臆病者の恋愛逃避   作:後退り

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どうもお久しぶりです。
結構時間掛かっちゃいました。

もうキャラが扱いづらくって扱いづらくって・・・。(言い訳)

そんな言い訳良いわけ?

はいごめんなさいすみませんでした。
皆さん残暑が辛いかと思って、寒くしてあげようと思って!!(言い訳2)

あと正直御嬢様の言葉遣いなんて分からない。(言い訳3)

まぁそんなことより十一話。
月見里さん、心中お察しします・・・。


十一話「臆病者の最高と最低」

あのお弁当を完食した後日、月見里さんは同じ様なお弁当を何度も作ってきた。

だから俺は彼女に言ってやった、いや、歌ってやった!!

 

よ~く考えよ~♪お金は大事だよ~♪

 

そんなことをしても嬢は嬢。

「私のお金なので良いんです」とあの歌は足蹴にされた。

 

クソゥ、皆の味方ア○ラックが・・・あれ?ア○ムだっけ?

 

 

 

 

そんなこんながあって金曜日の放課後。

 

俺はあの予定をすっかり忘れていた。

なのでそのまま帰ろうとしてしまった。

それがいけなかった・・・。

 

帰り道をとぼとぼ歩いていたらいきなり黒いスーツとサングラスをかけた大勢の男に囲まれた。

そして車に無理やり乗せられた。

 

「あ?え?拉致なの!?これは拉致なの!?」

 

必死に声を出すも虚しく、そのまま車は走り出した。

 

「分かった!誘拐か!!・・・なんで俺なんじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

それから数分後。

 

酔った。

めっちゃ酔った。

 

それもその筈、車に中には黒づくめの男達が12345・・・。

居心地が最悪である。

 

・・・早く降ろして。

 

その願いが通じたのか、車は止まり降りる事になった。

 

・・・た・・・助かった・・・。

正直こんな体験もう御免です・・・。

 

目を閉じ上を向き、外の空気を大きく吸い込んだ。

そして目を開く、なんじゃここは?

 

目の前にはまるで城のような物が建っていた。

何でこんな所居んの?え?なに?怖い。

誰だって急にこんなところ連れてこられたら怖い筈だそうに違いない決して俺だけがビビッてるわけじゃない。

 

そんな誰に聞かせるわけでもない言い訳を頭の中で繰り返していると、突然黒づくめの男の一人が声をあげた。

 

「御嬢様、やはり逃げようとしていたので強制的に連れて来ました」

 

「ご苦労様です、ありがとう」

 

は?逃げようとした?いつ?

 

謎だったので取り合えず御嬢様とやらの方に目を向けることにした。

 

・・・・思い出した。

 

「ごきげんよう、陸様」

 

「ごめんなさい」

 

謝っておこう。

そうすれば社会的に消される事はない・・・はず。

 

ねぇ、月見里さん?

 

「素直に謝る事は良いことですが、逃げようとした理由が知りたいですね」

 

うん怖い。

笑顔が怖いよ。

 

「いや・・・べ、別に逃げようとしたとかじゃなくって・・・」

 

「じゃなくて?」

 

止めて急かさないで・・・怖い怖い。

 

「た・・・単純に今日のことを忘れていただけというか・・・・」

 

「忘れていた」

 

いやぁぁぁぁぁぁHELP!!HELP!!

 

「桜田さんとのお約束も清水さんとのお約束も守ったのに、私だけ、と?」

 

どっちも仕方なかったじゃん!!

片方は急だったし、もう片方は必要だったし!!!

 

「まぁでも、謝ったのでいいです」

 

よかったぁぁぁぁぁぁ!!!

 

「ありがとうございまs」

 

「その代わり」

 

えぇ・・・なに・・・許してくれるんじゃ・・・。

 

「明後日まで私の家に止まる事、いいですね?」

 

「え・・・いやd」

 

「いいですね」

 

「・・・ハイ」

 

クエスチョンマーク絶対消えてたよな、俺には分かる。

 

 

さて、いよいよ月見里家に進入である。

重そうな扉が!!今開かれる!!!

 

扉が完全に開かれたその時、俺は心の中でふざけた事を、凄く後悔した。

 

目の前に立っているのは、高そうな黒スーツを着て立派なひげを生やし、眉間に皺を寄せているおっさんだった。

もうこの状況からこのおっs・・・人が誰か分かった。

 

月見里 沙紀の父親 だな。

 

そっと月見里の表情を盗み見る。

唇を噛みしめ、まるで不覚を取ったかのような表情をしている。

 

やばいな・・・これ・・・。

 

逃げないとまずい事になるかも知れない、そう思った。

 

「お父様、帰ってきてらっしゃったの・・・」

 

「沙紀、これはどういうことだ?」

 

二人の間に火花が見える気がする・・・。

ヤバイヤバイ!!

 

「良い年をした男女が一泊するなど・・・ましてや私の娘がそんなことをするなど決して許さん!!」

 

「何も疚しい事はありません、ね?」

 

俺に振るなよ・・・マジ止めてくーさい。

 

「お前には無くてもその男にはあるようだな」

 

「ねーよ!!・・・あ」

 

あ~あ、死んだ。

終った。

 

「ほら、彼もそう言っているじゃないですか!!」

 

「駄目だ、この年頃の男は信用できん!!」

 

まぁ、そうだろうな。

実際、月見里は美人だ、そして金持ち。

いつどんな男に何をされるか分からないような立場の人間だ。

警戒しない方がおかしい。

 

「この人は・・・陸様なら信用できます!!」

 

「陸様ぁ?この小僧をそう呼んでいるのか!!」

 

「いけませんか?じゃあ何がいけないか教えてください」

 

親に子は似るものだなぁ・・・。

どっちも譲る気はなさそうだ。

これじゃあいたちごっこ・・・終らんぞ・・・。

 

「お前は自分がどんな立場の人間かもっと理解すべきだ!!こんな小僧を様呼ばわりしていると私らの評判はがた落ちだぞ!!」

 

「評判なんてどうでもいいです!!お父様こそ陸様がどういう人間か理解してください!!」

 

ヘタレのチキンゴミ虫野郎だなんて理解されたくねぇなぁ。

てかこえぇ・・・あと二人とも怒鳴ってるからうるせぇ・・・。

 

我慢ならん・・・。

 

「あの」

 

「黙っていろ小僧、家族の揉め事に入ってくるな」

 

「じゃあ・・・どうすればその煩い口を黙らせられますかね」

 

「は?」

「え?」

 

二人の驚きの声が重なり、沈黙が起きる。

その沈黙を最初に破ったのは父親だった。

 

「どんな教育を受けてきたんだこの小僧は、言葉遣いも知らんのか!!」

 

「なんですか?文句あるんですか?敬語ですよ?言葉遣い駄目ですかね?」

 

俺は何よりもこの空気を変えたい・・・空気からすぐに逃げたい・・・。

ならばやる事はただ一つ・・・。

 

壁をぶち破れ。

 

逃げ場の無い場所に、逃げ場を作る為に。

 

「そもそも二人は一体何なんですか?他人ですか?敵ですか?」

 

「い・・・いきなり何を・・・」

 

戸惑ってるなこのおっさん。

逃げ道は近い。

 

「あんた等は家族だろうが、何でお互いに妥協し合えないんだよ。」

 

片方の味方をするんじゃ壁は壊れない。

純粋に俺一人の意見じゃなければいけない。

そして正論である必要は無い。

逃げ道の入り口は、いかに二人を納得させるかに有る。

 

「月見s・・・沙紀さんよ、あんたの親は十六年間ずっと、大事に大事にあんたを育ててきたんだ。心配するのは当たり前だろ?」

 

「・・・・」

 

「だから父親の言う事も、分かってやってくれ」

 

「・・・はい」

 

よし、次だ。

月見里は俺の話をちゃんと聞いてくれる。

しかしこちらがそうとは限らない・・・。

 

「親父さん、あんたも娘さんの気持ちを分かってやれないか?」

 

「娘の気持ちの問題ではない。倫理的かつ世間的問題だ」

 

「高校生活なんてあっという間に終っちまうし、青春は大人になってからじゃ体験できない。やる事はやってるんだし少しくらい好きにさせてやれないのか?」

 

月見里の成績は悪くない、むしろ優秀だ。

学校で行われた模擬試験は委員長と二点違いの二位。

さらに学校では人気者、立派に御嬢様をやっている。

 

だから高校の思い出作りくらいは、青春くらいは、許されても良いだろう。

 

「それで娘の身に何かあったらたまったもんじゃないだろう」

 

「・・・それなら問題無いですよ」

 

この人は俺を知らない。

だから不安。

未知は恐怖。

なら教えてあげれば良い。

 

俺の最高の欠点を。

 

 

 

 

 

 

 

「俺は超絶臆病のヘタレ根性無しですから。娘さんに手を出すなんて恐れ多くて出来ませんよ」

 

 

 

 

 

 

「!!」

 

「・・・」

 

親父さんは驚きの表情、月見里さんは少し暗い顔。

 

・・・ごめんな、酷い事言って。

 

この発言の二人の捕らえ方は違うだろう・・・。

 

親父さんにとっては、自分の娘との立場の違いを理解している少年の言葉。

 

月見里さんにとっては・・・貴女と付き合う気は無いという想い人言葉。

 

ショックだろうし、悲しくなるだろう。

でもこうしなければ、あの状況からも、貴女からも逃げられない・・・。

 

「ふ、中々面白い少年じゃないか」

 

「随分と高評価ですね」

 

「まぁな、しかし信用したわけではない」

 

・・・っち、まだこの壁は崩れないか。

 

「なので娘の部屋には監視カメラを、寝るときには別室でという条件で今回の事を許してやろう」

 

「お、お父様!!よろしいんですか!!」

 

「あぁ」

 

ホッとした・・・どうなるかと思った。

あの険悪な雰囲気からは逃れられた。

 

「ゆっくりして行くと良い、陸君」

 

「ありがとうございます。月見里さん」

 

そうして親父さんは自室であろう部屋に入っていった。

 

「・・・」

 

「・・・」

 

残された俺と月見里。

 

沈黙。

仕方が無い、あの言葉はこの人には辛過ぎた・・・。

 

そう思っていたが。

 

「陸様」

 

「・・・なんだ?」

 

「お部屋に案内します」

 

思ったより普通のようだ。

いつも通りの優しそうな声。

そしていつも通りその顔には笑顔が・・・。

 

いや違うな、これは・・・

 

 

 

 

 

この今にも泣きそうな笑顔は、いつもの彼女じゃないな。

 

 

 

 

 

 




ごめんなさい。
一人称がちょくちょく変わってさぞ読み辛かった事でしょう・・・。

これが僕の文章力の無さです。

さていかがだったでしょう。

感情が篭ってしまう時には敬語が抜けてしまう高橋君。
安心したとたんに敬語に直りました。

って表現はお分かりになれました?
分かんなくても大丈夫です、僕がゴミクソなだけなので。

次回で月見里さんのターンは終わりですね・・・。

どうしよう!!二日分書かなきゃならんの!?

いや、逃げ道は・・・ある!!

ってことで次回も宜しくお願いします。
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