貴方が拾いたいのは最強ですか、親友ですか?   作:かりん2022

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反乱

「あんた、色々呪具持ってんのね」

「父は心配性でしたから」

「だいぶ使い勝手のいい呪具みたいだったが、壊れたがいいのか」

「なかったら死んでたと思うんですけど。気にするなら、友達の捜索手伝ってください。それさえ終われば俺も呪術界出る予定ですし」

「それはそうだな。約束する」

 

 ということで、依頼の傍ら、情報収集をするのだった。

 聞き込みをしていると、2年生が飛び込んできた。

 

「美々子と菜々子と利久が死んだって嘘だろ!?」

「事実です。3人から話は聞いてます。真希さん、狗巻さん、パンダさんでしたっけ」

「私はお前のこと聞いてねーぞ! くそっ」

「3人が消えた時の事を教えてもらえますか? 俺の親友が突っ込んでっちゃったみたいで、行方不明なんです。生きてる友達だけでも助けたい」

「けどよ。非術師で天与呪縛でもねーんだろ、お前」

「非術師ならば友達を想ってはいけませんか?」

「そうは言ってねぇよ。けどよ。無駄死にになるぞ」

「親友が生きてる限りは頑張ります」

「そうかよ……。じゃあ、思いっきり鍛えてやんよ」

 

 そこで、上層部から呼び出しが掛かった。

 

「上層部が先日の任務について知りたいそうだ」

「先日の?」

 

 そこで夏油は、上層部の下に行った。

 

「夏油悟。本当に六眼にそっくりだな」

「呪力は感じないと聞いたが」

「本当に非術師なのか。答えよ」

「素顔も見せない奴に答えることなんてないよ」

 

 言い捨てた夏油に、上層部は色めき立つ。

 そして、夏油は見えない何かに傷つけられた。

 

「六眼に性格だけはそっくりだな」

「最強どころか非術師のくせに、身の程を知らぬ小僧が」

「別にトランクを接収すればいいだけの話なのだぞ」

「はっ 俺以外に取り出せないようにしてるに決まってるだろ」

 

 夏油は見えない何かに床に押し付けられつつも、なおも強気に言う。

 

「日本でも礼儀は重んじられると思ったんだけどね。非術師に顔も見せられないような臆病者が、俺になんのようだよ」

「吠えよる」

「呪具を差し出せ。非術師には過ぎたものだ」

「あれは形見だ。顔も知らない奴に渡すわけないだろ」

「やけに顔に拘るではないか」

「傑パパが敵対してる術師の写真、一度だけ見せてもらった事があるんだよ。顔見せろ。話はそれからだ」

「ふん。身の程知らずに犯人探しか。無駄死にするだけというのがわからぬと見える」

「それは俺が決めることだ。顔を見せろよ」

「その必要はない」

 

 その時、怒りをはらんだ軽薄な声がして、夏油を圧迫する気配は消えた。

 

「ええー。顔を見せるぐらい、いいじゃん。それとも、お前ら全員傑の仇なわけ?」

 

 五条 悟である。

 

「僕の所に当然来るべき報告が全然来てないんだよね。どういうこと? 子供達を人質に傑を殺したって所かな」

「六眼!!」

「何を濡れ衣を!」

「いいから、顔を見せてやれよ。潔白だっていうならな」

 

 渋々と顔を見せる一堂に、夏油 悟は叫んだ。

 

「夏油 傑について知ってる事を教えてくれ!! 傑を助けたいだけなんだ」

 

 その目を潤ませ、光らせながらも夏油悟は真っ直ぐにそれぞれの顔を見た。

 そして、悟は続いて問う。

 

「その加茂家の男の名前は!? どうすれば会える!??」

「「「!??」」」

「加茂 健……わかった」

「な、何故それを!??」

「おのれ、六眼!! 謀ったな!!」

「顔を見せる事に拘るのは何故かと思えば……心眼の持ち主か!?」

「は? そうなの、夏油?」

「俺、行かなきゃ。何日も傑が眠ったままにさせられてるんだ。早く助けないと餓死しちゃう」

「いや、待って僕も行く。君1人じゃ会えないよ。……その前に、もっかい質問して。僕への妨害の内容と関与した人間は?」

 

 気が急いていたようだったが、夏油悟は上層部の者達を見回し、過去の後輩や生徒への暗殺や妨害、嫌がらせについて話していった。

 

 阿鼻叫喚である。

 

「その事については後で言及するとして。夏油、いくよ」

「わかった!」

 

 しかし、糸はそこで途切れてしまった。

 五条は内容のあまりのひどさにブチ切れていた。

 そして、五条の下には誰が敵で味方かわからない状態を排除できる夏油がいた。

 粛清しようとした所を夜蛾が決死の思いで止め、一月以内の夏油傑の救出を持って助命すると縛った。

 

 

 

 

 

 

 

 集まってくる情報を自ら確認しながら、五条は夏油に文句を言った。

 

「心が読めるって最初から言ってくれれば早かったんだけど?」

「マグルに魔法を使って、下手すると俺、死刑になるから」

「は? おじいちゃんたちの好きにはさせないよ。僕が守る」

「違う。俺達は俺達で、コミュニティがあって刑罰があるんだよ。秘密規定もあって、死刑もある」

「……なるほど? トランクもそれかな? 呪具ではないからね」

「そういうこと。まあ、バレちゃって一生逃亡者になる事は覚悟してるけど」

「傑が大事?」

「俺の世界の全部なんだよ」

「そっか……そっかー。そうだね。僕もそうかな。だから……世界を奪った奴らは許せないよね。ま、庇えるだけ庇ってやるよ」

「ありがとう」

 

 2人の悟は、夏油傑を助ける情報を得るべく、書類を捲った。

 

 




当然一年生はクッソ弱体化してます。
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