IS<インフィニット・ストラトス>~二人の主人公~ 作:みなと
よろしくお願いします。
投稿はあまり早くありませんが、読んで頂ければ幸いです。
誤字脱字があれば意見お願いします。
薄暗い倉庫みたいな部屋の中で、事件は起きた。
あの時に、一夏を止めておけばよかったと俺は思う。
もう後には引き返せない。
「はーい皆さん全員揃ってますねー。それじゃあSHR始めますよ!」
黒板の前でにっこり微笑む副担任の山田真耶先生。
身長はやや低めで、少し大きめの眼鏡を掛けている。
だが、それよりも特徴的なのが、自己主張の激しいあのオッパイである。
もしここが男子校なら、クラス全員の視線が集まっただろう。
ここじゃ本人は、一生気付く事は無いかもしれないが…。
「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね」
「…………」
けれど教室の中は変な緊張感に包まれていて、誰も反応をしない。
「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。」
焦っている真耶先生を見ながら、俺は隣の席に座っている親友に声を掛ける。
「一夏。俺達、すごく場違いだと思わないか?」
「あぁ……。俺もそう思うよ」
何故か?簡単なことだよ。
俺達以外のクラスメイトが全員女子だからだ。
((これは想像以上に辛い……))
今日は高校の入学式。いろんなことに期待し、胸躍る筈なんだが…。
(あちこちから視線を感じる……。)
そして俺は、ある人物に気付く。
「おいっ一夏!あれ、篠ノ之じゃないか?」
「ん?ホントだ!なんで箒がここに……」
そんな事を話しているうちに、一夏の番が回って来た。
「織斑くん!」
「は、はいっ!」
(なんで焦っているんだ?一夏の奴?)
一夏の番が回ってきて女子の視線が集中した。
「えー…えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」
「………」
(おいっ!それだけなのか?どうするんだよ!この空気っ!)
一夏の視線が窓際の席の篠ノ之にいったが、六年ぶりに再会した幼馴染はふいっと窓の外に向いた。
どうやら助けてはくれないらしい。
(まぁ、この状況でどうしろって話なんだが……。)
自己紹介を終わるに終われない一夏。
期待に満ちた女子達の視線が一夏を追い詰めて行く。
(これは本格的にマズイな…)
そう、思った時。
「以上です!」っと一夏が言った。
思わずずっこける物もいた。
(一夏……。それはねぇわ~)
そして次の瞬間、パアンッ!と頭を叩かれている一夏がいた。
一瞬何が起こったのか分からなかったが、頭を抑えて唸る一夏の後ろに、その人物がいた。
一夏がおそるおそる振り向くと、黒のスーツにタイトスカート、スラリとした身長によく鍛えられているがけして過肉厚ではないボディライン。狼を思わせる鋭い吊り目。
「お前は挨拶もまともに出来んのか?馬鹿者!」
「えっ?千冬姉?」
パアンッ!本日二度目。
(というか、いつ入って来たんだ千冬さんは?)
「織斑先生と呼べ!」
「キャーーーーーーーーー!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでしたでした!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
黄色い声を上げながら騒いでいる女子達。
(死ねるとか言ってる奴いるぞ!大丈夫かこの学校?)
そんな事を思っていると、千冬さんがうっとうしそうな顔で見る。
「…毎年、よくもこれだけの馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」
「織斑先生!戻られたんですね」
「ああ、山田君。ようやく会議が終わった。クラスの挨拶を押し付けてすまない」
「いえ~。私も副担任ですから、これくらいはしませんと」
(生徒を馬鹿者呼ばわりするあたり、流石千冬さんだ。少し言い過ぎな気もするが…。)
「きゃああああっ!お姉様!もっと叱って!罵って~!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして~!」
そんな俺の気遣いはいらなかった。うちのクラスの女子は元気でなによりだ。
そして未だにうちのクラスの担任が千冬さんである事に驚いている一夏。
(知らなかったんだな一夏…。)
「そういえば織斑くんって…千冬様の弟だったの?」
「羨ましい!私と代わって!」
(苦労すると…思うよ?)
そんな事思いながら、頭の片隅で自分の自己紹介を考えていた。
(俺の名前は東雲 真幸(しののめ まさき)このどこか抜けてる一夏の幼馴染み兼、親友をしている。身長は一夏とあまり変わらない、俺の方が少し高い位か?勉強は得意なほうだし、スポーツはそこそこ出来る。諸事情で中学は部活をしていなかったが、昔は剣道をしていた。)っとまあこんなところか。
自己紹介がひと通り完成した辺りで俺の番が回って来た。
これからこの世界で二人しかいないISを動かす事の出来る男、織斑 一夏と俺、東雲 真幸の物語が始まる
基本的に、原作を軸に考えています。
これから先にどんどんオリジナルストーリーをいれて行きたいと思います。