「...で、宝は一応見つかったが。どうするのだ、コルベール先生?」
タルブの村に隠された秘宝、ゼロ戦とデッドマンのドラグハート、デッドアックスを見つけたサガ達。その2つをどうするか、サガはコルベールに聞いた。
「そうですね...できれば貴重な研究資料として持ち帰りたい所ですが...流石に駄目でしょう?」
「そう、ですね。祖父の大事にしていた物なので、持っていって欲しくないという気持ちはあります。...後あの斧は外に出しちゃいけない気もしますし...」
シエスタは申し訳無さそうな表情で答える。
それを見たコルベールは、ゆっくりと頷くと、扉の方へと身体を向けた。
「なら、宝は見つかりましたし...帰りましょうか!」
「そうだな」
コルベールの言葉にサガも同意する。ルイズ達も頷いた。
そして、全員で倉庫から出ようとした時...
『イヤマテマテマテ!!ナニ帰ロウトシテルンダ!?』
デッドアックス...デッドマンが帰ろうとするサガ達をツッコむ。
「いや...何?まだなにか用があるのか?」
面倒くさそうにサガが答える。デッドマンは必死そうに話し始めた。
『イヤ、ソコノ飛行機ハトモカク、ワレハ祖父ノ遺品トカイウワケデハナイダロウ?ダカラ、ワレハ外ニ持チ出シテモイイワケダ』
「そう言われれば...そうなような...」
悩むシエスタ。コルベールは眼鏡の位置を直しながら考える。
「うーむ、持ち帰れるなら是非持ち帰りたいところではあります。インテリジェンスソードのような斧は、珍しいですからね」
『ソウダロウソウダロウ!?話ガワカルニンゲンハキライジャナイゾ。サァ、ニンゲンヨ、ワレヲ持チ、存分ニ研究スルトイイ!』
デッドマンの話しぶりから、どうやら外に出たいようだ。それを察したコルベールは、デッドアックスを手に取ろうとする。中々の大きさの為、取りにくそうであった。
「...いや待てコルベール先生っ!?」
サガが突然叫ぶ。何事かとコルベールがサガの方を見ると、サガは急いだ様子でコルベールをデッドアックスから引き剥がした。
「な、なんですサガ!?」
「話の流れで流すところだった!コイツ、コルベール先生の身体を乗っ取るつもりだぞ!」
「どういうこと!?」
ルイズがサガに聞く。サガは話を思い出すように言った。
「前話を思い出せ、前話を!」
『ナンダ、急ナメタ発言はヨクナイゾ』
「違う!前の話の事だ!」
『ナルホド!』
サガに促され、全員がさっきデッドマンから聞いた話を思い出し始めた。
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それはそれは、酷い話だった。
まず、ミロクの研究所で目覚めたデッドマンは、自身がデッドアックスというドラグハートになっているのをミロクから告げられた。
最初は怒り狂ったデッドマンだったが、騒いでもどうにもならず、取り敢えず受け入れるしかなかった。
そして、幾ばくかの時が過ぎ。ある日、ミロクが黒いドラグナーもどきを連れてきた。それは、デッドアックスの性能をテストする為のものだった。
そして、テストの結果は...デッドマンがそのドラグナーもどきを乗っ取ろうとして中止。それを危険視したミロクは、デッドアックスをプロトタイプ第一号とし、適当な世界に捨てる事にした。
そして、デッドアックスはたまたま送る先として選ばれたハルケギニアに、一通の手紙と共に捨てられる事となったのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「この話の...ここの部分だ」
そして、テストの結果は...デッドマンがそのドラグナーもどきを乗っ取ろうとして中止。それを危険視したミロクは、デッドアックスをプロトタイプ第一号とし、適当な世界に捨てる事にした。
テストの結果は...デッドマンがそのドラグナーもどきを乗っ取ろうとして中止。
デッドマンがそのドラグナーもどきを
「...」
「...」
『...』
沈黙が一瞬流れ...ギーシュが叫んだ。
「本当じゃないかっ!?」
「危なっ!もうちょっとでコルベール先生乗っ取られる所だったんじゃない!?」
全員が気づく。話の流れでコルベールがデッドアックスを持っていたら、とんでもないことになっていただろう。
「いやぁ、危なかった危なかった。ありがとうございます、サガ」
「いやいや、どういたしましてだ先生」
和気あいあいとした雰囲気になり...改めて全員でこの倉庫から出ようとする。すると、またデッドマンが呼び止めてきた。
『ナァー!マテッテ!!乗ッ取ル気ナンテネーヨ!!ワレハ外ニ出タイダケダッテ!!』
そう言うデッドマンだったが、サガ達はデッドマンを疑っていた。
「そうは言われてもねぇ...」
「初めて会ったあんたよりサガの方が信用できるし...」
「そうだね、僕もそう思うよ」
「...信じられない」
「まぁ、嘘っぽいですよね」
「そうですよ、もうちょっとで私乗っ取られかけたんですからね?」
サガ以外からの全員から信じられないコール。デッドマンはシクシクと泣き始めた。
『ヒドイ...ヒドイゾ!哀レニモ武器ニ閉ジ込メラレタ可哀想ナヤツカモシレナイダロ!!』
「武器に閉じ込めてたのは貴様だろう」
サガはDS世界のデッドマンの活躍を思い出して言った。
「さっさと帰ろう、皆」
『ワカッタ!ワカッタヨ!ジャア外ニ出サナクテイイカラセメテコノマキツイテイルヤツトッテクレ!!』
よく見れば、確かにデッドアックスの持ち手の部分に包帯のようなモノが巻き付いていた。装飾ではなかったらしい。
「どうするの?」
「うーむ、見た感じあの包帯のようなモノからはマナは感じないから...取っても良いと思うが...一応聞こう。何故それを取りたいのだ?」
『蒸レテ気持チ悪イ』
「それは嫌だな。とってあげよう」
「即断したっ!?も、もうちょっと考えた方がいいんじゃないの!?」
ルイズのツッコミにキュルケとギーシュが言う。
「いや、蒸れっていうのは肌が荒れるからな。あの手の包帯的なのは蒸れるなら取ったほうがいい」
「そうそう。見た目を気にするなら気をつけたほうが良い要素よ?」
「そんなこと分かってるわよ!...もう」
ルイズは疲れたように下を向く。そうこうしている間に、デッドアックスに巻き付いていた包帯のようなモノをとることに成功していた。
「よし、取れたぞ」
『オォ!助カッタ!...本当ニナ!!』
デッドアックスから黒いモヤが溢れ出す。そのモヤは倉庫中を飛び回ると、コルベールの体内へと入っていってしまった!!
「な、何ぃぃぃぃぃぃ!?」
「ちょ、アレ不味いんじゃないの!?」
突然の出来事にあたふたするサガ達を後目に、モヤが入ったコルベールはデッドアックスを担ぐ。そして、デッドマンの声で喋り始める。
「『イヤぁ、助かった、助カッタ。礼を言うゾ、クリーチャー、そしてニンゲン共ヨ』」
「『貴様らのオカゲデ、封印の魔法がかけられた包帯的なアレが取れ、ワレハ肉体を手に入れることがデキタ!!...サァ、この世界を支配してヤロウ!!』」
高らかに笑うデッドマン。それを怒りに満ちた表情でサガは見つめ、言った。
「...許せん!同情できる言葉で巧みに私達を騙し、コルベール先生の身体を乗っ取るとは!」
「同情できた?...アレ」
ルイズの言葉を後目に、サガは続ける。
「全く、やはり侮れない相手だったな、デッドマン!コルベール先生の身体を返せ!」
「『フハハハ!良いだロウ。ただし...ワレにデュエマで勝利でキタラ返してヤル!!』」
「分かった!デュエマで貴様に勝利し、コルベール先生の身体を取り返してやる!」
...こうして、コルベールの身体を取り戻すため、サガとデッドマンのデュエルが始まろうとしていた!!!
デッドマンが出てシリアス展開になると思ったか?残念!シリアルだ!