ようこそ救済至上主義の教室へ   作:苦茶。

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大変お久しぶりです…
一時期マジでモチベーションがなくなり投稿を終了しようかと思いましたが、こんな良いところで終わるわけにはいかないと言う気持ちと少しずつモチベーションがまた出てきたため投稿を再開させていただきます。
個人的な理由で大変申し訳ないですが今後も応援してくださると幸いです。


「とりあえず走れ、何が何でも付いてこい」

ビーチバレーを終えた俺たちはもうすぐ島に到着するということで、部屋に戻ってきていた

 

橋本「なぁ…零どうせこの旅行にもなんか裏があるんだろ」

 

零「おっ、鋭いじゃん橋本」

 

橋本「これでもAクラスで姫さんの派閥なんだ、それぐらいわかる」

 

突然アナウンスが流れる。

 

 

 

 

『生徒の皆様にお知らせします。お時間がありましたら、是非デッキにお集まりください。間もなく島が見えて参ります。暫くの間、非常に意義ある景色をご覧頂けるでしょう』

 

零「来たか…行くぞ橋本」

 

橋本「お、おう」

 

俺たちがデッキに行くともうかなりの人が集まっていた

 

その先頭…特にうるさい所を見ると

 

(はぁ…またか…)

 

いつも通りのバカ4人衆…いやバカ3人衆がいた

 

(須藤…お前マジ成長したな、間違いなく俺が知ってる人の中でお前が一番成長してるよ)

 

戸塚「だから‼前にも言っただろこの学校は実力順、俺はAクラス‼Dクラスは下がれ‼」

 

池「Aクラスって言ってもその中じゃお前最下位だろ‼偉そうにするなよ」

 

山内「最下位のくせに俺たちに口出してたのかよ」

 

戸塚「なんだと‼」

 

零「はいはい、落ち着け~」

 

戸塚「またお前か三国‼」

 

池「なっ‼三国‼」

 

山内「ちっ…」

 

零「またお前かって、そりぁ騒いで周りに迷惑かけてるやつがいたら止めるだろ」

 

須藤「よう零」

 

三国「須藤…成長したなそのまま頑張れよ」

 

須藤「おう‼もちろんだぜ」

 

するといつの間にか島がはっきり視認できる距離まで来ていた

 

「でけぇ!」

 

 

「おおおおおおお‼」

 

遅れて橋本もやって来た

 

橋本「行くの早えーよ…案外きれいな島だな」

 

零「ああ。それにかなり広い」

 

そしてそのまま船は、ぐるっと島の周りを回り始めた。

 

 

(島の面積はザッと約0.5㎢、最高座標は250mといったところか)

 

 

橋本「なんかサラッととんでもない事した気がするが…気にしないでおく」

 

零「あぁ、そうしてくれ」

 

『これより、当学校が所有する孤島に上陸いたします。生徒達は30分後、全員ジャージに着替え、所定の鞄と荷物をしっかりと確認した後、携帯を忘れずに持ちデッキに集合してください。それ以外の私物はすべて部屋に置いてくるようお願いします。また暫くお手洗いに行けない可能性がありますので、きちんと済ませておいてください』

 

アナウンスを聞いた生徒達はジャージに着替えるために、船内へと次々に戻って行く。

 

零「さて…行くか」

 

橋本「おう」

 

俺たちがデッキから去ろうとすると

 

有栖「零君」

 

零「有栖?どうした」

 

有栖「いえ…私は島に行くことは出来ませんから、行く前にお声がけをと思いまして」

 

零「あぁ…そうだよな、有栖は行けないよな」

 

有栖「…本当は零君に葛城君に少し手を加えてほしかったのですが…それは零君との約束を破ってしまうので…やめておくことにします」

 

零「あぁ…そうしてくれ」

 

俺はこの場から離れようとすると

 

有栖「零君…頑張ってくださいね」

 

零「どうした有栖…柄でもない」

 

有栖「ふふふ…零君珍しいですね、目を見開いてますよ」

 

零「そうか…恥ずかしい所見せたな」

 

有栖「いえ…全然大丈夫ですよ」

 

零「…有栖…俺が船にいない間気をつけろ」

 

有栖「それは…」

 

零「有栖…これを」

 

有栖「これは?」

 

零「緊急時でも俺と連絡が出来る無線だ」

 

有栖「…なにか…危険なことが起こるのですか?」

 

零「安心しろよ…()()()()()()()()()()()()()()()

 

橋本「零~遅れるぞ~」

 

零「じゃあ、俺は行く」

 

俺は何故か固まっている有栖を横目に橋本のもとに向かった

 

有栖「それは…ずるじゃありませんか…」

 

 

真嶋「それでは、これからAクラスの生徒から順番に降りてもらう。島への携帯の持ち込みは禁止。各自担任の先生に提出し、下船するように」

 

真澄「携帯も持って行っちゃダメなのおかしくない…」

 

零「まぁ…しょうがないだろ…試験なんだから」

 

真澄「はっ?試験?」

 

真澄の問いを俺は返さずに進んで行き島に1年生全員が並んだ

 

真嶋「今日、この場所に無事につけたことを、まずは嬉しく思う。しかしその一方で1名ではあるが、体調を考慮して参加できなかった者がいることは残念でならない」

 

(さすがにここまで改変はされてないか有栖が島にいたら別の試験だと思っていたが…杞憂だったな)

 

「ではこれより──本年度最初の特別試験を行う

 

 

 

 

「え?特別試験って?どういうこと?」

 

当然の疑問がほぼ全てのクラスで巻き起こる。

 

生徒達は真嶋の予想外の言葉に、つい唖然としていた。

 

 

真嶋「期間は今から1週間。8月7日の正午に終了となる。君達はこれからの1週間、この無人島で集団生活を行い過ごすことが試験となる。なお、この特別試験は実在する企業研修を参考にして作られた実践的、かつ現実的なものであることを最初に言っておく」

 

 

「無人島で生活って……船じゃなくて、この島で寝泊まりするってことですか?」

 

 

他クラスから当たり前の疑問が真嶋へと投げかけられる。

 

真嶋「そうだ。試験中の乗船は正当な理由なく認められていない。この島での生活は眠る場所から食事の用意まで、その全てを君達自身で考える必要がある。スタート時点で、クラス毎にテントを2つ。懐中時計を2つ。マッチを一箱支給する。それから日焼け止めは制限なく、歯ブラシに関しては各自1つずつ配布することとする。特例として女子の場合に限り生理用品は無制限で許可している。各自担任の先生に願い出るように。以上だ」

 

各クラスが騒ぐ・考えるなどをしていると

 

「しかし先生。今は夏休みのはずです。そして我々は旅行という名目で連れて来られました。このような騙し討ちのような真似はいかがだと思いますが」

 

不服を覚えたであろうどこかのクラスの生徒が、そんな風に真嶋にたてついた。

 

真嶋「なるほど。その点に関しては間違った認識ではない。不平不満が出るのも納得だ。だが安心していい。特別試験と言ってもそれほど深く考える必要はない。今からの1週間、君達は海で泳ぐのもバーベキューをするのもいいだろう。時にはキャンプファイヤーでもして友人同士語り合うのも悪くない。この特別試験のテーマは『自由』だ」

 

 

(自由ね…)

 

 

真嶋「この無人島における特別試験では大前提として、まず各クラスに試験専用のポイントを300支給することが決まっている────」

 

 

────真嶋が語った内容は以下の通りである。

 

 

①各クラスに試験専用のポイントが300ポイント支給される。

 

 

②これらのポイントを使い、水や食料、テントを含む様々な物資を購入することができる。

 

 

③使用するポイントは、配布されるマニュアルに全て記されている。

 

 

④特別試験終了時には各クラスに残っていたポイントすべてをクラスポイントに加算した上で夏休み明けに反映される。

 

そう。

 

この特別試験は『我慢』を競う戦い。

 

身近にある欲求を拒絶しながら耐え忍べば、下位クラスでも上位クラスに一気に近付けるかもしれないのだ。 

 

真嶋「マニュアルは1冊ずつクラスに配布する。紛失などの際には再発行も可能だが、ポイントを消費するので大切に保管するように。また、今回の試験を欠席しているのはAクラスの生徒だ。特別試験のルールでは、体調不良などでリタイアした者がいるクラスにはマイナス30ポイントのペナルティを与える決まりになっている。そのためAクラスは270ポイントからのスタートとする」

 

────その言葉を最後に真嶋による話が終わり、解散宣言がなされた。

 

別の教師が、拡声器を使って各クラスの担任から補足説明を受けるよう通達すると、零達Aクラスも担任である星之宮の下へと集合した。

 

 

知恵「皆見て~‼これから皆に腕時計を渡すね‼これは1週間後の試験終了まで外すことなく身につけておいてね~。許可なく外しちゃうとペナルティが課せられちゃうから気を付けてね。この腕時計は体温や脈拍、人の動きを探知するセンサー、GPSも備えていて、万が一皆が危険な状態になった場合に非常事態を学校側へ伝える手段も搭載してあるの!緊急時には迷わずにボタンを押してね‼」

 

橋本「それって防水なんですか先生?」

 

知恵「もちろん防水だよ‼では次に、今回の試験の注意点を伝えま~す!!」

 

 

知恵先生の言う注意点とは、今回与えられた300ポイント…もとい270ポイントに関する内容であった。

 

 

マニュアルに『以下に該当するものは、定められたペナルティを科す』という文言と共に箇条書きで以下の様に記されていた。

 

 

①著しく体調を崩したり、大怪我をし続行が難しいと判断された者はマイナス30ポイント。及びその者はリタイアとなる。

 

 

②環境を汚染する行為を発見した場合。マイナス20ポイント。

 

 

③毎日午前8時、午後8時に行う点呼に不在の場合。一人につきマイナス5ポイント。

 

 

④他クラスへの暴力行為、略奪行為、器物破損などを行った場合、生徒の所属するクラスは即失格とし、対象者のプライベートポイントの全没収。

 

ちなみに各担任も自分のクラスと共に試験終了まで行動を共にする決まりになっており、クラスが定めたベースキャンプにて拠点を構え、そこで点呼を行わなければならない。

 

知恵先生の説明を簡潔に纏めると……

 

 

①島の各所にはスポットと呼ばれる個所が幾つか設けられていること。

 

 

②スポットには占有権と呼ばれるものが存在し、占有したクラスのみがその場所を使用できること。

 

 

③占有権の効力は8時間であり、その時間が経った瞬間、自動的に権利が取り消されること。

 

 

④スポットを一度占有するごとに1ポイントのボーナスを得らえる……というものであった。

 

(ここだけ聞くとスポットを手当たりしだいゲットすれば良いだけのゲームなんだけどな~)

 

当然、追加のルールも存在する。

 

 

①スポットを占有するには専用のキーカードが必要である。

 

 

②1度の占有につき1ポイントを得る。占有したそのスポットは自由に使用できる。

 

 

③他が占有しているスポットを許可なく使用した場合は50ポイントのペナルティを受ける。

 

 

④キーカードを使用できるのはリーダーとなった人物に限定される。

 

 

⑤正当な理由なく、リーダーは変更することは出来ない。

 

 

大まかなルールは以上である。

 

一見これだけだとリーダーが走り回り、スポットを占有すればいいと思うだろうが、厄介なのはその次に語られたルールであった。

 

 

⑥7日目の最終日、他クラスのリーダーを言い当てる権利が与えられる。

 

 

もし最終日の点呼で、他クラスのリーダーを的中させることが出来れば、そのクラスは+50ポイントを得ることができ、逆に的中されたクラスは−50ポイントのペナルティが与えられる。

 

 

その際、的中させられたクラスのボーナスポイントは0となり、外した場合は自分のクラスに−50ポイントのペナルティが与えられる。

 

 

安易にスポット獲得に動けばリーダーを見破られ、大量にポイントを失う可能性もあるということだ。

 

非常にハイリスクハイリターンな権利なのだ。 

 

(だけど…まぁ…この試験は早めに決着をつけたいな)

 

知恵「なにか質問はある?」

 

葛城「質問ではないですが1つよろしいでしょうか」

 

知恵「どうぞ~」

 

葛城「三国、今回の試験全権をお前に任せる」

 

零「ほう」

 

真澄「はぁ⁉」

 

戸塚「葛城さん‼なんでこいつなんかに任せるんですか‼」

 

葛城「坂柳から話を聞いた…俺のためにすまないな」

 

(あぁ…約束の話をしたのか)

 

零「だから俺に任せると?」

 

葛城「今回の試験で学ばしてもらうぞ、三国」

 

零「任せろ…さてさっそく指示だが…とりあえず走れ、何が何でも付いてこい」

 

Aクラス「は…?」

 

その声が俺の耳に届く前に俺は…全力で走りだした

 

Aクラス「はぁぁぁぁぁぁぁ⁉」

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくださりありがとうございました。


久しぶりの投稿で違和感があるかもしれません…


まさかの有栖フラグですね…どうしてこんなことに…

次回の内容、誰が来る?

  • 綾小路清隆&堀北鈴音
  • 一之瀬帆波&神崎隆二
  • 森下藍
  • 櫛田桔梗
  • 姫野ユキ
  • 椎名ひより
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