IS<インフィニット・ストラトス>~二人の主人公~ 作:みなと
なぜか一回書き始めたら止まらなくなって、予定より早く終わってしまいました。
こちら2話になります。
誤字脱字があれば意見お願いします。
「コイツ!動くぞっ!」
「止めとけって一夏!誰かが来たらどうするんだよ!」
俺はこいつを、ここで止めておくべきだった。
二月の中頃、俺と一夏は中学三年。高校入試の為に電車で四駅も離れた隣町に来ていた。
「さっむ、早く試験会場に向かおうぜ!」
「わかったよ。だけど、そんなに寒いか?一夏。」
「寒いよ!だってまだ雪が少し残っているんだぞ?」
「そうだが…一夏お前、剣道辞めてから身体がなまったんじゃないか?」
「ああ、そうだよ!仕方が無いさ。毎日バイトの日々なんだから」
「ちょっとでも、千冬さんの負担を減らす為だから?」
「知ってるだろ」
「このシスコン!」
織斑一夏、俺と一夏は昔からの幼馴染で小学校の頃に、一緒に剣道もしていた。
俺と一夏は千冬さんに連れられて、篠ノ之の実家である剣道場で俺、一夏、篠ノ之の三人で競い合っていた。俺と篠ノ之は一夏に勝ちたくてすげー頑張ってたのに、一夏の奴勝手に辞めやがって。
その後、俺も剣道辞めて色んな部のヘルプにばかり行っていた。
一夏が剣道を続けていたら、俺も続けていたのかな?
そんな事を考えていたら、試験会場(多目的ホール)に着いた。
「ここだよな真幸?」
「多分そうだと思うが?」
俺と一夏が受けるのは、近場の私立高藍越学園だ。
俺はただ近いだけで選んだが、一夏は就職率が高いかららしい。多分、千冬さんの事を考えてだろう。
一夏の両親は事情があっていない、千冬さん一人で家計をやしなっているそうだ。
一夏はそれを引け目に感じて、自分もバイトをして稼いでる。
ホントは千冬さん一人の稼ぎでも余裕があるらしのだが、そこは一夏の気持ちだろうな。
「それじゃあ行きますか。」
気合を入れる一夏だった。
あまり人がいない事に違和感を感じたが、時間ギリギリになってしまったせいだろう。
来るときの電車が人身事故で遅れたのが痛かった。
この時、俺がしっかり確認をしておけばよかった。
考えごとばかりしていて、一夏に任せたのがいけなかった。
「マズイって一夏っ!ここから早く出よう!」
「それって(IS)だろ?ここはIS学園の試験会場だよ!」
「こんなとこ入ったのがバレたらマジでヤバイっ!」
俺達はこの広い試験会場で迷子になってしまった。
そしてたどり着いたのが、この薄暗い倉庫みたいな部屋だった。
扉を開けたらそこには、人型に近い形をした中世の鎧みたいなのが鎮座していた。
それを俺達は知っている。IS、正式名称〈インフィニット・ストラトス〉。
今では兵器として扱われている。そんな物に関係者以外が関わったら軍や警察が動く。
なのにそれを見た一夏は吸い込まれるように近づいて行き、それに触れてしまった。
だがしかし、このISには致命的な欠陥がある。
それは、…男には扱えないからだ。
一夏はそのISに触りながら呟いた。
「男には使えないんだよな、確か。」
(いや、常識なんだが…。)
だが次の瞬間、その動かない筈のISが光出した。
ヤバイっ!こんな薄暗いとこでこんなものが光ってたら目立ってしまう。
早くここから出ないと。すぐに誰かが気付く。
「一夏っ!とりあえずここから……。」
「あなた達一体ここでなにをしているんですかっ!」
(あ~あ、言わんこっちゃない。一歩遅かった……。)
係員の女性達が駆けつけて、俺達はすぐに拘束され、尋問と検査をされた。一応俺も。
そこで新たにわかったんだが、一夏にISの特性が有るらしい。そして残念な事に、俺にも見つかったんだとさ……。何で……俺も?
ホントは1話の最初の方に持って行きたかった話ですが、区切りが悪くなってしまうので、ばらしました。
一夏とオリ主の過去編です