今回はタイトル通りとあるポケモン人2匹+αがでます!
では、どうぞ!!
私達はレストランで昼食を摂っていたんだが…
正直周りの目がすごく気になる…
本物だとか殺戮のオーラが漂っているだとか言う声も聞こえる。
この店にしたのは失敗だったかな…?
「マスカーニャ!このスープとっても美味しいな!」
「うん!僕もそう思うよ!ラウドボーン!アハハ!」
「マスカーニャ殿。恥ずかしいのでもっと静かに食事をしてください。」
「ラウもうるさい。周りの迷惑。」
この2人もさっきから変だし…
「さ…さて。改めて挨拶しよう!私はテラコマリ・ガンデスブラッド。十五歳。これから色々とお世話になると思うので…まぁ…えっと…よろしくお願いします。」
「は…はい!こちらこそよろしくお願いします!改めてサクナ・メモワールと申します!あ…あの…テラコマリさん。手紙…読んでいただきましたか?」
「あ…あぁ!読んだよ! 私も読書が好きなんだ!サクナとはすごく気が合いそうだね!」
サクナは「はうぅ…」と言いながら耳まで赤くなっている…
恥ずかしがり屋さんなんだなぁ。可愛いな。
「ありがとうございます。う…嬉しいです。でも…それよりも私が七紅天になった経緯についてどう思いますか?…軽蔑しますか?」
軽蔑なんて考えは一瞬たりともよぎった事はない。サクナは私と境遇なんかも似ているからな。
「軽蔑なんてしてないよ!参考までに聞きたいんだけどどんな形で下剋上しちゃったんだ?」
「えっーと…魔法の練習をしていたらそれがたまたま前の七紅天さんに当たっちゃって…そのまま」
お陀仏か…どれほど強力な魔法の練習してたんだろうか…
「それで事情を知ったヘルデウスさんが『絶対にサクナを七紅天にするのです!』って言われて皇帝陛下に直訴したんです。そしたらそれが…通っちゃって…」
「あの変態皇帝は可愛い女の子なら誰でもいいからな。」
「えっ?か…可愛い…ですか?///」
サクナの頬が赤くなる。そして…隣で水の入ったコップを持ったヴィルが何故か死んだ魚のような目で私を見つめる。
やめろ。そんな目で私を見るな。
「なるほどなぁ…そんな事情があったのか…そういえばニンフィアとサクナとラウドボーンは幼馴染って言ってたよね?3人はどのくらいの付き合いなの?」
ニンフィアがスープをすくうスプーンの手を止める。
「もうかれこれ8年ぐらいかな?あたしとラウは6歳ぐらいからもう孤児院にいて…その2年後ぐらいにサクナが入ったから…サクナは小さい頃から可愛くてね。」
「そうか…もうそんなになるのかぁ…あの頃のサクナはよく泣いてて俺とかニンフィアの後ろに隠れてたよな?」
「も…もう!!2人とも!テラコマリさんの前で恥ずかしいよ/////」
サクナがまた顔を赤くする。
その姿を見てニンフィアは可愛いからいいじゃんと言ってラウドボーンもそうそうと相槌を打つ。
仲がいいんだな…3人は…
色々訳ありな過去を持ってそうな3人だが、仲良しな幼馴染がいて友達がいない私は少し羨ましいと思ってしまった。
「コマリ様ぁ…それよりもテロリスト対策の話を…」
すると…またヴィルが死んだ魚の目をしながら今度はコップを強く握ってクルクル回している。
「あ…あぁ!そうだな!その話をしよう!もう皆周知をしているとは思うのだが…」
「犯人は恐らく記憶を操作する烈核解放を所持していると思います。3人は烈核解放はご存知ですか?」
「はい。噂程度で。」
「ニンフィア殿とラウドボーン殿は?」
「う…うん。知ってる。」
「俺も情報だけは。記憶を改竄できる烈核解放なんて厄介だな。」
「えっ?」
あれ?。
今…ラウドボーンの返答に対してマスカーニャの目つきが一瞬変わったような…
それにサクナとニンフィアの目も何となく泳いでいるような…
「な…何だ?マスカーニャ?」
「・・・・別に。」
マスカーニャはラウドボーンから目を逸らす。
「烈核解放は魔法とは別の異能です。魔力の痕跡を辿ったりや探知して対策する事は非常に困難です。注意しすぎて損をすると言う事はありません。」
ヴィルが淡々と説明をしていく。
「あ…あの。私…すごく弱いんですけど大丈夫でしょうか?」
サクナが不安気にそう話す。
「何も心配する必要はないよ!サクナの事は私が守ってやる!」
「あ…ありがとうございます/////テラコマリさん。本当にすみません…私…片手でリンゴを潰すぐらいの力しかなくて…」
ん?リンゴを片手で…
「スイカぐらい割れなきゃダメですよね?」
サクナって私と同じじゃないの…?
「サクナこの前親指の力だけで胡桃割ってたじゃん。」
「えっ!?マジで?すごいじゃないか!サクナ!」
「2人とも////」
モジモジするサクナ。
胡桃を…親指だけで…
とんでもない怪力…指と腕の力…
「でも…こんなんじゃテラコマリさんには及びませんよね?…」
「えっ?…あ…あぁ!!それはどうかは置いといて!食べ物を粗末にしては駄目だぞ。」
「は…はい!ごめんなさい!」
ペコリと頭を下げるサクナ…
何か一つ一つの動作が愛らしいんだよなぁ。
するとヴィルが咳払いをする。
「目的も手段も不明のテロリストですが、出没する時間は夜…場所は決まってムルナイト宮殿に限られているそうです。つまり我々は夜間に宮殿をパトロールすれば良いのです。」
「夜間パトロールか…」
「巡回ルートはあらかじめ決めといた方がいいな。後,諸事情があるからブラッドはヴィルヘイズと一緒に巡回する事になるが、3人はそれでも構わないか?」
「えっ?なんで?」
「何か訳ありか?」
「私はこの中だと1番か弱い乙女です。よって伴侶であるコマリ様に守って頂かないとなりません。」
「ま…まぁそう言う事だ。(本当は逆なんだけどなー。いや…状況によっては逆転するか…?)」
2人だけで勝手に決められている…って言うか私はヴィルと伴侶になった覚えはない。
マスカーニャも少しはその辺り否定しろ。
まぁ私が1人にならずに済む理由付けにはなるな。
「2人って…付き合ってるの?まぁ別にあたしは同性同士で付き合うのには全く偏見はないけど…」
「はい。私とコマリ様は将来を誓い合った仲です。」
「んな訳ないだろ。こいつの妄言なんて気にしないでくれ。」
私は即座に否定した。
「恋に落ちたメイドと主人…ロマンチックで俺はいいと思う……ごふぅぅ!!??」
何故かラウドボーンが言葉を言い終える前にニンフィアが肘打ちをして妨害した。
ん?サクナがちょっとホッとしたような表情をしてる。
ニンフィアが小声で良かったね。サクナって言ってた気がするが…
「まぁそれはそうと。じゃあ明日の夜からこの6人でパトロールって事でいいな?」
「うん。そうだな!」
「明日になりましたら宮殿で巡回ルートを決めましょう。メモワール殿も構いませんよね?」
「はい!大丈夫です!」
サクナも笑顔で同意する。
よし!!じゃあやる事が決まった事だし!!
注文したオムライスを食べて〜♪
すると突然レストランの扉を強く蹴って開ける音が聞こえた。
その音にレストランの客は全員入り口へと目を向ける。
「何だ!?」
「騒がしいな…扉ぐらい優しく開けろよ…」
入ってきたのはファー付きの黒いコートを着た男だった…
目つきはかなり鋭く髪色も前髪が紫であとは全部黒色と言うTHE・悪と言った風貌だった。
男は店を進みながら目だけを動かして何かを探しているようだった。
すると私達の席に目を止めるとそのまま口角を上げて近づいてきた…
私の近くまで来て見下ろしている…
威圧感があって正直かなり怖い…
「よぉ。てめぇがテラコマリ・ガンデスブラッドか?」
「あ…あぁ…そうだが?」
「やはりな…おい。そこの兄ちゃん!」
「は…はい!」
男に呼ばれて若い男性ウエイターが来る。
「椅子を一つ持ってきてくれ。俺もここで食事がしたい。」
「いや…ですが…」
「あっ?」
「は…はい!!す…すぐにお持ちいたします!!」
若い男性ウエイターは椅子を持ってくると男の近くへと置いた。
男は私の隣に置かれたその椅子に座って足を組む。
「会いたかったぜぇ?ガンデスブラッド閣下。」
「そ…そうか。ところでお前は一体?」
「俺か?名乗ってなかったなぁ…
俺は『サザンドラ』って言うんだ。まぁ仲良くやろうぜ?」
サザンドラという名前が出た途端店がざわつきだす。
「サザンドラだって!?」 「あの悪竜サザンドラ!?」
「何でこのレストランに!?」 「み…店を出よう!」
等反応は様々だった…
しかし、多くの客はサザンドラを恐れて店を出てしまった…
「ず…随分畏怖されているんだな?」
「当たりめぇだ。俺は第3部隊の中でも1番強いんだ…恐れられて当然だ…」
サザンドラはウエイターが持ってきた水を飲む。
「ヴィ…ヴィル。第3部隊って事は…」
「はい。サザンドラ殿はフレーテ・マスカレールの配下のポケモン人ですね。タイプはあく・ドラゴン。元々はムルナイト帝国と天照楽土の国境沿いにある山で名のある盗賊団の頭領をしていたそうですが、マスカレール将軍に負けて以降は生き方を改めて軍に入隊されたそうです。異名の悪竜はその頃からつけられているものだそうです。」
頭領か…絶対に強いじゃん…
しかもドラゴンタイプ…?
ドラゴンタイプと言えば魔法が効きづらい。圧倒的な種族値を持つ。本気を出せば魔核では治癒不可能なほどの力を出す。
場合によっては最強と謳われるポケモン人のタイプだ…
そんなのがフレーテの配下だなんて最悪すぎだろ…
「俺の事よく知ってんじゃねぇか。メイドの姉ちゃん?良かったら俺の女になる気はねぇか?ドラゴンつーのは昔からいい女には目がなくてな?」
「やめてください。セクハラですよ?」
ヴィルの肩に手を回すサザンドラ。
それを見た私は思わず立ち上がってしまう。
「やめろ!!!!嫌がっているだろ!!!私のメイドに手を出すな!!!」
サザンドラを手を払いのけてしまった。
しまった…ヴィルを庇うためとは言えドラゴンタイプに喧嘩を売ってしまった…
「クククク…ガーッハッハッハッハ!!!!フレーテ様の言う通りだ!!威勢だけは一丁前みたいだな…おチビちゃん?だけどなぁ…」
サザンドラは私とマスカーニャの分のスープの皿を持ち上げ…
それを頭から私に向けて思い切りかけた…
私の髪はスープで濡れ…隊員服もずぶ濡れにされてしまった…
「フレーテ様にも!!この俺様にも楯突くなんて早すぎなんだよ!!!!クソガキがぁぁ!!!これでも飲んでちったぁ身長伸ばす事だな?ガーッハッハッハッハ!!!!!」
スープをかけられた私は何も言い返せずにいた…
反撃したい…しかし…できない
したら多分返り討ちにされる
でも…悔しい…そんな感情が私の中で渦巻いてしまう…
「あっ?何のつもりだ…?下っ端ども…」
サザンドラの声に私は顔をあげた。
すると…
ヴィルとマスカーニャがそれぞれクナイと枝のナイフをサザンドラに突きつけていた。
「この…セクハラ竜…よくも私のコマリ様に向かって…スープを!!!」
「人の相棒にスープかけるだなんて…第3部隊はポケモン人の教育がなってないみたいだな?糞竜野郎が…」
2人は怒っていた…私のために2人は格上であろう相手に怒っている…
申し訳なさと嬉しさが一気に込み上げてくる。
「あっ。ごめん。手が滑った。」
更にニンフィアが追い打ちをかけるように水と自分のスープをサザンドラの顔にかけた。
「てめぇら…このクソガキども…」
更に頭の上に水がかかる。
ラウドボーンだ。
「いきなりズカズカ入ってきてレディの頭にスープかける方がよっぽどクソだと思うんだが?」
サザンドラは怒りが頂点に達したのか舌打ちをすると立ち上がり…
「痛い目見ねぇとわかんねぇようだな!!!!!」
「おい!!!やめろ!!!!」
ラウドボーン目掛けて拳を振り下ろす。
私はすぐに止めようとするが…
「暴力はよくないと思います。」
「あっ!?」
いつのまにかサクナがサザンドラの後ろに回り込んで振り上げる拳を掴んでいた。
「私の大切な人達に乱暴しないでください。お願いします。」
「ふざけてんのか?てめぇ…怪我したくなきゃ失せやがれ…俺に触んな。ハンパ野郎。」
サザンドラは威嚇をするが、サクナは掴んでいる手の力により力を込める。
「お願いします。手を下ろしてください。」
「しつけぇんだよ!!!!離しやがれ!!!!蒼玉野郎!!!」
サザンドラはサクナの手を振り払おうとしたが、サクナはサザンドラを捻って無理矢理手を下ろさせる。
「がっ!!??てめぇ!!!」
「もういいです。わかりました。」
サクナはサザンドラの腕を掴んでいる手の力を強めていく。
まさか…折るつもりじゃ…
サザンドラの腕からもミシミシと骨が軋むような音が聞こえる。
店にいる客や店員達も不安気な表情でその場を見つめている。
「サ…サクナ!!!私は大丈夫だから!もう!!!」
「申し訳ありません。その辺りにしていただけませんか?」
突然穏やかな男性の声が聞こえた…
すると…サザンドラとサクナの横にいつのまにか大きな盾を背中に背負い右腕には剣のような物が納められている青年が立っていた。
髪の色は金や紫やらの色が混じっていた…目の色にはハイライトがない。さっきの死んだ魚みたいな目をしたヴィルに似ている。
恐らくゴーストとはがねタイプを持つポケモン人だろう…
「ガルド…」
「サザン…貴方にも非がありますよ?いくら我らが主君に無礼を働いた輩とは言え、女性に向かってスープをかけるなどいけません。」
「アハハハ!!サザちゃん怒られたー!」
「ちっ…」
サザンドラは舌打ちをする。
サクナもサザンドラの腕を離した。
ガルドと呼ばれた剣のポケモン人の隣には水玉模様の服を着てウサギのような耳が生えたポケモン人の女の子が笑っていた。
「な…何なんだ…こいつら…」
すると剣のポケモン人が私を見つめて深く頭を下げてきた。
「仲間が失礼な振る舞いをしてしまった事を謝罪します。私は『ギルガルド』と申します。ここにいるサザンドラ・『マリルリ』と共に第3部隊フレーテ・マスカレール様の配下をしております。」
「同じく配下のマリルリだよー!よろしくねー!」
マリルリが手を振る。
「お前ら一体何しに来た?まさか…俺らの喧嘩を止めに来た訳じゃないだろう?」
サザンドラの一言にギルガルドがそうでした。と言うとレストランの窓の方へと視線を向けてカーテンを開ける。
「ガンデスブラッド将軍。あちらをみていただければよろしいかと…」
「えっ?」
私はギルガルドに言われて窓から外の景色を見る。
すると…宮廷の中庭にて…
倒れている第七部隊の夥しい隊員の数と…
奴らを倒したと思われるフレーテ・マスカレールの姿があった。
「な…何だあれ!?」
「あれは第七部隊の貴方の部下達です。フレーテ様によると器物破損や殺人未遂その他宮廷で傍若無人に暴れ回っていたそうです。」
マ…マジか!?あいつら本気でやったのかよ!?
って言うかベリウスもカオステルも何してんだよ!?ちゃんと管理するって言ってたじゃん!!
「フレーテ様曰く自分の隊もまともに管理できていない七紅天なんて未だかつて見た事ないそうです。」
嫌な…嫌な予感がする…
「よってフレーテ様はガンデスブラッド将軍に対して不信任決議案を提出する事を決めたとのことです。」
な…何だってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???
「プッ…ガーッハッハッハッハ!!!!こりゃ傑作だぜぇ!!!まさかこんなに早く潰される事になるなんてなぁ!!!」
「そうです。ですから、貴方がわざわざガンデスブラッド将軍をつつく事ではなかったんですよ?サザン。不貞を働いたものはいつか自然に自滅していくものです。」
ギルガルドの言い方の方が嫌味っぽくてある意味サザンドラよりも卑しい。
「可哀想だよ〜?2人とも〜。その辺にしてあげなって〜。まぁ…
因果応報だけどね!!!キャハハ!」
一瞬優しく見えたマリルリも一見して嫌なやつだとわかった。
「では、そう言うわけで…お伝えはいたしました。それではまた。行きましょう。2人とも」
「まぁせいぜい必死に抗う事だな!!!七紅天大将軍殿!!!ガーッハッハッハッハ!!!!」
「頑張ってね〜!せいぜいクビにならないように!」
3人はそのままレストランを後にしてしまった…
その日の夜…
「コマリ様…あの不愉快3匹トリオはどういたしましょう?全員死ぬまでカンガルーに殴られ続ける幻覚が見え続ける毒でも与えましょうか?」
「俺もあれはカチンと来た…次会ったらあのサザンドラとか言うトカゲ野郎をぶっ潰す。」
「あたしも同意。サザンドラもムカつくけどあのギルガルドとか言うキザなチャンバラ野郎もぶん殴りたい。」
「あのマリルリとか言う奴もムカつくぜ。肉のパイにしてやりてぇぜ。」
「み…みんな。私は大丈夫だからさ。報復とかはやめよう?」
ヴィル・マスカーニャ・ニンフィア・ラウドボーンは昼間の事でかなりムカついたようだ。
私の事なのに…皆、自分のことのように怒ってくれて…嬉しくて思わず嬉し泣きしそうだが、このまま便乗するとあの3匹に本当に報復しそうな勢いだったのでなんとか宥める。
「テラコマリ…あんたちょっと甘すぎない?」
「ああ言う連中は一回痛い目見ないとわかんねーぞ?」
「いや…でも…
だからと言ってやり返すのは違うよ。それじゃいつまでも殴り合いが続くだけだから。」
私の言葉にニンフィアもラウドボーンも黙って聞いているだけだった。
「あの…テラコマリさん。」
「ん?どうしたの?サクナ」
サクナが私に話しかけてきた。
「どうして報復をしないんですか?普通の吸血鬼でしたら武力で全部解決すると思うんですが…」
サクナの言葉に私は彼女と向き合って話す。
「確かにそれが一番かもしれないよ?だけどサクナよく考えて欲しい。もしもそれで相手から更に恨みを買って報復されて自分もまたやり返してを繰り返していったらどうなると思う?自分や相手だけじゃなくて自分達の周りの大切な人達にも危害が及ぶ。私はそんなの絶対に嫌だ。」
「・・・・お姉ちゃん…」
サクナがボソッと何か言ったように聞こえたが、鮮明には聞こえなかった…
「そ…そうなんですね。」
「ああ。だから報復はなしだ!サクナにも危険が及ぶかもしれないから。まぁそうなった場合でも私が守ってやるがな!」
「テラコマリさん/////」
サクナが顔を赤くして照れる。
「流石だな!!!相棒!!!やっぱり言うことが違う!!」
マスカーニャが私の背中を叩く。
「そ…そうか?」
「テラコマリ…あんた中々漢気あるじゃん?これだったらサクナを安心して任せられる!」
ニンフィアにもなぜか肩を叩かれる。
「サクナはいい子だよ?可愛いし美少女だし優しいし気立もできる!あたしが男だったら絶対に見逃さないね。」
「フィアちゃん!!!恥ずかしいからやめて!!//////」
「何でサクナをそんなに推すんだよ…確かにサクナは可愛いし美少女だけども…」
「皆さんお静かに。フレーテ・マスカレールが漸く血みどろ饅頭を召し上がったようです。」
ヴィルの声に全員がその方へと向く。
ヴィルの目が赤くなっている。
烈核解放パンドラポイズンだ。
「これが烈核解放…」
「はい。私の烈核解放パンドラポイズンは私の血を飲んだ者の未来を見る異能です。昼間にお渡しした血みどろ饅頭の中身に私の血を混ぜておきました。」
「なんか…言ってる事だけ聞くとヤバいな…」
確かに…
「それで何が見えたんだ?」
「3日後に七紅天会議が招集されます。そこでコマリ様は糾弾され…
七紅天による多数決が行われます…結果…
コマリ様は爆発します。」
「ブラッドが爆発…」
えっ…マジで?
爆発するの?私…
「嘘だろ?」
「嘘ではありません。」
「嘘だと言ってくれよ〜…ヴィル〜!」
私の目の前が真っ暗になるヴィジョンが見えてくる…
「だ…大丈夫です!!多数決なら私はテラコマリさんの味方をします!」
「サクナぁ!!」
サクナが手を挙げてくれる。
「サクナはやっぱりいい子だな〜!」
私は思わずサクナの頭を撫でてしまう。
サクナの肩が一瞬ビクッとする。
「あっ!ごめん!嫌だったか?」
「えっ!?全然嫌じゃないです!寧ろ嬉しいです!
まるでお姉ちゃんができたみたい…」
サクナの言葉に私は思わずキュンとしてしまう。
「私もサクナみたいな妹なら大歓迎だよ!」
「そうですか?えへへ…
「コマリお姉ちゃん♡」
その一言で私はサクナにメロメロになってしまった…
ダメだ。破壊力が凄すぎる。
可愛い!!!!サクナ可愛すぎる!!!!
「サクナのお姉ちゃん…破壊力ヤバいでしょ?」
「これを初めて見た俺はその日の記憶が飛ぶぐらい昇天したもんだ。」
「これは確かに…ヤバいな。」
歳上好きのマスカーニャも頬を赤くしている。
「サクナ…もっと呼んでくれ〜」
「コマリお姉ちゃん♡」
「コマリ様!イチャイチャしてる場合じゃありません!」
だが、ヴィルの横槍が入ってしまった…
「メモワール殿の援護があったとしても七紅天は後5人。それらを何とかしなければなりません。」
「何とかするって言われても…」
「私にお任せください。」
そう言うとヴィルは私に向けて頭を下げる。
「ん?何してんの?」
「私もいい子です。」
つまり撫でろと言う事だったので私はヴィルの頭を撫でた。
そして何故か残念がっているサクナと面白くなさそうな表情のニンフィアとラウドボーン マスカーニャがニヤニヤして今日は解散となった。
ギルガルドはマスカレールへの報告をしていた。
「そう。ガンデスブラッドさんにはしっかりと伝えましたのね…」
「はい。フレーテ様が話された通りに…これであの不届ものの小娘も終わりでしょう。」
「そうですわね。頼りにしてますわ。ガルド。ところで七紅天会議の事ですが…いつも通りサザンではなく貴方が出席なさい。」
「そうですね。実力は3人の中ではサザンドラが一番ですが、彼は会議には向いていませんからね。」
フレーテはヴィルヘイズから貰った血みどろ饅頭の空箱を捨てる。
「そうですわ。最悪会議が台無しになってしまう。ですから1番冷静なあなたにお願いいたしますわ。」
「かしこまりました。マイロード。」
報告を終えたギルガルドは隊舎へと向かう。
「テラコマリ・ガンデスブラッドはこれで終わりですね…ですが、サザンドラを抑え込んでいたあのサクナ・メモワールと言う少女…彼女は一体…」
そんな事を考えていた時であった!!!
「がっ!!??!?」
ギルガルドは後ろから何者かに頭を掴まれ…
そのまま一瞬で首の骨を折られて息絶えた…
ギルガルドを殺害したのは白銀の髪色をした美しい少女…
サクナ・メモワールだった…
サクナは目を赤く光らせてしばらくした後その場を去っていった。
サクナが去ってから暫くして
2人のポケモン人がその場に姿を現した。
ニンフィアとラウドボーンである。
「遅かったか…」
「サクナ…何でギルガルドを…」
首の骨を折られ、絶命したギルガルドを見る事しか2人はできなかった。
サクナはスキップしながら女子寮へと帰っていた。
今日は彼女にとってとてもいい事があったからである。
ずっと憧れていたテラコマリ・ガンデスブラッドに会えた事…
彼女はテラコマリが七紅天になった日から崇拝していた…
テラコマリはサクナにとっての太陽だった。
そして、今日そんな憧れの人とお近づきになれたのだ。
更にその憧れの人をコケにしたポケモン人の1人に制裁を与えられたのだ。
テラコマリには知られなければいいのだ。
女子寮の自分の部屋へと帰ったサクナは魔力で部屋の明かりを付ける。
部屋の中は等身大のテラコマリの人形や壁一面に貼られたテラコマリの写真で埋め尽くされていた。
サクナはベッドに座ると通信用鉱石を手に取る。
「サクナ・メモワールカ?メイレイドオリマスカレールノポケモンジンヲヤッタカ?」
通信相手は魔力で声を変えていた。
「はい…ギルガルドを殺して記憶を改竄しました。」
「ソレデイイ。ヤツヨリモサザンドラノホウガツゴウガイイカラナ。デハ、マタレンラクスル」
「はい。」
サクナを通信用鉱石をしまってベッドに横になる。
「テラコマリお姉ちゃん…」
続く
いかがでしたか?
ご安心ください!
サザンドラ・ギルガルド・マリルリは実はポケモン本編で言うロケット団枠にしようと考えてますので根は悪い奴らではないです笑笑
では、また!