なにもかも思い通りにならないチェンソーマン   作:ドルデダバ

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ミッション1 デンジとの接触

「…まじか、そりゃ…支配の悪魔っていうくらいだからヤベー奴だとは思ってたが…やっぱ相当変態だな…」

「あー、そりゃ間違いないぜ」

「することを妨害するなんて遠回しじゃないか?普通にぶっ殺せばえーやん」

「ヤーツに向けられる攻撃は全て日本人の事故や病気に変換される、結論を言うと奴には勝てない」

「チートかよ!!」

 

 自由の悪魔は対となる支配の悪魔についての情報を多く持っていた。

 現在は、官房長直属のデビルハンター兼、公安対魔特異4科のリーダーになっていること。チェンソーの悪魔を崇拝し、その力を使い自分の想うように世界を作り替えようとしていること。自分より下と認識した存在や下等動物を支配できること。

 手紙を送ったのが誰なのかは分からないが、おそらく藁にも縋る思いで俺を…いや自由の悪魔を頼ったのだろう。

 

「はぁ…そんで、俺は具体的になにをすればいいんだ?」

「お前の一つ目のミッション、それはこの3人を守ることだ」

「あぁ?」

 

 自由の悪魔は自分の毛の中に手を突っ込み、中から3枚の写真を取り出す。

 一人はチンピラっぽいガキだ。もう一人はチョンマゲのお兄さん。そして最後は髪の長い女…いや、頭に角が生えているからこれは魔人だな。

 

「こんなデコボコトリオを守ることがなんの意味があんだよ」

「いーから聞け、1人目、デンジ。チェンソーの悪魔と合体しーた稀有な存在。支配の悪魔はこの少年を絶望させ、チェンソーの悪魔と分離させることによりチェンソーマンを支配しようとしている」

「…チェンソーマンってのはよくわからないが、まあ大体理解したよ」

 

 悪魔と契約するのは左程珍しいことでもない。デビルハンターなら誰でもやっていることだ。だが合体というのはなんだ、聞いたこともないぞ。

 今までの常識から逸脱した存在ではあるが、それだけに支配の悪魔も彼に対して能力を使えないのかもしれないな。

 

「2人目、早川アキ。デンジと一緒に住んでいて支配の悪魔に支配されてーいる」

「なにぃ?」

「要は奴のコマだ、本人は自覚してないがなー」

 

 守ろうとして逆に背中を刺される、なんてこともありうるな。真面目で純朴そうな顔しているし、いかにも悪魔につけ入れられそうな雰囲気だ。

 

「…支配を解く方法はないのかよ」

「ある」

「あるのぉ!?」

「…まあな、でも一つデケー条件があるのよ、だから少なくとも今は無理だろう」

「その条件ってのは?」

「……それは――――

 

 

 

 

【デビルハンター東京本部】

 

「今日から特異4科の所属になったシラタミくんだよ、みんな仲良くするようにね」

「ちわっす、自分民間から来たシラタミです、皆さんよろしく」

 

 俺の隣には支配の悪魔がいる。すげーな、悪魔が一丁前に人間のフリしてやがる。それも超かわいい女の子になってやがる。

 人間の名前があんだよな、確か…

 

「マキマさん」

「ん?どうかした?」

「…あ、すいません、なんでもないです」

 

 すげえな。色んな悪魔を見てきたつもりだがここまで人間に近い奴は初めてだ。そりゃ誰も疑問に感じないよな、オマケにここまでパーフェクト美人だと心を許しちまいそうになるのも分からなくもない。

 

「ンだよ男かよ、期待して損したぜ」

「よろしくお願いします、シラタミさん」

「おうおう、しけた面じゃのぉ~」

 

 写真で見た3人だ。

 3人とも見た目通りのキャラしてそうだな。強いて言うなら…

 

「魔人にしちゃ随分と大人しい奴だな」

「大人しくないぜ、野菜は投げるしクソは流さねえし」

「いつも流しておるわッ!この嘘つきッ!」

「お前らうるさいぞ人前で」

 

 なんだか足並みは揃わないデコボコトリオだな。

 マキマの狙いはこの3人の関係を強固にしてからぶっ壊し、デンジを絶望させることにあるらしいが、それが本当ならまだ彼らの関係は熟しきっていないように思える。最低なことを言うようだが、ここでアキとそこの魔人を殺してもデンジを絶望させることはできない。

 

「今日は姫野さんと5人で仕事をしてもらいます」

「おっ!やったぜ~」

「デンジ…くん」

「あ?」

「仲良くやってこーな」

 

 俺は同時に複数のミッションをこなさなくてはいけない。

 一つ目はこの3人を守ること、そして二つ目は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。

 

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