吾輩は転生者である。
某有名小説の猫みたいな世迷言を言ってるけど、残念なことに現実だ。俺は前世で不運にも車の事故で亡くなった。
全身に激痛が走り「ああこれ、助かんねーな」と薄れゆく意識が闇に落ちたと思ったら、気が付けば路地裏にいた。しかも赤ん坊の状態で。
一瞬何が起きたのか理解出来なかったが、少なくとも転生したという事実だけは理解した。こういう展開はアニメや漫画でよく見たことあったからな。まさか自分がその体験をするとは思わなかったけど。
そして路地裏にいた所を現在の
極東は前世の現代日本みたいな国だが、風貌や空気が少しばかり違う感じもあった。極東語も日本語っぽいが少しニュアンスが違っていた。
とは言え治安自体は悪いわけじゃなかったので普通に極東人として暮らせている。このまま前世と同じようにゲームや漫画を楽しみながら程良く仕事しながら生活していくんだろうな~
──そう思っていた時期が俺にもありました。
「それではブンカさん、ロドスの入院手続きを完了いたしました。よろしくお願いしますね」
「お、おう。よろしくお願いします……(なんかあっさりと手続き済んだな~)」
何の因果か、俺ことブンカは
テラと呼ばれるこの世界は地球と違ってアーツという魔法みたいな技術というのがある。源石という結晶のエネルギー資源を媒体として火や電気など、様々な現象を起こす魔法技術みたいなものだ。テラの機械は主に源石で動いてたりしており、逆にガソリンなどの代用資源動力の技術とかは全く進んでいないどころかあまり知られていないといって良いレベルだ。源石が万能すぎるが故にテラの文明は源石に依存している。
便利な技術だが上手い話には裏があるとはよく言ったものだ。アーツに必要な源石というのはかなり危険な物質であり、鉱石病という病の感染源だという。
鉱石病は発病すると体が源石に蝕まれ、対処出来なければ最終的に死に至る病だ。しかも現在では完治が出来ず、今はせいぜい病の進行を遅らせるので精一杯だという。
あと源石は天災という自然災害を引き起こす原因となっており、テラの人達は都市丸ごと移動させる移動都市という都市形態でこの災害から逃れられるよう文明を進化させた。
天災に関係しているのか、はたまた別の要因があるかもしれないがテラには衛星通信技術が無い。地球みたいに世界各国に繋がるネットワーク通信技術が無く、せいぜい都市内でのネットワーク回線が通信技術の限界だ。
天災にも大嵐や隕石といった自然災害があるため、中継ポイントとなる施設やユニットが安全に設置出来ないからだと個人的に推測している。
とまぁ極東で育った俺は義父のお世話になりながらも二回目の学生生活を送ったり、源石科学技術を勉強して将来に備えたり、極東のアニメやゲーム、漫画や音楽を堪能しながら悠々自適に暮らしていた。
特に高校生活では学業を勤しむ傍らでとある企業の元でアルバイトしながら源石技術を学ぶなど、前世以上に中々ハードなスケジュールの毎日を過ごしていた。こうも大変な生活をしたいわけではないが、金払いがかなり良いのが万年金欠な学生にはアルバイトを続ける理由として大きな決め手となった。おまけで源石技術を学ぶことも出来たしな。
……実はお金をたくさん稼ぎたい理由が俺にはあり、それは今世の俺が使えるある能力に関係する。因みにアーツのことではない。残念なことに俺のアーツ適正はあまり高くないが、そこは一先ず置いとく。
ある能力というのは、転生したら大体お約束で付いてる能力、
ただしラノベのとは能力が違い食料は買えず、何故か地球のアニメやゲーム、漫画や音楽がなどのサブカル品が買える。あれか、日本のアニメや音楽、ゲームを堪能したいと無い物強請りで強く思った時に発現したのが原因か?でも神様に頼んだどころかあったこともないのに何で
謎は未解決だが何はともあれ身についた
極東のサブカル作品も悪いわけじゃないが自分が求めている作品が無かったり、作品の中に自身の感性でそうじゃない感な所もあったりした。例えるとパックマンに似たレトロゲームとかあったりしたが、どうもデザインがパチモン臭に感じた。
話を戻して、俺は自分の趣味を充実させるために莫大な種類の作品を買い揃えたい。しかしそれには多くの金が必要なため、資金を稼ぐ必要があった。
幸い中学の自由研究をきっかけに今のアルバイト先の企業から伝手を得られ、一応企業を調べた結果問題は無さそうだったので中学では長期休暇の時に赴いて手伝いをし、高校を経て大学生の今でもアルバイトを引き受けて報酬を貰っている。
ついでにアルバイトで面白いことがあり、手伝い中にふとしたアイデアをアルバイト先の企業に伝えたらなんかプラモデルを動かす技術が確立出来た。まさか夢にまで見たリアルガンダムビルドファイターズが出来るとかたまげたなぁ。
アミューズメントとして開発されてプラモ
当然俺も参加する。というか一応極東大会の二連覇チャンピオンになってるのでシード枠として大会に参加が出来るし。
フッフッフ(元天竜人並感)、俺のチューンしたストライクガンダムが火を噴くぜ!あ、ストライクガンダムのガンプラや改造パーツは
大会に向けて準備しながらバイトとキャンパスライフで忙しい日々を送っていたそんな時、俺の元にある知らせが届いた。幼馴染と中学に出来た親友が鉱石病に感染したという。幸い彼女達はロドスという民間製薬会社で治療を受けているという。
少し彼女達のことを説明すると、まず幼馴染は幼少期に俺と出会って、俺と同じサブカル仲間でゲームが上手い。ちな女の子で美少女だ。
中学からはプログラミング技術も勉強していて、里帰りで会いに行った際は前世プログラマーだった俺の目でも結構いい腕してる。
性格は所謂陰キャなのだがそれには理由がある。自身のオタク趣味をいじられ気味悪がられたことで幼少期に対人とのトラウマが出来てしまった。それが生来の人見知りが合わさり、出会った当初はまぁ酷かったものだ。
幸い彼女の両親は子供の気持ちを尊重し、理解しようとしてくれる良い親だったし、俺も出来る限りのことは尽くした。人見知りな部分は相変わらずだが、昔と比べれば改善は出来ている。
あと腰辺りにタコみたいな細い触手があり、ゲームしながらポテチつまんだりコーラ飲んでる所を見かけた。便利そうで羨ましいと思った(小並感)。
次に中学で知り合った親友は簡単に言うとオタクに優しい……というより社交性が高いギャルだ。ちな同じく美少女。サブカル文化を馬鹿にしない所か、興味津々でこちらの話題を聞いてくれた。そのおかげか幼馴染は彼女みたいなリア充は相変わらず得意ではないが、なんだかんだで彼女には心を開いている。幼馴染が俺以外の友、それも同性の友達が出来たのは大変喜ばしくて、彼女には感謝している。
それと彼女はご立派ぁ!!なものをお持ちである。もうあれはおっぱいぷるんぷるん!(総統閣下並感)じゃなくてばるんばるんしよってた。あの胸威は前世の叶姉妹と同等か、成長期を加味すれば裸足で逃げ出すレベルかもしれない。
実際中学の体育で彼女が動く度に胸部装甲もばるんばるんと動くのを見て、前屈みになってた
……えっ、俺? こちとら転生者として人生経験の余裕があったから思春期真っ盛りな奴らと違って、前屈みになる醜態は晒さなかったぞ。でもエロい目してたって理由で幼馴染に脛蹴られた。あんなん見せられたら誰だってエロい目になるだろいい加減にしろ!
話を戻そう。彼女達の状況はこの前、トランスポーターというテラの重要な配達人から受け取った手紙で知った。しかし書かれた日付と届いた日付は大きくずれていた。
テラの衛星通信技術は確立されていないと言っていいレベル。都市内あるいは近い都市間ならまだしも、国家間などの遠方であれば通信できるかは言うまでもない。
だからこそ遠方での荷物や情報のやり取りはトランスポーターの手を借りなければならず、それは重大な仕事でもある。それに彼らの道のりも決して安全とは言えず、都市外の強盗に襲われ何とか生き残ればマシな方で、下手すれば天災に遭遇し命を落とす危険もある。
手紙を届けてくれたトランスポーターは配達に遅れたことを謝罪してたが、彼らになんの非はない。こうして受取先にしっかりと手紙や荷物を届けられただけでも、彼らは十二分にその役目を命がけで全うした。そんな彼らをどう責めれるのか。
手紙を受け取った俺はすぐさま返事の手紙を書き、あるお願いでアルバイト先のチーフに連絡する。幸いチーフから要望は受け入れてもらい、数日後チーフから届いた物を手紙が入った封筒に入れて彼女達の手紙を届けてくれたトランスポーターにそれを届けてもらうよう頼んだ。
(……大会の日付からまだ余裕はあるから多少の遅れなら問題無い。あとは届いてくれるのと、彼女達の都合に合えばいいけど……)
これで少し彼女達の励ましになればいいが…。今の俺に出来るのは手紙が彼女達の元に届くことを祈るだけだった。
・主人公
名前:ブンカ(本名、漢字では文渦と書く)
性別:男
性格:ドライな所はあるが割とお人よしなthe・日本人。オタク気質。
種族:エーギル(義父よりそう言われた)
容姿:身長175㎝の黒髪黒目の短髪の日本人な見た目をしている。ちょっと童顔
転生特典:異世界ネットショップ(当人に合わせてサブカル系は何でも揃ってる。その代わり食料品は買えない)