IS<インフィニット・ストラトス>~二人の主人公~ 作:みなと
こちら第三話です。
誤字脱字があれば意見お願いします。
一時間目が終わって机でぐったりしてる一夏。その横で軽く復習をする俺。
「ちょっと、よろしくて?」
「へ?」
一夏が顔を上げて反応をした。この状況で声を掛けて来る奴がまだいたとは。
感心していたが、嫌な予感がした俺は振り向かなかった。心の中で俺じゃないと言い聞かせながら…。
「あなたもでしてよ?」
その子はやはり俺にも声を掛けていたようだ。
「何か用か?」
(少し無理があったか…。)
話しかけてきた相手は、鮮やかな金髪にロールがかった髪型、いかにも高貴な感じだ。白人特有の透き通ったブルーの瞳が、ややつり上がった状態で俺を見ていた。結構綺麗な子だ。
「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられているだけでも
光栄なのですから、それ相応の態度があるんではないですか?」
「「……………」」
(あぁ…、なるほど。そういうタイプの子か。)
飽きている俺の横で一夏が…。
「悪いな。俺達、君が誰か知らないし。」
一夏の言葉が気に入らなかったのかその子は驚いた顔をした。
「あなた…、先ほど自己紹介があったじゃありませんか!」
「すまない。俺と一夏はそれどころじゃなかったんだ。」
「よかったら名前を聞かせてくれないか?」
ここは任せろと言わんばかりに、前に出て一夏にアイコンタクトをした。一夏は両手を上げて降参のポーズをした。
このクラスの視線が集まった状況で、めんどくさそうな奴に絡まれたもんだ。後ろから「何なの、あの子?」「抜けがけ?」みたいな声も聞こえるし。
(ここは穏便に済ませないとな。)
「仕方がありませんわね。わたくしはセシリア・オルコット、イギリス代表候補生ですわ!」
「あっ、質問いいか?」
(おいっ一夏!任せてくれるんじゃなかったのか?)
俺の親友は空気を読んではくれなかった。
「代表候補生って何だ?」
(な・ん・だ・と・?)
「あ、あ…、あなたっ!本気でおっしゃってますの!?」
IS関連に興味が無いのか感心が無いのか、一夏の一言が彼女を怒らせた。すごい剣幕だった。漫画だったら三つは血管マークが入ってそうだな。
(というか、なんで怒らせてんだよ。こっちは穏便にいきたかったのに…。)
「おう。知らん。」
「信じられない…。信じられませんわ。極東の島国とはここまで未開の地なのかしら。常識ですわよ。」
(未開の地って…。イギリスだって島国だろうに。)
怒りが一周して落ち着いたのか、または呆れたのかこめかみを押さえていた。
「国家代表IS操縦者の、その候補生として選出されるエリートのことだよ。一夏、単語から想像できるだろ。」
「あなた、わたくしのセリフ取らないで下さる?」
「なるほど、そういわれればそうだ。」
「そう!わたくしはエリートなのですわ!」
腰に手を当て自慢するようにそう言った。
「本来ならわたくしのように選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡…幸福なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」
「そうか、それはラッキーだ。」
「あなた、馬鹿にしてますの?」
一夏のKYとこの子の暴走で始まったこの状況、俺はどうしたら良い?
このあと、チャイムがなるまで一夏とこのセシリアって子の会話は続いた。
~三時間目~
「それでは授業を始める。」
この時間は千冬さんが担当するのか。などと呑気なことを考えていると。
「その前に再来週行なわれるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな。」
ふと思い出したように千冬さんが言う。クラス対抗戦、代表者?嫌な予感がする。
「クラス代表とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く委員会への出席。まあ、クラス委員と考えていい。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで。」
対抗戦が再来週という事は専用機持ちか、ある程度実力のある人間がならないといけないはずだ。そのことから考えて、俺と一夏は外れる。なる奴はご愁傷様だな。
「はい!私は織斑くんを推薦します。」
「私もです!」
俺の考えを覆すように女子が一夏を推薦していた。
俺は一夏の方を見て、ニッコリ微笑んだ!
(頑張れ!)
「お、俺!?」
「織斑という奴が他にいるか?」
思わず立ち上がる一夏に千冬さんがそう告げる。
「候補者は織斑一夏、他にはいないか?いないなら無投票当選だが。」
これは決まったなと思っていたが。そんな事は無かった。
「それなら私は、東雲くんを推薦したいと思います!」
「あっ、私もそれが良いと思います!」
「東雲くんはISの事も詳しいみたいだし。」
(空耳だろうか?今、東雲って聞こえたような…。」
「なら織斑と東雲のどちらか、票の多い方にやってもらおうか。」
(ちょっと待てそんな馬鹿な!誰だよ俺まで推薦した奴!)
このままだと俺か一夏のどちらかに決まってしまう為、俺は千冬さんに質問した。
「織斑先生少し良いですか?」
「なんだ東雲?」
「対抗戦があるという事は専用機持ちか、実力のある人間がやるべきでは?」
「さらにいうと俺と一夏は専用機は持っていませんし、ISに乗った事もありません。」
「それがどうかしたか?」
なんということだ。鬼か悪魔かこの人は…、その一言で返されるとは思っていなかった。
「織斑と東雲には専用機の手配がしてある。勝つか負けるかでは無い。二週間という期間でどれだけ出来るか、という方が大事だ。」
理不尽だが、正論も添えて言われた。
(嫌な予感とはこのことだったのか。)
俺は千冬さんに対抗するべく考えていたが。
「待って下さい!納得がいきませんわ!」
バンッと机を叩いて立ち上がったのは、あの一夏と言い合いをしていたセシリアって子だった。
「そのような選出は認められません!大体、男子がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか?」
(いいぞ!もっと言ってやれ!……ん?)
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由だけでそんな素人にされては困ります!」
やっぱこの子じゃダメだと思った。
「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」
なんか一人でヒートアップしてるが、まぁなんにせよ変わってもらえるならありがたい。そう思ってる矢先。
「男だからってそう卑下にすることもないだろ?このじゃじゃ馬娘。」
(はっ?なに言ってるんだ?一夏は?)
つい口が滑ったであろう一夏は、あっ…やってしまったみたいな顔をしている。
口は災いのもとだな
「あっ、あなたねえ!このわたくしを侮辱しますの!?」
「なんならもう一回言ってやろうか?」
「もう我慢なりませんわ!決闘ですわ!」
バンっとまた机を叩く。
「いいぜ!四の五の言うよりわかりやすい。」
「やめとけって一夏。こんなことしても何にもならんだろ?」
「真幸…、男には引けない時がある!」
(いまじゃないだろ…。)
「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの召使い…いえ奴隷にしますわよ!」
「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない。」
「いい機会ですから、わたくしの力を存分にお見せしますわ!」
「話しはまとまったな。それでは勝負は一週間後!二人はそれぞれ準備そしておけ。」
(さあー…、これは大変な事になったぞ。どうしたものか…。)
次はオリキャラ?を出そうと思います。
こうご期待!
まだ原作の三分の一も行ってないや…。