麗しの世捨てロリババア生活を邪魔する奴は全員殺す(涙目)   作:がぱおら

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大分遅くなりました。
だいたい残り6話くらいで終わります。


こうして世界は平和になった

水槽の脳が予想以上に順調に魔術を構築してくれたので、かなり計画を前倒しできた。心臓埋め込み型が突然死しないように少し弄る必要はあったが、些細なことだ。

夜なべしてエリーンちゃんの聖剣を「みんなの力を貸してくれ」状態に改造して、女神にもコンタクト。

 

 

「これこれこういう事情で、エリーンちゃんがトドメを刺します。メガちゃんとしても、聖剣が事態を解決したら面子は立つっしょ?」

 

「ううう、本当はディッツと神界で結婚するための功績作りが目的だったのに……」

 

「こンの色ボケ女神、想像以上だったな……。まあ、神界でもなんとか報告はできるっしょ? ちゃんと管理して、与えた力で現地人が危機を救いました、って」

 

「実際そういう言い方もできちゃうのが悲しい……」

 

「ついでにメガちゃんも実際に目撃して、なんなら戦闘に参加しちゃえ。危険手当ガッポリよ」

 

「えっ、そ、それは無理ですよ、私デスクワーカーで……」

 

「ああ、戦闘の大部分は私がやるから安心しなよ。心強いっしょ?」

 

「……不本意ながら、とても心強いです……」

 

 

で。

邪剣を通して邪神の情報をハッキング。名前をゲット。

直接祈祷することで、邪神との間にラインを作り、位置情報もゲット。

ワン切りして顕現を防ぎ、神域へ"転移"。

早朝に全世界から回収した邪剣で無双しつつ、女神とエリーンちゃんに見せ場を与えて、戦闘終了。

実はロッカちゃんも、祈祷と斧投げを担当していた。

 

 

「これぞまさにチームプレーだ!」

 

「殆ど賢者さんがやってた気もするけど……ありがとう、エリーンに最後をやらせてくれて」

 

「あたしも、何か手伝わせてくれて、ありがとうございます。正直、賢者様やエリーンに任せきりなのは、辛かったので」

 

「私はもう二度と実戦はしませんからね! あとはディッツに邪剣の危機終了の報告いれて、ふて寝します! 二度と会わないことを祈ってますね!!」

 

「代替わりするときは挨拶に来てね~」

 

 

そんなこんなで。

邪剣騒動、これにて完結。

女神とは現地解散。

 

 

「さてさてさて……ロッカちゃん、エリーンちゃん。今後の身の振り方は決まった?」

 

 

あとは、今回のメインヒロインふたりの処遇を決めるだけ。

とはいえ、エリーンちゃんは闇組織の墓地近くに住みたいだろうから、そこ周辺にオートロックマンションを"建築"すれば良いだろう。

ロッカちゃんはどうするのかな?

 

 

「あたしは……物騒な世の中なので、いくつか賢者様の魔法を教えてもらえませんか? 覚えたら、エリーンと一緒に暮らそうかなって」

 

「!!!!!!!!」

 

 

な、なんということだ。

ロリ百合同棲だと!?!?!?

素晴らしい!!!そのまま結婚してしまえ!!!

 

 

「いいねいいねいいねぇぇ!!! とっておきを脳みそに直接焼き付けてあげるね!!! たまに手紙送るからね!!!」

 

「け、賢者様、なんか鼻息荒いです」

 

「エリーンは、みんなのお墓の近くに住みたい。それは変わってないよ」

 

「素晴らしいね!! おうちは? 私の手にかかれば一瞬でお城だって建てられるよ!!」

 

「お城まで行かなくていいかな……」

 

「テンション上がってきた!! 邪神戦の疲れを癒したら、早速行こう!!」

 

 

お前を倒してエンディングとでも思ったか邪神風情め!! 貴様なんぞ中ボスだ!!

ロリの生活基盤を盤石にしてからスタッフロールに決まってんだろうが!!

 

 

 

 

 

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たっぷり一週間、ロッカちゃんに"簡易版転移"とか"健康"とかの魔法を教えて、使い方を練習させた。

 

 

「他にも困ったことがあったらば、"片道念話"を使ってね。本当は"資金増殖バグ"とかも教えたかったけど……」

 

「言葉の意味はわからないんですけど、あまりに恐ろしい響きがするので、遠慮しておきます……」

 

 

エリーンちゃんの仲間の墓地と、働き口のありそうな村なり街なりの中間地点に、ふたりの希望を取り入れた家を建てて、共同生活。

話し合いの結果、そんな感じのライフプランに決まったらしい。

 

 

「仕事が見つかるまでは、私も全力でサポートするからね!!」

 

「全力は怖いので、4分の1くらいでお願いしても良いですか?」

 

「わかった!!! 400分の100くらいのメンタルで!!!」

 

「……賢者様のお気持ちが納得するなら、それでもいいです」

 

 

一週間のロリババアハウス生活の結果、なんかいつの間にか、ロッカちゃんが塩対応気味になっていた。

ちょっぴり悲しい。でも可愛いから良いんだ。いいんだ……。

 

 

「さて出発! 忘れ物とかあっても気にしないでね!! ふたりの家にお邪魔する理由ができるから!!!」

 

「もともと着の身着のままだったから、その心配はないと思うよ」

 

 

エリーンちゃんの言うことも一理ある。ぐぅの音が出そう。

 

 

 

 

 

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ふたりとも暗めの家が好きらしい。

ロッカちゃんは路地裏暮らしのスラムロリだし、エリーンちゃんは奴隷育ちの元闇組織幹部。そういうところで気が合うのかもしれない。

結果として、一階建てで地下が広いタイプの住居になった。

増築しやすいように、広くて平らな草原にポツンと一軒家。

しばらくは食料もなくて困るだろう、ということで、ロリババアハウスの野菜をお裾分けした。

種も何種類かあげた。一那由多年品種改良し続けてきた野菜の種だ。豊作になるといいね。

あとは"防犯結界"は超絶念入りに設定した。ふたりの想像のつく限りの不審者を検知すると、自動的に不審者が死ぬ設計。

 

 

「食糧事情と就職の安定を見届けたら帰る約束だけど、他にも不便が出てきたら言ってね!!」

 

「あまり手間をおかけしないようには努力しますね」

 

 

ぐふふふ。

ロリに頼られるのは気分が良い。

 

 

「それじゃ、次は近くの村で職探しだね。何をして稼ぐ予定かは決まってる?」

 

「うん。エリーンは多分そこそこ強いから、冒険者ギルドに登録しようかなって」

 

「あたしもエリーンと一緒のパーティで登録するつもりです。遠出の依頼があったら留守番になっちゃいますし」

 

「えっ、ぼ、冒険者ギルドか~……そ、そっかぁ~」

 

 

お花屋さんでもやっててほしかった。

確かに、身分証とか持ってないふたり(加えてふたりの身分保障ができない私)は、異世界セーフティネット的な扱いを受ける冒険者に頼らざるを得ないのかもしれないけど。

普通に危険だし、目立たれて芋づる式に私の森の家まで辿り着かれたら困るな……。

 

 

「……と、遠出の依頼は絶対に受けないで。というか、薬草探しとかだけしてればいいと思う」

 

「え、それだけだとお金が稼げないのでは?」

 

「野菜の種あるから自給自足はできるし、私は家賃とか取り立てるつもりゼロだし、お仕事なんてふたりにとっては遊ぶ金程度にしかならないよ。衣食住の衣だけどうにかできれば、あとは全部お小遣いになるようなもんじゃん」

 

「真面目に働いてる人が聞いたら怒られると思うよ」

 

「それに、私直伝の魔法と斧、二本目の聖剣。不思議アイテムに守られた幼女ふたりなんて格好の的だよ。返り討ちにはできるだろうけど、そうして有名になっちゃって、うっかり私の存在がバレると困る……」

 

「……斧、返しましょうか……?」

 

「賢者さんが一撃必殺系の魔法ばっかりロッカに教えたから……」

 

「ロリは完封勝ちだけしてればいいって思ってたもんで……。というか、お花屋さんとかやるもんだとばかり思ってた」

 

「花屋は超大変なんだよ賢者さん。エリーン達ふたりだけだとどうにもならない力仕事とかたくさんあるし、近くの村はそんなに大きくないから、生活できるくらい売れるなら花より団子だと思う。自然豊かな村だよ? キレイなお花なんてそこらへんに咲いてる環境だよ?」

 

「言われてみれば……」

 

「料理屋とかも無理ですね。何かを加工して販売するには、原材料を仕入れる必要がありますけど、あたし達にはそういう伝手はありません」

 

「野菜は家で育てられるし、肉はエリーンが狩れるし、料理もエリーンができるけど、エリーンの料理はそこまで自信持ってお金取れるようなものではないよ」

 

「そうかなぁ。私はあのシチュー、お店出せると思ったんだけど……」

 

「賢者様のそれ、不器用な誉め言葉だと思ってたんですけど、本心だったんですか?」

 

「不器用って面と向かって言わないでください……お願いします……」

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