ゼロの絶望神   作:一般デーモンコマンド

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短めなお話ですわ。


追記

サガの鼻歌の内容を変更しました。


先行12ターン目

 

 

「お入りください。アンリエッタ王女がお待ちです」

 

 

 

 衛兵があっさりとサガ達を通す。どうやら客人が来ると話を通していたようだ。

 

 

 

 

 アルビオン脱出の後、サガ達はその足で、直接城へと向かい、アンリエッタに報告をしに行った。

 

 

 

 突然の来訪のため止められるかと思ったが...アンリエッタの客人だといわれ、何故か通された。

 

 

 

そして、サガとルイズはアンリエッタに報告を始めた。

 

 

「...そうですか、ワルド子爵が...」

 

 

 

 

 ルイズの口から話される話に肩を震わせるアンリエッタ。

 

 

 

「姫殿下に、ウェールズ殿から伝言が。『悲しまないで、君は幸せに生きて欲しい』...と」

 

 

 

 

「...そう、です...か」

 

 

 

 

 ルイズが、死に際に遺していたウェールズの言葉を、しっかりとアンリエッタに伝える。それを聞いた彼女は、呆然としているように見えた。

 

 

 

「...私達の油断した一瞬を突かれた。本当に、申し訳ない」

 

 

 

 

 サガの謝罪に、アンリエッタは顔を上げるように言う。

 

 

 

「...いいえ。こうなってしまったのもすべて私の見る目がなかった故。貴方達は、精一杯やってくれました」

 

 

 

 悲しげな雰囲気だが、それでも、笑顔で。サガ達の事をねぎらった。

 

 

 

 

そして、ルイズが懐から2つの宝石を取り出す。

 

 

 

 

「殿下の、形見と。貴女から預かったこれを、今、返却します」

 

 

 

「...ありがとう。改めて、貴女達のおかげでこのトリステインは救われた。貴女達の功績に、感謝します」

 

 

 

 

 ウェールズの宝石と、アンリエッタの宝石。その2つが、キラリと輝く。

 

 

 

 

(...?)

 

 

 

 一瞬宝石からマナの気配を感じたサガだったが、気の所為だと思うのだった。

 

 

 

 

          ◇

 

 

 

「...平和だ」

 

 

 

 

 アルビオンの激闘から数日経った。と言ってもなにかが変わるわけでもなく。いつものようにサガは洗濯をしていた。

 

 

 

 

「ぼくときみのものがたりには...だれもなにもいえやしないよ...♪」

 

 

 

 

 

 鼻歌交じりで洗濯物を素早く片付けていく。すると、サガはある人物が歩いていくのを見かけた。

 

 

 

 

「む?...おぉ、コルベール先生ではないか」

 

 

 

 

「おや?あぁ、ミス・ヴァリエールの使い魔ではないですか。何か用で?」

 

 

 

「いや、たまたま見かけたから挨拶しただけだ。コルベール先生はおでかけか?」

 

 

 

 

サガの質問に笑って答えるコルベール。

 

 

 

 

「いやぁ、ある筋からの情報で、『伝説の秘宝』がある村に眠っていると分かりましてね。それを休暇を使って見つけようという訳です!」

 

 

 

 

「秘宝。それは凄いな。して、それはどんなものなのだ?」

 

 

 

 

「おぉ、気になりますか!では、ここだけの話ですぞ...」

 

 

 

 コルベールはサガの近くに寄り、ひそひそと話し始める。

 

 

 

 

「...かつて。とある日食の日に、2匹の竜と、それを追いかけるように1体のハートが現れました」

 

 

 

 

 語られるのは都市伝説と思われるような伝承。サガは耳を傾け続ける。

 

 

 

「2匹の竜のうち、1匹はそのまま日食の中へ。もう1匹はハートと共に何処かへ落下した、という...伝承ですよ」

 

 

 

 

 コルベールから聞いたこの世界の伝承。それに、サガは引っかかる物があった。

 

 

 

 

「...ハート?」

 

 

 

 

「えぇ。竜の伝説にハートがでてくるのは面白いですよねぇ」

 

 

 

 

 サガの中で、その話が反芻される。そして、少し考えた後、サガはコルベールに頼んだ。

 

 

 

「...コルベール先生。私もそれについて行きたいのだが...」

 

 

 

「おや?おやおやおや!?貴方も興味が!?えぇ、勿論良いですよ!」

 

 

 コルベールの勢いにサガはちょっぴりビックリイリュージョンした。

 

 

 

「そ、そうか。なら、よろしく頼む」

 

 

 

 こうして、サガはコルベールと共に『伝説の秘宝』が眠ると言われる村、『タルブの村』へと向かうことになった。

 

 

 

 

 

            ◇

 

 

 

「...で?何故ルイズ達も居るのだ」

 

 

 

「アンタだけで行ってコルベール先生に迷惑をかけちゃいけないでしょ」

 

 

 

 

 コルベールと共に出発する当日。何故か集合場所にはルイズ、キュルケ、タバサ、ギーシュ、シエスタが居た。

 

 

 

 

 

「実は、サガとコルベール先生の話をキュルケがこっそり聞いていたみたいでね...」

 

 

 

 ギーシュがげんなりした様子で話す。それに対して、キュルケはなにも気にしていない様子で答える。

 

 

 

「だって、『伝説の秘宝』よ?興味がないわけないじゃない!」

 

 

 興奮したように話すキュルケをよそに、サガはタバサにもついてくる理由を聞く。

 

「...タバサは?」

 

 

 

「...私は宝には興味はない...でも」

 

 

 

タバサはサガの方を向いて言う。

 

 

 

 

「貴方が行くなら。話は別」

 

 

 

 その目は、ゲンムエンペラーを観察するサファイア・ミスティのようだったと、後にサガは語る。

 

 

 

 

そして、サガはルイズにも質問する。

 

 

 

 

「ルイズは?」

 

 

 

「わたしはアンタのお目付け役よ。というか、ご主人様の許可もなしにでかけようとしないでくれる!?」

 

 

 

「そ、それは...すまなかった」

 

 

 

 ガミガミと叱られるサガを後目に、コルベールが話し始めた。

 

 

 

「えー、では皆さん!これから、このシエスタさんの案内のもと、タルブの村へと向かいます!くれぐれも、勝手な行動はしないよう、お願いしますよ!」

 

 

 

 

「「「「はーい!」」」」

 

 

 

 

 全員が元気よく返事をする。こうして、サガ達の宝探しが始まるのだった。

 

 

        

 




ハート。そういえばデュエマには有名なハートがありましたね...ナンダロナー?



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