何がヒーローたらしめるか   作:doraky333

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Bonus Track Collection2

【Bonus Track11:H.Hachimann & M.Izuku , AllMight】

 

「…おい。そこ二人、話すならもっとこそこそ話せ」

「ヒ、ヒキガヤショウネン」

「やっぱり比企谷君も犯人役がオールマイトだって気が付いてたの?」

「そりゃお前…外部の人間をそう簡単に今の雄英が招くわけないだろ。それにスタンガンに怯まない根性持ってるなんてヒーローだけだしな」

「ムム。マタ研究ガ必要カナ…」

「いや、もうやらないでください。今回ほとんど動いてないのに気疲れ半端ないんで」

「…比企谷君、葉隠さんのお母さんにすごい良くしてもらってたね」

「やめろ俺を殺すな。ただでさえ由比ヶ浜が不機嫌になってんだぞ。訓練とは言え由比ヶ浜に心配かけたからな…」

「…そっか。2年前の比企谷君誘拐事件を思い出して…」

「…」

「…ヒキガヤショウネン。ダガ、君ノ咄嗟ニ動イタ行動ハ、保護者ノ方々ニ好印象ダッタンジャナイカナ?ヤハリ手紙ダケデハナク、行動デ示サネバ」

「まあ、そうすね。…結果的にはプラスかな」

「葉隠さん、嬉しかったんじゃないかな」

「…色々触っちまったから土下座してくる」

「へ?」

「忘れるところだった。行ってくるわ」

「えええ!?」

「律儀ダネェ…」

「あとで後ろ指刺されたくないんで」

「命助けて後ろ指はないと思うけど…」

「あのな、世の中手伝ったり助けたりして後から文句言われることなんていくらでもあるぞ。ソースは中一の頃消しゴム拾って渡した隣の席だった山本さん」

「実体験だった!!」

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track12:H.Hachimann & H.Toru , Mrs.Hagakure】

 

「この度は本当にすみませんでした」

「なんで土下座!!?」

「…その、緊急時にかこつけて多分変なとこ触ったし」

「い、良いよ別にそんなの!!命助けてもらったの私だよ!?」

「そうよ比企谷君。そんなこと言ったら訓練なのに比企谷君を抱き抱えていた私はどうなるの?」

「いや、それはその…訓練に対するご厚意ですし」

「いやまって比企谷君。なんでママが比企谷君とあんなことしてたのか説明を求めます。ゲンシュクなセツメイを」

「臨場感を出すためにね!それっぽかったでしょ?娘の同級生を気遣う母親」

「確かにそれはそうなんだけど…あんなことしてるママを友達に見られた私はどうなるの…由比ヶ浜ちゃんもだけど」

「…ああ、わかる。俺も小町によく友達といるところに出て来んなって蹴り入れられる」

「保護者側!?」

「小町の学校生活壊すなーって」

「…小町ちゃん、中々強烈だなあ…」

「そういうとこも可愛いししっかりしてるんだけどな」

「そしてシスコンだあ…。……比企谷君、改めて助けてくれてありがとう」

「それがヒーローだろ。…それに、今んとここのクラスで葉隠さんを見つけられるのは俺しかいないからな。仕方ない」

「仕方ないじゃなくて、そこは素直に“俺だけが葉隠さんを救けられる…!”とかで良いの!」

「…そんなヒーローっぽいこと言えねえ」

「ヒーローでしょ!さっきめちゃかっこよかったよ!?ちょっと、いやかなりドキッてしたからね!」

「…」

「……あ、ごめん。今のなし…恥ずくなってきた」

「…」

(青春してるわね、うちの娘…)

「と、とにかく!今度は私が比企谷君を助けるね!」

「私からも。透とこれからも仲良くしてね」

「…善処します」

「そこは善処じゃなくて喜んで!で良いの!」

「…」

「ちょっとこっち見てよ比企谷君!もー!」

「いや見えないし」

「あ、服着なきゃ…」

「ちょ、そこで着替えないでくれ!更衣室作るから…」

 

 

「…ママもだかんね」

「私もヒッキー君を抱きしめたかったわぁ」

「ちょっとママ!!」

「ゆきのんちゃんもよかったけど」

「…ノーコメントでお願いします」

「後は尾白君とかふかふかしてそうね」

「ぎゃあああー!!もう帰ってよママー!!」

「うふふふふ」

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track13:H.Hachimann & B.Katsuki】

 

「…何してんだアホ毛てめー」

「見りゃわかんだろ。…自主勉強だよ。期末数学ヤバいし」

「あれだけ補習受けてまだわかんねえのか。ザコだな」

「数字が悪魔に見える」

「…数字は文字だろバカが」

「ごもっとも」

「…」

「…」

「…」

「…で、何してんのお前。んなとこに突っ立って」

「てめーの出来なさ加減を笑ってやろうと思ったが、あまりの出来なさに言葉なくしてんだアホ毛」

「…性格みみっちい…」

「んだとコラァ!!そのみみっちいのにてめえは負けてんだよ数学で!!」

「…なんで式書くだけで線が描けるのかわからん…二次関数って何だ…」

「…式を縦軸横軸の数直線で表してるだけだろ」

「は?」

「わかんねーザコだな!xは1だとyの値はどうなる!?」

「…待って計算するから」

「おっせえ!!」

「……-8?」

「xが2!!」

「……-4?」

「xが3!!」

「……-8?」

「三点をグラフに書いて放物線で繋げてみろ!!」

「…なんか線出てきた」

「それが二次関数だボケ!!」

「ほーん」

「こんなん式に適当に数字当てはめて解くだけだろが!!」

「お前すごいな爆豪」

「お前がヘボすぎんだよ!!」

「…んじゃ次進めるか…」

「……おい待てコラ。なんでそうなる!?そうじゃねえ!!ヘボかアホ毛!!国語の成績良いくせして数学は何でこうなんだ奇跡か!!」

「まあ数学は最下位取ったことあるしな」

「〜〜っ!!期末で落ちたら演習試験受けられねえかもしれねえだろがドアホが!!教え殺したる!!来い!!」

「ど、どこにだ?」

「クソ髪と一緒に教え殺す!!」

 

 

「…何あれ」

「かっちゃんの変に面倒見が良い完璧主義なとこが珍しく良い様に発揮された結果かな?」

 

 

「聞こえてんぞクソデク!!」

「おい、まだ荷物」

「早よ持ってこいや!!」

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track14:Y.Yukino & O.Kaori】

 

「血は私には操れない…それを見越して液体対決を組ませてきたってことでしょうね…。その上で折本さんから封じにかかるとは」

「ごめん雪ノ下さん、ワープ使う暇なかった…」

「仕方ないわ。ブラドキング先生は素の動きからそもそも速い。折本さんを捕らえることで、折本さんはブラドキング先生ごとワープするしかなくなる。瞬間移動の副作用を突く嫌らしい手だった。…けれど、副作用を無視して貴女が連続ワープすることでブラドキング先生を翻弄することが出来たのよ」

「!」

「今回の勝利は貴女のおかげよ、折本さん」

「…やば、惚れそう雪ノ下さん…。ちょーかっこいい」

「そ、そうかしら…」

「…ま、私もいつまでも副作用とか言ってらんないしねー。先に捕まっちゃって雪ノ下さんが氷結使えなくなったのも私のせいだし」

「…そうね。自分のミスを自分で挽回する、良い活躍だったわ」

「えへへ」

「けれど初手捕まったのはやはり減点ね。もっと反応を早めないと」

「…やっぱきびしー」

「…さて、由比ヶ浜さんと比企谷君は…」

「お、比企谷もクリアしてんじゃ…あれ。なんかおんぶしてる……」

「…」

「…ゆ、雪ノ下さん?青筋が…」

「…あの男…午後も試験がある癖してなに無駄に体力を使ってるのかしら…」

「ほ、ほら!結衣ちゃんの方のモニター見ようよ!」

「…あの2人なら平気よ。索敵能力の高いハウンドドッグ先生が相手だけれど、由比ヶ浜さんはハンドカフスを生物化できる。戸塚君がそのハンドカフスを2人分持って空から接近して、残った生物化枠を3つ何かしら仕向ければ……」

「おお、クリアした!すごいねー結衣ちゃん。あの子の個性も大概ズルいよねえ…」

「…他のA組生徒の陰であまり目立ってないけど、確かに由比ヶ浜さんの個性は恐ろしいわね…」

 

 

「…? どうした比企谷」

「いや……何か寒気が」

「ほう?」

「…この感じは雪ノ下ですかね…」

「…お前、ちょっとキモいぞそれは」

「ええ…。…あとはミルコと平塚先生、エンデヴァーも分かりますよ」

「はっはっは、いくらなんでもそんな冗談……。…冗談じゃないのか?」

「…」

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track15:H.Hachimann & Y.Momo】

 

「あ、比企谷さん…」

「悪い、女子の医務室ってどっちだ?川崎を寝かせたい」

「こちらですわ!…2人とも、合格おめでとうございます」

「…ああ、あんたたちは最初にクリアしてたな。見てたのか」

「ええ。…改めて、八百万百です。1-A副委員長ですわ。何かありましたら、是非お声かけくださいね」

「…?」

「…なにか?」

「…いや」

「ぎ、疑問に思うことがありましたら是非!お聞きください!お力になりますわ」

「…大したことじゃないぞ」

「それでも!」

「……期末前と顔つきが違うなって思っただけだ」

「へ…そ、そう見えますでしょうか?」

「気のせいなら…気にしなくて良いぞ」

「…いえ、きっと貴方のお見通しの通りですわ。私は多分、今回の期末で進むべき道を見つけることが出来たのです」

「…」

「轟さんと相澤先生のおかげです。…これからも更に邁進していかねば。私は、きっと皆さんの力を最大限に活用できるオペレーションを考えられる様になりますわ!」

「…オペレーション…司令塔?」

「し、司令塔だなんてそんな…大それたことは」

「…まあ、頭使うと疲れるしな。そういうのは向いてるあんたに頼むわ」

「…比企谷さんは変なところで頭の回転が良いと雪ノ下さんが仰ってましたわ。是非、共にオペレーションの研鑽を!」

「ええ……俺は司令塔やだぞ。人を使うとか出来んし」

「それでも是非!」

「…ちょ、やだ近い…。そのコスで男子に近づくとアレがアレでですね…」

「?」

「ええー……この人無自覚にエロい人か…」

 

 

(…起きるに起きれない…ていうかなに人を背負ってる最中にコイツ……潰してやろうかな…)

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track16:H.Hachimann & K.Eijiro】

 

「おう、比企谷!名前ちゃんと覚えてくれよ!切島だ、よろしくな!」

「…おお、硬くなる人な」

「…合ってるから何とも否定しにくいぜ!比企谷、午後も試験受けんだろ!?肉食えて力つけろよ、俺の弁当分けてやっから!」

「いや、要らん。大体お前の弁当校舎にあるだろ」

「え、お前校舎に戻らないのか!?」

「面倒だからな」

「うーん、確かにこのタイプはうちのクラスにいねえかも」

「心配すんな、街で端の方を歩いてる奴がいたらそれは俺の分身だよ」

「分身できんのか比企谷!!」

「…皮肉も冗談も通じそうにないな。確かに俺の周りにはいなかったタイプだ」

「じょ、冗談だったのか!わりいわかれなくて…」

「しかもまた良い奴かよ…」

「え、えっとだな……そうだ!比企谷のヒーロー名カッコいいよな!ノーアームズ、武器を持たないのにそんなに強いなんてよ!」

「俺がつけたわけじゃないぞ」

「尚更カッケェじゃねえか!ヒーローってのは、人々に名前を呼ばれて成り立つ職業だぜ!?俺のヒーロー名…烈怒頼雄斗(レッドライオット)も、デビューしたら呼ばれるようになんのかなあ!」

「…案外オタクだな。そんな昔のヒーローを慕ってるのか」

「!! お前、紅頼雄斗(クリムゾンライオット)を知ってんのか!?」

「伝説のヒーローの一人だろ。知らない方が変だ」

「いや、みんな結構知らねえんだよ!知ってたのは緑谷とかミッドナイトくらいで……おおお、すげえ嬉しいぜ!!語り合おう比企谷!!」

「おい、引っ張るな。…いや、だから俺はバスに乗らねえんだよ、おい!」

 

 

「…比企谷君がずるずる連れていかれるわね」

「と、止めなくて良いのかなゆきのん」

「どうでも良いわ。わざわざ皆の輪から外れようとする人がその中に引き摺り込まれているだけでしょう」

「あ、そっか。じゃあ良いかな」

「ええんや……何か比企谷君が不憫に見えるわ…」

「ケロ…何故かしら…私もそう見えるわ、お茶子ちゃん」

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track17:H.Hachimann & M.Neito】

 

「やあ、てっきり僕は君がB組に移籍しに来たのかと思ったよ」

「…誰だ?」

「これは失礼、自己紹介がまだだった。僕は物間寧人。個性はコピー。僕は個性をコピーする」

「コピー?そりゃ…珍しいな」

「そうかい?」

「他人の個性由来、又は個性に作用させる個性はそうはいない。色んな個性持ちに会ってきたけど、そんな奴はあんたを含めて5人しか会ってない。しかもそのうちの4人がこの学校にいるからな」

「…4人、ね。イレイザー、僕、海老名に…あとは誰だい?」

(…オールマイトとは言えんな)

「まあ良い。ところで…A組は普段どんな授業を?」

「…いや、別にお前らのとこと変わらんだろ」

「いやいやいや、僕らと君らを一緒にしないでくれないか。何せそっちには問題児がいるだろう?」

「…爆豪か」

「そう!彼のせいでさあ、授業が円滑に進まないなんてこともあるんじゃないか?」

「…いや、多少うるさいけどそんなことは」

「例えばさあ、ヒーロー殺しに遭遇するような不運を、あの3人や君が撒き散らしていないかな!?」

「…?」

「そしてそれがB組に伝播して、僕らにも被害が及ぶかも!ああ怖い怖い!君たちはとんだ疫病神かな!?」

(…何だこいつ)

「そうなると怖いだろう!?だから早く君もB組に来なよ!」

「いや何でそうなる」

「君を救ってあげようというんじゃないか!君は正直、AでもBでもいいんだろう!?」

「…まあ、どうでもいいけど」

「ならよし!今すぐブラドキング先生のところへB組への教室移動を願い出ようじゃな゙っ」

 

 

「ごめんなー比企谷。物間(コイツ)は引き取るから」

「拳藤…骨抜」

「悪いな、比企谷。こいつ悪い奴じゃないんだが……B組愛が行きすぎて、A組を敵視してるんだよ」

「なんでだよ」

「コイツの思考回路を理解できたら、コイツと同じ結論に至るんじゃね」

「…それはやだな」

「だろ?じゃあ俺物間連れてくから」

「おう、頼むな!……じゃ、少し話そっか?」

「ええ…」

「嫌そうな顔すんなよ、女の子とおしゃべりだぞ?」

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track18:H.Hachimann & K.Itsuka】

 

「とりあえず、改めて。拳藤一佳だ」

「…比企谷」

「ウルフって名前はもう使わないんだ?」

「アレ、実は名前つけたの雪ノ下らしいぞ」

「へえ…雪ノ下さんとは仲良いの?」

「…まあ、中学の頃からの付き合いだよ」

「由比ヶ浜さんは?」

「…同じく」

「ふーん。んじゃ南は?」

「南?……別に相模とは仲良いとかじゃないぞ」

「え?アレで?」

「何を見てそう思ったのか知らないけど、アレで」

「…変な奴だな、比企谷。とりあえず、試験お疲れ。茨が世話になったよ、ありがとな」

「俺もお世話されたから良いぞ別に」

「ああ、さっきのバスでの話?確かに、比企谷の世話を焼きそうだなあ、茨は」

「…」

「茨が他人を気にするのは正直珍しいよ。あの子、独特だろ?マイペースっていうか、自分の決め事を大事にするっていうか…」

「…かもな」

「それだけ、お前が放っとけないんじゃないか?女泣かせになりそうだよな」

「そんなんじゃねえだろ、どう見ても」

「そうだな。男も女も、関わった奴はみんな泣かせそうだお前は」

「…」

「ふふ、図星かな?」

「男は泣かないだろ、俺は泣くけど」

「え、ちょっと見たいな」

「うわ、こわ……」

「冗談だよ。あ、あと物間の言葉は気にしなくて良いから」

「最初から気にしてない」

「それが正解。あと、骨抜や葉山がお前のこと気にしてたからさ、話しかけに行ってやってくれよ」

「…」

「それから南も……」

「あんたは、優しいな。クラスメイトを慮るのは良いことだけど、少しは主張したらどうだ」

「………驚いた。…でも、してるよ。自分のことより皆の力になりたいなって思うだけだ」

「そんなことしてると、何処ぞの何も選ばない輩と同じになるぞ」

「…誰のことかわからないけど、私は私だよ比企谷。私も、欲しいものとか仲良くしたい相手とか、いるさ」

「…」

「というわけで、まずは私とおしゃべりしようか」

「は?」

「ほら、いくよ。蹴り教えてくれよ、すごかった」

「ミルコの動画でも見てろよ」

「弟子なんだって?足捌きとか知りたいな。私メインウェポンは拳だからさー」

「おい、頼むから離せ。腕組まないでください近いです」

「照れてんなって!回原や鉄哲のとこ連れてくだけだから……あれ、本当に顔赤いな。照れ屋」

「やめて八幡死んじゃう…」

「あとこのまま南のとこ行こうよ」

「おいまた理不尽な誹り受けるからやめろ」

 

 

「…どうしたの、隼人」

「…別に、何でもないさ。ただ、比企谷のことを雪ノ下さんに報告しておこうかと」

「あーしも、結衣にメールしてるし。早くしないと旦那取られるぞっと」

「結衣はまだ旦那までいってないでしょ。まだ横恋慕の相手ってとこかな…ぐふふ」

「え、結衣って結婚してたん!?まだ結衣って15歳だべ!?」

「何言ってんの、15でもないしそもそも結婚なんて結衣には10年早いし!」

「…優美子、お母さんだねえ…」

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track19:H.Hachimann & S.Ibara &...?】

 

「比企谷さん」

「…何で1-A(こっち)に」

「両手、使えないのでしょう?食事をお手伝いしようかと」

「いや、個性使うから…」

「貴方の個性で、箸と何を接続したまま過ごすのですか?足からしか接続できないのでしょう?はしたないです」

「…」

「それなら、私が食べさせてあげましょう。哀れな子羊よ」

「…いや、流石にそれは…ていうか、あんた飯どうすんの」

「昼餉を持って共に食堂へ参りましょう。お弁当なのですね」

「い、妹が持たせてくれるんだが…じゃなくて」

「さ、共に参りましょう」

「いや、流石に食べさせてもらうのは悪いから。あんたもご飯食べなきゃいけないだろう」

「ご心配なく。それとも、私の手が嫌ですか?」

「嫌っていうか…」

「それなら、私のツルでならどうでしょう?」

「へ?」

「御膳もお箸も、ツルで支えます。…貴方の怪我は私の不甲斐なさに通じているのです。是非お手伝いさせてください」

「あ、いや、えーっと…。…本気か?」

「はい」

「ぐっ、目がマジだな…」

「さあ」

「…」

「さあ、比企谷さん…私に身を委ねて…」

「いや、なんか一気に妖しい感じに」

 

「アニミズム!」

「へ」

「え?」

「はい、おはし生物化させたから!ヒッキー口開けて!あーんさせてくれるからね!」

「いやそれも変!?むぐっ!!」

「というわけなので、大丈夫!です!!」

「そ、そうですか。では、比企谷さん。お大事になさってくださいね」

「…」

「あの、喋られなさそうですけど」

「ご飯食べてるから!!」

「…そうですか」

「…」

「…」

 

 

(…何この空気。小町、お兄ちゃん帰りたい。あと今日も弁当おいしいよ)

 

 

──────────

 

 

【Bonus Track20:H.Hachimann & A.Mina】

 

「比企谷さー、一回も試着しないの?」

「何でも良いだろ」

「でも、服のサイズとかあってるかわかんないよ?」

「…それもそうだな」

「んじゃー試着タイムだ!まず上鳴が選んでくれたダウナー系から行こうよ!」

「…おう」

 

「…比企谷ー、どうー?」

「終わった」

「開けるよー!……おお」

「…なんだ?」

「比企谷とマッチしてる…ていうか本当に似合いすぎて怖い…」

「…そんなにか」

「そう!イケてる!目と合間ってめっちゃそれっぽく見える!!」

「…お、おう」

「ね、私も着替えるから待ってて!」

「は?」

 

「じゃーん!どう!?」

「…なんか、似てるなこれと」

「セット物らしいよ!私もこれ買っちゃお!」

「靴は良いのか」

「靴も買う!写真撮ろうよ!」

「ええ…」

「ほらジッとしてて!…はい、撮るよ!」

「…」

「そのぬぼーっとした顔のまま悪巧みして笑って!」

「は?」

「はよ!」

「…」

「あ、良い感じ!マジでそれっぽい!やる気のない悪って感じ!」

「…そうか」

「ねー、これセットで買うと安くなるんだって!会計一緒にしよ!?」

「まあ良いが」

「やった!他にもなんかセット商品ないかなー。この黒いのとか一緒に買わない!?あ、写真送っておくね!」

(テンション高いな…。由比ヶ浜よりぐいぐい来る)

「ほらほら早くー!」

「…あいよ」

 

 

「…なんか、芦戸がA組のグループチャットに写真送ってるけど」

「え?」

「あら、ほんと………!?」

「…あいつ、満喫してんじゃん」

「ぺ、ペアルック…」

(…比企谷君。貴方、由比ヶ浜さんへの誕生日プレゼントを買いに行ったんじゃなかったのかしら…!?)

「んもう!!ヒッキーのバカ!!」




またおまけです。
Hero's Episode7~10までのお話のおまけ。
Bonus Trackや過去編はまた別の連載にまとめようかな?とか思いますがどうしようかな。
常に最新話に番外編や過去編が来るってなるとなぁ…。
番外編過去編はともかく、おまけは本編時系列に沿ってるし…。
どうしよう。
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