ゼロの絶望神   作:一般デーモンコマンド

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思いつきました。

適当に更新していく予定なので、気長にお付き合いください。


本編
先攻1ターン目


「殿堂入りだぁ!絶望神サガ!!」

 

 

...どこからともなく声が聞こえる。

 

 

 殿堂入り。それは、殿堂王来空間にあると言われる温泉街への片道キップ。事実、今私の前には超次元の穴が開いていた。

 

 

「とうとうこの時が来たか。案外早かったな」

 

 

 戦場の降り立ってから数ヶ月。仲間と協力し、様々な強敵を倒してきた。

 

 

 

ある時は深淵の邪神。

 

 

 

 またあるときは水、自然、闇のとある鬼が率いる連合軍。

 

 

 

またあるときは火文明の速攻部隊を。

 

 

 

 様々な強敵と戦った。数ヶ月の間だけだったが、くいはない。

 

 

 

 超次元の穴へと全身を潜らせていく。別の場所へと身体が移動していくのを感じる。そして、私の意識は遠のいていき...

 

 

 

             ◇

 

 

 

ハルケギニア、トリステイン王国。

 

 その場所にあるトリステイン魔法学校の第1演習場にて、神聖なるサモン・サーヴァントの儀が執り行われていた。

 

 進級のため使い魔を召喚するこの儀式を、ほとんどの生徒が1回で成功させている中、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、今日何回目かも分からない爆発を起こした。

 

 周囲の生徒はすでに召喚を終え、ルイズが成功するのを待たされている。退屈に待たされる生徒たちの我慢も限界を迎えているらしく、爆発のたびにヤジが飛ぶ。

 

 この日の担当教員であるコルベールも、さすがに見かねて声をかけた。

 

 

 

「ミス・ヴァリエール、残念ですが今日はここまでにしましょう。あなたの召喚は明日また時間を取らせますので……」

 

「まっ、待ってください! あと1度、1度だけでいいのでチャンスをください!」

 

 

 

 しかし、ルイズは食い下がった。もともと彼女の気質をよく知るコルベールは、これで諦めることはないと悟り、ため息をつきながら「あと1度ですよ!」と念を押した。

 

 一方のルイズからすれば、実質的にこれが最後のチャンス。汗を拭い、ギュッと握りしめた杖を高々と掲げ、これまでで最も高らかに、召喚の呪文を読み上げる。

 

 

 

「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴える! 我が導きに……応えなさい!!!」

 

 

 

 ルイズが勢いよく杖を振り下ろすと、同時にそれまでとは比べ物にならないほど、大きな爆発が起きた。

 

 あまりの衝撃に、数人の生徒は転げ倒れ、使い魔の動物の何体かが恐慌した声を上げた。

 

 

 

「ゲホッ、ゲホッ! また失敗かよ、ルイズ!」

 

「何度やったって同じだよ! ほんとにゼロのルイズだな!」

 

 再び、ヤジと怒号が飛び交い始める。悔しさのあまり唇を噛み締め、涙を浮かべるルイズ。思わず言い返そうとしたその肩を、コルベールが抱えた。

 

 

 

「え……先生?」

 

 

 

 突然のことに、ルイズは目をパチクリさせる。見ればコルベールは、普段のにこやかな表情とはかけ離れた緊張した面持ちで、爆発の煙を睨んでいる。

 

 

 

「……っ!」

 

 

 

 遅れてルイズが感じ取り、また遅れて生徒たちも気がついた。

 

 

 

 何か、いる。

 

 

 

「おっ、おい、何かいるみたいだぞ!」

 

「ルイズがサモン・サーヴァントに成功したのか!?」

 

「何、何が出てきたの!?」

 

 

 

 生徒たちは次々に騒ぎ出す。緊張感を醸し出しているのは、ルイズとコルベールだけ。

 

 ルイズは、自分の使い魔の正体を知りたいが故に。そしてコルベールは、大きすぎる力を感じ取ったが故に。

 

 

 

 少しづつ煙が晴れ、中からその正体が姿を現わす。

 

 

 

 

 

ソレは、荘厳なる蒼き身体を持っていた。

 

 

 

 

ソレは、自身の体躯と同じ長さの杖らしきモノをもっていた。

 

 

 

 

ソレは、間違いなく、存在を許されざる存在だった。

 

 

 

 

「ッ!」

 

 

 

 コルベールは直ぐ様杖を構える。だが、その手は震えていた。しかし、真っ直ぐにその存在を見つめる。勝てなくても良い。ただ、この場にいる生徒達を逃がすことさえ出来れば良い。

 その時間を稼ぐため、そのためにコルベールはその存在の前に立ちふさがった。

 

 

 

 

「...何者だ」

 

 

 

 

「!喋れるのですか...!」

 

 

 コルベールに緊張が走る。しかし、一方で安堵も表れていた。喋れる。つまり、知性があるということ。

 対話が出来れば、この場を切り抜けられる。コルベールはそう思った。

 

 

 

 

しかし、それに割り込む者がいた。

 

 

 

 

「アンタ、誰?」

 

 

 

 

 ソレに近づくピンクの影。これを召喚した、ルイズである。

 

 

 

「ミス・ヴァリエール!?止めなさい、危険で「私はサガ。貴女が、私を召喚したのか」...!?」

 

 

 

 コルベールは驚いた。ルイズがソレに話しかけたこともそうだが、ソレが召喚されたことを理解していることについて更に驚いていた。

 

 

 

「サガね。私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。ルイズでいいわ」

 

 

 

「ルイズ、か。解った。しかし、ここは何処だ?クリーチャーワールドではなさそうだが」

 

 

 

 サガと名乗ったソレはルイズと会話を続ける。

その様子に安心したのか、生徒達も再び声を上げ始めた。

 

 

 

「ルイズ!召喚できたんならさっさとコントラクト・サーヴァントをしろよ!」

 

 

 

「そうそう!いい加減脚が疲れてきた!」

 

 

 

「うるさいわね!わかってるわよ!

えっと、ミスタ・コルベール...」

 

 

 

 

「あ、あぁ、はい。では、ミス・ヴァリエール。コントラクト・サーヴァントを」

 

 

 

「はい。サガ、ちょっと屈んでくれる?」

 

 

 

 

「わかった」

 

 

 

 

 サガがルイズと同じ目線まで下がる。思った以上の圧を受けて少しおっかなく思ったルイズだが、それ以上に今まで召喚された使い魔の中でも特に見たことない使い魔を召喚できたことに興奮していた。

 

 

 

(やった!やっぱり私には才能があったのね!こんな珍しい使い魔を召喚できたもの。もうゼロとは呼ばせないわ!)

 

 

 

 そう思いながらルイズはサガの顔の口と思われる場所に自らの唇を重ねた。

 長く生きたサガにとっても、人間と接吻をしたのは初めてだった。

 

 

 

「先生、コントラクト・サーヴァントが終わりました」

 

「うむ、こちらは1回で成功したようだね」

 

 

 

と、同時にサガに痛みが走る。

 

 

 

「ぐっ!?」

 

 

 

 サガが痛みを感じた左手を見ると、そこには奇妙な紋章が浮かんでいた。

 

 

 

 

(裁きの紋章...ではなさそうだな)

 

 

 

 一瞬とある正義のドラゴンを思い出したが、直ぐ様違いに気づく。それは、紋章というより、どこか文字のように見えた。

 

 

 

 

思案していると、コルベールが近づいてきて、その文様を覗き込みながらスケッチをとる。

 

 

 

「ふむ? 珍しいルーンだな。見たことがない」

 

 

 

「?一体どういう...」

 

 

 サガが問おうとするも、それに気づかず、コルベールは生徒達の方へと身体を向ける。

 

 

「さて、儀式は完了しました。皆さん、これにてサモン・サーヴァントの儀式は終了です。各々教室に戻ってください!」

 

 

 

 コルベールがそう言うと、生徒たちはそれぞれに呪文を唱え、ふわりと宙に浮いた。

 

 

 

「ルイズ、お前は歩いてこいよ!」

 

「あいつ、『フライ』はおろか『レビテーション』だってまともにできないんだぜ」

 

 

 

その様子を見て、サガは呟く。

 

 

「...浮いている」

 

「? 何言ってるの、メイジが浮くのは当たり前じゃない」

 

 

 

「そうなのか」

 

 

 

会話が終わる。先へ進むルイズを追いかけて、サガも歩を進めるのだった。




思いついたら更新します。デッキを回しながらお待ちください。
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