RedFlood で幼女戦記   作:溶けない氷

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加速!


ル・パトロンの元で生活

 

どうも皆さまこんにちは。

あるいはこんばんは。

フランス語ではボンジュール、イタリアではブゥオンジョルノ

さてさて今世の私が生まれましたのはドイツでありますからグーテンタークと言うべきでしょうか?

史実ではお前ライヒ生まれだろ?ライヒ?ああもしかして革命以前生まれという意味でしょうか?

この哀れな少女が20超えに見えると?

私は生まれも育ちもレーテ共和国の人民軍兵士でございます。

ええ、社会主義の大義の為に戦う国家に忠実な(党とは言ってない)赤軍兵士ですよ。

シカゴ学派?知りませんね、そんなブルジョア的思想(大嘘

さてなーぜ挨拶にイタリア語とフランス語を混ぜたかというと場所を説明いたしましょう。

ここはミラノ上空1000m

私ターニャ・デグレチャフ少尉はレーテ共和国イタリア派遣義勇軍の航空魔導義勇兵として民主主義を奉ずる友好国を侵略する加速主義アヴァンギャルド・フランスの悪逆非道な暴挙への義憤に駆られて参戦いたしました(棒読み

史実では初陣はノルデン地方の筈?

ノルデン?

友好国のデンマークかノルウェー社会主義共和国の事でしょうか?まだ行ったこともありませんよ。

ええ、即席士官の卒業の翌日に上司から志願する気あるかい

などと希望するかどうかなど実質建前で実際は命令など下されたら従うしかないのがサラリーマンの辛いところ。

まぁ友軍がヘタリアでも所詮サレンダーモンキーのフレンチ相手なら守りに徹するなら楽勝だろ。

とか思ってた昨日の自分を全力で加速してぶん殴ってやりたい。

嫌な予感はした、当初は仏伊国境防衛線に回されるはずが当初の予定がコロコロ変わってミラノ近郊の防衛線の上空哨戒。

おかしい、開戦から一週間も経っていないのに既に200kmも押し込まれる?

フレンチが電撃戦をマスターした?

あのフレンチが?

仏伊国境のアルプス山脈防衛線を開戦3日で突破したフランス軍は突破後に前線を加速させ、本土防衛の為に遅滞を行うイタリア軍の防衛線を次々と突破して一週間でミラノ近郊に迫ってくる勢いだとか。

1日平均50kmの進撃速度とはバルバロッサ作戦にも匹敵しかねん。

そして今我が派遣魔導航空歩兵はこっちにまっすぐ加速しながら突っ込んでくるフランス軍の魔導士と空中戦を展開する羽目なのです。

「加速せよぉぉぉ!!」

こちらを認めるや一心不乱に凄まじい勢いで突っ込んでくるフランスの魔導士。

馬鹿な!こいつら正気か!?

回避すら無用とばかりに銃撃を全く恐れずに突っ込んでくる常識外の高加速突撃。

虚を突かれた我が方はあっという間に敵との接近戦を余儀なくされた。

「加速せよ!加速せよ!加速せよ!加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速加速!」

なんなんだこいつらは!?

恍惚の表情で加速と絶叫しながら突撃してくるフランス軍と我が方はたちまち銃撃戦どころか銃剣が物を言う極接近戦に持ち込まれあれよあれよと数を減らされていく。

方や訓練修了したての新人も混じった義勇兵。

方や狂気的な軍。

銃弾を食らっても、銃剣でブッ刺されても恍惚の笑みを浮かべながら逆に加速して突っ込んでくる上に平気で魔導核を暴走させて自爆すら行う敵など聞いたことがない!

「お嬢さん!シュール!トレビアン!加速せよ!」

ニタニタとした笑みを浮かべながらこっちに組みついてくる

魔導士をなんとか銃剣を2、3回ブッ刺して引き剥がそうとするが全く堪えた様子が無い!

触るんじゃねぇ!セクハラだぞ!

「加速加速加速加速せよぉぉぉぉ」

まずい!こいつ自爆する気か!

組みついてきた敵兵の魔導核が急速に崩壊し始める。

ふざけんな!死にたいなら自分で勝手に死ね!他人を巻き込むな!咄嗟に私は防殻を最大に強化して距離を取ろうとするも大爆発に巻き込まれる力無く墜落していくのであった。

満身創痍の私だったがその日にアヴァンギャルドフランス軍と戦闘した友軍の中ではまぁまぁマシな範囲に数えられたらしい。

前線では爆薬を満載した装甲トラックが高速で加速しながら突っ込んできたらしい。

常識外の無停止加速突撃と大量の航空支援、自動車化砲撃部隊の支援を受けて進撃するアヴァンギャルドフランス軍の機甲部隊は従来のWW1の塹壕戦を想定していた我が方の防衛線を突破するとたちまち後方陣地を蹂躙破壊しその日のうちにイタリア軍はまた算を乱して潰走だ。

こうして幸か不幸か味方陣地の上に墜落し重症ということで後送された私は銀翼突撃賞をその日多くの戦友と共に受領したのでした。

魔導中隊のたった一人の生存者として。

後に知った話だがアヴァンギャルド・フランス軍の通った後は老若男女至るまで虐殺され若い女性がどうなったかは考えたくもない無惨な様子だったらしい。

後に残るのは死体の山とコーラ気分でポイ捨てされたモルヒネなどの薬物の大量の空き瓶。

正直に言おう、私は祖国は大っ嫌いだ。

議会制とはいえ赤の支配する国でクソッタレな祖国だ。

給料の分は戦うがそれ以上の義理は無い…無い筈だが一つわかる。

奴らはヤバい、奴らを祖国に入れるわけにはいかない。

例えクソッタレに大っ嫌いな祖国でも、だ。




こんなイかれた世界に需要あったら書くよ
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