ヤベーイ! 状況な執務室から離れた俺達は、あの後ロドス艦内あちこちを歩き回っていた。以下ダイジェストでお送りするゾ。
―購買部―
「ここが購買部だね。私は必要な物を買う時しか来ないけど、大体の物が揃っているかな」
「あたしはお菓子や雑誌に化粧品とか買いによく来るけどね。たまに限定品の物が来たりするからチェックしたくなるんだよね~」
「ほーん、なるほどなるほど……。しかし品物の値段は少し高いな。けど、各地を移動してる状況での供給事情を考えれば妥当とも言えるか……?」
「あ、それロドス職員や患者の人だったら多少値引きされるよ」
「あとポイントカードで貯めればクーポン券やこっちのカタログにある品物と交換してくれるんだよね~」
「そっか、それなら多少安く済むのか。ん、そういやここ支店だけど、本店とか行かないのか?」
「あー……本店はね……」
「?」
「本店の品物って支店に比べてかなり割高なんだよね。前に覗いてみたけど、確かもの次第で他の支店より200%くらい高いのあったっけ」
「それぼったくりじゃねーのか? 商売の教えはどうなってんだ、教えは!?」
「けどその代わり支店で売り切れてる物が本店に残っていることが多いから、どうしても欲しい時はほぼ確実に買えるかな」
「えぇ……(困惑)。需要と供給と価格がひでーバランスで奇跡的に成り立っているとしか思えんのだが……?」
―製造所―
「ここは製造所。ロドスの資材を作ってる場所らしいよ。まぁ私やウタゲはあまりここで仕事してないから詳しいことは分かってないけど」
「へぇ、せわしなく機械が稼働して忙しそう……おん?」
「うわーん! 急に機械が止まっちゃたよー! スチュワードくんどうしよ~!?」
「あ、あら急に画面が反応しなくなった……! どうしましょう……」
「カーディ! メテオさん! とりあえずこれ以上機材に触らないでくれ!」
「……なぁ、まさかあれが製造所の日常じゃないよな?」
「流石に無いと思うよ……」
「とりあえず見て見ぬ振りは出来ないか……。ウタゲ、ちょっとここに詳しいエンジニアに連絡してくれ。それまで俺とキララでどうにか出来ないか見てみる」
「わ、わかった!」
「りょ~か~い!」
―貿易所―
「あー終わった……。苦戦するかと思ってたが意外と呆気なかったな」
「まさか機材は緊急停止ボタンが入っていたなんてね。アラームや点灯ランプが故障してて、いつ押していたのか分かんなかっただけだったし」
「コンソールの方は入力状態が切り替わってた感じだったからな。出しゃばっちまったが、大事無くて良かった良かった」
「けどスチュワード君とカーディちゃん、メテオさんとっても感謝してたよね。流石ブンカ、機械の事ならお任せだね」
「まぁこれでも技術者の端くれなんでな。っと、ここが貿易所か」
「時折私も手伝いに来てる場所だね。あ、ちょうど誰かがやってるみたい。今日の担当は誰なんd──」ウィーン
「テキサステキサステキサステキサステキサステキサステキサステキサステキサステキサステキサス!」コウトウブスリスリスリスリスリスリスリスリスリッ!!!
「……………………(物凄いチベットスナギツネな表情で黙々と作業している)」
「テ、テキサス……?」(なんか戸惑ってる赤天使)
「「「……………………(そっ閉じ)」」」ウィーン
「……二人共、一つ聞いていいか?」
「「……うん」」
「もしかしてロドスってやべー職場なのか?」
「どうしよ、否定したいけど出来ないや。暮らしやすいのは本当なんだけど」
「この間事務所の手伝いに来てた時、全員が死屍累々で作業してたしね~。特にオーキッドさんとかやばかったな~」
(これ、いざという時は二人を八島に連れて帰るべきか……?)
―庭園―
「……なんかもう、少し回っただけで疲れたゾ」
「普段はあんなことは無いと思うよ……多分」
「まーとりあえず、お昼までここでリラックスしていこうよ」
「せやな。じゃあ俺、テキトーに音楽聞いてるわ」イヤホンセット
「今のうちにデイリーこなしとこ」ゲームスイッチオン
「雑誌の最新号でも読むか〜。あ、ラナさんクッキーとお茶頼んでいい?」
数分後……
「はい、ご注文のハーブティーとクッキーよ」
「あ、ラナさんありがとうございます」
「さんきゅー、いっただっきまーす!」
「これはどうも御親切に(モグモグ)。うん、おいしい!」
「ふふ、お口に合って良かったわ」
それから数十分後……
「うへぇ~、動いてないのにあったかいよぉ~(温室の日差しを浴びて片耳イヤホンで音楽聞きながらだらんと休憩中)」
「アロマの香りで癒されていく~……(ラナが机に置いてくれたアロマでリラックス中)」
「陰の二人が浄化されててウケるww。写真とろっと」パシャ!
「危ない危ない、下手したらお昼過ぎまで庭園で寛ぐところだったよ」
「あの庭園の癒し効果は舐めてたわ。あと少しでお昼寝まっしぐらコースだったからな」
「二人共最終的に寝始めようとしてたしね~」
お昼より少し前の時間帯。庭園で思う存分に休憩した俺達は昼飯を食べに食堂へと向かっていた
「そういや龍門の話では美味いとか言ってたが、期待していいのか?」
「その点は心配ないよ~。ここの食堂、結構おいしいから意外とグルメなブンカも気に入ると思う」
「強いて難点をあげるなら、極東食があまり出にくいってことかな。お米は炎国米があるからいいけど時折醤油や味噌が恋しくなる」
流石に極東食を求めるのは野暮か。あとグルメなのは前世日本人としての性なんだよ。とは言え二人がそう言うのなら昼飯は期待して良さそうだ。見せてもらおうか、ロドス食堂の性能とやらを!
「……あ、二人共。誰かこっちに来てるんでいったん止まるぞ」
「え、ホント?」
「相変わらずブンカって目が良いよね」
「と言っても小さい影がちらっと見えた感じだったがな」
廊下の曲がり角からこちらへと近づいて来る人影がちらりと見えたんで、俺達は鉢合わせてぶつからないよう通り掛かる相手を待つことにした。
そして曲がり角から現れたのは──
「あ! ウタゲお姉さんとキララお姉さん、こんにちは!」
「お姉さん達、こんにちは!」
「……こんにちは」
三人のちみっこ少女達であった。
「こんにちは。スズランちゃん、ポプカルちゃん、シャマレちゃん」
「おっす! 三人とも今からお昼?」
「うん、ポプカル達これからご飯食べに行くの!」
「ウタゲお姉さん達もこれからお昼ですか?」
「そうだよ~。せっかくだし一緒に食堂に行く? いいっしょ二人共?」
「私はいいけど……」
「俺も異論はないぞ」
キララ達の会話を聞くに、眼帯コータスの女の子はポプカル、ユニークなぬいぐるみを抱えた赤紫色のヴァルポの少女はシャマレ、そして九尾のふわふわヴァルポの少女はスズランという。ロリが三人……来るぞ遊馬! (来ねぇよアストラル!)
にしてもあの九尾の子、なーんか知らないけど何か引っかかるような気がする……なんでだ?
「……ところで、そっちの男の人は誰? 二人の彼氏?」
おっとシャマレちゃんからこっちにキラーパス。ただ残念ながら二人とは彼氏じゃなくて男友達な関係だよ。……って二人共、なんでジト目でこっち見るんだ?
「べっつに~……」
「つ~ん……」
う~む、女子の心がわからんでござる。もしかして生理か? (クソ失礼)
まぉそれはともかく──。
「んで初めましてだな、お嬢ちゃん達。俺はブンカって言うんだ。よろしくな」
「えっ……?」
「……よろしく」
「よろしくお願いします!」
うんうん、返事が良くて結構……あれ?
「………………」
「ど、どうしたのスズランお姉さん? 何かあったの?」
なんかスズランって子が呆然というか驚いたかのような表情でこっちを見ている。なんだ?
暫くするとスズランちゃんが我に返ったのか慌てながらも落ち着きを取り戻していき、そしてこちらを見つめながら意を決したかのようにこちらに尋ねてきた。
「あ、あの! もしかして……
ブンカ
実はロドスってヤバいとこなんじゃ…?
キララ、ウタゲ
今回の仕事場の状況はタイミングが悪すぎた。アトオニイチャンッテナンノコト?クワシイハナシキキタイナァ?
ロリ三人娘
かわいい。我らの光がミニ爆弾を投下した。