ということで遅れました・・・おとなしく廊下に1時間立ってたので許してください。
・・・ごめんなさいすいません。
というわけで十五話です。
マネージャーさんは目付きが悪くて隈があってガリガリでまるで自宅警備ネット廃人みたいな見た目でかつ口も悪いですが良い人なんですよ・・・多分。
アイドル編最後です。
「どういうこと!?それじゃあ噂が酷くなる一方じゃない!!」
その通りだと俺も思う。
しかし腐ってもマネージャーだ、きっと何か考えてるんだろう。
「まぁとりあえず聞け」
マネージャーが無花果を宥める。
「俺の考えはこうだ。まず最初に愛華の家にこの・・・なんだっけコイツ・・・まぁいいやコイツが訪れる。
家の近くにはたくさんのマスゴミさんが隠れているだろうからな。
そして呼び鈴によって家から愛華が出てくるわけだ。
その後人気《ひとけ》の無い公園に移動。
コイツが告白、愛華はごめんなさい、終了。分かったか?」
・・・うん分からん。
俺分からん。
「つまり、二人は恋人ではなく友達だった。そして無花果 愛華には彼と恋仲になるつもりは無い。ということをマスコミに示すのね」
「OK、理解が早くて助かる」
あぁ・・・なるほど。
他にもいろいろ聞いておくか。
「何で家から移動する必要があるんだ?」
「家来ていきなり、好きです付きあってください何ていう奴がいるかよ。まぁいるかも知れんが・・・アレだな、リアリティーを出すためだな」
「少しでも嘘くさいと演技ってばれちゃうからね」
やべぇなこの人等。
そんな些細な事まで・・・今の職に命掛けてんだろうな。
「いいんじゃないこの案で」
「了解、じゃあ始めるか」
え?もう?
「ちげーよ。特訓、練習、レッスンそんな感じのものだよ」
「あんたもエスパーだったのか!?」
「は?何言ってんだお前。単にお前が焦ってたから勘違いしたんだろうと思っただけだ」
なるほど・・・そうだったのか。
これがエスパーの正体だったんだな。
「まぁ良い、じゃあ始めるとするか」
というわけでレッスンが始まった。
まず演技が下手ではここまでこだわった意味が無い。
俺も練習しなくては・・・。
「ずっとマエカラs」
「はい駄目、もう一回」
くっそぅ・・・自分がこんなに演技が下手だとは思わなかった。
「仕方ない、愛華、手本」
「仕方ないわね」
無花果はそっと胸を撫で下ろし息を吐いた。
きっとこれは彼女の集中を上げる為のものなんだろう。
そして彼女は頬を染め、目に涙を浮かべながら
「あなたの事をずっと慕っていました。私と付き合ってください」
「」
驚いた。
さすがトップをだと思った。
てかなんでこんな上手いのマジ怖い。
「まぁここまでやんなくても良いぞ、こいつ頭おかしいから」
「マネのが頭おかしいでしょ、見た目からして」
「ほっとけ。とりあえずもう一回やってみろ」
こうして何度も何度も繰り返し同じ台詞を言いまくった。
「もう疲れた・・・」
「へたくそすぎて直すのが大変だったわ・・・」
「でもまぁ良くはなったんだし良いだろう、もう帰っていいぞ」
はぁ良かった・・・もうなんて日だ!!
後は当日上手くできるかだな。
「じゃあ三日後、多分スケジュール開くだろうからってか無理やり開けるからその時に実行な」
「分かったわ」
「了解」
もうすでに緊張している俺・・・とんでもなくヘタレだな・・・。
帰り道、空はもう暗くなっており星が良く見えた。
俺は無花果 愛華と帰っている
そんな所誰かに見られたらまずいんじゃ、と思うかもしれないがマネージャーさんが変装セットを貸してくれたからダイジョブらしい。
「三日後、ちゃんとよろしくね」
「おう」
あれだけ練習したんだ、大丈・・・分からん。
しかしながら俺はどうも気になる・・・。
もしかしたら、こいつとあのマネ・・・出来てるのか?
とりあえず本人に聞いてみることにした。
「なぁ、もしかしてお前マネージャーさんのこと好きだったり?」
言った後思った。
これは結構まずい質問かもしれない。
しかし彼女は怒ることも動揺することも無くただ単純に「好きよ」と答えた。
は?なに?マジ!?やばくねそれ!!
驚いたのが顔に出たのか彼女は少し笑って
「好きと言っても別に恋愛感情じゃないわ」
といった。
さらに彼女の話は続く。
「あの人はね、何があったか知らないけど恋愛が嫌になったんですって」
「嫌になった?」
恋愛が嫌になる・・・。
女子が嫌になる・・・。
少し似ていると思った
「そう。彼、顔だけは良いからモテて嫌になるほど恋愛したのかもね」
「目が死んで廃人みたくなってるけど」とくすりと笑いながら付け足した。
何故か俺は、彼女が彼に合わせているんじゃないか思った。
お前は本当は・・・。
考えるのを止めた。
彼女がいいならいいのだろう。
「私こっちだからじゃあね」
「おう」
「三日後宜しくね」
「任せろ・・・やっぱ無理こえぇ」
彼女は「情け無い」といい帰って行った。
彼女の背中が少し悲しそうに見えたのは何故だろうか・・・。
三日後・・・
いよいよこの時である。
鬼レッスンの後も幾度か練習した、気合も入った。
よし・・・行くぞ!
ピンポ~ンと腑抜けたような音、その音のすぐ後にドアは開かれた。
「どうしたの?いきなり・・・」
さすが頂点と言ったところだろうか、演技が完璧である。
もう女優になったらいいと思います。
俺も負けてはいられない。
「いきなり悪いな、今時間あるか?」
彼女が頷く。
よし・・・噛まないよう慎重に。
「近くの公園に行こう、話したい事がある」
よし後一言だな。
まぁそれが一番難しいんだけど。
チラリとマネージャーが隠れている場所へと目を向ける。
!!?
何あの人!!スゲェ!何か日陰と同化してるように見える。
・・・何かスパイみたいだなあの人。
とりあえず歩く。
一歩一歩進む度に緊張が高まってくる。
公園が見えてきた・・・よし。
公園に着いた俺たちはまず自販機で飲み物を買い、ベンチに座った。
「・・・話って何?」
「・・・」
重要なのはここからだ。
まず最初にそう簡単に話してはいけない。
言いづらそうに、緊張しているように見せなければならない。
そして次に見せなければならない「勇気」だ。
言いづらい言葉を言う勇気を見せなければならない。
たとえそれが嘘であっても。
そして嘘だから難しい。
「・・・お前が人気のアイドルだってことは分かってる・・・でも俺がお前に惹かれたのにそんなことは関係ない」
「・・・」
ゆっくり噛まないように・・・。
「無理なら無理で良い。ただ、俺の気持ちを理解して欲しい。俺はお前が好きだ、俺と・・・付き合ってほしい」
「・・・・」
これは全ては嘘で茶番だ。
なのになんだろうこの緊張は。
その原因は彼女にあった。
流石女王、トップといったところ・・・練習の時よりはるかに上手い。
「貴方の気持ちは嬉しいし、貴方は良い人だと思う」
・・・ん?待て、演技だよなこれ。
「でも私には好きな人がいるから・・・ごめんなさい」
彼女はそういうと目を逸らした・・・いや向けたか。
マネージャーの方へ。
てか馬鹿。
馬鹿、意味ないんだけど。
なぁ「好きな人がいる」ってオイ・・・駄目じゃん。
・・・俺要らないじゃん。
彼女は呆れた俺に視線を向けることなく帰っていった。
すっきりした様な顔しちゃって、まぁ。
翌日、彼女はマネージャーに怒られたり雑誌に色々書かれたり自宅にマスg・・・コミさんが押し寄せてきたり色々大変だったらしい。
しかしきっと彼女なら大丈夫だろう。
何せ
隣には彼女の
・・・・なんかあれですね、無理やりのイイハナシダナー感ですね。
因みにトップアイドルが学校に行けてる理由がですね、マネージャーさん(30歳)が頭を下げまくって「今日は午後の授業だけで良いんで!!学校行かしてやってください!!」とか言ってるという設定なんですね。
実際そんな事でどうにかならないと思いますけど。
って言うか人気でねぇだろ・・・。
まぁ美貌でカバーしているとか適当に脳内設定してください^^;
遅れて申し訳ありませんでした。
次回は・・・うん・・・次回からは起承転結の「転」です。
結末に向かって今までと雰囲気がガラッと変わるかもです。
あと少しで完結だ・・・気が早いか・・・。
次回も期待せず待っていてください。