黒鉄の騎士がダンジョンに潜っても誰も気になるまい 作:ワニの騎士
「今日も、よろしく頼むぞローチ」
そう言った彼は自分を乗せた馬をローチと呼んで首を撫でた。トーリンとローチが出会ったあの日から数日間海岸から移動と休憩を繰り返し、雨風に晒されながらもある程度整備された野道を見つける事ができ、道に沿って歩いていた。
「街に着くまでまだまだ時間が掛かりそうだ。もう少ししたら森の入口に着くからそこで休もうか」
彼の目線の先には森が広がっており、歩いてきた野道も森の中へ続いていた。木々の間が太陽に照らされ、鮮やかな緑の景色がとても美しいと彼は感じた。森の入口でローチから降りた彼はどこからか薬草のような草を何処からか出してローチに食べさせる。
「どうだ?美味いか?よしよし」ナデナデ
ローチを休ませた後はローチの体力を考えて乗らず横に並んで森の中を進んで行った。小鳥が囀り風が木々を揺らすその音は彼の心を落ち着かせた。しかし静かなひとときは何処からか聞こえた叫び声によって掻き消される。
『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!』
「叫び声?ここから近いな……ローチ!お前の背を借りるぞ。ハイヤ!」
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「ハァハァ…ハァ」
草木を掻き分けてリヴェリア・リヨス・アールヴは複数のモンスターから逃げていた。
(私とした事が!背中に虫が入っただけであんな声を上げるなんて)
(魔法で攻撃しようにも足を止めたら殺される!)
この時の彼女はとても後悔したのだろう。ろくな準備をせずただ外の世界を見たいというだけで、気持ちの高ぶりを優先した自分らしくない自分に腹を立てた。
だが今は腹を立てる場合ではない。彼女は元より体力が少なく長く走るには限界あった。その為何処か高所か隠れられる場所はないかと探すが後ろから迫る命の危機が彼女を焦らせ、思考の邪魔をしてしまっていた。そして更に彼女を絶望させる事態が発生する。
(がっ崖だと?!)
森を走り抜けた彼女だったがその先には深い崖があり、逃げ場所がどこにもなかった。崖を見つめる事しか出来なかったリヴェリアに先程迫ってきたモンスター達がゆっくりと近付いてくる。だがリヴェリアは逃げる事も出来ず経たり混んでしまった。
(私は……死んでしまうのか…)
(まだ死にたくない。まだまだ知りたい事が沢山あるのに)
(父上、母上、誰か…)
「助けて…」
ギィィヤヤヤヤ?!
辺りに響いたのは1人の少女の声ではなく、モンスターの苦しむ声。リヴェリアは恐る恐る目を開けると目の前には自分を護るかのように黒馬に乗り大剣を振るう騎士だった。
リヴェリアは親の事を父上母上がお父様お母様か分からなかったので自分が納得した方にしました。
ps.父上母上に直しました
この作品ではトーリンはどのファミリアに入るのがいいですかね?
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ヘスティア・ファミリア
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フレイヤ・ファミリア
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ロキ・ファミリア
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ヘルメス・ファミリア
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ヘファイストス・ファミリア
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タケミカヅチ・ファミリア
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アストレア・ファミリア
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イシュタル・ファミリア
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不死人は独りだ