前回までのゼロの絶望神!
コルベールの秘宝探しに着いてきたサガ!
そして、秘宝を見つけることが出来たがその秘宝の正体はデッドアックス、つまりデッドマンだった!
デッドマンの話術によって、サガはうっかりデッドマンの封印的なアレを解いてしまう!
開放されたデッドマンは近くに居たコルベールの身体を乗っ取ってしまう!コルベールの身体を取り戻すため、サガはデッドマンとデュエマで勝負することになるのだった!
◇
「『さぁ、始めヨウデはナイか!』」
高らかにそう言うデッドマンに、サガも好戦的に返す。
「おぉー!やってやるぞ、やってやるぞぉ!!」
うおー!と両手を上げるサガ。そのやり取りを見ていたルイズ達は、ただただ困惑した表情をしていた。
「...なんか盛り上がってるわね」
「そうだね...」
一方、サガとデッドマンはどこからか取り出したテーブルにカードを並べていた。
「そっちは何のデッキ使うんだ?」
「『言ったら意味ナイだろう』」
「それもそうだな!」
ルイズは、サガ達が何を準備していて、何を始めようとしているのかは分からない。...だが。
(楽しそうね...アイツ)
サガが心の底からわくわくしているのだろう、ということは分かった。
サガとデッドマンがお互いに準備を完了したことを伝える。そして、ついに...
「では...」
「『デュエマ...』」
「「『スタート!!!!』」」
サガとデッドマンのデュエマが始まった!!
「『先行はワレダ!マナチャージしテ1マナ!『とこしえの超人』を召喚ダ!』」
現れるのは毎度おなじみ、腕の大きなゴーレムクリーチャー、とこしえの超人。それに驚くサガ。
「とこしえか...完全に私をメタってきているな?」
「『貴様ガ相手だかラナ!3ターンで終わるのはイヤダ!!ターンエンド!』」
あまりにもごもっともなデッドマンのセリフにサガは頷くと、『ブラッディ・タイフーン』をチャージし、ターンを終了した。
そして次のデッドマンのターン。マナをチャージし、とこしえの超人を更に1体召喚し、ターンを終えた。
続いてサガのターン、マナをチャージし、2マナで『エマージェンシー・タイフーン』を唱え、ターン終了。
とこしえを2体従えるデッドマンは、意気揚々と自身の手を進めていく。3ターン目は『ギャラクシー・チャージャー』を唱え、手札を1枚増やし、1マナ加速した。
サガのターン。ここで今までやってきたサガループというデッキのツケがまわってきたのか...除去札が引けず、泣く泣く『ブラッディ・タイフーン』を唱えてサガはターンエンドした。
3ターン目を超えたデッドマンの勢いは増していく。『巨大設計図』、『ギャラクシー・チャージャー』を唱え、完全に準備を整えることに成功した。
しかし、1ターン稼いだ所で、直ぐに逆転ループされるのがサガループ。デッドマンの頼りは、場にいる2体のとこしえだ。
サガのターン。サガが引いたのは...
「来たが...まぁ、仕方ないな。呪文、『...開けるか?』。とこしえを1体破壊だ」
ドアノッカから放たれる瘴気によって朽ちていく1体のとこしえ。しかし、まだもう1体とこしえは残っている。サガは残念そうにターンエンドした。
「『ククク!では、ワレは動かサセテモラおう!』」
デッドマンが手札から1枚のカードを取り、天に掲げる。そして、天に聖なる門が開いた。
「『呪文『ヘブンズ・ゲート』!!サァ、ワレの元に集エ、守護者達!!』」
門から2体のクリーチャーが現れる。1体は、神々しい天使。もう1体は、精霊の鎧を纏った龍。
「『『闘門の精霊ウェルキウス』、『頂上接続ムザルミ=ブーゴ1st』を場ニ出すゾ!!さぁ、能力発動ダ!』」
デッドマンが乗っ取ったコルベールが、デッドアックスをムザルミ=ブーゴへと投げ渡す。
いつの間にか増えていた、ムザルミ=ブーゴを象ったシールドの厚さが増していくのをサガは見た。
「『サラに!ウェルキウスの能力デ更にウェルキウスを追加ダ!コレで、場に出たウェルキウスの能力が発動すル!』」
門から更にウェルキウスが現れ、更にウェルキウスが現れる。3体目のウェルキウスは、下半身が砲台のようになっているクリーチャー、
『星門の精霊アケルナル』を呼び出した。
デッドアックスを担ぐムザルミ=ブーゴ。
3体のウェルキウス。
星門の精霊、アケルナル。
オマケにとこしえ。
最強ムーブ...とまでは行かないが、ヘブンズ・ゲートデッキ...天門お得意の巨大ブロッカー軍団がここに完成した。
「『ターンエンド。さ、オマエの番ダゾ?』」
クスクスと笑うデッドマン。それを後目にサガはドローする。
そして、1つため息をつくと、1枚のカードを使った。
「呪文、『邪招待』。とこしえを山札の下へ」
「『エッ』」
「とこしえは居なくなったな?では、ループを開始する」
サガは場に自身を召喚する。
後は...以下略である。
「『バ、バカナ...アリエナイ!!天門は環境の最前線を走ってキタデッキダ!!』」
デッドマンが焦りながらそう言う。それに対して、サガは冷静に言い捨てた。
「環境の最前線...?馬鹿馬鹿しい。良いか...デッドマン」
「...お前の前に居るのは、殿堂まで環境トップだったデッキだ...!!」
「『...ッ!』」
「デッドマン、分離しろ」
「『ソンな...この、ワレが...!!』」
デッドマンがコルベールから分離する。理由は謎である。
「そしてなんやかんやでDOOMドラゲリオンからのシャコガイルでEXウィンだぁーーー!!」
『バカナァーーーーー!!!!』
デッドマン、しめやかに爆散!ナムアミダブツ!
「...何か、最後の方は投げやりになってない?」
ルイズの呆れた声は、デッドマンの爆発音でかき消された。
◇
「ビクトリー!」
『マケター!』
ブイッ!とピースするサガと、カタカタと揺れるデッドアックス。
その様子を白けた目で見ているルイズ達。
すると、乗っ取られていたコルベールが目を覚ました。
「うぅん...ここは?」
「あ、目が覚めたんですね、コルベール先生」
「ミス・ヴァリエール...一体全体何が起こったのですか?」
「サガがまたループした...それだけですよ」
「????????」
コルベールは理由がわからず首を傾げた。
改めて、コルベールからデッドマンを引き剥がしたサガ。カタカタ揺れるデッドアックスを見ながら、サガは少し考えると...ルイズ達に1つの提案をした。
「お前達、この武器は私の世界の物だ。だから、元の世界に送り返そうと思うのだが...いいか?」
その提案に、ルイズ達は答える。
「いや...勝手にすれば?」
「まぁ...祖父の遺品でも無いですし」
「サガに任せるよ」
「そうね」
「...同じく」
その答えに頷くと、サガはVol-Val-8を呼び出し、裏側の世界...つまるところ殿堂王来空間へと繋がるゲートを作り出させた。
「というわけだ...さっさと元の超獣世界に帰ると良い」
『デュエルデマケタカラナ。ソコハイイダロウ。...タダ、ヒトツオマエニツタエテオキタイコトガアル』
デッドマンが真剣な声色でそう言い出す。サガは耳を傾けた。
『コノ世界ニハ、ワレ、ソシテ貴様。2体ノクリーチャーノ気配ガアル。ソレハ貴様モシッテイルダロウ』
「あぁ」
『...ダガ。モウ1ツ。ワレワレ以外ノクリーチャーノ気配ガアルノダ。強大ナ、闇ノマナ。ソレヲ操ルノハ、深淵ノ邪神カ...』
『クラヤミノコンゲン。ドチラカガコノ世界ニヒソンデイルハズダ。セイゼイ、キヲツケルコトダナ...』
「そうか...分かった。では帰ると良い」
『ケッキョクカッ!!』
ぽーい、と殿堂王来空間へと投げられるデッドアックス。Vol-Val-8にゲートを消させ、Vol-Val-8をサガは引っ込めた。
「ねぇ、サガ。あの斧、結構重要そうな事言ってた気がするんだけど...」
ルイズが心配そうにそう言う。それに対して、サガはあっけらかんと言った。
「何が来ようと問題ない。私は絶望神サガだ。それに...」
「ルイズ達が居るだろう?」
「...はぁ。そうね、あんたはそういうヤツだったわ」
ルイズは苦笑いする。
こうして、サガ達の宝探しは幕を閉じたのだった。
◇
「うっはー!ワタシ天才過ぎ!?」
仙界、某研究所。そこではあるクリーチャーが自身の欲望の赴くままに研究をしていた。
「いやぁ、ドラグハートを量産できるなんて!ガイハートも、バトライ刃も何もかも量産量産!!」
なっはっはー!と笑うクリーチャー。名はミロク。デッドアックスをハルケギニアにポイ捨てした張本人である。
と、ミロクが笑っていると。その上に、ゲートが開いた。自身の世界に浸っていたミロクは、それに気づかない。
「なっはっはー、なーはっはっはっはぶぇ!?」
ドンッ!とミロクの頭に何かが落とされる。それは、サガが殿堂王来空間に送ったデッドアックスだった。
「イタタ...何だよ!もう!せっかく気持ちよくなってた『緊急逆行プロコトル、発動します』の...に...」
「っ、えぇぇぇぇ!?ナンデ!?何で逆行プロコトル発動しちゃってんのさー!?」
『...サッキワレガブツカッタトキ、自分デ押シテイタゾ』
「えっ」
デッドアックスの言葉にミロクは停止する。その間に、機械音声がプロコトルの進行を知らせていた。
『逆行プロコトル、ザ・クロック発動。研究所内の研究を全て初期化します。発動まで、残り3...2...1...』
「あっあっあ、待って、待って...!」
『ゼロ。ザ・クロック、発動。...時間よ、戻れ!!』
機械音声が男性の声を発したかと思えば、次の瞬間、ミロクの研究は全て初期化された。
その後、ミロクの泣き叫ぶ声が三日三晩続いたとか続かなかったとか。
デュエマアニメ良かった...次回の背景ストーリーの話も楽しみですね。