戦士錬成ガッチャード   作:ケントxv

3 / 5
前回までのガッチャードは?

前世の記憶を持つ中学生”一ノ瀬友太朗”は

特異災害対策機動部二課、通称二課とガッチャンコ!!

二課所属の隊員となるのだった。


錬成3:ブシドー!防人!

『オドリマンティス・フィーバー』

 

「やあああ!!」

 

「ぐわあああ」

 

 友太朗は【ガッチャード オドリマンティスワイルド】の竜巻による攻撃でマルガムを撃破していた。

 

「スケ、スケボー!!」

 

「よろしくな。スケボーズ」

 

「・・・」

 

 そんな様子を翼は遠巻きに眺める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日前...

 

「何を考えているのですか?叔父様」

 

「ん?何のことだ?」

 

「ノイズアルクを使用して戦うアイツの事です」

 

「ふっ、翼がアイツ呼びとは、友太朗君も随分と嫌われたものだな」

 

「ふざけないでください!アイツは明らかに危険人物です。拘束して牢屋にて監視すいるのが」

 

「怖いのか?翼」

 

「な、何を?私がアイツに恐怖など...」

 

「友太朗君にじゃない。ケミーとマルガム...奏を奪った存在と友に戦う事にお前は恐怖している」

 

「...そんなことはありません」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翼さん!」

 

 数日前の弦十郎とのやりとりを思い出していると友太朗に声をかけられる。

 

「見てください!スケボーズを!」

 

「スケボー」

 

「こいつ、走るのが好きみたいで!ほら翼さんも一緒に!!」

 

「私に近づくな!」

 

「っ!!」

 

「スケボー!?」

 

「私はノイズアルクと仲良くするつもりはない!!」

 

 そう言いながら、翼はその場を立ち去った。

 

 

 

 

「ブシドー」

 

 その光景を見ている者がいることに気づかずに...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 友太朗は未来と共に響のお見舞いに来ていた。

 

 響の容体も安定...したとは言えないが、面会は既に可能である。

 

 そして友太朗と未来は毎日お見舞いに来ていたのである。

 

「そんな毎日来なくてもいいんだよ?」

 

「私たちが心配なの!大切な幼なじみなんだから!」

 

「えへへ、ありがとう二人とも」

 

「ああ...」

 

 そんな会話でさえ心ここにあらずの友太朗

 

「未来?友太朗どうかしたの?」

 

「さあ?私も聞いたんだけど、教えてくれなくて」

 

 友太朗は二課で翼のみが自身やケミーを拒絶している。そのことに悩み...

 

友太朗!!

 

「うわっ!急に大声で呼ぶなよ」

 

「友太朗が心ここにあらずなのが悪いんでしょ?」

 

「あっすまん」

 

「友太朗、よければ私や未来に話してよ。何を悩んでるのか?」

 

「それは...俺の問題で」

 

「正直!そんな状態でただ一緒に来られても迷惑」

 

「未来!言い過ぎ!」

 

「だって、ずっとうだうだしててもどかしいんだもん」

 

「...ごめん」

 

「謝って済むならここまで言わないよ!」

 

「もう!未来!!」

 

「っ!、ごめん...言い過ぎた」

 

「いや、二人に心配かけてるんだ。聴いて欲しい」

 

 二課に所属したことで話せることは少ないがそんな中でも聞いて欲しい悩みを相談する。

 

「実は最近やりたいことをみつけたんだ」

 

「ええ!!どんなのこと?」

 

「すまん!詳しく言えない。ただ、国の為の大事な仕事なんだ」

 

「きっかけは...響の事?」

 

「まあ、半分はそう」

 

「もう半分は?」

 

「...ナイショ」

 

「もう!友太朗今回内緒多い!」

 

「とにかくその仕事の事で、先輩に拒絶されてるって言うか...」

 

「「へいき、へっちゃら」だよ?」

 

「え?」

 

「今まで友太朗は響や私とすぐに友達になれた。それは貴方が相手を尊重し敬えるから」

 

「それでもぶつかっちゃう相手はいるかもだけど、私は...いや、私達はずっと友太朗の味方だから」

 

「響...未来...」

 

「「ぶっつかっていけ!!友太朗」」

 

 友太朗は二人の顔をみる。

 

 そして二人は頷き返す。

 

「ありがとう!行ってくる」

 

 そう言って友太朗は病室を飛び出した。

 

「まったく、世話の焼ける幼なじみですな~」

 

「ねえ、今日は響のお見舞いなのに」

 

「うまくいくといいね?」

 

「...そうだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 友太朗は病院を出ると弦十郎に電話をする。

 

「弦十郎さん、翼さんは今どこに?」

 

「友太朗君!ちょうど良かった!翼が現在マルガムと交戦中だ。座標を送るから至急向かってくれ!」

 

「っ!!分かりました」

 

 すぐに送られてきた座標を確認

 

「スケボーズ」

 

「スケボー?」

 

「力を貸してくれ!」

 

「スケボー!」

 

 友太朗はスケボーズに乗って目的地に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰だ!」

 

 翼は先の現場を後にした後、不審な気配に気付き相手に声をかける。

 

「ブシドー」

 

「っ!ノイズアルク!!」

 

 翼は相手がノイズアルクだと気づき”聖詠”を唱える。

 

Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

 それにより翼は天羽々斬のギアを纏う。

 

「覚悟!」

 

 翼はそのまま斬りかかるが

 

「ブシ」

 

 ノイズアルクは自身の刀で受け止めてしまう。

 

「何!?」

 

「ブシドー」

 

 ノイズアルクは翼を払い、挑発するように構える!

 

「っ!!ふざけるなあああ!!」

 

 翼は何度も...

 

 

 

 

 

 

 

 何度も...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何度も挑み続けた。時間にしてもう数時間

 

「ブシ」

 

「私は...ただ、奏を...」

 

 翼は既にギアを解除していた。

 

「ブシドー」

 

 翼は気づいた。気づいてしまったのだ。

 

「私は...奏を奪った存在を...貴方達を恨まなければ...」

 

「ブシドー」

 

 ”ケミー”は刀を鞘に収めると、翼の頭を撫でる。

 

「うっ...うあああああ、奏...かなでえええ」

 

 少女()は泣き続けた。己の半身...片翼を失った事に

 

 自分を守る為の仮面(恨みの念)は剥がれ、ただ泣きじゃくる。

 

 それをケミーはただ頭をなで続けた。少女が泣き止むまで...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまない。みっともない所を見せてしまったな」

 

「ブシドー」

 

 ケミーは何ともないと言うように首を横に振る。

 

「私は風鳴翼だ...その、ケミーよ。貴方の名前を...」

 

「み~つけた。風鳴翼」

 

「何?」

 

「ブシ!」

 

 そこにはマルガムがいた。

 

「ブシドー!」

 

 ケミーは翼を守るように前に出るが、

 

「邪魔だ!」

 

「ブシー」

 

「ケミー!貴様、なぜそのようなことを!アイツは!」

 

「関係ないねえええ!お前らツヴァイウイングさえいなければ俺の人生は平穏だったのによ!」

 

 そう!ツヴァイウイングライブの事件...多くの犠牲者を出したがその原因はノイズではなく人間が原因だった。

 

 結果生存者狩りなる行為が行われていたのだ。

 

「俺はお前らのライブのせいで職も何もかも!!」

 

 男は激昂し、そしてノイズが出現してくる。

 

「だから、お前もノイズで消えろ!風鳴翼!」

 

「やれるものなら・・・そんな”聖詠”が」

 

 翼は戦う意味を失ってしまっていた。故に”アメノハバキリ”は翼に答えない。

 

「やれ!」

 

 そんな翼をノイズが襲う

 

「私は!こんな所で!!」

 

「やらせるか!」

 

『ガッチャーンコ...スチームホッパー』

 

 翼を襲おうとした。ノイズ達が消滅する。

 

「貴様!何者だ!!」

 

「仮面ライダーガッチャード!マルガム!ケミーを使って翼さんを襲うなんて許さないぞ!」

 

「...お前」

 

「翼さん、ギアは?」

 

「私は...奏を失ってから恨みや憎しみで力を振るっていた...そんな私にあのケミーが正しい道を教えてくれたんだ。でも、気づくのが遅すぎた。アメノハバキリは私を見限った」

 

「そんな事はない」

 

「え?」

 

「確かに翼さんは力の使い方を間違えたのかも知れない。でも、気づいたならいつでもやり直せる。」

 

「ブシー」

 

 倒れてたケミーは友太朗の元までやって来た。

 

「ブシドー」

 

 そして翼を見る。

 

「ケミー...お前」

 

 ケミーはうなずいた後、カードになり友太朗の手に収まる。

 

「”アッパレブシドー”...一緒に行こう。お前の守りたい翼さんを一緒に守ろう!!」

 

「ちっノイズが役にたたないとわ」

 

 マルガムが近づいて来る。

 

「だから翼さん。今は休んでください。貴方がその悲しみを乗り越えて、また立ち上がるまで!」

 

「ブシー」

 

「スケボー」

 

「俺達が代わりに戦います」

 

『スケボーズ』『アッパレブシドー』

 

 友太朗は新たなケミー達をガッチャードライバーに差し込み、レバーを引く。

 

『ガッチャーンコ...アッパレスケボー』

 

 そうして現れたのは赤いガッチャード【ガッチャード アッパレスケボー】である。

 

「姿が、変わって」

 

 新たなガッチャードの手には武器”ガッチャートルネード”が握られていた。

 

「はあああ」

 

 そしてガッチャードは超スピードでマルガムに接近

 

「おりゃああ」

 

「なっうわあああ」

 

 マルガムを吹飛ばす。

 

「(私はこのまま任せていいのか...?)」

 

 翼は現状を悩む。だが

 

「否、私は防人だ。”仲間”が戦っているのに、ただ見ているだけ等許されようか!」

 

 翼の覚悟は既に決まっていた。

 

「天羽々斬...お前を失望させた私だが、それでも共に戦ってくれ!」

 

 その思いに天羽々斬が答えるように聖詠が浮かぶ。

 

「ありがとう...”一ノ瀬”!」

 

「っ!?翼さん?」

 

「私はお前と共に戦う!いくぞ!防人の歌を聴け!!」

 

 翼の叫びはギアコンバーターを強く光らせる。

 

「なっなんだ!風鳴翼が」

 

Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

BGM〈絶刀・天羽々斬〉

 

 翼はシンフォギアを纏う。

 

「翼さん!」

 

「いくぞ一ノ瀬!マルガムからケミーを助け出す」

 

「っ!!はい!」

 

「やらせるものか!」

 

 マルガムはノイズを呼び出すが...

 

「何度やっても無駄だ!」

 

『ケミーセット』

 

 ガッチャードはガッチャートルネードに”オドリッパ”をセットして弓を引く。

 

「喰らえ!」

 

『トルネードアロー』

 

 矢による攻撃で再びノイズが全滅する。

 

「そんな!」

 

「一ノ瀬!合わせろ!」

 

「はい!」

 

 ガッチャードはドライバーから”アッパレブシドー”を取出し、ガッチャートルネードにセットする。

 

『ケミーセット』

 

「「はあああ!!」」

 

『ケミースラッシュ』蒼ノ一閃

 

 二人の必殺技がマルガムを切り裂いた。

 

「ぐふっ」

 

「ヴェノー」

 

 マルガムからケミーが離れ、友太朗の元に来る。

 

「よろしくな!ヴェノムダケ」

 

「ヴェノー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後マルガムだった男は逮捕。

 

 友太朗と翼は二課の本部に戻っていた。

 

「よくやったお前達...と言いたいが、翼」

 

「はい、いかような処分も辞さない所存です」

 

「ちょっと待ってください!翼さんは何も」

 

「いいんだ一ノ瀬」

 

「弦十郎さん」

 

「...翼への処分だが、これから友太朗君の歓迎会を改めて行うから、飾り付けを手伝え」

 

「へ?」

 

「承知しました」

 

「へ??」

 

「そもそも俺は今回の事をとがめるつもりはないしな。ははは」

 

「何だよそれ~」

 

 祐太朗はその場でへたり込むのだった。

 

 それから数時間後、行われた歓迎会を大いに楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翼さん」

 

「どうした一ノ瀬?」

 

「こいつを」

 

「ブシ」

 

「アッパレブシドー?どうして?」

 

「こいつ翼さんのそばにいたいみたいなんです。だから、翼さんに託していいですか?」

 

「っ!!私でいいのか?アッパレブシドー?」

 

「ブシドー!!」

 

「分かった。預かるぞ?一ノ瀬」

 

「頼みます」

 

「よろしく頼む。アッパレブシドー」

 

「ブシー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして友太朗は二課の仲間として、翼と共に戦い続けた。

 

 その間にも、何体かのケミーを回収しながら...

 

 二年の時が進んでいた。




ありがとうございました。

翼さんは本編より柔らかくなる?予定です。

さて、今回本編中にBGM〈・・・〉と書かれているところがありました。

その部分から戦闘シーン中に〈〉内の曲を流して頂けると雰囲気出ます。

お好みでどうぞ。

そして次回から本編入りますよ?

それでは次回をお楽しみに!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。