か、カマクラが若返ってる!?   作:9ナイン9

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6:我儘を聞いてやるのも、家族の役目だと思う。

 

 探索者協会本部に行ってから約2ヶ月。

 あれから俺は朝から晩までカマクラ達と裏庭ダンジョンの探索と、筋トレで自分の体をイジメ抜くと言う日々を送っている。別にドMじゃないからね?

 

 食生活も結構テコ入れをした。今までは適当にカップ麺とかで済ましてたが、今では鶏胸肉とプロテイン等のタンパク質を中心にムッキールーティンを充実させている。

 

 筋トレをするとセロトニンという幸せホルモンが多く分泌される。

 そのお陰もあってか、最近は以前のようにトラウマや嫌な記憶を思い出しても、そこまで憂鬱な気分にならなくなった。

 俺が言うのもおかしな話だが、最近は結構前向きに生きてると思う。セロトニンさまさまだな。

 

「90……ハァハァ……91……」

 

「ゴブッ……ゴブゥ……ゴブッ……」

 

「にゃ〜♪」

 

 そんな俺は今、庭でゴブタニと朝の筋トレセットの1つである腕立て伏せを実行中だ。

 何故かカマクラは俺の背中に乗ってるがな。大して重くないから別にいいけど。

 

「……100! ハァハァ……これで記録更新だ」

 

 昨日まで90回だったのが、今日で俺の腕立て伏せ最高記録が更新された。

 体も結構絞れたし、筋肉も付いてきた。これなら次のレベルアップで酷い筋肉痛を味わう事は無いだろ。

 

 その後はバットの素振りを50回、スクワットを50回、外で2km程のランニングをしてから鶏肉を使った朝食とプロテインを腹に入れ、朝風呂を浴びてから裏庭ダンジョンへと入った。

 

「カマクラ、ゴブタニ。アイツは俺にやらせてくれ」

 

 3匹居たゴブリンのウチの1体を万全の状態で残して貰う。

 最近、2階層に続く通路を見つけたが、まだ行っていない。

 理由は怖いってのも勿論あるが、自分自身の超えなければならない壁をまだ超えてないからだ。

 その壁とは万全の状態のゴブリンを、俺だけの力で倒す事だ。

 

「ギィ!ギィギィ」

 

 俺はバットの先をゴブリンに向けて宣言する。

 

「お前を倒して、俺は2階層に行く!」

 

 迫り来る敵の棍棒をバットで弾き、ローキックを敵の腹に入れて、態勢を崩す。

───今だ!

 前屈みになったゴブリンの顔面にバットをフルスイングで叩き込む。

 そこからは地面で、顔面を抑えながら悶絶してるゴブリンにひたすらバットの打撃を浴びせた。

 

「勝った……勝ったぞ!」

 

 血を撒き散らしたゴブリンが光の粒子となって消えるのを確認した俺は、バットを天に向けて掲げ、勝利の雄叫びを上げた。

 

 万全のゴブリンに俺の力だけで勝ってやった!

 そう、これで俺は探索者としてスタートラインに立てた。なんとなくそんな気がした。

 

「にゃ〜……」

 

 何故かカマクラは、俺を冷めた目で見ながら首を横に振る。

 

「たかがゴブリンに喜び過ぎだと? はぁ〜お前からしたら虫ケラ並の存在かもしれないが、俺からしたら恐怖の象徴だったんだよ」

 

 初めてゴブリンを撲殺してからは、時たま夢でゴブリンに囲まれてうなされてた。

 だが、俺は今日でゴブリンへの恐怖を、やっと乗り超えた。

 

「ゴブゴブ! コブ! ゴブッ」

 訳:旦那カッコウィィ!超イケメン!目以外は

 

 ゴブタニは拍手しながら褒めてくれるが、そこまで大袈裟だと逆にバカにされてる気がするんだよな。

 てか目以外ってなんだよ。ゴブリンから見ても俺の目って、そんに変なのかよ。

 

「おいゴブタニ。お前バカしてるよな」

 

 ゴブタニはここ2ヶ月でレベルが4になった上に、俺と一緒に毎日筋トレしてる影響で細マッチョゴブリンになってしまった。

 前はキモかわいいって感じだったが、今は不細工な細マッチョだ。

 そんな強くなったゴブタニは1人でゴブリン2体を相手して倒せる様になった。

 ここまで育てた甲斐があったぜ。だからもっと俺に感謝しろ。

 

「ゴブゴブ〜」

 訳:いつも美味いもん食わせてくれる旦那をバカになんかしませんよ〜

 

 本当かよコイツ。

 最近のコイツは妙に知恵を付けてるというか、人間の技術に慣れてきている。休みの日とかYouTubeを見たり、俺のモンハンで遊んでるのが良い証拠だ。

 本当ビックリしたわ。モンスが現代技術に慣れるとは思わなかったからな。

 

「まぁいいや。今日は2階層に続く通路を下m……あっ、レベルアップしたっぽいわ」

 

 今日の目標地点を言い切る途中で、身体中に僅かな痛みが走った。多分これはレベルアップに違いない。これで晴れてレベル3だな。

 筋トレしてて良かったわ〜お陰で前より痛みがかなり少ない。

 にしてもラノベ定番の鑑定スキルが欲しい今日この頃だ。あ、それと空間収納も。

 

「にゃ〜?」

 

 カマクラに今日は終わり?と聞かれたので、このまま2階層に続く通路を下見にしに行くと告げて、俺達は通路がある所に向かったのだが……

 

「ゴブ……」

 

「にゃ……」

 

「ああ、どう見てもスライムだよな……」

 

 下へと続く通路の入口前に、拳ぐらいの大きさの青い水饅頭みたいなのがいる。多分スライムだと思われる。

 俺達が近いづいても逃げない。無視して通路に入っても何もしてこない。

 

 ここまで何もして来ないと、逆に気になるのでポーションを用意した状態で、しゃがんでツンツンしてみる。

 うん、少しヒンヤリしてるな。

 

「プルプル」

 

 おお! 揺れたぞ! 可愛いなコイツ。

 俺のテイマー心を刺激するなんて、中々見所あるじゃねーか。

 

「これ食うか?」

 

 魔石を1つポッケから取り出して自身の魔力を流し込む。そして、その魔石を試しにスライムの前に置いてみる。

 

「プルプル!」

 

 スライムは身体から触手みたいなのを伸して、魔石を取り込んで徐々に消化ていく。

 俺はすかさず【テイム】を掛けた。

 

 魔力が弾かれた感覚は無かった。多分成功だ。

 

「プルプル」

 

 そしてスライムは何故かカマクラの頭の上に乗っかった。

 

「にゃ〜♪」

 

「おお〜そうかそうか、ヒンヤリしてて気持ちいのか。おっし、名前も付けないとな」

 

 スライムだからリム……ってのは、どっかからか苦情が来そうだな。

 

「柔らかいからな……名前はソフィーでどうだ?」

 

 俺が聞くとスライムはカマクラの頭の上でポヨンと跳ねる。これは多分、OKって意味だな。

 

「よろしくなソフィー」

 

 俺がそう言うと、ソフィーは小さい触手を伸ばしてくれたので、握手を交わす。

 

「ゴブ〜♪」

 

 次はゴブタニの頭の上に乗っかった。

 スライムって頭上が好きなのか? それとも高い所ならどこでもって感じか?

 スライムの生態を考えながら、俺は【 モンスターブック】を呼び出して、ステータスを確認する。

 

ネーム:ソフィーLv1

 種族:リトルスライム

スキル:

 

ステータス

生命力:20/20

魔力量:30/30

攻撃力:+10

耐久力:+30

敏捷力:+10

 知力:+30

 

 …………うん、なんとなく分かってたよ。ゲームとかだと最弱キャラだし。とあるラノベだと盟主になって、魔王にもなるけど、あくまでアレはフィクションだ。

 実の所ソフィーに関しては弱くても問題無い。俺はソフィーを戦闘要員としてテイムした訳じゃない、癒し要員だ。我がパーティーのマスコットみたいなもんだ。

 

「下見も済んだし、今日はここらで引き上げるぞ。明日は日曜日だから……明後日こそ2階層に行くぞ」

 

 土曜も働くなんて、八幡なんていい子! 

 本当は土曜も休みにする予定だったが、カマクラ達が魔石を食べたいって駄々を捏ねるから飼い主として付き合ってるんだ。ダンジョンの中をペットと散歩する奴なんて、世界で俺ぐらいだろうな。

 

 帰りはスムーズだった。カマクラが出会い頭からゴブリンを蹴散らしてくれたからな。1番以外だったのは、カマクラが魔石をソフィーにも分けてた事だ。

 俺には渋ってたクセに……。

 

 家に戻った俺はソフィーを手に乗せ、色々と質問を投げ掛ける。

 

「なぁソフィー。好物とかあるか?」

 

「プルプル」

 

 何でも食えるようだ。

 

「プルプル」

 

 でも、ずっと同じモノはイヤらしい。

 その気持ちは分かるぞ。3日連続で晩御飯がカレーだった時の絶望感とか半端ないからな。

 

「これは食えるか?」

 

 空のペットボトルをあげると、徐々に溶かしながら飲み込んでいく。ソフィーの体がほぼ透明だからか、溶ける所が丸見えだ。

 体内が丸見えってちょっとしたエロさを感じるな。

 

「プルプル!!」

 

 美味いらしい。プルプル揺れる所なんてめちゃんこ可愛い。本当なにこの可愛い生き物。

 しかもゴミを食べてくれるとか、超良い子。

 ソフィーを使えばゴミに関するビジネスとか出来そうだ。やらないけどな。やる時は別のスライムを捕まえよ。

 

「プルプル」

 

「水が欲しいのか?ちょっと待ってろ」

 

 適当なガラスコップに水を限界まで入れて、ソフィーの前に置くと、ポヨンと小さくジャンプしてコップの中に入り、水を瞬時に吸収した。

 

「プルプル」

 

 どうやらコップの中が気に入ったらしい。狭い所が好きなのか? 或いはスライムの習性なのかもな。

 

「そのコップは今日からお前の物だ。間違えて溶かすなよ?」

 

「プルプル♪」

 

 ありがとうマスターだって……ヤバイ胸キュンした。胸の底から湧き上がるキュンキュンが収まらない。俺にキュンを感じさせる存在なんて雪ノ下以来だ。

 因みにカマクラとゴブタニは、マスターなんてカッコイイ呼び方をしてくれない。アイツらが俺を呼ぶ時なんて、飯が食いたい時ぐらいだからな。

 

 こうして、猫とゴブリンが居る俺の生活に可愛い可愛いスライムが加わった。

 

♢ ♢ ♢

 

「ああ!髪が鬱陶しい!」

 

 日曜の朝、筋トレを終えた俺は、洗面所で髭剃りをしているのだが、半年以上も切ってない肩まで伸びた髪が顔に引っ付いてくる。

 無気力だったからって放置し過ぎたな。取り敢えず、いつもみたくヘアゴムで縛っとくか。

 

 髪を後ろで束ねて、髭剃りを終わらす。

 リビングに行くと、昔俺が買ったタブレットで動画を見ながらソファーでだらしなく仰向けになってるゴブタニが居た。

 いつもの事なので、俺は気にせずに自分のコーヒーを作る。

 

「おい、少し詰めてくれ」

 

 ゴブタニを強引に寄せて、俺はソファーに腰を下ろす。ったく、誰だよコイツをこんなだらしないゴブリンに育てたの。飼い主の顔が見てみたいぜ。

 なーんて自虐をしながら最近ネットで2万円も払って取り寄せた【魔生物図鑑:最新版】と言う分厚い図鑑本を見つつ、チビチビとコーヒーを飲む。

 へぇーゴブリンって結構な種類いるもんなんだな。ファイターゴブリンとかメチャメチャ強そうだ。

 

「ゴブ!ゴブゴブ」

 

 楽しく図鑑を眺めてたら、ゴブタニが俺の肩をユサユサと揺らしてきた。

 コイツ、本当騒がしいな。

 

「なんだよ、今勉強中だ」

 

 ゴブタニは俺の事情に構わず、自分がタブレットで見てた動画を強引に見せてきた。

 

「うん? この女性のダンジョン配信者がどうしたんだよ。確かに顔は可愛いとは思うが」

 

 チャンネル名は四季と書いてあって、自己紹介欄にはB級探索者と書いてある。

 配信者の女性は髪色がロングの黒色で、配信者として個性を出す為なのか、毛先だけは青色に染めている。

 顔は美しく凛とした印象を受ける。

 

「ゴブッ!ゴブ〜」

 

「会いたい? 無理だ諦めろ。この人ってB級探索者なんだろ? 間違い無く俺みたいな木っ端探索者なんて相手にしてくれないぞ」

 

 興奮気味に絡んで来るから何かと思ったら、俺を推し活に巻き込もうとしていやがったのかよ。

 配信者なんて俺は信じない。アイツらは芸能人でも無い癖に画面上では綺麗な自分を演じて、裏では絶対にファンを金づるとしか思ってないからな。言わばキャバクラやホストのネット版だ。実に下らない。世の中から無くなっても誰も困らない職業TOP5には確実に入ってるだろうな。

 ゴブタニが早く下らない夢から覚めるのを祈るとしよ。

 

「ゴブ……コブッ!」

 

 さっきより俺の肩をユサユサしてくる上に、とんでもない事を言い出したよこのゴブリン。

 

「俺達がダンジョン配信だぁ? それこそ無理だね。まずバズる訳がねえだろ、ウチにはイケメンも可愛い子も居ないからな。つーか配信に夢を見るのはいい加減よせ。夢見るだけ無駄だ」

 

 どうせ過疎ってコメントなんか来ねえしな。来たとしても『お前らつまんなっww』とか、『ゴブリンと猫とゾンビとかww』とか、草を生やされるのが関の山だ。何それ超ウケるーww

 

「ゴブ!」

 

 とうと安西先生みたい事言い出したよコイツ。

 

「試合が終了する以前に、俺は試合をする気が無いんだよ。オーケー?」

 

「ゴブ……」

 

 ゴブタニは諦めたのか、肩を落として項垂れてしまった。

 そんなに配信したかったのかよ……。てかコイツって目立ちたがり屋だな。

 ゴブリンと言う種族全体が目立ちたがり屋なのか、それともゴブタニの個性なのか良く分かんねぇわ。

 

「…………」

 

 すっげーゴブタニ君がチラチラ見てくるんですけど……。

 さっさと諦めろよ。俺は絶対に配信なんかしないんだからね!

 そもそも配信で成功出来る奴なんて一握りだろ。努力するだけ無駄無駄。今後もチマチマと素材と魔石だけを集めて地味に生きる。それが俺にはお似合いの人生だよ。

 

『最低限の努力もしない人間には才能がある人を羨む資格はないわ。成功できない人間は成功者が積み上げた努力を想像できないから成功しないのよ』

 

 配信に対してネガティブな事を考えてたら、瞼の裏に焼き付いた昔の光景がフラッシュバックしてきやがった。

 羨んでなんかねぇのに、なんで昔の事を思い出すんだろうな……。

 なぁ雪ノ下、俺って何も成長してねえな。むしろ画面の向こうで頑張ってる人間を否定するような最低な奴になっちまったよ。

 

「はぁ〜」

 

 ゴブタニは俺のペットみたいなモンだ。言うなれば家族。多少の我儘を許容し合うのも、家族だと俺は思う。

 なんなら小町の我儘も腐る程聞いてきたしな。

 

「………おい、ゴブタニ」

 

「ゴブッ……?」

 

 目をウルウルさせながら上目遣いしてくるが、何も可愛いくない。とう言うよりキモイぞ。

 

「週1ならいいぞ。それと俺の指示通りやれよ? 文句は受付けないからな」

 

「ゴブ!? ゴブッ!」

 

「こら、やめろ! 俺に引っ付くな! 暑苦しい!」

 

 泣いて喜ぶゴブタニが引っ付いてくるので、俺はそれを押し退けて服装を着替えに自室に行く。

 

 家電量販店行って配信キューブってのを買ってこなきゃな。顔出しもしたくないから、俺用の仮面も買ってこよ。

 あとはチャンネル開設も必要か。

 インスタとかのSNSは……作らなくても良いか。配信は週1活動だし、バズるとも思えないしな。

 バズる要素があるとすればカマクラだが、可愛い猫を主力にしてるチャンネルなんて山ほどある。猫を見る為だけに、わざわざダンジョン配信を見るモノ好きなんていないだろ。

 

♢ ♢ ♢

 

 まさか配信キューブが20万もするなんて思わなかった……。

 

 あの後レンタカーを借りて、近くの家電量販店に配信キューブを買いに行ったのだが、1番安いヤツでも10万円だったよ。

 安かろう悪かろうだと困るので、泣く泣く中間の値段のヤツを買っちまった。

 

 後はドライブがてら隣の君津市まで車を走らせた。ドライブの途中で、目に付いた骨董屋に入ったら猫の黒い仮面があったのでソレも買った。

 これで身バレ対策はバッチシだ。

 

「チャンネル名は何にするか……」

 

 今ノートPCを開いていて、チャンネル開設の作業画面と戦闘中だ。

 チャンネル名を打つ所で躓いてしまったのだ。

 最初はヒッキーTVにしようかと思ったが、ニートだと勘違いされそうなのでやめた。

 

 従魔が主体だから、俺が連想されるチャンネル名はよくよく考えたら無しだな。

 てか、カマクラの正体がバレるのも怖い。連鎖的に俺の存在がバレるからな。

 

 カマクラと関わりがあるヤツって……あれ?そんな居なくね?

 家族以外で実家に来て、カマクラに触れた事があるのって、雪ノ下と由比ヶ浜と一色ぐらいだよな?

 確かあの時は、鍋パ?タコパ?をやった時だった気がする。

 

 正直な所、今の若返ったカマクラを見て、カマクラだと気づけるのは小町ぐらいな気がすんだよな。そもそもサバトラ種の猫を飼ってる人間なんて山程いる訳だし。

 最悪、小町にバレる分には別に構わないか。「探索者って危なくないの!?」とかうるさそうだけど。

 

「そうだ、チャンネル名は『鎌谷幕府』にしよ。てか、これセンス良いぞ!」

 

 カマクラ、ゴブタニ、俺、を上手くミックス出来た良い名前だと我ながら思う。

 何よりウチではカマクラが1番強い。なんならカマクラがウチの財源を支えてると言っても過言じゃない。故にウチの猫様は比企谷家の将軍様だ。

 

「後は俺の名前か……」

 

 チャンネル名を決め、住所登録、電話番号登録を済まし、本名かニックネームを登録する欄で指が止まる。

 絶対ニックネームだろ、本名なんて登録するバカはいない。なので俺はニックネームの欄に『源義経』と入れた。

 それと、カマクラの事はカメラの前では一応、頼朝さんって呼ぶ事にしよ。

 

「よし、これで終わりだ。2階層行きは明後日に繰り上げだな」

 

 ゴブタニには付き合うが、正直俺らの配信を見に来る奴なんて居るとは到底思えない。3回ぐらい付き合えばコブタニも満足するだろ。と言うか心が折れるだろうな。まぁそれも人生経験だ。いや、モンスター経験と言える。

 

 

 この時の俺は高を括っていたのか、はたまた稼ぎが好調な事で慢心していたのか、リスクリターンの計算が甘く、盛大に後悔する羽目となる。

 




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