転生者、獣人たちを連れて旅をする。-絶対なる思いを馳せて- 作:某キル
それを踏まえたうえで、どうぞご覧ください。
クズ人間に失望した冒険、始まるよ。
前回は次にどうするべきかわからなくなったとこまでだったね。
で、実際どうすればいいのかわからなくて…
結論として、獣人捜索は一旦やめます。
で、とりあえずこの世界を楽しみます。
その中で獣人たちに会えたらいいなーという感じで。
ん?明らかにがばがばチャートじゃないかって?
そもそもチャートなんてないから()
というわけで、レイタス村の探索を続行しますか。
小さな村と言えど、市場はなかなかに繁盛しているようで。
まあまあな人だかりがあって、店もたくさん並んでいる。
装備や道具もたくさんありますねぇ…
今の手持ちは…おお、まあまああるじゃん。
じゃあいくつか薬草を…1個20Gか、じゃあ5個、いや10個買っておこう。
安全対策しておくのは大切だからね。
お?おまけで1個くれたわ。
こういうのは本当にありがたい、ありがとうございます。
で、薬草の効果は?
<薬草>
HPを20回復させる。
うーん普通、でもありがたい。
んじゃ、次は装備だな。
えーと、今の装備は…
<装備>
武器:木刀
ATK+4
いたって普通の木刀。主に片手剣の練習用に使われる。
上半身:ボロボロアーマー
DEF+3
手作りのアーマー。一応防御の役割は果たす。
盾、頭、腕、下半身、足、アクセサリー1,2:無し
というボロボロ具合なので、ここからいろいろ買って…
ん?あそこの店、今からオープンの準備するのか。
名前は…「メイカーの改造装備店」か。
改造装備となると…何かしら追加効果がありそうだな。
よし、ならちょっと見てみるか。
俺が店に並んですぐ、他の冒険者も集まってきた。
どうやら、大体は新米っぽいな。
なんて考えていると、すぐ後ろの人たちが喋りだした。
「うわぁー、一番乗り逃したよ。」
「まあまあ、次があるじゃないか。」
「でも年一だぞ?そのころにはとっくに要らないよ、多分。」
お、この店年に一度なのか。
これはいいイベント引けたのでは?
「こうなったら。金がないことを祈ろう。」
「でも大抵2000G前後って話だろ?」
「いやいや、わからんよ?いきなり3000Gの可能性も…」
おっと?金が足りない問題来たか?
これで買えなかったら痛いぞ?
「つーかあの感じ、この店知らないんじゃね?」
「実は俺も詳しくは知らん。強い装備がお手頃価格で買えるとしか…」
「説明しよう!」
「うっわいきなり誰だよお願いします。」
驚きつつ頼み込むとは、ネタ度が高いなおい。
まあ聞けるみたいだし、聞いておきますか。
「この店では年に一度、初心者オススメセットという大出血確定商品を販売するのだ。」
「大出血確定…して、その装備は?」
「まあまあ強い装備ばかりが並ぶ中、明らかにオーバースペックな装備が1つあるのだ。」
「オーバースペック?どれくらいなんだ?」
「普通に買おうものなら数十万はするな。」
「すっ!?どんだけなんだよそれ…」
「だからこそ、大出血確定なんだ。」
うーんぶっ壊れww
ぜひ買いたいもんだけど…まあ足りなかったとて、見ることはできるよな?
ぜひ見てみたいものだ。
「だがそのセット、もちろん一セット限りなんだ。だから早い者勝ちというわけだ。」
「うわぁ、しくったなぁ。」
「まあお金が足りない可能性があるんだ、希望を持て。」
お金が足りないことを望まれてるって、なんかやだな…
まあ、こっちもこっちで祈っておくか。
一生懸命に祈っていると、とうとう店がオープンされた。
「いらっしゃい!メイカーの改造装備店へようこそ!一番乗りはキミだね、おめでとう!」
開店早々祝われて、なんだか恥ずかしい。
「さてと…もちろん、買いたいのはアレだよね?」
「ああ…初心者オススメセットだ。」
「リョーカイ!さてさて、今年の初心者オススメセットは~?ジャン!アイアンセットだ!」
「おお、アイアンセットか!」
「素のスペックから高いなおい。」
「それが初心者オススメセットだからな。」
初心者オススメセットが出されると、すぐさま周りが賑やかになる。
まるで毎年恒例行事のようだってか、もはやそうなってるかも?
「さーて、1つずつ紹介していくぞ?」
そう言ってメイカーは1つずつ、装備のデータを見せていく。
武器:アイアンソード-MAT1(製作者:メイカー)
ATK+13 MAT+13
アイアンソードに改造を施した一品。
魔法攻撃力も上がる装備となっている。
便利というより器用貧乏じゃない?
初心者オススメセットの1つ。
盾:アイアンシールド-MDF1(製作者:メイカー)
DEF+11 MDF+16
アイアンシールドに改造を施した一品。
魔法防御力も上がる装備となっている。
魔法防御力が防御力以上に上がるのはどうなんだ?
初心者オススメセットの1つ。
頭:アイアンヘルム-LUK1(製作者:メイカー)
DEF+9 LUK+12
アイアンヘルムに改造を施した一品。
運も上がる装備となっている。
どういう仕組みで上がっているんだろうね?
初心者オススメセットの1つ。
上半身:アイアンアーマー-ATK1(製作者:メイカー)
DEF+16 ATK+12
アイアンアーマーに改造を施した一品。
攻撃力も上がる装備となっている。
攻防一体とはまさにこのこと…え、微妙に違う?
初心者オススメセットの1つ
腕:アイアングローブ-DEX1(製作者:メイカー)
ATK+6 DEX+23
アイアングローブに改造を施した一品。
器用さが更に上がる装備となっている。
腕装備=器用さ上昇の思想がこびりついているよね?
初心者オススメセットの1つ。
下半身:アイアンレギンス-DEF1(製作者:メイカー)
DEF+30
アイアンレギンスに改造を施した一品。
防御力が更に上がる装備となっている。
アイアンアーマーと改造内容逆じゃない?
初心者オススメセットの1つ。
足:アイアンブーツ-AGI1(製作者:メイカー)
DEF+7 AGI+17
アイアンブーツに改造を施した一品。
素早さが更に上がる装備となっている。
全部避けてしまえば防御なんていらないのでは?(暴論)
初心者オススメセットの1つ。
出てくるのは、どれもこれもちょっとアクセントを加えられた装備。
1つ1つのスペックを見るたび、周りから歓声が上がる。
「おぉ、とんでもスペックがポンポン出てくるなぁ!」
「おいおい、なんでレギンスがアーマーの防御力超えてんだww」
どれもこれもいい装備だな。にしても…
「説明欄にいちいちツッコミを入れるその姿勢、いいな。」
「おっ、わかってくれるのかい?そりゃ嬉しいね。」
メイカーは本当にうれしそうな表情を浮かべている。
やっぱり、そういう部分にもこだわりがあるのだろう。
「さてさて、残るはアクセサリー2つ!果たしてどんな性能なのか!」
俺を含めた客全員が、息をのんで内容を待つ。
「その性能は~?コチラ!」
アクセサリー1:タフネスリング-HP2(製作者:メイカー)
HP+130
タフネスリングにちょっと強い改造を施した一品。
体力が更に上がる装備となっている。
死んだら元も子もないから多少はね?
初心者オススメセットの1つ。
アクセサリー2:マジックリング-MP4(製作者:メイカー)
MP+180
マジックリングにかなり強い改造を施した一品。
魔力が更に上がる装備となっている。
オ ー バ ー ス ペ ッ ク ()
初心者オススメセットの1つ。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
その性能に、全客が大声を上げた。
「すげぇ!MP+180って、どんだけ上がるんだよ!」
「これは確かに、オーバースペックの名にふさわしいな。」
…なるほど、こりゃ数十万するわ。
「さてさて、これにて全ての商品を見せたわけだが、問題は値段だ。」
その言葉に、一気に声が鎮まる。
「聞こえたよ?お金が足りるかどうかってね。実際、足りなかったら売れないからね。」
俺は今、すごいドキドキしてる。
具体的には、宝くじで1000万円のくじにリーチがかかっている状態だ。
果たして、お金が足りるかどうか…運命の結果は!
「その価格はズバリ、2300円だ!」
どよめきの声が上がると同時に、俺に注目が集まる。
…なら、俺もノってやるか。
「…100…200…300…」
俺が100Gずつ数え上げるたび、周りからうっすらと「おぉ…」と声が上がる。
「…700…800…900…」
声もだんだん大きくなり、緊張感が高まってくる。
「…1300…1400……1500……1600……」
…高まる緊張感、徐々に遅くなるカウント、そして…
「………2000…………」
止まるカウント、しかしその手は未だ財布に伸びている。
「…………2100…………」
続くカウント、終焉まで残り2つ、かつてないほどの緊張感が漂う。
「…………2200…………」
終焉まで残り1つ、真後ろの人が「お願い…」と、小さく声を出して願い、そして…
俺は財布の指を入れ、つかむ動作をする。
そのまま手を握り、結果を覆い隠す。
メイカーの下に差し出され、開かれた手のひらには……
「……………2300。残りは丁度、0だ。」
100G通貨が、しっかりとそこに存在していた。
というわけで今回はここまで。
ご視聴、ありがとうございました。
はい、以上がうざったい演出でした。
主人公も調子に乗らず、ポンと出せばいいものを…
まあ、買えたので万事OKってことで。(全然OKじゃない)
ちなみに多機能フォームは使いません。
全然使い慣れてないのに使っちゃったらどうなるか…ね?
あと、主人公の能力と装備を一番最初に置いておきます。
話数がずれるけど、ユルシテクレタマエ。