迷宮クズたわけ   作:ちんこ良い肉

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村正

単体で強い奴が徒党を組んでんじゃねえ殺すぞ。迷宮に潜って数千数万回唱えた怨嗟が漏れる。

 

直後俺は氷像になり爆散した。

 

 グレーターデーモンは単体ですら凄まじい強敵だ、この大陸の迷宮内を住処とする生物の中で単体性能でグレーターデーモンを凌ぐ奴はマイルフィックとワードナしかいないだろう。

 

 

 

 そんな奴らが七体も寄り集まって出現するのは流石に頭がイカれてるとしか思えない。

 

 

 

 

 ためらいなく同種族で徒党を組むし不利になれば特殊能力で仲間を呼び出す、不意打ち騙し討ちも常套手段。

 

 強者は姑息な手を使わないという、弱者の甘えに忖度する必要など無いと言わんばかりに。

 

 

 

 強い奴らにそれをやられたら弱者はどう立ち向かえば良いのだ。

 

 

 

 人間と同じくこいつらは群れで過ごすのを前提として繁栄し、俺の死に戻りなんて目じゃないほどの長い時間をかけて群れとしての効率的な行動を編み出しているので、群れると爆発的に能力が向上する。

 

 

 

 その上相手の中に頭のいい奴らが混ざっていたおかげで何度やっても真っ先に魔術師を狙ってくる。

 

 絶音魔術という唯一と言っても良い大悪魔に対する対抗手段を持つ魔術師を。

 

 

 

 

 

 魔術師を上位凍結魔法で殺されながらも極限の集中の中繰り出された俺の短刀がグレーターデーモンの首をはね僧侶の退魔の剣がグレーターデーモンを爆散させる、侍のカシナートが一刀両断に断つ。これで残り4体と思っていたらまたグレーターデーモンが呼び出される。

 

 

 

 死に戻りを繰り返すことで上振れさせた最高の結果を出してもそれ以上にグレーターデーモンが増殖するスピードのが速い、残りの4体が新たに4体のグレーターデーモンを呼び出した。俺はマリオネットにより死体のグレーターデーモンを突撃させ敵グレーターデーモンを抱えさせ上位凍結魔術を受け止めさせようとするが4体の大悪魔の放つ上位凍結魔法を止めきることはできず砕け散った。

 

 

 

 その後も文字通りの死闘を繰り広げたが負けてばかりだ。

 

体感7年が経過した。一体何があったかを語っても単なる不幸自慢になるので省略する。一つだけ言えることとしては正攻法でこいつらを倒すのは不可能。

 

 

 

 なので正攻法以外の手を使う。

 

 

 

 

 

 俺の高い演技力を活かしものすごく相手を馬鹿にした動きをしながら思いつく限りの悪魔に対する罵詈雑言を絶叫しながら突撃する。

 

悪魔の悪意と嘲りに満ちた目に新たに宿るのは憤怒と不快感。我ながら凄まじい悪口のセンスだ。クズで本当に良かったぜ。

 

大悪魔の攻撃の照準が一瞬だけ俺にズレた。

 

 その一瞬があれば十分だ。

 

 

 

 超高速詠唱により魔術師が■■■■魔術を詠唱する。

 

 もう今から上位凍結魔法を唱えても■■■■魔術の発動のほうが先だろう。

 

しかし大悪魔は凶悪な性能を誇る超身体能力がある。

 

 

 

 魔法のみのもやしとは違うのだ。近くの大悪魔が魔術師に飛びかかる。

 

 

 

 魔術師に爪が突き刺さるその瞬間グレーターデーモンの首が宙を舞った。

 

 凶悪な性能を誇る超身体能力があるのは大悪魔だけではない。

 

 俺の付きっきりの地獄の訓練によりマスターレベルの忍者まで達した魔術師もまた魔法のみのもやしとは違うのだ。

 

 

 

 手裏剣でグレーターデーモンの首を跳ねたその態勢のまま絶音魔術が発動する。

 

 

 

 

 

 

 絶音魔術の何が良いって場を対象に取った魔術のため新たに呼び出された大悪魔にも沈黙効果が適用される事だ。

 

つまりまた呼び出されてもそいつ等はそこまでの脅威になり得ない。

 

 

 

 これで大悪魔の最大の武器を封じた。これで五分五分の勝負だ。

 

 

 

 新たに悪魔が呼び出されるであろう場所を未来予知レベルまで達した領域を持って感知後、前衛に伝える。新たに飛び出してきた悪魔は即座に侍にみじん切りにされ戦士に四肢を跳ね飛ばされた。

 

 俺は悪魔共を足場に飛び越え飛び越え司令官役の悪魔の下へ向かう。司令官が物理攻撃を放つものの盗賊の短剣を変化させたマントで受け流す。未来予知を駆使し紙一重で躱す、基礎的な速さで単純に躱す。

 

 いくらグレーターデーモンといえども俺に物理攻撃を当てるなんて不可能だ。司令官役の悪魔の首が飛んだ。その瞬間その首を蹴り飛ばし司祭に飛びかかった悪魔の横っ面にぶつける。

 

 命中、悪魔が呻く。

 

 その一瞬の隙を逃さずに魔術師が首を跳ね飛ばした。

 

 

 

 僧侶と侍の兄弟が退魔の剣と純粋暴力によって2体のグレーターデーモンを同時に爆散させる。

 

 攻撃魔法への耐性以外に欠点のない侍と悪魔への特攻効果を持つ君主の鎧を装備した僧侶のコンビだ。魔術さえ封じてしまえばこうなるのは目に見えてた。グレーターデーモンの反撃こそ凄まじかったものの司祭と僧侶の的確な回復がグレーターデーモンが優勢になるのを許さず追い詰める。

 

 魔術師と侍の合体核撃魔術が魔法への抵抗を貫き一体のグレーターデーモンを灰へと変えた。

 

 

 

その後も増え続けるグレーターデーモンに苦戦したものの無事に戦闘が終えられた。

 

 

 

 俺は第二層以来の死に戻り地獄を味わったが結果だけ見れば圧勝、終わってしまえば今までとは比較にならないほど大量の魔力を吸収できた。

 

 

 

 

 しかし戦利品はそれの比較にならないほど良かった。

 

 

 

 三種の神器最後の一つ、村正だ。

 

 

 

 

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