黒鉄の騎士がダンジョンに潜っても誰も気になるまい 作:ワニの騎士
「フン、フンフン、フフン〜〜♩」
ローチに乗ったリヴェリアはこの日はとても上機嫌だった。手のひらに発火させた火の玉をお手玉の様にして遊んでいたのだ。トーリンが彼女に火の業を教えたのはいいが彼女の物覚えの良さに驚きを隠す事が出来なかった。彼はそれを隠しているつもりだったがリヴェリアの優れた洞察力の前では顔が隠れていようがバレバレだった。
「火で遊ぶんじゃない。親から教わらなかったのか?」
「これも立派な練習だ!遊んでなんかないぞ」
リヴェリアは頬を膨らませながら続けて言う。
「お前から教わったこの業があれば…父上と母上に」
「……教えたのは俺だがあまりそれに執着するなよ」
「それで…この道を真っ直ぐ進めばお前の住んでる森の領土に入るのか」
「あぁ、入口付近で私が止めるからローチから下ろしてくれ」
「わかった」
ローチの手網を引きながら歩くトーリンを見下ろすリヴェリアは彼に大きな恩義を感じていた。彼がいなければ自分は今頃モンスターに殺されていた。しかも助けて貰っただけでなく彼女が生き残れるようにと呪術を教えてくれた。第三者が見れば都合が良すぎると怪しむものだが、トーリンはリヴェリアの好感を下げるような事を決してしなかった。
(ありがとう…トーリン)
「そろそろ止まってくれ、それ以上行くとお前の事がバレる」
「あぁそうか。確かリヴェリア以外のエルフ共は他のものを下に見るんだったか……気を遣わせて悪いな」
馬を止め、トーリンは彼女を降ろす。降りたリヴェリアは国へと続く道を見た後トーリンを見上げた。
「これでお別れだな。短い間だったが世話になった…師匠」
「こちらこそな。楽しかったよ…さぁ行け。私の気持ちが変わる前にな」
「なんだ?もしかして寂しいのか?」
「ははっ、そんな訳あるか」
正直、リヴェリアは彼から離れたくなかった。本当に短い間でも外の世界で自分を助けてくれたトーリンにどうしてもお礼がしたかった、だが彼は望まないだろう。その強い思いを心に留めリヴェリアは覚悟を決めた。
「?どうした…黙り込んで」
「本当にここまで護衛をしてくれて感謝する!今は何も恩を返す事は出来ないがリヴェリア・リヨス・アールヴの名にかけていつか必ず恩返しをさせて貰う!」
「だからまた会おう師匠!」
「フッ…あぁまたいつか……な」
ローチに跨ったトーリンは彼女の故郷とは反対の方向に歩き出し、リヴェリアと別れた。彼は別れる寸前の彼女の瞳を忘れないだろう。
彼女の眼差しは力強く、とても……美しかった。
やっぱり想像力が浅いからか長く書けないなぁ
この作品ではトーリンはどのファミリアに入るのがいいですかね?
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ヘスティア・ファミリア
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フレイヤ・ファミリア
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ロキ・ファミリア
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ヘルメス・ファミリア
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ヘファイストス・ファミリア
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タケミカヅチ・ファミリア
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アストレア・ファミリア
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イシュタル・ファミリア
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不死人は独りだ