転生者、獣人たちを連れて旅をする。-絶対なる思いを馳せて-   作:某キル

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予め言っておくと、ちょっとうざったい演出があります。
それを踏まえたうえで、どうぞご覧ください。


第3話:最恐「オーバースペック」

クズ人間に失望した冒険、始まるよ。

前回は次にどうするべきかわからなくなったとこまでだったね。

で、実際どうすればいいのかわからなくて…

結論として、獣人捜索は一旦やめます。

で、とりあえずこの世界を楽しみます。

その中で獣人たちに会えたらいいなーという感じで。

ん?明らかにがばがばチャートじゃないかって?

そもそもチャートなんてないから()

というわけで、レイタス村の探索を続行しますか。

小さな村と言えど、市場はなかなかに繁盛しているようで。

まあまあな人だかりがあって、店もたくさん並んでいる。

装備や道具もたくさんありますねぇ…

今の手持ちは…おお、まあまああるじゃん。

じゃあいくつか薬草を…1個20Gか、じゃあ5個、いや10個買っておこう。

安全対策しておくのは大切だからね。

お?おまけで1個くれたわ。

こういうのは本当にありがたい、ありがとうございます。

で、薬草の効果は?

 

<薬草>

HPを20回復させる。

 

うーん普通、でもありがたい。

んじゃ、次は装備だな。

えーと、今の装備は…

 

<装備>

武器:木刀

ATK+4

いたって普通の木刀。主に片手剣の練習用に使われる。

 

上半身:ボロボロアーマー

DEF+3

手作りのアーマー。一応防御の役割は果たす。

 

盾、頭、腕、下半身、足、アクセサリー1,2:無し

 

というボロボロ具合なので、ここからいろいろ買って…

ん?あそこの店、今からオープンの準備するのか。

名前は…「メイカーの改造装備店」か。

改造装備となると…何かしら追加効果がありそうだな。

よし、ならちょっと見てみるか。

俺が店に並んですぐ、他の冒険者も集まってきた。

どうやら、大体は新米っぽいな。

なんて考えていると、すぐ後ろの人たちが喋りだした。

「うわぁー、一番乗り逃したよ。」

「まあまあ、次があるじゃないか。」

「でも年一だぞ?そのころにはとっくに要らないよ、多分。」

お、この店年に一度なのか。

これはいいイベント引けたのでは?

「こうなったら。金がないことを祈ろう。」

「でも大抵2000G前後って話だろ?」

「いやいや、わからんよ?いきなり3000Gの可能性も…」

おっと?金が足りない問題来たか?

これで買えなかったら痛いぞ?

「つーかあの感じ、この店知らないんじゃね?」

「実は俺も詳しくは知らん。強い装備がお手頃価格で買えるとしか…」

「説明しよう!」

「うっわいきなり誰だよお願いします。」

驚きつつ頼み込むとは、ネタ度が高いなおい。

まあ聞けるみたいだし、聞いておきますか。

「この店では年に一度、初心者オススメセットという大出血確定商品を販売するのだ。」

「大出血確定…して、その装備は?」

「まあまあ強い装備ばかりが並ぶ中、明らかにオーバースペックな装備が1つあるのだ。」

「オーバースペック?どれくらいなんだ?」

「普通に買おうものなら数十万はするな。」

「すっ!?どんだけなんだよそれ…」

「だからこそ、大出血確定なんだ。」

うーんぶっ壊れww

ぜひ買いたいもんだけど…まあ足りなかったとて、見ることはできるよな?

ぜひ見てみたいものだ。

「だがそのセット、もちろん一セット限りなんだ。だから早い者勝ちというわけだ。」

「うわぁ、しくったなぁ。」

「まあお金が足りない可能性があるんだ、希望を持て。」

お金が足りないことを望まれてるって、なんかやだな…

まあ、こっちもこっちで祈っておくか。

一生懸命に祈っていると、とうとう店がオープンされた。

「いらっしゃい!メイカーの改造装備店へようこそ!一番乗りはキミだね、おめでとう!」

開店早々祝われて、なんだか恥ずかしい。

「さてと…もちろん、買いたいのはアレだよね?」

「ああ…初心者オススメセットだ。」

「リョーカイ!さてさて、今年の初心者オススメセットは~?ジャン!アイアンセットだ!」

「おお、アイアンセットか!」

「素のスペックから高いなおい。」

「それが初心者オススメセットだからな。」

初心者オススメセットが出されると、すぐさま周りが賑やかになる。

まるで毎年恒例行事のようだってか、もはやそうなってるかも?

「さーて、1つずつ紹介していくぞ?」

そう言ってメイカーは1つずつ、装備のデータを見せていく。

 

武器:アイアンソード-MAT1(製作者:メイカー)

ATK+13 MAT+13

アイアンソードに改造を施した一品。

魔法攻撃力も上がる装備となっている。

便利というより器用貧乏じゃない?

初心者オススメセットの1つ。

 

盾:アイアンシールド-MDF1(製作者:メイカー)

DEF+11 MDF+16

アイアンシールドに改造を施した一品。

魔法防御力も上がる装備となっている。

魔法防御力が防御力以上に上がるのはどうなんだ?

初心者オススメセットの1つ。

 

頭:アイアンヘルム-LUK1(製作者:メイカー)

DEF+9 LUK+12

アイアンヘルムに改造を施した一品。

運も上がる装備となっている。

どういう仕組みで上がっているんだろうね?

初心者オススメセットの1つ。

 

上半身:アイアンアーマー-ATK1(製作者:メイカー)

DEF+16 ATK+12

アイアンアーマーに改造を施した一品。

攻撃力も上がる装備となっている。

攻防一体とはまさにこのこと…え、微妙に違う?

初心者オススメセットの1つ

 

腕:アイアングローブ-DEX1(製作者:メイカー)

ATK+6 DEX+23

アイアングローブに改造を施した一品。

器用さが更に上がる装備となっている。

腕装備=器用さ上昇の思想がこびりついているよね?

初心者オススメセットの1つ。

 

下半身:アイアンレギンス-DEF1(製作者:メイカー)

DEF+30

アイアンレギンスに改造を施した一品。

防御力が更に上がる装備となっている。

アイアンアーマーと改造内容逆じゃない?

初心者オススメセットの1つ。

 

足:アイアンブーツ-AGI1(製作者:メイカー)

DEF+7 AGI+17

アイアンブーツに改造を施した一品。

素早さが更に上がる装備となっている。

全部避けてしまえば防御なんていらないのでは?(暴論)

初心者オススメセットの1つ。

 

出てくるのは、どれもこれもちょっとアクセントを加えられた装備。

1つ1つのスペックを見るたび、周りから歓声が上がる。

「おぉ、とんでもスペックがポンポン出てくるなぁ!」

「おいおい、なんでレギンスがアーマーの防御力超えてんだww」

どれもこれもいい装備だな。にしても…

「説明欄にいちいちツッコミを入れるその姿勢、いいな。」

「おっ、わかってくれるのかい?そりゃ嬉しいね。」

メイカーは本当にうれしそうな表情を浮かべている。

やっぱり、そういう部分にもこだわりがあるのだろう。

「さてさて、残るはアクセサリー2つ!果たしてどんな性能なのか!」

俺を含めた客全員が、息をのんで内容を待つ。

「その性能は~?コチラ!」

 

アクセサリー1:タフネスリング-HP2(製作者:メイカー)

HP+130

タフネスリングにちょっと強い改造を施した一品。

体力が更に上がる装備となっている。

死んだら元も子もないから多少はね?

初心者オススメセットの1つ。

 

アクセサリー2:マジックリング-MP4(製作者:メイカー)

MP+180

マジックリングにかなり強い改造を施した一品。

魔力が更に上がる装備となっている。

オ ー バ ー ス ペ ッ ク ()

初心者オススメセットの1つ。

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

その性能に、全客が大声を上げた。

「すげぇ!MP+180って、どんだけ上がるんだよ!」

「これは確かに、オーバースペックの名にふさわしいな。」

…なるほど、こりゃ数十万するわ。

「さてさて、これにて全ての商品を見せたわけだが、問題は値段だ。」

その言葉に、一気に声が鎮まる。

「聞こえたよ?お金が足りるかどうかってね。実際、足りなかったら売れないからね。」

俺は今、すごいドキドキしてる。

具体的には、宝くじで1000万円のくじにリーチがかかっている状態だ。

果たして、お金が足りるかどうか…運命の結果は!

「その価格はズバリ、2300円だ!」

どよめきの声が上がると同時に、俺に注目が集まる。

…なら、俺もノってやるか。

 

 

 

「…100…200…300…」

 

 

 

俺が100Gずつ数え上げるたび、周りからうっすらと「おぉ…」と声が上がる。

 

 

 

 

「…700…800…900…」

 

 

 

 

声もだんだん大きくなり、緊張感が高まってくる。

 

 

 

 

 

「…1300…1400……1500……1600……」

 

 

 

 

 

…高まる緊張感、徐々に遅くなるカウント、そして…

 

 

 

 

 

 

「………2000…………」

 

 

 

 

 

 

止まるカウント、しかしその手は未だ財布に伸びている。

 

 

 

 

 

 

「…………2100…………」

 

 

 

 

 

 

続くカウント、終焉まで残り2つ、かつてないほどの緊張感が漂う。

 

 

 

 

 

 

「…………2200…………」

 

 

 

 

 

 

終焉まで残り1つ、真後ろの人が「お願い…」と、小さく声を出して願い、そして…

 

 

 

俺は財布の指を入れ、つかむ動作をする。

 

 

 

そのまま手を握り、結果を覆い隠す。

 

 

 

メイカーの下に差し出され、開かれた手のひらには……

 

 

 

 

 

 

 

「……………2300。残りは丁度、0だ。」

 

 

 

100G通貨が、しっかりとそこに存在していた。

 

 

というわけで今回はここまで。

ご視聴、ありがとうございました。




はい、以上がうざったい演出でした。
主人公も調子に乗らず、ポンと出せばいいものを…
まあ、買えたので万事OKってことで。(全然OKじゃない)
ちなみに多機能フォームは使いません。
全然使い慣れてないのに使っちゃったらどうなるか…ね?
あと、主人公の能力と装備を一番最初に置いておきます。
話数がずれるけど、ユルシテクレタマエ。
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