内容にシュウガは丁度いいと考えていた。そろそろ迷宮について調べようと思っていたので個人で許可を取る手間が省けたと内心ありがたく思っていた。こうして初の遠征による大きな訓練が始まろうとしていた。




第6話、ご覧いただきありがとうございます。

ハジメと勇者の決闘はあっさり終了。勇者がもう少し冷静になっていたらまだ粘れたかもしれません。そしてシュウガからのダメ出しに打ちひしがれる勇者。これがいい方向に向けばまだ頼りになると思いますが果たしてどうなるか。

そしてウマ娘達への大きなプレゼントです。現在の環境じゃまず満足に走れなくてストレスが溜まっていくと思うんですよ。特にスズカさんとか。なのでシュウガにちょっと頑張ってもらいました。やり過ぎかとも思いましたがウマ娘達が笑顔になるなら無問題です。

本当は今回の話に深淵卿もシュウガチーム入りするようなストーリーを入れようかと思っていましたがタイミング的に話が広げにくいと考えこのネタは一時先送りとなりました。どこかで入れたいなぁ。

次回はようやくオルクス大迷宮に関するストーリーが展開します。原作同様ここがターニングポイントになると思っているのでしっかり書いていこうと思います。

ではまた次回、よろしくお願いします。
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