ゼロの絶望神   作:一般デーモンコマンド

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決着!決着です!


後攻11ターン目

 

 

 

「さぁ、私達の道を阻む愚者達よ!神にすら届く音色を聞き、ひれ伏せ!その道を開けろ!飛翔する絶望を今、味あわせてやる!」

 

 

 

 

 ギターの音が鳴り響く。それは止まるどころか、激しさを増していき...

 

 

 

 

「殲滅しろ!『飛翔龍5000VT(フライングブイ5000ブイティー)』!!!」

 

 

 

 

巨大なシルエットがサガの前に降り立つ。

 

 

 

 

それは、スーツを纏い、ギターを持った龍。

 

 

 かつて、和解し手を取り合った友を救うため、飛翔の音色を奏でる存在。

 

 

 

 飛翔龍5000VT。『暴走龍』がさらなる力を手に入れた姿である。

 

 

 

 

 

「かき鳴らせ!!飛翔の音色っ!」

 

 

 

 

「ォォォォォォォ!!!」

 

 

 

 

 5000VTが吠える。そして、手に持ったギターを思いっきり弾いた。

 

 

 

 ギャアン!!!と弦の弾かれた音が響く。その音波は、周りのワルド達にも伝わっていき...

 

 

 

 

「がぁぁっ!?」

 

 

 

「み、耳がぁっ!」

 

 

 

 

 本体以外のワルド達が苦しみ始める。そして、その身体は端から赤くなっていき...

 

 

 

 

「「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」」」」」」

 

 

 

 

 分身たちが爆散していく。5000VTの

『能力』で『破壊』されたのだ。

 

 

 

 

「ば、バカな。...バカなっ!!」

 

 

 

 

 圧倒的な戦力差。勝てると思っていた...思っていたのに。

 

 

 

 文字通り、たった1つ。1つのきっかけでその確信はあっさりと崩壊した。

 

 

 

 

「...そうか、本体の貴様はプレイヤー判定なのか。だから破壊されなかった。...だからといって、倒す手段がないわけではないが」

 

 

 

 

サガの杖が輝く。サガは言った。

 

 

 

 

「さて。もはやこれ以上長引かせる必要はない。デュエルには制限時間がつきものだからな。さっさと終わらせよう。...私を召喚」

 

 

 

 

 もう一人のサガが現れる。サガは淡々と能力を使い始めた。

 

 

 

「...絶望神サガの能力発動。カードを引き、手札を一枚捨てる」

 

 

 

 

「そして、墓地にクリーチャーが3体以上いれば、コスト5以下のゴッドまたはオリジンを蘇生できる。そうしたならば...このクリーチャーを、破壊する」

 

 

 

サガが崩壊していく。

 

 

 

 

「復活した絶望神サガも同じ能力を使える。能力で、私を再び復活」

 

 

 

 

 

 

 

そして、崩壊するサガ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘇生され、崩壊していく。

 

 

 

 

 

 

 

蘇生され、崩壊していく。

 

 

 

 

 

 

 

蘇生され、崩壊していく。

 

 

 

 

 

 

 

蘇生され、崩壊していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何度も何度も何度も。サガの生と死が繰り返され続ける。

 

 

 

 

「来たぞ...!サガの、ループが!『サガループ』が!」

 

 

 

 

「うぇっ!?ギーシュ!?いつからいたのよ!?」

 

 

 

「一応サガが教会の屋根を剥がした時からいたよ」

 

 

 

 ルイズとギーシュの掛け合いを後目に、ループは続いている。

 

 

 

 

「こ...ここでやられてしまうわけにはいかないのだ!」

 

 

 

 ワルドの身体がふわりと浮き始める。空を飛ぶ魔法を使ったのだろう。

 

 

 

 

「逃がすわけなかろうに」

 

 

 

 

 空を飛んで逃げようとするワルドだが、5000VTにあっさりと掴まれて引き戻されてしまう。そして、ドアノッカ=ノアドッカに羽交い締めされた。

 

 

 

 

「このっ、離せっ...!」

 

 

 

 

「さぁ、ループ証明だ。まず、サガループで山札を3枚にしつつ、バトルゾーンに『蒼狼の大王 イザナギテラス』、手札に『蝕王の晩餐』、墓地に『冥界の不死帝 ブルース』を2枚、もう1枚の『蒼狼の大王 イザナギテラス』、『龍素記号wD サイクルペディア』、『サイバー・K・ウォズレック』を揃える」

 

 

 

「サガの能力で墓地のイザナギテラスを蘇生、サガを破壊。イザナギテラスの登場時能力で蝕王の晩餐を唱え、イザナギテラスを破壊しサイクルペディアを蘇生だ」

 

 

 

 現れるのは竜を従えるオリジン、そして、身体が水晶のように輝く仮面をつけたドラゴン。しかし、これはまだまだ序の口。

 

 

 

「サイクルペディアの登場時能力で蝕王の晩餐を唱え、サイクルペディアを破壊し、ウォズレックを蘇生。この時、サイクルペディアは場から離れているため蝕王の晩餐は墓地に置かれたままだ。

 続いて、『ウォズレック』の登場時能力で『「迷いはない」』と『蝕王の晩餐』を唱え、『「迷いはない」』でサガを蘇生。『蝕王の晩餐』で最初に場に居たイザナギテラスを破壊し、サイクルペディアを蘇生。唱えた「迷いはない」と晩餐を山札に送る。ここではサイクルペディアの登場時能力は使わない」

 

 

 あまりにも素早く行われる手順に、ルイズは目が回る感覚に陥りかけていた。

 

 

 

 場を見れば、現れたドラゴンが破壊され、青い、攻撃的な見た目の亜人だと思われる存在が手のひらから闇のオーラを溢れ出させる。

 

 

 

 すると、そこからもう一人のサガが復活。さらに竜を従えるオリジンを生贄に、仮面のドラゴンが蘇る。

 

 

 

「さぁ、一気にいくぞっ!」

 

 

 

 

「サガの登場時能力でイザナギテラスを蘇生、サガを破壊!イザナギテラスの登場時能力で、

蝕王の晩餐を山札から回収し唱え、ウォズレックを破壊。手札から唱えたため、サイクルペディアの効果で蝕王の晩餐は2倍の効果となる!

さて、一応ここで山札は『「迷いはない」』のみになったぞ」

 

 

 

 

「蝕王の晩餐でサイクルペディアを破壊!そしてウォズレックを蘇生!サイクルペディアは場から離れているため蝕王の晩餐は墓地に置かれたままになる」

 

 

 

 

「この時点でバトルゾーンにウォズレックとイザナギテラス、山札には『「迷いはない」』のみ、墓地には『「迷いはない」』、『蝕王の晩餐』、『サガ』、『サイクルペディア』。待機した登場時能力はウォズレック。ここからは私のループではない、『無限ストックループ』を開始する!」

 

 

 

 

 

「ま、まだ続くというのかっ!?」

 

 

 

 ワルドの悲痛な声が響く。それを聞いたサガは、いつものサガとは思えないほど冷淡な声をかけた。

 

 

 

「むしろこれだけで済むと思っているのか?いいか、ワルドよ。貴様の仲間、そしてあの方とやらにも伝えろ。...私を敵に回すと、こうなるのだと!」

 

 

 

 

 

「ウォズレックの登場時能力で『「迷いはない」』と『蝕王の晩餐』を唱え、『「迷いはない」』でサガを蘇生。『蝕王の晩餐』でイザナギテラスを破壊し、サイクルペディアを蘇生。

唱えた『「迷いはない」』と『蝕王の晩餐』を山札に送るぞ。これでサイクルペディアの登場時能力をストックだ」

 

 

 

 

「続いて、サガの登場時能力で『「迷いはない」』を引いて捨て、イザナギテラスを蘇生、サガを破壊。イザナギテラスの登場時能力で『蝕王の晩餐』を山札から回収し唱え、ウォズレックを破壊する。手札から唱えたため、サイクルペディアの効果で『蝕王の晩餐』が2倍になる」

 

 

 

 

「『蝕王の晩餐』でサイクルペディアを破壊し、ウォズレックを蘇生。サイクルペディアは場から離れているため『蝕王の晩餐』は墓地に置かれたまま。...そして、最初に戻る」

 

 

 

 

 

 

「これで、ループ証明完了だ」

 

 

 

 

 

 その言葉と共に、サガの杖から虹色が溢れ始めた。

 

 

 

 

 サガが数字をつぶやき始めたかと思えばワルドがこっそりと準備し、放とうとしていた魔法を全てキャンセルさせ。

 

 

 

 

 銃、刀、大砲が現れたかと思えば、そこから発せられる勝熱の力で場の5000VTやドアノッカ=ノアドッカ、サガに力を与えていた。

 

 

 

 

 

「貴様相手ならばこれで十分だな。では、全員で一斉攻撃だぁっ!」

 

 

 

 羽交い締めから開放されたワルドにサガ達が襲いかかる。

 

 

 

 

 ギターの音波、ドアノッカから発せられた闇の瘴気、そしてサガの思いっきり振りかぶられた杖。その全てがワルドに直撃した。

 

 

 

 

 

「ギャァァァァァァッ!!!」

 

 

 

 

 

 ワルド、しめやかに爆散。といっても、この爆散は演出なためほんとに爆散したわけではないのだが。

 

 

 

 

 

「...ふぅ。私の、勝ちだな」

 

 

 

 

 とにかく、この場のデュエルで勝者となったのは。

 

 

 

 

「サガー!」

 

 

 

「ルイズ」

 

 

 

 

我らが絶望神、サガであった。

 

 

 

 

            ◇

 

 

 

「良かった。ほんっと〜に良かった!」

 

 

 

 

「む、そんなに良かったか。それは...照れる」

 

 

 

 

「多分、無事な方で良かったっていっているんじゃないのかい?」

 

 

 

 

 ルイズは普段のツンツン度合いはどうしたのか、嬉しそうにサガの周りで喜びの声を上げている。それにサガは照れ、ギーシュは2人のやり取りを呆れた様子で見ていた。

 

 

 

 

 

「...そうだ。ワルドを捕まえておかなくては...いないぞ?」

 

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

 良く聞けば、上の方からバサバサと翼を羽ばたかせる音。

 

 

 

 

 ワルドのグリフォンが、いつの間にかワルドを口に咥え、この場から離れようとしていた。

 

 

 

 

「サ、サガ!早く追いかけて...」

 

 

 

 

ギーシュの言葉に残念そうに言うサガ。

 

 

 

 

「すまない...今からループをしても普通に逃げられてしまう」

 

 

 

 

「くそ...せっかくサガが倒したのに!」

 

 

 

 ぱたぱたと、グリフォンが飛び去っていく。それと同時に、遠くから人の怒号が聞こえてくる。

反乱軍だ。

 

 

 

 

「不味いわ、どうするの...?」

 

 

 

 

 そういうルイズを見て、ニヤッとした顔を浮かべたギーシュは、ルイズとサガにウェルダンデで開けた穴に入るように促した。

 

 

 

 

「え?ちょ、何でってサガ!?いつの間に掴んでるの!?あぁ、引っ張らないで、落ちる、落ちちゃうからぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

 

 

 ひゅーん、と穴の中を落ちていくサガ達。そして、一番下まで落ちると、眼下に広がる海ではないものに受け止められる。

 

 

 

 

「やっ、無事だったみたいね」

 

 

 

 

「キュルケ!それにタバサも!」

 

 

 

 

 着地した場所はシルフィードの背。ここでずっと待機してくれていたようだ。

 

 

 

 

「さぁ、帰ろう」

 

 

 

 

「うん」

 

 

 

 

 サガの言葉にタバサは頷くと、シルフィードに指示を出す。そして、駆け抜けるが如く、シルフィードは全速力でその場を後にするのだった。

 

 

 

 

           ◇

 

 

 

 

『...流石絶望神。かつてのその伝説通りの力ですね』

 

 

 

 

 薄暗い、何処かの部屋。そこの壁に、サガとワルドの戦いの一部始終が映し出されていた。

 

 

 

 

『...しかし、所詮は過去の存在。深淵の邪神やゴルギーニの祖と比べれば、些末なモノ』

 

 

 

 

 カタ、カタ、カタ、と。歯車の回る音が静かに響く。

 

 

 

「チュウ」

 

 

 

『いきなさい。あの城の跡地には素晴らしい闇のマナが練り上げられていますから』

 

 

 

 

 グワン、という音と共に、ゲートのようなものが現れる。そのゲートに一匹のネズミが入ると、そのゲートは閉じられる。

 

 

 

 

 その部屋に残されたのは、小さな壺のようなモノだけだった。

 

 

 

 

 




ループループ!書いてる途中で頭痛くなりました!ループループ!
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