ようこそ救済至上主義の教室へ   作:苦茶。

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ここまで長いの書いたのは初めてで地味にキツかった…

内容が書きたい内容だった為まだ書き切ることが出来ました

ついに…


星との誓い

Aクラスどころかこの無人島に居る全ての人が寝静まっているであろう深夜

 

(寝れない…腹一杯食べすぎたな…)

 

俺はこのまま横になっていても眠れそうも無いと、少し周辺を歩く事にした

 

(元々静かだったが…夜で人も居ないとなると虫の音とかしか聞こえないな)

 

零「さて…行くか」

 

俺はどのクラスもスポットを取っていない方向に向かった

 

零「別に声に出しても聞く人はいないか」

 

無人島の風景を見ながらゆっくりと歩いていると船で島を回った時に見えなかった場所が見えてくる

 

零「こんな所にもスポットがあったのか…でもここは森の奥するぎるしダメだな」

 

そんな事を考えつつ俺は進んで行った

 

零「坂か…ここら辺から丘になっているのか…」

 

俺は丘を登ることに一瞬躊躇したが直ぐに登ることを決めた

 

零「結構高いな…夏だが少し冷えるな」

 

俺はそこで暫くボーっとした後行きとは別の道で丘を降ろうとした時

 

知恵「あれ零君?」

 

零「知恵先生何でここに?」

 

知恵「皆とはしゃいだからか眠れなくて少し歩こうと思って」

 

零「俺も眠れなくて」

 

知恵「そっか…少し話さない?」

 

零「勿論です」

 

そう言って俺は知恵先生の隣に座る

 

知恵「それで…零君今回の試験はどうなの?」

 

零「どう…とは」

 

知恵「零君が居るから勝てるだろうけど…一応初めての特別試験だからね」

 

零「真澄にも言いましたけど俺が居るからって勝てるわけじゃないです」

 

知恵「確かにそうだけどさ〜」

 

零「でしょう?別に絶対勝てるわけじゃ無いんですよ」

 

知恵「確かに絶対は無いけどさ、勝てる確率は上がるよね」

 

零「まぁ…そうかもしれないですね」

 

知恵「それ、自分で言う?」

 

零「実際Aクラスのリーダーですから俺の行動で結果が左右される事ぐらいわかりますよ」

 

知恵「逆にそれぐらい理解してて貰わないとリーダーは務まらないしリーダーに認めもされないしね」

 

零「この学校のリーダーって役割は重みが違いますからね」

 

知恵「確かにね〜」

 

そこで一旦会話が途切れる

 

知恵先生以外誰もいない空間、虫の声や風の音だけが聞こえる

 

知恵「風が気持ちいいね零君」

 

零「そうですね、もう夏ですがまだ夜は冷えますね」

 

知恵「でも日中との差でこの風も気持ち良いと思わない?」

 

零「まぁ…それもそうですね」

 

知恵「むぅ…そのやれやれ感は何かな!?」

 

零「別にやれやれ感なんて出してないですよ、ただ今思った事を言っただけです」

 

知恵「ホントに出会った時から変わってないよね!!」

 

零「初めて会った時…あぁ…入学式の日の職員室ですか」

 

知恵「あの時は驚いたな〜、入学して直ぐこの学校の秘密に気が付く人が居るなんて」

 

零「別によく考えれば誰でも考えつく事ですよ」

 

知恵「それ他の生徒に喧嘩売ってる?特にDクラスに」

 

零「売ってるわけ無いじゃないですか」

 

知恵「ホントかな〜?君が言うと全部嘘っぽいからな〜」

 

零「そんなに嘘っぽいですか?」

 

(それなら地味にショックだな)

 

知恵「うーん…嘘っぽいって言うか裏がありそう」

 

零「無いですよ裏なんて」

 

知恵「これは零君って言うか目立ってる人、実力がある人の宿命だよね」

 

零「頭が回るから裏がありそう…って事ですか?」

 

知恵「そういう事」

 

零「はぁ…」

 

知恵「まぁまぁ落ち込まないで、逆に皆に実力があるって認められてるんだから」

 

零「そう思うことにします」

 

知恵「それであの時は…」

 

零「若くて美人な先生と話せるなら幸せですよって言いましたね」

 

知恵「そうだったね!!」

 

零「どうしました?知恵先生顔が赤いですけど」

 

知恵「な、なんでもない」

 

零「そ、そうですか…」

 

(今思うと…何であんな恥ずかしい事言ったんだよ俺!?)

 

知恵「そ、そんな事より!!あの時はもっと大切な事があったでしょ!!」

 

零「何かありましたっけ?」

 

知恵「君の契約書だよ、自主退学するって書いた!!」

 

零「そんな事もありましたね」

 

知恵「そんな事って…」

 

零「実際退学になって無いから大丈夫ですよ」

 

知恵「ホントに心配したんだよ」

 

零「心配してくれてありがとうございます」

 

知恵「全くホントに…でもあの時零君が来てなかったら今も零君と知り合って無かったのかな」

 

零「それなら退学を賭けた甲斐があります」

 

知恵「もう二度としないでください」

 

俺は知恵先生に怒られつつも次に会った時のことを思い出す

 

零「次に会ったのは…俺の部屋に泊まりに来た時ですか…」

 

知恵「そうね…その時だったかしら…ねぇ〜零君?」

 

零「な、何ですか知恵先生 」

 

知恵「今零君の事が気になってる人は何人居るのかな?」

 

零「わ、わかりませんね」

 

知恵「じゃあ名前で呼んでる異性は何人?」

 

零「知恵先生…目が笑ってませんよ?」

 

知恵「良いから教えて?」

 

(知恵先生に真澄、澪に桔梗に有栖、帆波そしてユキか)

 

零「えっと…7人…ですかね」

 

知恵「ふ〜ん…へぇ~」

 

零「な、何ですか?」

 

知恵「いや〜英雄、色を好むとは言うけどさ、好みすじゃないかな〜?」

 

零「別に俺から…」

 

知恵「今名前で呼んでる人全員君が首突っ込んでるよね」

 

俺は暫く考えて

 

零「ハイ…」

 

その通りだと思った

 

知恵「全く…次会ったのは…」

 

零「先生がコンビニでお酒を買い漁ってる時ですね」

 

知恵「いや〜その〜」

 

零「見事な形勢逆転ですね」

 

知恵「うるさ〜い!!大人はお酒を飲まないとやってられないんだよ」

 

零「それ、生徒の前で言います?」

 

知恵「零君なら別に良いでしょ?」

 

零「別に良いですけど…」

 

知恵「あの時は確か親睦会の帰りで一之瀬さんと一緒に居たんだっけ?」

 

零「そうですね、まだシステムが発表されて無い4月でしたから、色んなクラスの人が居ましたね」

 

知恵「その中で恐らく1番人気がある一之瀬さんと帰ってたんだ」

 

零「偶々ですよ、解散してから会って一緒にコンビニに行っただけです」

 

知恵「ふーん…それで?」

 

零「それでとは?」

 

知恵「私と会った後どっか行ったでしょ?」

 

零「あぁ…散歩してただけですよ」

 

知恵「誰かと会ったの?」

 

零「桔梗には会いましたね」

 

すると知恵先生は不満そうに頬を膨らませて

 

知恵「君と話してると、男の子の名前じゃなくて可愛い女の子の名前しか出てこないな〜」

 

零「別にそんな事ないですよ清隆の名前も出ますし」

 

知恵「逆に綾小路君以外出たことある?」

 

零「あんまり無いかもしれません…」

 

知恵「でしょ?」

 

零「なんでなんでしょうね…」

 

知恵「君がモテるから、それしか無いでしょ?」

 

零「そうなんですかね」

 

知恵「知ってる?夏休み入ってから更新された男子のランキングの話」

 

零「初耳ですねそんなのあるんですか?」

 

(やっぱりこの世界でもランキングはあるのか)

 

すると知恵先生は自身の端末を取り出し調べ始めてた

 

零「教師陣は端末持ってきて良いんですね」

 

知恵「うん、何かあった時のためにね」

 

暫くすると手を止めた

 

(調べ終わったみたいだな、さて…どんなもんかなね)

 

知恵「えっとね…イケメンランキングは2位だけど彼氏にしたいランキングは圧倒的1位だよ」

 

零「それを言われてなんと返せと!?」

 

知恵「普通の男子なら喜ぶはずなんだけどな〜」

 

零「わーい、やったやったー」

 

知恵「心が籠もってないな〜、後はね底が見えないランキングでも1位だよ」

 

零「底が見えないって…それ褒めてるんですか?」

 

知恵「褒めてる褒めてる、それだけ実力があるって認知されてるって事でしょ」

 

零「何かワースト無いんですか?」

 

知恵「うーん…基本君は上位に居るからな…あっ、あった」

 

零「おっ、どんなランキングですか?」

 

知恵「近づきやすいランキングワースト2位だよ!!」

 

零「何でまともなランキングでワーストなんだ…一応予想は出来ますが1位は?」

 

知恵「1位は龍園君だよ、圧倒的だね」

 

零「ですよね…」

 

知恵「龍園君が1位の理由はやって来た事と性格が理由だけど零君がワースト2位の理由は龍園君とは違って、凄すぎて逆に私なんかじゃ近づけないって思ってる人が一定数居るみたいだね」

 

零「あぁ…納得はしてないけど理解はしました」

 

俺が少し落ち込んでいると

 

知恵「大丈夫!!龍園君は近づきたくないランキングでもワーストだけど零君はそれは1位だから!!」

 

零「それによって近づきたいけど近づきにくいって言うのが完全に証明されたんですけど!?」

 

知恵「そ、そう?」

 

零「はぁ…もう少し色んな人と関わるべきか…」

 

知恵「そうしてくれると先生も嬉しいかな」

 

そんな話をしているとポツリポツリと雨が降ってきた

 

零「さっき少し奥に洞窟があるのを見たのでそこまで急ぎましょう」

 

知恵「う、うん」

 

少しずつ強くなっていく雨に打たれながらもびしょ濡れになる前に避難することが出来た

 

知恵「完全に降ってきちゃったね」

 

零「これは暫く止みそうにないですね」

 

俺達が避難した後完全に雨が降り始めてしまった

 

(こないだのユキと会った時以上の雨だな)

 

知恵「ねぇ…零君」

 

零「何ですか知恵先生」

 

知恵「この前の告白…覚えてる?」

 

零「忘れるわけ無いじゃないですか」

 

知恵「私ね…今まで付き合った事は沢山あるけどここまで好きにって言うか…意識したのは初めなの」

 

零「そうなんですか?ちょっと意外です」

 

知恵「なんて言うかね…ハッキリ言って告白されたから付き合うって事が殆どだったの」

 

零「それは…」

 

知恵「酷いよね、相手からしたら勇気を出して告白してくれてるのに対して意識もして無いのに付き合うなんて」

 

零「……」

 

知恵「何なら告白して来てくれた人が好きだった人も居た、そんな人達の気持ちも蔑ろにしてたんだよね」

 

零「知恵先生…」

 

知恵「学生だった私はそんな事に気が付かなくて、今までやって来た事を自覚したのは教師になってから、自分の生徒からの恋愛相談を受けてて私もその子の事を応援してたけど、急にその子が泣いて来て話を聞いたら【好きだった人が告白して別の人と付き合った】って聞いた時」

 

零「それで…どうなったんですか?」

 

知恵「何も出来なかったよ、どんなに慰めの言葉を伝えてもその人からすればたった1人の好きだった人、何にも代えがたい人が自分から離れていったんだからね」

 

ふと外を見ると来た時より雨の勢いが増していた

 

知恵「その時初めて気が付いたよ、今まで私がやって来た事の酷さに、対して好きでも無いのに告白されたからって付き合って色んな人の想いを蔑ろにしてた事に」

 

(何も言えない…これは俺が簡単に口を出して良い内容じゃない)

 

知恵「()()()()()()()()()()()()()()()()…とか零君の事だから考えてるんじゃない?」

 

零「何でわかったんですか?」

 

知恵「零君は優しいからね、これぐらいの事は考えるんじゃ無いかなって…良いよ零君気を使わなくて」

 

零「どういう…事ですか?」

 

知恵「良いんだよ零君、そんな年からそんなに気を使わなくても…最低な人間には最低だって言っても良いんだよ

 

零「何…言ってるんですか?」

 

知恵「何も言えないのは…良い言葉が思いつかないからでしょ?」

 

零「そんな事…!」

 

知恵「無いって言い切れる!?

 

零「ッ!!」

 

知恵「言い切れないよね!!だって今までと違って私の方に非が無いわけじゃない!!むしろ私にしか非が無い!!零君だってわかってるんでしょ!?

 

知恵先生は後ろを振り返って言葉を続ける

 

知恵「ごめんね…零君…最低な人間で…()()()()()()()()()()()()()()()…もう会わないようにするね…ホントにごめんね

 

 

 

 

 

(俺には覚悟が足りてなかった…ここは今まで見ていた世界であってそうじゃないんだ、ここの世界の人は生きているんだ、心を持っているんだ、そんな当たり前の事を最近俺は忘れかけていた)

 

 

(前世の俺がこの場を見たら【諦めろ、別の人が居る】とでも言うんだろうな…正直俺の中にもその気持ちはある…けど!!前世の時から思っていただろ!!やり直したいって今までやってこなかった事、諦めた事にもう1度挑戦したいって!!)

 

もう諦めたくない…特に…俺が心から愛している人の為には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知恵「雨…まだ降ってるけど行くね」

 

零「()()()

 

知恵「えっ…?」

 

零「嫌です、知恵先生もう関わらない、もう会えなくなるなんて嫌です」

 

知恵「ダメだよ…零君私は最低な人間なんだよ!?」

 

零「過去の事なんて知ったこっちゃない!!

 

知恵「ッ!!」

 

零「俺は今!!ここで笑ってる貴方を誰かの為に行動できる貴方を想いを真っ直ぐに伝えてくれた知恵を愛してる!!

 

知恵「ダメだよ…零君…それ以上言ったら…私が…諦められなくなっちゃうじゃん…」

 

零「諦められないように何度でも言う、俺は貴方が出会った時から知恵の事が好きです!!」

 

知恵「グスッ…零君…

 

零「確かに知恵の方が俺よりも年上で知恵からしたら頼りがいないかもしれない!!だけど知恵だって助けを求めて良いんだよ!!」

 

 

 

 

知恵「グスッ…助けて…零…

 

 

 

 

俺は知恵抱き締めて

 

零「あぁ…絶対助けてやる」

 

 

俺は…俺達は暫くそのままで居た

 

 

 

知恵「ありがとね零…だいぶ落ち着いた」

 

零「いや、良いんですよ」

 

知恵「ねぇ…私の事知恵って呼んでたよね?」

 

零「す、すいません!!場の雰囲気で流されて…」

 

知恵「良いんだよ…知恵って呼んで、私も零って呼ぶから」

 

零「は、はい」

 

知恵「ねぇ…さっきの言葉…ホント?」

 

零「さっきの言葉…とは…?」

 

知恵「その…私が好きだって言葉…」

 

(男見せろ三国零!!)

 

零「ホントですよ…俺は知恵の事が好きです」

 

知恵「諦めなくて…良いんだよね?」

 

零「こっちが捨てられないか不安ですよ」

 

知恵「捨てるわけないじゃん!!私の初めての心からの大切な人なんだよ?」

 

零「よろしく、知恵」

 

知恵「よろしくね零!!」

 

雨はいつの間にか止んでいた

 

ここは丘の頂上、そして深夜都会では見えない大量の星が見えていた

 

 

 

 

 

星之宮知恵の名に相応しい星が降りそうな夜だった




ここまで読んでくださりありがとうございます。


いやぁ…書きたかった、ホントに書けて良かった…

知恵先生の過去が無かったので完全妄想ですのでこんな事無いだろ!!って言うのもあるかも知れませんがこれが俺が書く知恵先生なので理解していただけると幸いです。

コメントお待ちしてます!!

次回の内容、誰が来る?

  • 綾小路清隆&堀北鈴音
  • 一之瀬帆波&神崎隆二
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  • 櫛田桔梗
  • 姫野ユキ
  • 椎名ひより
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